Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ーエドロポリス鎮守府 食堂ー
様々なハプニングがあったものの、無事に演習が終わり、食堂にてパーティーが始まった。
時には歌を披露していたり、時には───────
長門「ほっぽちゃぁぁぁぁぁぁん!!!」
夕立「いい加減にするっぽい!!」
長門「ゴブォ!?」
ヤッ太郎「長門お前、懲りなさすぎだろ………。」
北方棲姫を愛でようとしたり(長門は夕立にボコられました。)、大食いをしたりなどして、ワイワイと騒いでいた。
ある人物を除いて。
ヤッ太郎「そういや、ガルッチはどこ行った?」
電(エデン側)「なんでも外に行ってくるとか言って、食べ物と飲み物を持って外に行きました。」
ヤッ太郎「え?」
ーエドロポリス鎮守府ー
エデンside
…………おかしいな。普段なら、もっとどんちゃん騒ぎしてもいいのに、なんだかそんな気分になれ無くなってる。
ヤッ太郎さん達に申し訳ないと分かっていても、どうしてかそんな気分になれなかった。
エデン「…………ん?」
曙「ここにいたのね、フェイカー。」
エデン「曙?ってか、よく屋根のとこまで来れたな?」
曙「こいしが運んでくれたのよ。」
なんだ、バレていたのか。って事は、ここのどっかにフラン達がいたのか。
曙「如何したのよ?フランが言うに、貴方は宴のようなお祭りが好きなはずよ?それなのに、こんな場所で寂しくいるなんて………。」
エデン「………確かに、僕も何でこんな場所にいるのか、分かんないんだ。賑わいたいはずなのに、なんか………そんな気分になれなかったんだ………。」
曙「…………また何か抱え事?」
エデン「どうだろう………。如何言い表せばいいのか、全く分からない。すごいモヤモヤするし………。」
曙「………。」
エデン「……………あっちは、如何してるのかな?まだ、滅んでいないかな?リリカは……、皆は無事なのかな…………?」
曙「…………フェイカー、貴方『ホームシック』なんじゃないの?」
エデン「へ?」
曙「確かに、貴方は数か月間ずっと、『ワールド・フロンティア』の世界に滞在してるもんね。しかも奴らが何してるのかすら分からないし、貴方の家族がどうなってるのか心配するのも、納得するわ。」
エデン「…………。」
曙「…………正直言って、あの時の私は、貴方の事なんて知らなかった。皆、クソ提督と同じだって、ずっと思い込んでいたから。
覚えてる?あの時の事。」
エデン「………そういえば、そんな時があったな。」
まだ忘れていないっていうのが、ビックリだな。いや、違うな。忘れないように、ずっと刻まれていたんだろうな。
忘れたくとも忘れられない。最初に出会った人も、殺した奴も、廃人にしてやった奴も、改心した奴も含めて全員、覚えてる。
そして…………自分の功罪も……………。
曙「あと、フランから疑問に思ったことがあるらしいよ。」
エデン「何?」
曙「フェイカーが変身する『仮面ライダーファンタズム』の事だけど、なんで『ファンタズム』なの?」
エデン「……………なんで、てか……。」
曙「ファンタズムって、言い換えれば幻想を意味してるでしょ?何か理由とかあるの?」
エデン「……………そうだな。なんでっていえば、難しいな。最初は考えなしで考えたんだが、思えばこの名前は………ちゃんとした意味を持ってたからね。
『幻想』のように生まれ、そして『幻想』のように消える。『神秘的』で『美しく』、そして桜のように『儚く』散っていく。
そして『幻想的』だったものは、何時の間にか元の姿へ戻っていった………。」
曙「…………まさか、ファンタズムって。」
エデン「自分の存在を『幻想化』させること。『ガルッチ』は、『崩壊』。彼の末路は、未練もなくなって、そのまま消滅していった………。」
いずれ僕も、『ガルッチ』のように………。消えてなくなることになるかもしれない。
曙「…………一つ聞くけど、フェイカーは居場所なんてなかったって、思ってるの?」
エデン「え?」
曙「その言い方だと、まるで…………。まるで『さっさと居なくなりたい』っていう言い方だもの………。」
エデン「…………俺達が犯した罪は、永遠に刻まれ続ける。誰も忘れない限り、ずっと………。皮肉なことに、あのエデンオルタは、開き直っている。それが如何したと言わんばかりに、開き直っているのが、凄く羨ましいよ。
まぁ、悪い意味で、だが。僕には、そういうもんだって、諦めきってる。居場所を見つけては、捨ててるの繰り返し………。
そして悟ってしまった。もう僕が居るべき居場所なんて、何処探してもありはしないって………。」
ならばせめて、儚く、消えていった方がいいのかもしれないな……………。
曙「…………嘘つき。それなら、何でフェイカーは泣いているのよ。」
エデン「え?」
曙「本当に居場所がなく消えるっていうのなら、どうして泣いているのよ。」
そんなはずじゃ………って、あれ?なんで、何で僕泣いているの?
曙「貴方がまだ泣くことが出来るってことは、居場所はちゃんとあるって事じゃないの?」
エデン「そ、そんなはずは………。だって、今の僕は『ゲーム病』だし、どれだけ罪を───────」
曙「ゲーム病だとか罪を重ねたとか、そんなもの関係ないわよ。ホントにもう、面倒な性格してるわね………。
どんなに悪いことしても、苦しい思いをしても、それでもあなたには『居場所』ぐらい残ってるでしょ?いい加減そのネガティブ思考を如何にかしなさい!」
エデン「アダッ!?」
曙「そんなんだから、私も含めて皆心配するのよ………。いい加減、分かりなさいよ…………。」
…………曙。
エデン「……………『
曙「?」
どこか酒とか……………、あったあった。
曙「………日本酒?」
エデン「少し、付き合って。………それと、フラン達も。そこにいるんだろ?」
フラン達がいるところに声を掛けると、ひょっこりと顔を出してきた。
リリカ「なんていうか………、曙さんの言う通り、ネガティブ思考を何とかしてください………。変なところで我慢してるっていうか、なんていうか………。
最も、止めてくれなかった奥さん方も責任ありますが。」
妻3人『う………。』
エデン「それはいいから、付き合ってくれ………。しばらくは、パーティーに出たくない………。」
曙「分かった。リリカさんはお酒飲めます?」
リリカ「いえ……、あまり………。」
エデン「確か、ジュースかお茶がどこかに………。」
イリヤ「ギルガメッシュ並みのチート宝具だね………。」
ルビー『しかも日常生活用のものありますし…………。』
まぁ習得するのに時間かかったけどね。ともかく、暫くはパーティーには戻らず、フラン、こいし、イリヤ、リリカ、曙の6人でひっそりと過ごすことになった───────
ヤッ太郎「ここにいたのか。」
エデン「ッ!?」
ヤッ太郎「ったく心配させやがって、こんな屋根のとこにいるとか…………。みんな待ってるぞ。」
エデン「え?ちょ、ちょっと!?」
とまでにはならず、ヤッ太郎さんに見つかり、連れ戻されてしまった。ヤッ太郎さん、ちょっとは空気読んで………。
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sideout
ーファンタシースターエリアー
「はぁ、見張りとか面倒だな………。早く終わって………ん?なんだありゃ?」
やる気のなさそうな見張りは周囲を警戒していると、島らしき何かが見えていた。不思議に思い、双眼鏡で見てみると、宙に浮いた城も見えた。
「!? と、兎に角写真を撮って報告しないと!!」
ー忘れ去られた城ー
Ⅴ「いいの?このままだと見つかっちゃうわよ?」
Ⅱ「へっ、いいじゃねえか。その分、大暴れするぜ。」
Ⅵ「そいつは同感だぜ。」
コスモス「リーダー、天使たちの出撃準備はできております。」
ティブ「私はいつも通りと行かせてもらいます。」
ギャラクシー「…………Ⅵ、Ⅴ、Ⅱよ。そろそろフードを外せ。いずれにせよ、奴らと戦うのだからな。」
ギャラクシーがそう命じると、3人はフードを脱いだ。1人はBORUTOの世界にいる干柿屍澄真らしき顔、1人はどこぞの海賊と思わしき雰囲気を持つ者、そして1人は女性だった。
凄く美人で容姿もいいが、実力は凄まじく、多くの敵を倒した実績を持っていた。
ギャラクシー「では始めるぞ。Ⅱの『ジェイド』!Ⅲの『コスモス』!Ⅳの『ディテクティブ』!Ⅴの『シャイン』!Ⅵの『サージ』!今こそワールド・フロンティアを、この手で滅ぼしてやろうぞ!!!」
ギャラクシーがそう叫ぶと、城から無数の天使や悪魔、更には神々などが出撃し、6人もまた騎乗用の天使に乗り込み出撃した。