※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode248 懐かしの味

ーエデンの実家 台所ー ー黄昏ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

兄さんに旅の話をしていたら夕暮れになり、台所に向かった。というか台所もゴージャスすぎる………。

 

せめて、料理は普通がいいなぁ………。

 

 

アイリ「よーし、ガルッチ達が帰ってきたから、久々に私とエアが腕を振るうわよ!!」

 

アイリ以外全員『!?』

 

 

おいおい、母さんはともかく、アイリさんが作るだと………!?

 

 

フィン「な、なぁ………ガルッチ………。」

 

エデン「親父、言いたいことは分かる。というか、食ったのか……?」

 

フィン「あ、ああ………。」

 

エデン「…………同情する。」

 

 

あのクソ親父も、アイリさんが作ってしまうダークマターの料理食ってしまったのか………。これは僕でも『ざまぁ!m9(^Д^)プギャー』って言えねえわ………。だって、アイリさんの料理って………あれだもん。

 

ここは、一つ………。

 

 

エデン「あ、アイリさん?ぼ、僕がやるのでアイリさんは座ってていいですよ?」

 

アイリ「いいのよ。帰ってきて早々疲れてると思うし、手伝わせるわけにはいかないわ。それに、うんと練習してきたし!」

 

 

やばい………、これ絶対にヤバいって!!

 

 

エデン「親父、キリツグ、兄さん。作戦会議だ。」

 

切嗣「了解。」

 

ルッチ「うん。」

 

フィン「お、おう。」

 

 

ー台所前ー

 

 

エデン「さて、と。男性諸君、分かってると思うが………。」

 

フィン「ああ、如何に被害を最小限に止めるか。そうだな、ガルッチ。」

 

 

さっきまでの不真面目さは何処へやら、親父は真剣な目付きで僕を見る。取り敢えず、空気を読んでくれていなかったら、ブチ切れるところだったが………。

 

 

切嗣「アイリが作る料理は、女子供に食べさせるのは可愛そう過ぎる。」

 

ルッチ「っとなると、ここにいる男性で、アイリさんの料理を食べなくちゃいけないよね。」

 

エデン「そうだ。けど、協力して食べようにも、誰かが足を引っ張ってしまうどころか、被害拡大してしまう可能性が高い………。」

 

フィン「キリツグ、お前の考えを聞きたい………。打開策があるなら、言ってくれ。」

 

切嗣「その必要はない。既に案がある。」

 

エデン「では、言ってくれないか?キリツグ。」

 

切嗣「ガルッチの言うとおり、皆が一致団結したとしても、誰かが足を引っ張ってしまう可能性もあれば、裏切られる可能性もある。

 

ならばここは、あの料理を穏便かつ、最小の犠牲で処理する方法を使うしかない。」

 

ルッチ「それって………?」

 

 

僕たち全員は、キリツグの案を聞いた……。それは、あまりにも外道過ぎる戦法と言っても、過言じゃなかった。

 

 

切嗣「スケープゴートだ。男性陣の中から一人を囮にする。」

 

ルッチ「げ、外道だ………!!」

 

エデン「だけど、兄さん………。僕が思う中で、一番いい方法だと思う。」

 

フィン「だが、誰が囮に───────」

 

エデン「僕が生贄になる。」

 

フィン「ガルッチ!?」

 

エデン「これでフラン達が守れるなら、僕はそれでいい。」

 

ルッチ「いや、僕が囮になる。ガルッチが犠牲になるなんて、僕には耐えられない。」

 

エデン「駄目だ兄さん。兄さんだけは、囮になって欲しくない。」

 

フィン「なら、俺が囮になろう……。」

 

エデン「親父、やめといた方がいい。親父に囮には似合わない。一口食べただけで瞬殺されるぞ。

 

僕ならある程度耐えられるから、囮は僕が───────」

 

ルッチ「いや僕が───────」

 

フィン「いや俺が───────」

 

 

囮は誰になるのかを言い争っていると、キリツグが制止させ、こう言い放った。

 

 

切嗣「3人とも、率先してくれるのはうれしいが、やはり僕が囮になる。」

 

フィン「なっ!?キリツグ、お前………。」

 

ルッチ「もしかして、初めからそのつもりで!?」

 

エデン「駄目だキリツグ、その先は地獄だぞ!?」

 

切嗣「構わないさ。これで正義の味方になるのなら、喜んであの料理を食べるよ。」

 

エデン「……………そうか。なら止めない………。許せ、キリツグ。」

 

フィン「………俺は、お前の事忘れねえ。」

 

ルッチ「僕は、貴方の事、誇りに思います。」

 

 

そして、僕達の(茶番すぎる)作戦会議は終わり、台所に戻った。

 

 

ー台所ー

 

 

戻ってきたころには、既に料理が運ばれており、中にはアイリが作ったと思われる料理があった。

 

その気は、あまりにも禍々しく、あの江ノ島盾子やフラウィーが起こす事件なんて可愛いものだと思わせてしまう程。

もう特異点の一種なのでは?そう思ってしまった。

 

 

アイリ「あら、戻ったのね。今できたところよ。」

 

切嗣「そうか。ところでアイリ、君が作った料理だけど、僕が全部食べることにするよ。」

 

アイリを除いた女性陣営『!?』

 

アイリ「あらあら、キリツグ。わたしの料理を独り占めするの?」

 

切嗣「うん。やっぱり、奥さんの手料理は僕だけのものにしたいからね。」

 

アイリ「まぁ、キリツグったら。」

 

 

本当にすまない、キリツグ。そう思いながら、僕達は席に着いた。

 

 

エア「ごめんなさい。私も止めたんだけど、メインはどうしてもやりたいって言われて………。」

 

エデン「その結果、キリツグが食べることになったからな………。ところで、今日は?」

 

エア「チーズ入りハンバーグステーキよ。貴方だけ少し大きくしちゃったけど、いいかしら?」

 

エデン「構わないよ。」

 

 

ハンバーグステーキか………、そういえばこれを初めて食べた時からずっと、その味に近づけるように必死に料理を覚えてたっけ。

 

おかげで、サバイバルも大丈夫だったし、その料理上手も娘の鳳凰、そしてザギに受け継がれていったしな。

 

 

食卓が並べ終わった後、皆で食べることになった。キリツグはアイリの料理を食べ始めていて、気の毒に思いながらハンバーグステーキを食べていた。

 

 

エデン「ッ!!」

 

 

食べた瞬間、懐かしい味わいが口の中で広がり、危うく泣きそうになった……。忘れもしない、忘れることも出来ない味だった……。

 

 

ああ、思い出す。僕がまだ『ガルッチ』だった頃、このハンバーグを作ろうと、何度も何度も頑張っていたこと………。

 

見様見真似でやっても、なかなかあの味が引き出せず、苦悩していたっけ?でも、そんな時兄さんが来てくれて、手伝って、ようやくあの味に近づけたって喜んでたな。

 

 

完成したら、母さんや親父に、僕と兄さんが作った料理を食べさせてたっけ………。

 

 

ああ、本当に懐かし───────

 

 

フィン「(・∀・)ニヤニヤ」

 

エデン「( ゚д゚)ハッ!」

 

レミリア「幸せそうな顔、していたわね。」

 

エデン「////////////」シュー

 

 

は、恥ずかしい………。しかもよりにもよって、クソ親父に見られた………。ってか、何ニヤニヤしてんだよ………。見るな、ホントに見るんじゃねえよ………!!

 

 

フラン「食べてる最中も、顔真っ赤になってるわね………。」

 

ルビー『動画も取っておいたので、後で見ます───────ッ!?』

 

こいし「なんか見るからにヤバそうなナイフ投げた!?」

 

エデン「見るなぁ………!//////」

 

ルビー『え、何この小動物っぽい可愛さ………。もう可愛すぎる───────』

 

 

『ボピュルルルルルルルルルル!!!!』

 

 

ルビーが血を噴き出した!?ってか、ルビーって血出せるの!?ホントにあれステッキなのかわかんなくなるんだけど!?

 

 

イリヤ「ルビー、後でその映像と写真、見せてね?」

 

エデン「イリヤ!?//////」

 

ルビー『OKです………。』ガクッ

 

さとり「何なんでしょうね、あのステッキ………。」

 

 

うん、僕もそう思うよ。ホントに何なの、あのステッキ?

 

 

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