Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ーエデンの実家 玄関ー
エデンside
それからしばらくし、いよいよワールド・フロンティアに戻る時が来た。黎斗から戦況報告がきたようで、如何やら防衛できたのは『ファンタシースターエリア』、『プププエリア』、『エドロポリスエリア』、『アルゼナルエリア』、『セントラルエリア』の5つで、他は新生XIII機関に陥落してしまった。
その住民たちは既に避難しており、思っていたより奴らは強敵だったらしい。ラクトも子ガルも対抗したが、状況が状況で撤退を余儀なくされた。
これ以上長居するわけにはいかない。そろそろ出発しないと。
フィン「行くのか、4人とも。」
エデン「うん。すぐに行かないと、取り返しのつかないことになるし、何より………待ってるからさ。」
レミリア「フラン、無事に帰ってきてね?」
フラン「分かってる。お姉様。」
さとり「行っちゃダメって言っても、行くんでしょ?」
こいし「うん。誰かがやらないと、あの世界が滅んじゃうから……。」
切嗣「イリヤ───────」
イリヤ「言いたいことは分かってる。それでも、行かなきゃ。世界を救いに。」
ルッチ「…………ガルッチ。」
エデン「…………行ってくる。兄さん、父さん、切嗣、レミリア、さとり。『世界を救いに、行ってきます』。」
ルッチ「………うん、いってらっしゃい。無事、帰ってきてね?」
…………無事に帰って来れたらな。そういう思いを秘めながら、僕達は実家を後にし、すぐさま姿くらましを使って自宅の最深部に向かった。
ーエデンの家 最深部ー
『バチンッ!!』
ゼロノス「ヒェッ!?」バタッ
【GAME OVER】
ぬぉい!?なんでゼロノス倒れてんだ!?何で!?あ、コンティニュー土管でた……。
ゼロノス「残りライフ、998。おいガルッチ、今のでLIFE消えたぞ!?如何してくれる!?」テッテレテッテッテー
エデン「いや、あれで死ぬのか!?姿現し使っただけで!?」
ゼロノス「その音で心臓発作起こしたんだぞ!?」
あー、確かにうるさいもんな。誰か改良してくれればいいんだけど、どうやって改良するんだろ?
ゼロノス「まぁそれはいい。どうせ此奴を使うし。ったく、もったいねえんだが。」
【残機!】
イリヤ「何その1UPキノコみたいなの。」
ゼロノス「俺独自で開発したエナジーアイテムだ。減ったら出来るだけ使うようにしてるからな。それはいいとして、黎斗が連絡した通り、2つのエリアは『新生XIII機関』に陥落してる。
それに、この新聞もみろ。」
『セイクリッドフォース・ザギ!怪物を呼び出し市民を虐殺しようもしたのか!?』
エデン「!?」
フラン「そんな!!」
ゼロノス「俺もそんなことはないと思い、急遽『両儀零』に無理矢理調査させたが、どうやら『エデンオルタ』の奴がやったらしい。」
こいし「………お兄ちゃん。」
エデン「あのクソ野郎、孤立させようって魂胆か。」
ゼロノス「もう正直言って、お前達に時間はない。これ以上のんびりプレイしていたら、最悪の事態が起こる。
疾風迅雷、電光石火で『新生XIII機関』を倒し、ゲームをクリアしてほしい!!」
…………だな、もうゆっくりする時間もここまで。ここからは、覚悟を決めて攻めるしかないな。
ゼロノス「ガルッチ、フラン、こいし、イリヤ。失敗は許されない。俺達が負ければ、その世界も、俺達が住む世界が滅びる。
今のお前達は、全ての命を背負ってることを自覚しろ!!いいな!?」
エデン「今更すぎるだろ?はなっからそのつもりだ!!」
イリヤ「みんなの明日を守るためだったら、この命………差し出す覚悟を持ってるわよ!!」
こいし「どの道私達に選択肢なんてないわ。楽しかった時間も、幸せな時間はもうおしまい。」
フラン「そうね。行こう、皆。『世界を救いに』!!」
ゼロノス「行ってこい、お前達。お前達の行動次第で、世界の運命が変わる。」
それだけ聞き、僕達はすぐさまワールド・フロンティアに戻る。
そして始まる、世界のカウントダウンが…………。
ーセントラルエリア 会議室ー
よし、取り敢えず到着っと。
メサイア「ガルッチ!!戻ってきたか。」
エデン「状況は黎斗に聞いた。今『幻想郷エリア』と『ISエリア』が陥落してるんだろ?」
ケロロ「そ、そうであります………。」
ラクト「ごめん、守れなかった……。」
フラン「いいのよ。どっちにしろ、取り返しに行くつもりだし。」
茂茂「取り返すって………。」
こいし「みんな、よく聞いて。ラクトお姉ちゃんも、子ガルも。」
ヤッ太郎「如何したんだ?すごく改まって。」
イリヤ「私達の世界も、あまり時間が残されていないわ。お兄ちゃんがいうに、お兄ちゃんのオルタが、本格的な行動をしてるのよ。」
エデン「皆には悪いけど、総戦力を以て『幻想郷エリア』と『ISエリア』を───────」
茂茂「そうなれば防衛が手薄になりかねない……。」
ケロロ「………というか、随分焦っていますな?」
エデン「焦るに決まってる!!無理なら無理でいい、俺達4人で取り返す!!」
全員『!?』
リリカ「もう焦ってるってものじゃないですよ!?そんなことしたら───────」
エデン「それでも行く。……………どっちにしろ、時間は残されていないんだ。」
フラン「でも、あっちは如何いう戦力を持ってるのか分かんないよ?」
こいし「それに、どんな奴がいるのかも、確認しないといけないし。」
エデン「分かってる。イリヤ。」
イリヤ「英霊たちね。」
僕達はすぐさま出ようとした時、誰かが止めに来た。
メサイア「待て、4人とも。」
エデン「?」
リリカ「正気ですか?4人だけ行くなんて自殺行為に等しいですよ?」
子ガル「兄さん、リリカさん言うとおりです。こんなの、自殺行為にすぎません。それを分かった上の事ですか!?」
エデン「分かった上での行動だ。……………僕達は十分休息を取った。その分、皆は頑張ってワールド・フロンティアを守ってきた。
今度は僕達が動く番。動けるようになったら、僕達を援護していいから。」
リリカ「やめてください!!お願いですから、止まって下さい!!」
エデン「…………リリカは休め。今度は僕が、僕達が恩返しする番だ。茂茂さん、出来るだけ全エリアの防衛をお願い。」
ソニック「お、おい───────」
制止する声を聴かず、僕達は急いでその場から出た。無謀なのは知ってる。頼らなくちゃいけないのも分かってる。
でも、疲弊した状態で戦わせるわけにはいかない。こっちは、十分な休息と鍛錬をしてきた。
皆の負担を掛けない為にも、僕達で出来ることをしよう。
「あの英雄たちの置いて、4人で行くつもりか?」
そんな声が聞こえたが、どうでもよかった。だが、敢えて答えることにする。
エデン「そのつもりだ。誰だが知らんが、止めるな。」
「別に。けど、やめといた方がいいよ?無駄死にするだけだから。」
エデン「その時は僕達はその程度の存在だったって割り切ってやるさ。」
「………意外ね、命を大事にできないほど欠落してるのかしら?」
エデン「生憎、俺には大罪を犯していてね。しかも、厄介なバグスターに感染してる。欠落どころか、こっちは命を投げ捨てる覚悟で来てるからな。
…………誰かは聞かないが、疲弊してるなら休んでろ。」
……………ごめんね、皆。もう僕には、時間が無いんだ。
エデン「イリヤ、参報に向いていそうなアサシンを多く呼び出してくれ。」
イリヤ「分かった。」
フラン「4人って、結構厳しい気がするけど………。」
エデン「そこはイリヤの英霊で補う。」
こいし「私も出来るだけ調査してみるね。」
エデン「無茶はするなよ。」
もうこの地は戦場と言っても過言じゃない。どれだけ素早く行動し、如何に奪還できるか。出来るだけ此方の犠牲者は0にし、相手をどれだけ殺すか。
相手は僕達と同じように家族もいれば、友人、恋人もいる。けど、そいつが『敵』であるならば、容赦なんてしない。
………それが、『女性』でも、『子供』でも。もしも『彼女』も『敵』として来るなら、僕は人の心を捨て、再び『獣』にならなければならない。
大切なものを守れるなら、仲間も守れるなら、家族を守れるなら、僕は『悪』にでもなってやる。
いや、『悪』になろう。それで救えるのであれば、守れるのでならば………!!
我が幻想よ、力を貸してくれ。その人達を救える力を!!『悪』になる僕にも、誰かを守れる力を貸してくれ!!
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