※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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BGM ぐだぐだ帝都聖杯奇譚主題歌 『二者穿一』


episode262 希望の心

ー???ー

 

 

エデンside

 

 

それにしても、なんでこの七人なんだ?特に、ウィラ。関係は浅いはずなのに、何故コスモスはこの子を選んだ?いや、それ以前に、どうやってウィラの存在を知ることが出来たんだろうか?

 

いや、考え事している暇はない。無言とはいえ、リリカとウィラの技を連発しまくってる。リリカは大技を繰り出した後、別のフュージョンに変え、翻弄させてくる。

 

一方でウィラは、追いつめるかのように複数回の大技を繰り出している。

 

 

とてもじゃないけど、近づけるものじゃない。ここまで息ぴったりな攻撃なんて、流石に勝つのに難しすぎる。

攻撃する隙も見つかりにくい。

 

 

エデン「無駄を省くために、敢えて言語と感情を取っ払って、戦闘能力の向上させるとか…………無茶苦茶にも程があるだろ………。」

 

 

でも、何時までも避け続けたり、防いだりしてる場合じゃない………。攻めないと、活路が見えない………!!

 

 

エデン「というか、俺は何を躊躇ってんだ………?」

 

 

よくよく考えれば、今僕の右腕は震えてる。偽物と言えど、躊躇っている。友達だから?大切な人だから?『ウィラ』と『リリカ』だから?

 

多分最後の奴が合ってるのかもしれない。今まで僕は、他人だとか、宿敵とか、好敵手とかなどの『敵』を認識して、殺していた。

 

 

でも、目の前の人達は如何だ?友達、大切な人、仲間………。他にもあるだろうけど、その人達を殺したことはなかった。

いや、殺すことなんて出来なかった………。出来るはずがなかったんだ。

 

あの時、リリカと決着を付けた時、ほんの少しだけ………躊躇いが生じてしまった。倒さなくてはならないというのに、その躊躇いのせいで、あの結末を迎えてしまった……。

 

 

…………もし、『悪』になるのであらば、其れを乗り越えなくちゃならない。味方でも、切り捨てなくてはならなくなる。

 

 

いや違う、そもそも切り捨てること自体がおかしい。

 

 

エデン「ッ!!何で躊躇う!?誰かがやらないと、世界がどうなるのか分かってるくせに………!!」

 

ゴジラ『失う恐怖が、あるからでは?』

 

エデン「失う………恐怖?」

 

ゴジラ『貴様の震えと躊躇いの原因だ。一度味方だと思ってしまうと、その時点で殺すことを躊躇う。

 

 

一度殺せば、二度と会えなくなる。仮に転生し、身に覚えのある人物だとしても、覚えているとは限らない。

そいつがそいつであったことも限らない。同じ魂であるのかも限らない。

 

 

それを、貴様は恐れているんだ。』

 

エデン「……………。」

 

ゴジラ『失いたくないのは分かる。誰だってそう思う。『保身』というものだ。だがな、何時までも頼ってばかりでいたら、もっとつらい。

 

今の貴様はそれだ。こ奴らは偽物だ。しかし、貴様は本物だと、無意識に思っている。』

 

エデン「なら、どうしろと?」

 

ゴジラ『……………覚悟を決めろ。』

 

エデン「え?」

 

ゴジラ『覚悟を決めろと言ってる!!奴らだって、好きでこんなことしたいと思っていない!!

 

 

たとえ友達、元仲間、元恋人などの者が敵に回ったらどうする!?そいつが嫌なことやらせられたらどうする!?

 

1つの迷いで、後悔することになるんだぞ!!』

 

 

…………ゴジラの言い分も、最もだ………。

 

 

ゴジラ『高々偽物如きに惑わされるな!!覚悟を決めろ!!世界を救うって、貴様の兄に伝えただろ!?』

 

エデン「……………!!!」

 

ゴジラ『いいか、世界を救うならこれだけ言っておく。『まずは自分自身を守れ』!!当たり前のようで、これが基礎となるものだ。

 

自分を守らなくては、世界を救うなぞ夢のまた夢だ。兄の約束を果たしたいのなら、目の前の奴らを倒せ!!!』

 

エデン「…………兄さん。」

 

 

そうだ、約束したんだ。無事に帰ってきてって。世界を救いに行ってくるって。僕はそう誓っただろ!?

 

約束を破るわけにはいかない!!特に、兄さんの約束を、破るわけにはいかない!!誰が世界を救わず、誰がやるっていうんだ!!

 

 

進まなくちゃならない。最後の最期には、手の届く1を守らなくちゃならない!!果てしない9を救えない。だから如何した!?俺は一人なんかじゃない!!

 

 

俺には、フランが居る。こいしが居る。イリヤが居る。セイバーが居る。仲間がいる!!家族が居る!!友達がいる!!大切な人が居るだろ!!

 

 

その果てしない9は、皆で一緒に助ければいいだけの事だろ!!

 

 

だから頼む!!一歩でもいい!!道を切り開く、『希望』を!!!

 

 

 

*世界を救う思いを乗せ、貴方はキボウで満たされた。

 

 

 

エデン「!?」

 

 

突然僕の胸から虹色の光が放たれ、不思議と『何か』が満たされる。もう震えも、恐怖が無くなったような気がした。

 

 

エデン「これなら、いける!!」

 

 

明らかに戸惑った贋作のリリカとウィラだが、すぐさま切り替え、攻撃を再開する。下手をすれば、一瞬で肉体が砕け散るのではと思えるほどの大技も含まれていたが、そんなもの関係ない!!

 

進むんだ!!この『希望』に乗せて!!『約束を果たす』為に!!『世界を救う』為に!!

 

 

エデン「『闇に満ちし虚樹の魔剣』よ、我が銘に応えよ!!今ここで、その闇を解放するために!!」

 

 

それに応じるかのように、魔剣は紅く禍々しく光る。それに手に取り、今まで躊躇ってたリリカとウィラに対して、初めて振るう。

 

攻撃は一時期止み、その好機を逃さず攻め続ける。贋作のリリカは、『光に満ちし生命樹の聖剣』を取り出し、僕に襲い掛かる。

 

 

けれど、彼女が持ってる聖剣には光がないまま攻めていて、打ち合いをしているうちにヒビが入り始めていた。

 

 

エデン「悪いな、リリカ………。今回の勝負………、俺の勝ちだ!!」

 

 

【ガッチョーン……】

 

 

【カミワザ!!】

 

 

【ガッチャーン!!】

 

 

【ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!】

 

 

エデン「闇に消えろ!!『闇に満ちし虚樹の魔剣(クリフォート・アザトース)』!!!」

 

 

容赦なく振り上げると、闇の閃光が走り、贋作のリリカに向かう。前持っていた聖剣を手にし防ごうにも、限界が来てしまい砕け散り、そのまま直撃。

 

その直前、どこか安心したかのような表情を見せ、闇に消えてなくなった。

 

 

エデン「後は君だ、ウィラ。本気でこい!!」

 

 

声を掛けると、目にも止まらぬ攻撃と魔法が襲い掛かってきた。全力で来ると思った僕は、此方もそれ以上の速度と攻撃や能力を最大限に使い、贋作のウィラと戦う。

 

そんな中、チラッとフラン達の様子を見る。そっちも覚悟を決めてきているのか、容赦なく攻撃を仕掛けたり、時にはセイバーの手伝いをしていた。

 

 

セイバーの相手は英竜お姉ちゃん。あの5人の中で、1番強いけれど、其れに恐れず攻撃を仕掛けてる。

 

 

こんなものみせられて、俺達だけやらないわけないだろ!!!

 

 

エデン「このまま一気に、必殺技で畳みかける!!」

 

 

【ガッシューン……。】

 

 

ガシャットを抜いたと同時に、魔剣にスロットを作り出し、其処に挿入する。

 

 

【ガッシャット!!カミワザ!!】

 

 

【ゴッドマキシマムマッチレスクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

エデン「これで終わりにしようぜ、ウィラ。」

 

 

それだけ言い、贋作のウィラは聖槍を持ち直し、僕に突撃する。同じように、僕も魔剣を持ち直し、贋作のウィラに突っ込む。

 

 

互いに近づくと同時に、心臓をめがけて穿った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エデン「俺の勝ちだ、ウィラ。」

 

 

穿つのが早かったのは、僕だった。偽物と言えど、ウィラに突き刺さった魔剣から、血が滴っていた。

 

 

それを抜こうとすると、突然贋作のウィラは抱き締めた。

 

 

エデン「!?」

 

Fakeウィラ「もう、大丈夫だな………。その思い、絶対に忘れるな。」

 

 

その声と共に、贋作のウィラは黄金の奔流と共に消えてなくなる。もう一度セイバーたちの方を向くと、5人を倒した後だった。

 

 

エデン「………この思いを忘れるな、か。」

 

 

ああ、忘れるものか。この思い、絶対に忘れてたまるか。絶対に………、忘れないから………。

 

 

BGM終了

 

 

ーISエリア IS学園 屋上ー

 

 

コスモス「お見事、よもや突破するとは思わなかったぞ?」

 

エデン「けど、僕達はここにいる。さぁ、エリアから出て行ってもらうぞ?」

 

コスモス「無論そうさせてもらう。どちらにせよ、素晴らしいものを見せてくれたものだしな。

褒美として、本当の正体を明かしてあげようではないか。」

 

 

正体?そんなこと思っていたら、コスモスの頭上にバケツが現れ、その水に被る。すると、銀髪だった髪は黒く染まり、白いコートは神父が来てるカソックに変わった。

 

って、まさか!?

 

 

コスモス「久しぶりだな、ガルッチ達よ。」

 

エデン「こ、言峰!?」

 

ルビー『何ですとぉぉぉぉ⁉⁉』

 

イリヤ「ちょ、神父が何でこんなところに!?」

 

コスモス改め言峰「何、簡単なことよ。奴らの真の本拠地を探るためだ。『新生XIII機関』の本拠地を探るためにな。」

 

魔神セイバー「待て、エデン。知ってるやつなのか?」

 

エデン「知ってるも何も、『言峰綺礼』は『時空の賢者』の一人で、僕達に協力してくれた人なんだ。それと同時に、例の麻婆豆腐のレシピを教えてくれた人でもある。」

 

言峰「ククク、そういうときもあったな。」

 

エデン「って事は、本物の3番はどうなったんだ?」

 

言峰「ああ、本物に関しては、既に殺っておいた。祈りと拳でね。」

 

 

マジかよ。それで変装して現在に至るわけか。

 

 

言峰「ともかく、今の戦いのおかげで、例のカードが完成した。エデン、受け取るがいい。」

 

 

そうして言峰が投げつけた物は、7つのカードで、絵柄の周りに様々な色が付けられていた。そして名前の下には、ある言葉があった。

 

 

『フランドール・スカーレット 決意』

 

『古明地こいし 忍耐』

 

『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 勇気』

 

『門矢未来 誠実』

 

『星空英竜 不屈』

 

『リリカ・アイモーネ 親切』

 

『ウィラトリア・エル・ドラド・ゴルドーン・クレーリア 正義』

 

 

なんか合ってそうで合ってない者もいるような気がする。

 

 

エデン「でも、これどうやって使うんだ?」

 

言峰「そのカギを握るのは『リリカ・アイモーネ』が持つ『ガールズリング』。ただし、今のままでは君には扱えないだろう。

 

しかし、ある一定の条件を満たせば、君にも『ガールズリング』を呼び出せ、リングを変えてその7枚のカードすべて使えるだろう。」

 

エデン「要するにこれって………。」

 

言峰「君のパワーアップカードという奴だ。真の最終形態に関わるもの。『仮面ライダーファンタズム』の最終フォーム、『ボーイズライズ』の最終形態、そしてその7枚のカード。

 

それで本当の最終形態に成れるはずだ。最も、超究極最終形態もあるがな。」

 

フラン「インフレだ………。」

 

こいし「インフレだね………。」

 

言峰「そうかもしれない。しかし、だ。それぐらいのことしなくては、勝てない相手でもあるんだ。」

 

ルビー『そういうものなんですかねぇ………。』

 

エデン「…………何はともあれ、ありがとう。」

 

言峰「気にするでない。それより情報だ。よいか?奴らには偽の情報を渡している。本物の情報を欺くために。」

 

エデン「欺くって、誰を?」

 

言峰「『デスストローク』という名の、零の関係者だ。」

 

 

やっぱし彼奴らか!!

 

 

言峰「いずれ気付くとはいえ、敢えて騙すことにしたのだ。ありもしないジャングルに、新生XIII機関の本拠地があると、認識させるためにな。

 

まっ、実際奴らも利用しているのは事実だが。」

 

エデン「じゃあ、真の本拠地ってどこに?」

 

言峰「この紙に書いてある。まずはセントラルエリアの会議室に戻り、その紙を見せてやれ。出来ることなら、リリカと一緒に居てくれた方が好ましい。」

 

イリヤ「なんでまた……。」

 

言峰「………その表情から察するに、まだ気づいていないようだな。実は彼女はな……………。」

 

 

言峰がリリカについて話すと、あまりにも衝撃的なものだった。信じがたかったが、もしそれが本当だとしたら、彼女は………。

 

いや、今はとどめておこう。取り敢えず今は、セントラルエリアに戻るとしよう。

 

 

言峰「では、また会おう。ガルッチ達。如何か、その胸に宿すものが、希望であることを………。」

 

 

そうして、解放されたISエリアを後にし、セントラルエリアの会議室に向かった。

 

 

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sidechange

 

 

言峰side

 

 

さて、行ったようだな。

 

 

言峰「これでよかったのかな?風龍。」

 

風龍「ああ、少し焦ったが………。無事、届けることが出来たっぽいな。」

 

言峰「そうだな。………ガルッチに『希望のソウル』を宿したのも、計算の内ですか?」

 

風龍「勿論だ。そうじゃないと、あの姿にはなれないからな。…………世界を束ね、時空を越え、数多の平行世界を駆け抜け、無数の繋がりを持つ姿。

 

メアリー・スーもアンチ・メアリー、そして機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)でさえ圧勝させるほどの姿。」

 

言峰「…………問題は、其れになれるかどうかですが………。」

 

風龍「なれるだろう。恐らくは、その姿さえ超える姿に成るかもしれない………。どちらにせよ、其れはガルッチ次第だな。」

 

言峰「それまでは、見守る方針か?」

 

風龍「時には手助けするがな。どちらにせよ、『奴』を完膚なきまでに叩きのめす為に、カギを握るのは『ガルッチ』と『闇創造王神』。そして、『リリカ』だな。」

 

 

彼女が、カギ?

 

 

言峰「彼女もカギを握るとは、どういう事でしょうか?」

 

風龍「勘だ。正直言って、零がやったことは先延ばしに過ぎなかった。いや、正しくは気づけなかったんだ。その『奴』の存在を。

 

てっきり僕も、そいつの存在はガルッチ達の手で滅んだと思ったんだが………、殺生院キアラ並みにしぶといみたいだ。」

 

言峰「……………。」

 

風龍「それに、ライフがいっぱい調べてくれたおかげで、2代目創造王神の真実も見えてきたんだ。」

 

言峰「そうなのか?」

 

風龍「もう一つは『闇創造王神』の誕生。どちらにせよ、やはり『奴』と関り深いようだ。」

 

 

…………奴か。

 

 

言峰「本格的に行動するのは、何時になるのだ?」

 

風龍「ガルッチが『闇創造王神』と接触。ただし、やるべき事やったときに限る。それと同時に、此方も計画に移る。」

 

言峰「『1巡年世界計画』、ですか?」

 

風龍「ああ。まだ大丈夫とはいえ、いつ崩壊してもおかしくない。その為の計画だ。失敗すれば、全ての命が失われることになる…………。

 

必ず成功させるぞ。」

 

言峰「御意。」

 

 

……………どちらにせよ、ガルッチが如何いう選択を選ぶことになるな。………出来ることならば、彼には幸せに生きて欲しいものだ………。

 

それが、一時の幸せだとしても………。

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