Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー牢獄 最深部ー
エデンside
ザギが言うに、ダークアリスと戦った時は全く歯が立たなかったとか言っていたな。それは予想していたが、思ってた以上に厄介だな。
スピードにパワー、それに戦闘技術も高い。
幸い、セリカのフュージョンアップやアズリエルの攻撃、清姫、エリザベートの宝具で追い込んでいるものの、それでも劣勢であることには変わりない………。
カービィ「なんなの此奴!?」
王元姫「ッ!動きが早すぎて、攻撃が追い付かない!!」
エデン「かと言って、負けるわけにはいかない……。あの宝具をバンバン使いたいが、マシュとリリカが入ったカプセルに当たるかもしれないし、場所変えようにも壊そうとするからなぁ。
来訪者共もとんでもねえ奴を出したものだ。」
ダークアリス『すべて はかいする………!』
…………しかし、感情無きウルティノイドか。なぜか、他人とは思えない気がする。でも、なんでだ?僕が『作られた』記憶なんてないはずなのに、彼女を見ると、不思議に思ってしまう。
そういえばストリングスの時も、そんな感情を抱いてしまったな。何なんだ?僕の前世は、ゴジラだけじゃないのか?
いや、そんなはずは───────
王元姫「ガルッチ!!前!!」
ダークアリス『排除!!』
エデン「ッ!『滅尽滅相』!!」
ダークアリス『っ!!』
危ない………、火力加減とはいえ、勢いよく吹っ飛んでくれたようだ。というか、憎い奴の能力が、ここまで役立つとは思わなかったな………。
隙が大きいが、あの技も繰り出せれば、存在諸共消滅させることも容易いが、その分巻き込む可能性も高いし………。
エデン「っつう……!!結構痛いな………。」
清姫「どれだけの力を持っているというんですか!?」
エデン「僕に聞くな。第六天波旬の力も使えるのは思ってもなかったし、もしかしたらサノスの力も使える可能性もあるかも。」
エリザベート「とんでもないわね………。」
エデン「最も、使える理由の一つは『幻想』と関わってる気がするが。」
アズリエル「じゃ、じゃあ、僕の技も!?」
エデン「使えなくはない。ただ、あの波旬の力も含めて、どれも劣化しちゃうから、多用は出来んな。特にリリカだけは使えない。ガールズリングを呼び出すことは出来るが。」
カービィ「それ、結構ヤバめのチートじゃ───────」
エデン「まっ、使う相手と場所は決まってるけどな。毎回毎回波旬の力に頼るわけにはいかねえし………。」
最も、あの野郎が死んだおかげなのか、魔王の方の波旬はめっちゃ喜んでいたな。今はイメージアップの為に、なんかカレー店出したっぽいけど、隠れ人気店になってるっぽい………。
いつの日か、魔王波旬の元に行ってあげようかな?
マシュ「ガルッチさん!!もうすぐでロック解除できます!!もうひと辛抱です!!」
セリカ「『『エデン、念のためにリリカのところに行け!私達で抑えておく。』』」
エデン「油断はするな。波旬の力使ったとはいえ、手ごたえがあまりなかったぞ。」
アズリエル「え⁉」
ダークアリス『排除!!』
王元姫「させない!!」
思ってたより強いな。劣化版とはいえ、『滅尽滅相』を受けてもなお攻撃できるとか、思ってなかったぞ。
いや、ともかく今は、リリカのところに行こう。
マシュ「!?」
エデン「どうした!?」
マシュ「最後のパスワード、ハッキングが出来ません!!」
エデン「ッ!!ここでか!!」
マシュ「あと少しだっていうのに!!!」
エデン「……………ハッキングの時間は?」
マシュ「…………最悪、1年以上。早くて1ヶ月。私を含めた皆さんが現界できる時間は、残り4分。足りなさすぎです!!」
エデン「僕がパスワード開ける!!」
マシュ「ですが───────」
今は時間が無い。そう思い、マシュをどかせ、パスワードを見る。そこには、あることが描かれていた。
『かつて、高文明であったとある国だが、其れを一瞬にして滅ぼし、更に星中にいる全生命体を滅ぼしたAIは?』
エデン「ッ!!」
なんだ!?このパスワード!?何でだ?何でか知らないけど、『知ってるぞ』!?でも、何処で!?いつ!?
そんな記憶、あるはずがないのに……………。何故か、その星を滅ぼしたAIを知ってる気がする。
気のせいだと思いたい。けど、ここで間違えたら、マシュがやってきたことが水の泡になる!疑問ばかりではあるが、兎に角入力しないと…………。
マシュ「ガルッチさん?大丈夫ですか?」
エデン「大丈夫。……………これで失敗なら、最悪カプセルを壊す。これで合っててくれ!!」
『PASSWORD:strings』
『パスワード合致。液体放出します。』
合ってた!!
マシュ「ガルッチさん………、どうやってそのパスワードを?」
エデン「聞かないで。僕でも、よく分からないから。とにかく、治療箱を───────」
アズリエル「ガルッチさん………!!そっちに───────」
エデン「ッ!!」
ダークアリス『すべて、排除!!』
しまった!?こっちに気を取られてたせいで、ダークアリスが来るのに気づかなかった!!攻撃が、間に合わない───────
『悪いが、俺の旦那に手出さねえでくれるか?』
ダークアリス『!?』
突然の懐かしい声と共に、見覚えのある刀がダークアリスの攻撃を止め、更にはじき返してくれた。
マシュ「刀が………?」
セリカ「『『馬鹿な!?いつの間に刀が、エデンの近くに!?』』」
アズリエル「それに、その刀から、何かを感じる。」
王元姫「一体、どうやって………?」
エデン「………この声、まさか。」
『久しいな、旦那。またこうして、戦えるっていうのは、俺は運がいいのかもしれねえなぁ。』
聞き間違いじゃなかった。この刀、そしてその声。かつてヘブンズ・DIOを倒すために、そしてあの頃から一時期ではあるが、一緒に戦い抜いてきた刀型スタンド『アヌビス神』だった。
エデン「アヌビス!?お前なのか!?」
アヌビス『ああ。危なかったな。間に合わなかったら、今頃旦那はふっ飛ばされてたところだぜ。』
エデン「悪い…………。って、思ったんだが、リサのスタンドになったんじゃ───────」
アヌビス『リサ?誰だそいつ。』
エデン「え?」
アヌビス『は?』
もしかして、アヌビスの記憶って、彼奴を倒して以降の記憶が一切ないって事?だとしたら………。
エデン「いや、何でもない。忘れてくれ。」
アヌビス『お、おう。そうか。』
『カプセル、開きます。』
っと、そうだった。リリカがカプセルから出ると同時に、すぐさま僕が受け止める。その後お姫様抱っこさせ、床に寝かせる。
この様子からして、あの液体は命にかかわる可能性の高い猛毒。それに、何処か改造されている可能性も高いから、急いで治療を始める。
マシュ「私達が時間を稼ぎます。ですが、出来るだけ急いでください!」
エデン「分かった。アヌビス、アズリエル。僕の傍にいて。」
アヌビス『了解、旦那。』
アズリエル「う、うん。」
エデン「セリカ!カービィ!元姫!清姫!エリザベート!治療が終わるまで、時間を稼いでくれ!!
それと、アヌビスは出来るだけダークアリスの動きを『視て』くれ。」
よし。これで指示は終わった。急いでリリカを治してあげないと。
リリカ「………ガ……ッチ………さん………?アズ………エ………?」
エデン「喋るな。僕が、治してやる。その目も、『呪い』も全部………。お前が害と成したもの全部、俺が治してやる。だから、あまりしゃべるな。
不安なら、アズリエルの衣服を握れ。」
アズリエル「リリカ………、僕はここにいるよ………!」
エデン「これより、リリカの治療手術を始める…………!」
絶対に救う。もう二度と、命を奪わせない!!リリカが負ってる呪いも猛毒も、何もかも全部、俺が治してやる!!!
これが、僕の恩返しだ!!!
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