※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode272 告げるtruth そして約束

ー牢獄 周辺ー

 

 

リレミトで脱出し、英竜たちと合流したエデン達だが、ついでと言わんばかりにリードに繋がれてるクルーアルを引っ張っていた。

 

その光景を見た英竜たちは苦笑い、ゼロに至ってはドン引きだった。

 

 

ゼロ「お前、そういう趣味なのか?いや、何も言わねえけどよ…………。」

 

エデン「此奴には丁度いい罰みたいなものだ。流石にアッチ系とかはない。と思いたい………。」

 

アズリエル「そこで自信失くすの………?」

 

エデン「察してくれ………。」

 

アズリエル「?」

 

リリカ「一体何があったの………。」

 

英竜「あ………。まぁ2人共、気にしない方がいいかもしれない。」

 

セリカ「………触れちゃダメな内容だったか。」

 

アギラ「それはそうと、その人が来訪者で、かつスペースビーストを生み出した元凶って如何いう事?」

 

英竜「そうだった。此奴が元凶ってどういうことか、説明してくれるか?」

 

エデン「分かってる。けどその前に、母さんにも伝えておかないと。」

 

 

エデンの行動は早く、直ぐに連絡し、モニターに表示させた。そのモニターに映っていたのは、エデンの母であり、龍神王の友ともいわれている全王神だった。

 

 

全王神『ヤッホー!みんな元気~?』

 

アズリエル「これが全王神?」

 

セリカ「なんていうか、軽い神様だな………。」

 

エデン「………母さん?威厳はどうした?」

 

全王神『威厳?シリアス?何それ、おいしいの?』

 

エデン「おい………!」

 

 

流石に苛立ったエデンだが、突然……。

 

 

エデン「ッ!!」

 

英竜「ガルッチ?」

 

エンペラ「ガルッチさん?どうかしたのですか?」

 

エデン「ここに来て、ゲーム病かよ……ッ!」

 

全王神『ファッ!?』

 

英竜「ゲーム病になってるってフランから聞いたが、これは…………。」

 

 

一瞬苛立ってしまったエデンは、果てしない程の苦しみが襲い掛かってくる。しかし、其れも一瞬のうちに収まる。

 

 

エデン「………何で今になって…………?」

 

セリカ「大丈夫か?」

 

エデン「………恐らくは。また起こる可能性も、否定できないが。」

 

全王神『ガルちゃん!?(アズリエル&リリカ&セリカ「「「ガルちゃん!?」」」)今凄く苦しんでたけど、大丈夫なの!?』

 

エデン「今のところは………。せめて、確認するべきだったか………?」

 

全王神『ってガルちゃん!?なんでその人首輪付けてるの!?なんで貴方がリード持ってるの!?( ゚д゚)ハッ!もしかして…………。』

 

エデン「おい母さん?ちょっと───────」

 

全王神『うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!ガルちゃんがまたグレちゃったァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』

 

エデン「落ち着け!!!そもそもグレてもねえわ!!!!!!」

 

セリカ「…………何だこの破天荒な神様。」

 

リリカ「………色んな意味で、混乱してしまいそうです。後ガルッチさん、ご苦労様です………。」

 

アズリエル「というか、また?」

 

英竜「あー、あの時か………。」

 

 

そんなこんなでどうにかパニクってる全王神を落ち着かせたエデンは、いよいよ本題に入ろうとしていた。

 

 

エデンside

 

 

エデン「さて、と。母さん、念のために聞くが、スペースビーストの正体は『クトゥルフ神話生物』で合ってるんだろ?」

 

全王神『うん。正しくは、死骸から生まれた子供と言えばいいかな?』

 

エデン「なら、スペースビーストを生み出した元凶に関しては?」

 

全王神『それは…………、全然。』

 

 

やはり母さんでも、生み出した元凶までは知らないっぽいな。

 

 

エデン「んじゃあ言うが、今首輪に繋がれてる此奴が、スペースビーストを生み出し、間接的に『来訪者』を滅ぼした元凶だ。」

 

全王神『ッ!?』

 

ジード「この人が!?」

 

ゼロ「けど、お前あの牢獄から脱出する前、此奴を来訪者の生き残りだとか言ったよな?それって如何いう事なんだ?」

 

エデン「それについても詳しく言う。まずスペースビーストを生み出す前の始まりだけど───────」

 

 

そう言おうとした時、もう一つのモニターが開いた。いや、正しくは、きたっぽい。

 

 

ダークルシフェル「ヤッホ~、お久しぶり~。」

 

英竜「ルシフェル!?」

 

ベリアル「いきなり何の用だ?」

 

ダークルシフェル「いきなり殺気立たないでよ~。それより…………そいつなんだね?私とザギちゃん、そして来訪者達を間接的に滅ぼした元凶って。」

 

エデン「ああ。というより、良く知ったな?」

 

ダークルシフェル「英竜ちゃんの情報の一方通行を通して知ったからね。」

 

英竜「…………それで対超獣のダークビーストが出たって訳か。」

 

ダークルシフェル「他にもいるけど、其れより教えて?」

 

エデン「分かった分かった。んじゃあ言うが、スペースビーストを生み出す前の始まりだが、その頃の此奴は邪教信者でありながら研究員だったんだ。」

 

 

その後僕は、此奴の性癖、大勢の同士と共にニャルラトホテプだった頃の僕を呼び出した事、偶然生き残り、スペースビーストを生み出す為に生まれたてのクトゥルフ神話生物を呼び出して殺害し、研究材料にされたこと、そしてザギとルシフェルの家族を此奴のおもちゃにされたことも含めてすべて話した。

 

 

ゼロ「…………なんて野郎だ。」

 

ベリアル「いくら俺でも、此奴はエグイし怒りを憶えるぜ…………。」

 

アギラ「こんなの、酷すぎるよ…………。」

 

ダークルシフェル「…………こんな奴が、私達の家族を………。」

 

英竜「……………此奴さえいなけば、彼奴は苦しめることはなかったのか……………!!」

 

 

皆が皆怒ったり、ザギやルシフェルを悲しんだりしていた。だが中でも、一番怒りを感じたのは、意外にも母さんだった。

 

 

全王神『ガルッチ、何でそいつを殺さなかったの?』

 

全員『え”?』

 

 

どうもこれには僕を除いた全員が滅茶苦茶驚いていた。そらそうだ、ここまで怒る母さん初めて見たし………。

 

 

エデン「母さん、確かに此奴を生かせば、また災厄が起こり得る可能性を持ってる。それは事実だ。」

 

全王神『なら何で───────』

 

エデン「俺の怒りは、こんなもんじゃあねえからだ。此奴を何度でも殺しても足りないぐらい、怒ってんだ。

 

それに、俺の同胞の、それも次世代に生まれて間もない子達の命を奪い、そしてリリカを生贄に捧げようとした此奴に『死』を与えるなんて生温い。

 

 

それで此奴には、俺にとって毛嫌いしていて、尚且つ誰にもならせたくなかった『奴隷』というものを選ばざるを得なかった。」

 

英竜「奴隷………。」

 

ジード「ガルッチがそれだけ毛嫌いしているからこその…………。」

 

ゼロ「…………奴隷なんてらしくねえが、此奴だしな…………。」

 

エデン「英竜お姉ちゃん、多分ザギも知ってるとは思うが、念の為に伝えておいてやれ。此奴が、スペースビーストを生み出した元凶だってな。

 

ついでに、僕の奴隷になったことも。」

 

 

兎に角、最終的にはザギに判断してもらうほかないな。

 

 

全王神『………………ガルちゃん、一つ聞いていい?』

 

エデン「?」

 

全王神『私に、何か隠し事とかしていない?』

 

全員『え?』

 

エデン「………………………それを言うなら、母さんもじゃないのか?」

 

全王神『…………。』

 

エデン「前々から思ってたんだ。母さんは何処か、『リリスお母さん』と雰囲気が一緒な気がしてならないんだ。思い出したからなのかどうかは分からないけど、それでもやっぱり、雰囲気が一緒な気がするんだ…………。」

 

リリカ「…………。」

 

アズリエル「ガルッチさん………。」

 

エデン「あの頃の僕は、リリスお母さんを殺した………。最も重い病気に犯され、ヴァルハラと僕を気が狂ったかのように襲いかかった時、この手で…………殺した。そして思い出し、再び目の前に現れて襲い掛かった時、2度殺した。

 

 

その時の目は、とても優しく、愛らしく、けれど凄く哀しい目で見ていた。今の母さんは、そんな目をしてる…………。」

 

全王神『……………。』

 

英竜「………………全王神様、何か隠し事をしてるって、本当ですか?」

 

全王神『…………ガルちゃん、帰ってきたらちゃんと話そう。1対1で、包み隠さず、全部話すよ。』

 

エデン「……………分かった。」

 

全王神『英竜ちゃん、リリカちゃん。皆、私の息子、よろしくね。』

 

 

その後は通信を切り、僕は空を見上げた。真っ暗な空、けれどどこか、1つの星が見えたような気がした。

 

 

リリカ「アズリエル、もう大丈夫です…………。」

 

アズリエル「もういいの?」

 

リリカ「だいぶ、楽になってきたので。」

 

英竜「よし、皆。今からザギ達のところに行くぞ!!聞いたところ、ドゥームズディに苦戦してるらしい。

 

今行けば、間に合うかもしれない!!」

 

エデン「リリカも回復、ルシフェルも参戦。…………行こう、お姉ちゃん。ザギ達のところに!!」

 

英竜「ああ!!」

 

 

そう言って、リリカ達、ルシフェルを含まれた皆は、ザギ達が居る『魔法少女リリカルなのは』の世界に向かった。

 

 

それぞれのソウルを宿した7枚のカードと、希望のソウルを宿した僕が、奇跡を起こす事なぞ知らずに………。

 

 

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