Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー???ー
エデンside
視界が晴れると、僕は宇宙にいた。周りには誰もいない、全方位は星々ばかり。僕はどうなったのか、何があったのか、分からなかった。
ワールドフロンティアは滅んだのか?フレディがいる幻想郷も?マリオの世界も?僕達が救った世界は、滅んでしまったのか?
だとしても、何で僕はここにいる?皆はどこに行ったの?あの隕石に、巻き込まれた?僕は………、守れなかったというのか?
家族を、仲間を、友人を………、失ったというのか?
リリカ「ガルッチさん………。」
エデン「!?」
声がする方を向くと、其処には例のカードを使い、もうすぐ消えようとしているリリカの姿があった。
エデン「リリカ………。」
リリカ「ご安心ください、貴方方が救った世界も、皆さんも無事です。ここにいるのは、貴方と私だけです。」
エデン「でも………、あのカードを使ったって事は………。」
リリカ「…………そういう事ですね。」
エデン「何で…………何でそこまで───────」
リリカ「あなたと同じです。皆を救えるのでしたら、この命を捧げる覚悟がある。そんな感じです。」
エデン「そんな…………。」
リリカ「これで、分かったでしょ?自分を犠牲にすれば、誰かが悲しむ。現に私は皆を救うために犠牲となり、貴方は悲しんでいます。」
言葉が出なかった。正論だった。もしこれが僕だったら、きっとフラン達も、未来も、お姉ちゃん達も、悲しんでしまう………。
リリカ「なので、約束してください。自分を嫌ってもいい。ですが、自己犠牲はやめてください。それをすれば、貴方にとって大切な人達が悲しんでしまうと言う事を………。」
でも、この約束は…………出来ない。
エデン「……………ごめん、その約束は難しい。」
リリカ「ッ!?何故ですか!?」
エデン「確かに、僕が犠牲になったら、皆は悲しむだろう。泣き叫ぶだろう。けれど、だからと言ってその約束を交わす事は難しい。
自分を犠牲にしてでも、救えない命がある。想定外な事態、尚且つ僕一人しかいなかったら、なおの事だ。」
リリカ「…………。」
エデン「よっぽど嫌な奴じゃない限り、見捨てることなんて出来ない。そんなことすれば、後味の悪いことになる………。
自分が嫌いだからこそ、死ななければならない。消えてなくなるべきだ。自分の罪を精算するその時が来るまで、僕は…………。」
リリカ「…………でしたら、私が貴方を救います。」
エデン「!?」
今なんて言った?僕を救う?
リリカ「私は貴方に救われた恩があります。もし、あの時間に合わなかったらと思うと、不安で……。
それに、放っておくことが出来ない気がしたんです。」
エデン「………僕が消える瞬間、見たのか?未来で?」
リリカ「…………ええ。」
エデン「…………そうか。なら尚更約束は守れないな………。」
リリカ「…………でしたら、散らばった貴方の存在をかき集め、形にします。」
エデン「……………どうもあんたは、いや、貴方は僕と同じぐらいお節介な事するんだな。」
リリカ「ええ。」
……………………でも、何故か悪い気がしない。消えてなくなろうとしている自分を、何とかしようとするリリカを見ると…………。
僅かな希望とはいえ、託してみるか。
エデン「分かった。そこまで言うのなら、僕が消えた瞬間、ちゃんと救ってよ?」
リリカ「はい、約束します。代わりに、これを。」
リリカが手渡ししてくれたのは、彼女自身のカードだった。
リリカ「それを、彼方で過ごしている『リリカ』さんに渡してあげてください。彼女でしたら、私以上に扱えるはずです。」
エデン「………でも、あっちのリリカは、もう既に持っているはず───────」
リリカ「あれはまだ、不完全体です。このカードと融合して、初めて完全体となり、使えるようになります。」
エデン「…………でも使えば、彼女は君のように………。」
リリカ「………。」
エデン「……………覚悟を決めたら、これを渡す。それまでは、僕が大事に持ってることにするよ。」
リリカ「お願いします………。」
カードを受け取ると同時に、もうリリカの身体は薄くなっていく。お別れが、近い。
リリカ『もう行かなくては。最期に、イリスさんに伝えてください。』
エデン「………。」
リリカ『私が死者となっても、貴方の事愛しています。それが、どのようなことがあっても。と。』
エデン「……………伝えておく。だから、『さようなら、リリカ・アルテラス』。」
リリカ『…………さようなら、『アルカディア・エタンセル・エデン』。どうか、この先の未来に、幸あれ。』
リリカが持つガールズリングを掲げ、トリガーを引くと同時に、彼女の周りに白い百合の花びらが散りばめていく。
一度彼女の手を伸ばして掴もうとするが、既に消えていて、代わりに握ったものが、白い百合の花と『ワールド・フロンティア』のガシャットロフィーだった。
エデン「………。」
その後、僕は様々な魔術や魔法を駆使し、白い百合の花を付けたヘアピンにし、右髪に留める。今度はそのガシャットを手に取り、スイッチを押す。
【GAME CLEAR!CONGRATULATIONS!】
その音声と共に、視界は再び真っ白になった。
ーメサイアの家ー
気が付くと、僕はいつの間にかベットの中で眠っていた。まるで、彼女との別れが夢だと思うように。
けれど、鏡を見てみると、右髪のところに、白い百合の花を付けたヘアピンが留めてあることに気づき、もうここにはリリカは居ないんだと、改めて感じた。
彼女のカードも、ポケットの中に入っており、確認した後、またポケットに入れた。ガシャットロフィーは鏡の横に置いてあることを確認し、窓の方を向いた。
外はまだ星々が見える夜空だった。
エデン「…………クリア、しちゃったか。そうなると、ここともお別れか………。」
少し寂し気な声を出した後、もう一度眠りについた。これですべてのガシャットロフィーが揃い、ガシャットキーも揃ったと言っても過言じゃない。
後は、『Undertale』の世界に行き、江ノ島盾子を倒すだけになった。その先は未知数。何が待ち構えているのか、分からない。
ただ、言えることは………。
エデン「これが、最後だってことだな。」
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BGM終了
sideout
ー???ー
一方………。
エデンオルタ「チッ、結局こうなっちまったか。だがいい、俺もようやくこれが手に入ったところだぁ。」
『OVER THE EVOLUTION!』
『DESPAIR!RIDERSYSTEM!REVOLUTION!!』
エデンオルタ「もうすぐだ………。余興としてゼロモニターを起動させたが、思ってた以上に皆が絶望してよかった………。
もう、俺に敵う者など、いない!あのリリカでさえ、俺を見限った『もう一人の俺』も含めてな!!」
『Are you ready?』
エデンオルタ「最終変身!」
『CHAOS!!CHAOS!!CHAOS!!REVOLUTION!!フッハッハッハッハッハッハ……!!』
エデンオルタ「ああ、試したい………!!人間に、動物に、下等生物に試したい!!この力でいたぶりたい、壊してやりたい!!
あぁぁ、楽しみだなぁ………!!今度からは仮面ライダーエボル改め、『仮面ライダールイン』と名乗るとしよう!!
アハ、アハハハハハハハハハハ!!!!!ハハハハハハハハハ!!!!!
世界よ!!この俺が滅ぼしてやろう!!!!!跡形もなくだ!!!!!」
エデンオルタも、着々と力を付けていた………。全てを滅ぼすために………。