※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode290 後悔と懺悔

ー遺跡の出口ー

 

 

1泊だけ泊めてもらい、遂に遺跡の外に行こうとするエデン達。其処で待っていたのは、トリエルだった。

 

 

トリエル「………行ってしまうのね。」

 

アズリエル「………ごめんなさい。でも、行かないと世界が大変なことになっちゃうから……。」

 

トリエル「分かってる。でも、皆さん本当に気を付けてね?ここの外に行けば、ソウルを奪おうとするモンスター達が襲ってくると思うから。」

 

リリカ「分かりました。十分に気を付けて、行ってきます。」

 

 

そう言って、リリカ達は扉の向こう側へ歩いていく。エデンもまた、その先へ行こうとするが、何か言いかけのトリエルに気づいた。

 

 

エデン「……僕に、言いたいことがあるのですか?」

 

トリエル「………ええ。あの、コロリスから聞いたのですが………、本当なの?あの子に呪いをかけたのって………、あなたなの?」

 

エデン「……………残念だけど、事実です。」

 

トリエル「そんな………、何で彼女を───────」

 

エデン「殺したのか?………僕は、当時の僕を救ってくれた、リリカの事が好きだった。けど、それと同時に、リリカに迷惑をかけるんじゃないかと考えてしまい、ずっと会わず仕舞いに…………。」

 

トリエル「…………。」

 

エデン「けど、彼女が結婚するという情報を聞いた時、僕はアズリエルに嫉妬し、彼を呪い殺そうと考えてしまった。

でも、結婚前日、僕はいつの間にかリリカの事を思ってしまった。もし僕が、リリカに告白出来たら…………。

 

その結果、呪いはリリカに直撃し、あのようなことになった。後悔したさ。こんな事なら、リリカに会うんじゃなかったって。

彼女に恩があったというのに、僕はそれを仇で返してしまった。」

 

トリエル「恩?」

 

エデン「まだ僕が、ニャルラトホテプだった頃、その見た目で逃げていった。その魔物でさえ、逃げていた。それが当然だと、僕は思ってたんだ。

でもリリカは、そんな僕と話しかけてくれた………。それだけで、僕は救われたんだ。それを僕は……………。

 

 

ごめんなさい。この戦いが終わり次第、金輪際リリカ達と関わるのをやめます。彼女の幸せを奪った僕に、彼女と一緒に居る資格は───────」

 

トリエル「ないからって、コロリスとアズリエルとは関わらないって?そんなこと、私が許すとでも?」

 

 

少し怒りがこもったかのように、トリエルはエデンを見る。しかし、エデンはそれすら聞かないかのように、こう言った。

 

 

エデン「誰が許そうが許さないが関係ありません。僕はリリカを殺した。それだけで、彼女達から関わるのをやめる理由になります。

 

 

僕は、死ななければならない存在。下手をすれば、全ての世界を滅ぼすことも容易く出来てる『獣』。

そんな奴が、彼女達と関わるのをやめるなというのか?」

 

トリエル「ええ、そうです。貴方の目は、本当に悲しく今にも泣きそうな感じでした。いえ、それだけではない。後悔、懺悔、自虐、自己嫌悪………。救いの手すら跳ね除け、けれど意味のある死に方をしたいというのが、何故か分かってしまう。」

 

エデン「…………。」

 

トリエル「お願いです。本当に自分が許せないと言うのでしたら、これからもコロリスとアズリエルと関わってあげて。

ずっと、そしてこれからも───────」

 

エデン「彼女が消えてしまっても、なのか?」

 

トリエル「………どういう事?」

 

エデン「…………いずれリリカは消える。それは、誰も覆すことが出来ないこと。それでも僕は、彼女と関われと?」

 

トリエル「……………それでも貴方は、コロリスと関わりたいのでしょう?」

 

エデン「ッ!」

 

トリエル「なら、これからも、彼女のことお願いね?」

 

エデン「…………また彼女を殺すかもしれませんよ?」

 

トリエル「いえ、貴方は絶対にしない。だって、貴方の心の奥底で、変わらずコロリスの事が好きっていう思いがあるもの。」

 

 

エデンは一度、トリエルの顔を見る。それは何処までも優しく、慈悲に溢れる表情だった。これ以上何言っても意味がないと思ったのか、複雑な顔をしていた。

 

 

エデン「分かりました。ですが、覚悟してください。任されたら、僕が何をやらかすのか、分からないので。

ですが、たとえ彼女が消えてしまっても、どんな方法を使ってでも、連れ戻して見せます。絶対に………。」

 

 

それだけ告げて、エデンはリリカ達の後を追いかける。それを見送るトリエルだが、最後には哀しい表情で見ていた。

 

 

トリエル「可哀想な子………。どうして、彼だけ酷い目に遭わなきゃいけないの?いくら何でも、理不尽すぎる…………。

 

 

お願い、コロリス。そして、彼と傍にいる人たち。どうか、これからも彼の味方でいて頂戴………。」

 

 

そんな独り言をつぶやき、家に帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー???ー

 

 

SANSside

 

 

トリエル『っと言う訳なの。お願いね。』

 

「………分かったよ、オバさん。」

 

 

やれやれ、とんでもねえ約束をされちまったもんだぜ。確かに、エデンは過去にコロリスという魔物を殺した。今ではリリカだが……。

それはつまり、王子の婚約者を殺したことになるな。だがそいつは、今でも償いたい思いがある。

 

 

だが、ごめんよ、おばさん。オイラ……、いや、俺は………あんたの約束を破らなきゃならねえ。その時が来るまで………。

彼奴の覚悟が、生半可なものなのか、それともマジなものなのか。

 

それを確かめるために、俺はアスゴアに会うための廊下で、エデンと戦わせてもらうぜ。

 

 

サンズ「悪いな、風龍。もしかしたら、あんたの………いや、IFの『お前』さんを、殺しちゃうかもしれねえ。」

 

 

しっかし、俺ですらビックリだ。まさかエデンが、作者の、それも15歳の頃に自殺してたかもしれねえ、IFの『深緑風龍』だとはな……。

 

まぁ、少なくともエデンは、『風龍』としての人格は死んでるのかもな。彼奴は既に、エデンという人格を得ている。いや、エデンだけじゃなく、ゴジラ、ニャルラトホテプ、そしてAIのストリングスの人格もあるな。

 

 

っと、そろそろ来るか。8人の足音が聞こえるし、ちょっくらカマをかけるとするか。………ん?

 

 

エデン「そこにいるのは誰だ?」

 

フラン「お兄ちゃん?」

 

こいし「もしかして、これってサンズが現れるイベント?」

 

 

………おいおい、この世界をモチーフにしたゲームの経験者もいるんかよ!?だが、あの様子だと虐殺ルートはしてねえっぽいな。

エデンも一度、虐殺ルートしようとしてたらしいが、あの様子じゃ折れたっぽいな。

 

仕方ねえ、白状して出てきてやるか。

 

 

サンズ「よくわかったな。まぁ、トントンと骨の音が聞こえたら、嫌でも聞こえるか。

 

『スケルト(・)ン(・)』なだけに?」

 

 

\ツクテーン!/

 

 

ふっ、今日もギャグが決まってるな。なんで風龍たちは凍ってしまったんだろうな。こんなに面白いというのに……。

 

 

エデン「おっかしいな……、なんか眠くなってきた………。」

 

全員『それ一番駄目な奴!?』

 

 

…………ギャグで死ぬとか、ないよな?

 

 

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