Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー海の上ー
エデンside
先に動いたのは、Underfellのアンダインからだった。彼方は容赦なく、全方位の、それも巨大な槍を召喚させてから襲いに来た。
アンダイン「いきなりかッ!!」
エデン「『『力を貸して!!『親切』!!』』」
『覚醒せよ!!リリカオリジン!!』
僕はすぐさまソウルリングとリリカのカードをスキャンさせ、全方位にいる巨大な槍を弾き、Underfellのアンダイン………もうこの際だからフェルダインって名付けよう。彼女の方に戻っていった。
フェルダイン『チッ!!』
アンダイン「攻めるぞ!!」
エデン「『『いいぜ!!』』」
自分の槍を防いだフェルダインだが、猛スピードで攻めてきた僕達に向けて、槍の弾幕を放ち始めた。
しかし、今はリリカのカードを使っている為、一時的に弾き返していた。ようやく近距離まで詰めると同時に、反撃を開始する。
エデン「『『激怒竜牙!!』』」
フェルダイン『させん───────』
アンダイン「私が居ることを忘れるな!!」
フェルダイン『ッ!!』
息の合った攻撃で、フェルダインを後ずさりさせる。やり返しと言わんばかりに、双槍に切り替えて攻撃してくる。
ファングだけでは打ち返しにくいと思い、ビートクローザーに持ち替えて戦う。
フェルダイン『殺す!!殺す!!この私に、殺されろ!!!』
エデン「『『誰も犠牲にはさせない!!いや、殺させやしない!!貴様は、ここにいていい存在じゃねえんだよ!!!』』」
フェルダイン『ハッ!!この私が、ここにいていい存在じゃないだと?ならばそれを証明してみろ!!人間!!!!』
エデン「『『僕は、人間じゃない………!!有翼人だ!!!』』」
フェルダインをよろけさせた後、ビートクローザーにグレートドラゴンエボルボトルを挿入させる。
『SPECIAL TUNE!!』
『ヒッパレー!!ヒッパレー!!ヒッパレー!!』
エデン「『『龍神斬!!』』」
『メガスラッシュ!!』
赤黒い竜のような斬撃を放ち、フェルダインに直撃するが、何ともないかのように弾く。それに不意を衝くかのように、アンダインが攻撃を仕掛ける。
ってか、あれで弾くか。
フェルダイン『なかなかいい槍捌きだ。だがな?』
アンダイン「?」
突然フェルダインが見えなくなったかと思えば、見えない突き捌きでアンダインをボロボロにさせ、吹き飛ばした。
フェルダイン『貴様の攻撃は、甘っちょろい。守りたいものの為に、戦うだと?罪を償うために、戦うだと?下らん。
そのような甘っちょろい決意で、この私に倒せると思ったか!?否ッ!!強いものが生き残り、弱いものが滅びる。それが全ての理!!『殺るか、殺られるか』こそが───────』
エデン「『『だからどうした?』』」
フェルダイン『?』
エデン「『『そんなもんこそ、下らねえんだよ。百歩譲って弱肉強食は認めてやる。だが、その先は何なのか知らねえだろ?』』」
フェルダイン『何が言いたい?』
エデン「『『弱肉強食の果てはな、『孤独』と『滅亡』。結局は、誰が強いか弱いか関係なくなっちまうんだよ。
最後には生き残った絶対的強者も死に、誰も居なくなっちまう。
そんなもん、つまらねえだろ?』』」
フェルダイン『つまらん、だと?』
エデン「『『ああ、つまらんさ。『殺るか、殺られるか』はまだいい。俺もそうだった。生きるためには、誰かを殺さなきゃならない。何かを奪わなきゃならない。
………でもよ、誰かと一緒に居るとさ、安らぐんだよ。あんたもそうだろ?』』」
フェルダイン『………。』
エデン「『『あんたが居るべき場所は、ここじゃねえ。別次元のあんただって、友人や誰かを愛してるだろ?』』」
フェルダイン『…………れ。』
エデン「『『そいつと一緒に居なきゃ、お前だってここまで来れなかったんじゃないのか?』』」
フェルダイン『……黙れ。』
エデン「『『誰だって最初から強くなんてない。赤ん坊の頃から弱者なんだよ。』』」
フェルダイン『黙れ!』
エデン「『『弱き者を助け、強き者を挫く。誰かを守るために、誰かを殺す。貴様の心の何処かで、もう殺したくないって思ってんじゃねえのか?』』」
フェルダイン『黙れぇぇぇぇぇ!!!!』
フェルダインの後ろに、無数の槍が降り注ぎ始めるが、アンダインはその隙を付き、二本の青白い槍で刺す。
フェルダイン『ガッ!?』
アンダイン「今だ!!」
エデン「『『貴様を殺しはしない。だが、痛い目に遭ってもらうぞ!!』』」
僕は無数の槍に向けて振り払うと、一瞬にして消滅し、そのままレバーを回す。
『Ready GO!』
『ヒッパレー!!ヒッパレー!!ヒッパレー!!』
エデン「『『見せてやるよ、此奴の一番やべえ技を!!』』」
そう言って、右手にグラファイトファング、左手にビートクローザーを手にし、フェルダインに向けて技を繰り出した。
『ボルケニックアタック!!』
『メガスラッシュ!!』
エデン「『『『獄炎双龍神斬』!!!』』」
『アチャァァァァァァァァァ!!!』
僕が放つ斬撃から業火を纏った九つの龍が出現し、アンダインが回避した後に直撃。その後は僕は走ってライダーキックを放った。
フェルダイン『馬鹿なァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』
爆風と共にフェルダインは転がり込み、起き上がろうとするが、先の一撃で跪く。
『フュージョンオーバー!!』
エデン「仕上げだ。『投影、開始』!!」
僕はすぐさま『
アンダイン「それが?」
エデン「まぁ見てな。『
すると、フェルダインの周りに青い結界のような物に取り囲まれ、その上に緑色の渦が出現。そのまま覆い被さるように、フェルダインは消えていった。
それが終わったのか、2つのインフィニティ・ストーンは砕け散った。
【GAME CLEAR!!】
BGM終了
ーウォーターフォールー
如何にかフェルダインを元の世界に戻すと、元のウォーターフォールに戻っていた。
エデン「はぁ、何とかなった…………。」
アンダイン「………あれで、終わったのか?」
エデン「ああ。彼女には、元の世界に戻してあげた。少なくとも、歪みが生じない限りは来ないだろうな。」
アンダイン「そうか………ぐっ!?」
エデン「アンダイン?」
緊張が解けたのか、アンダインが跪く。そういえば、フェルダインの突きを食らってたな……。
アンダイン「フッ、これしきで膝を付くとは………情けないものだな………。」
エデン「治そうか?」
アンダイン「いや、いい……。」
エデン「何故?今治せば……………!?」
生命反応が、ない!?
アンダイン「そうだ、あの時、貴様が言うフェルダインに奇襲をかけられ、一撃を貰ってしまった………。
本当なら、あの場で死んでもおかしくなかった………。」
エデン「ッ!?」
アンダイン「………複雑な気持ちだな。本当は、貴様を殺したい程憎いのに、アズリエルを殺そうとした貴様が、憎いと言うのに………、仇を討ちたいと言うのに………。
貴様の目の中に、私よりも強い決意が見える………。貴様なら、彼女達を守れるだろうと言う安堵感が、湧き上がってくる………。」
エデン「待ってろ、直ぐに生き返らせて───────」
アンダイン「いい………。どのみち私は助からん。」
エデン「弱気になるな!!絶対に助けるから!!パピルスを救ったように、絶対に生き返らせ───────」
アンダイン「私のソウルは、既に奪われたんだ………。」
奪われた!?アンダインのソウルが!?
エデン「どういう事だ!?何故ソウルが!?」
アンダイン「決まってる………。貴様の顔とよく似た人物に、ソウルを………。」
それって………、僕のオルタ!?既にアンダインのソウルを奪ったって言うのか!?
アンダイン「もう私は助からん………。だから、代わりに───────」
エデン「いや、まだ一つ助かる方法があった!!」
アンダイン「何?」
エデン「『投影、開始』!!」
そうだ。確かインフィニティ・ストーンの中に、『
エデン「ッ!!」
アンダイン「やめろ………、そんなことすれば貴様───────」
エデン「お前を、死なせたら………、パピルスが悲しむだろ!!死なせはしない!!絶対に生き返らせる!!『魂』、『力』、起動!!アンダインを蘇らせろ!!!」
投影したばかりの2つのインフィニティ・ストーンが光り出し、アンダインに当てる。すると、溶けかけた体は元に戻り、決意モードは解かれ、私服の姿になった。
ちゃんと、生き返ったようだな………。
アンダイン「…………ソウルが………!?」
エデン「新たに、作り直した………。ただ、勢い余って、人間のソウルを、5つ入れたけどな………。」
アンダイン「!?」
エデン「言ったろ?お前が死んだら、パピルスが悲しむって。パピルスは、あんたが必要なんだよ。」
アンダイン「…………。」
エデン「まぁ、救えてよかった…………。本当に……、よかった………。」
もうだめ、どうも、4つ投影で意識が朦朧としてきた…………。6つ全ては…………、下手すれば…………死んでいたかもな………。
アンダイン「しっかりしろ。私がパピルスの家まで運んでやる。後で、コロリス達に伝えて連れてくる。」
エデン「面目ない………。」
アンダイン「私を助けてくれた礼だ。しかし、人間のソウルを5つか…………。いくら何でも張り切り過ぎだ、馬鹿者。」
それが最後に聞いた言葉で、パピルスの家につくまで眠りについた………。
next episode