※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode302 審判の時

ー審判の間ー

 

 

SANSside

 

 

ふう、どうやらあの様子だと、無事に突破できたらしいな。こっちに来てるようだし、『俺』も準備するとするか。

 

今から俺は、エデンと最悪な時間を過ごしてもらわねばならねえからな。あいつの覚悟が、どれだけのものなのか。

まぁ、彼奴が俺の能力を知ったところで、俺に勝つことなんて不可能だがな。

 

 

っと、そう言ってるうちに、やって来たようだな。

 

 

こいし「アレ?なんでサンズがそこに?」

 

フラン「確か、Pルートはサンズに会うことなんて無いはずよね?」

 

 

あー、そう言えば俺達をよく知ってる子もいたんだったな。

 

 

リリカ「ガルッチさん?」

 

エデン「先に行け。彼奴は、俺に用がある。」

 

セリカ「エデンに?」

 

こいし「なんでお兄ちゃんが!?お兄ちゃんは誰も殺していないのに!!!」

 

エデン「いや、殺すも殺さないも関係ない。ただ彼奴は、俺に用があるだけ。どの道、殺し合いを始めなきゃならなくなるが。」

 

アズリエル「待って待って!!なんでその必要が────」

 

エデン「行け、皆。これが終われば、追いついてやるからさ。」

 

イリヤ「でも、戦ったらどっちかが死んじゃうんじゃ───」

 

エデン「俺を信じろ。先で待っててくれればいいから。」

 

 

一方が生きる限り他方は生きられぬ、だったか?ある意味、殺るか殺られるかの言葉と、よく似ている気がするな。

 

 

フラン「………………分かった。」

 

リリカ「フランさん!?」

 

フラン「ガルッチなら、大丈夫だと思う。きっと、何かの方法で何とかしてくれるって思うから。

何となくだけど、信じられる気がするの。」

 

イリヤ「………そうなの?」

 

フラン「うん。」

 

リリカ「………………………分かりました。その代わり、ガルッチさん。絶対にサンズさんを殺さないで下さい。」

 

エデン「………絶対は無理だが、死(・)な(・)な(・)い(・)ようにはする。行け。」

 

アズリエル「信じるよ。」

 

 

………………………皆、行ったか。

 

 

サンズ「………………。」

 

エデン「……………。」

 

サンズ「始める前に、聞きたいことがある。」

 

エデン「?」

 

サンズ「お前は、そうまで『死にたい』のか?」

 

エデン「……………どうだろうな。」

 

サンズ「なんだ、珍しいな。其処はハッキリ言うところだろう───────」

 

エデン「前々から気づいたんだけどさ、僕の本能………2つあるんだ。『死にたい』という欲求と、『生きたい』という欲求が、ぶつかり合っているせいで…………実際死にたいのか生きたいのか、分かんないんだよね。」

 

サンズ「………。」

 

エデン「そりゃあ、死にたいさ。あんな真実を見せられてさ、気が狂うはずなんてねえよ。………でもさ、フラン達といると………不思議と生きたい気持ちになっちゃうんだ。」

 

サンズ「………なるほどな、あんたが生きたい欲求は、恐らく他人の為だろうな。そして死にたい欲求は、自分の為なんだろうな。」

 

エデン「………………。」

 

サンズ「まぁ、あり得ねえ話だが、もしお前が彼女達がいなかったら、本気でお前は死にたい思いで押し潰されて、自殺していたのかもな。」

 

エデン「………………いや、あり得ない話なんてない。実際夢で、僕は2度彼女達を捨ててしまった事があるんだ………。殺していたのかもしれない、迷惑をかけないように捨てたのかもしれない。

正直、僕の可能性があり過ぎて、危険なんだ。」

 

サンズ「………………危険か。なら変な事を聞くが、事が終われば、自殺でもするのか?」

 

エデン「………終わったら終わったで、後は消えるだけ。これ以上僕がいたところで、意味はないだろうしな。元より僕は、『死ぬ為に戦う』。

 

 

自分が死ぬのはいい。けど、意味のない死はする気はない。せめてでも、意味のある死を迎えたい。」

 

サンズ「意味のある死、か。」

 

 

タダでは死なんって訳か。まぁ、それならコロリスを守るって事はしないよな。

 

 

サンズ「…………こう言っちゃなんだが、俺の弟を救ってくれて、ありがとな。お前が居なかったら、きっと死んでいたのかもしれねえ………。」

 

エデン「………俺みたいに、なって欲しくなかった。大事なものが、知らない間に、目の前で消えてなくなるなんて、してほしくないんだ。

 

救った理由は、それだ。」

 

サンズ「…………過去の傷痕って奴か。そういえばお前、1度だったかどうか忘れたが、失ったんだな…………。」

 

エデン「…………ああ。」

 

サンズ「まぁ、辛いだろうな…………。誰でもある当たり前のような辛さだが、特にお前の辛さは、誰よりも重く、苦しく、心を歪めてしまう程の辛さだろうな。

環境とかが違えば、きっと………。」

 

エデン「やめとこう。考えるだけでも、もっとつらくなるから。」

 

サンズ「そうだな。んじゃあ………、最後の質問だが。

 

 

『俺と最悪な時間を過ごす気はないか』?」

 

エデン「………過ごす覚悟がなければ、最初からこれらを持たねえよ。元より、お前から果たし状を叩きつけられてんだから、逃げる気なんざサラサラねえよ。」

 

 

………それもそうか。此奴から分かったことはある。あの目は、一度勝負を仕掛けられたら、絶対に断る気のない、好戦的な目。それと同時に、悲しく、儚い、それでもなお誰かの為に殺戮も厭わない覚悟の目をしている。

 

キャラと大きな違いは、そこだろうな。だからこそ、だからこそ、確かめなくちゃならねえ。

 

 

『此奴の覚悟は、何処までのものなのか』。それを、俺自身で確かめなくては………!

 

 

エデン「何度も言うが、あんたを最弱としてみるつもりはない。それでもなお、最弱と自称するなら、こっちも最弱のフュージョンライズで行く。」

 

サンズ「構わないぜ。お前の攻撃が、俺に当たるとは思えんが………。」

 

エデン「言ってろ……。」

 

 

さて、お決まりのあのセリフを言うとするか…。

 

 

サンズ「きょうはステキな日だ。

 

 

はながさいている。

 

 

ことりたちもさえずってる。

 

 

こんな日には、おまえみたいなやつは……………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地獄の業火に焼かれてしまえばいい。」

 

 

そのまま俺はエデンに向けて初見殺しの攻撃を…………?

 

 

『ヴォイドボーイズライズ!!!』

 

 

エデン「この世の総ての邪悪と共に!!」

 

 

『アンリマユ!球磨川禊!ダークネスライズ!!フィクションアヴェスター!!!!』

 

 

何かと融合した?だが、直撃は免れ………!?

 

 

サンズ「全部、受け止めた………!?」

 

「『『へ、地獄の業火ってそんなものなんかよ。生温いな。』』」

 

 

声も違う?いや待て、まさかエデンが言ってた最弱って…………!

 

 

「『『よう、直で会うのは初めまして、というべきかな?俺は最弱の英霊『この世の総ての悪(アンリマユ)』だ。』』」

 

サンズ「………あの攻撃を食らって、しかも避けずに当たりに行くとか、自殺行為にも程があるぞ?」

 

アンリマユ「『『かもな。実際、滅茶苦茶痛かったが、こうでもしねえと使えねえものだからな。

ところでよう、あんたの地獄の業火ってそんなものなんかよ?』』」

 

サンズ「!?」

 

アンリマユ「『『俺を焼きたいなら、これの400倍持ってこい。この程度の業火で、止められる悪じゃねえぜ!!』』」

 

 

此奴、最悪な目に遭わせようとしてるってのに、それを楽しもうって言うのか!?

 

 

まぁ、いい機会だ。インク、お前の力も使わせてもらうぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『史上最悪な時間』の始まりだ。

 

 

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