Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー???ー
ようやく子ガルを見つけることが出来たエデン達。しかし、発見した時の子ガルは、徐々にアズリエルのような姿に成り代わっていた。
ラクト「子ガル…………?なんで、それだけの毛が?」
子ガル「…………限界、来ているんだ。」
ラクト「え…………。」
子ガル「もう少ししたら、僕は…………。」
必死にしゃべろうとするが、また急に苦しみだし始め、両腕も毛深くなっていく。
リリカ「!? 何で、何で子ガルさんから、アズリエルの気配がするのですか!?」
アズリエル「しかもあの毛皮って、僕のじゃ………。」
フラウィー「…………ラクト、そろそろ言うべきじゃないの?」
全員(エデン&ラクト以外)『?』
エデン「もう、隠しきれるものじゃないぞ?」
サノス「…………なるほど、そういう事か。」
セリカ「分かるのか?」
サノス「だが敢えて言わないでおこう。こういうのは、彼の事情を知ってる彼女に任せた方がいいだろう。」
ザギ「私が言おうとしたのを邪魔したくせに…………。」
エデン「何があった………。」
ラクト「…………そうね。このままだと、子ガルがあの姿になるのも、時間の問題だし………。手短にいうから、聞き漏らさないでね?」
そう言って、ラクトはエデン達と子ガルの中心に立ち、真実を告げた。
ラクト「子ガルの正体はね、基本世界である『Undertale』の世界から来た『フラウィー』。もとい、アズゴアの息子『アズリエル・ドリーマー』なの。」
リリカ「なっ!?」
アズゴア「え!?」
アズリエル「あれが、基本世界の!?」
エデンとサノス、フラウィーを除いた全員は、ラクトの驚愕な真実を知り、愕然としていた。ザギ達は知らなかったとはいえ、子ガルがアズリエルだとすれば、今のこの場にいるアズリエルは、2名………フラウィーも含まれれば3名いることになる。
フラン「ちょ、ガルッチ!!何で普通な顔をしてたの?」
エデン「ラクトと一緒な時、様子がおかしかったから聞いてみたら、子ガルがアズリエルだって言い出したから、もう改めて見て驚きを通り越してしまうほどだよ………。」
子ガル「…………ごめん、ずっと黙ってて………。」
リリカ「ですが、何で子ガルさんがアズリエルなんですか!?」
エデン「そこは僕が言う。本来、『ラーク・バスター・ガルッチ』っていう人物は『転生者』であることが確定だったんだ。元々子ガルこそ、『ガルッチ』って呼ばれるはずだった。
でも、ラヴォスと呼ばれた存在に破れ、更に未来の自分に敗北して、時空の迷子になってた僕が、後から憑依した結果、子ガルの人格は奥深く封じられてしまう。抱え込んでいた闇と共にね。」
サノス「………だとしたら、お前は………。」
エデン「ああ、器に2つの精神が入った状態で暮らしていたことになる。そしてしばらく経って、新たな器を作って、子ガルにそっちに移らせてあげた。
………思えば、あの時名前を返してあげていれば、もしかしたら防げたのかもしれない。」
リリカ「じゃあ今からでも返してあげて───────」
子ガル「リリカさん、残念ながら………もう手遅れなんです…………。ですから、お願いです。僕が、何か悪さする前に…………、僕を『殺して』ください。」
全身が毛深くなる寸前、子ガルはエデンの方を向いた。
子ガル「兄さん…………、お願い……………。ボクを…………、KOろシて……………!!」
エデン「ッ! 子ガル!!」
エデンはすぐさま手を伸ばそうとするも、先程までに宙に浮いていた7つのソウルが子ガルに吸い込まれていき、そのまままばゆい光で全員をくらませた。
ー荒廃した世界ー
そしてその光が無くなると、何時の間にか別の場所に移されていて、目の前にはアズリエルの姿をした子ガルがいた。
子ガル「…………戻っちゃった。戻りたくなかったのに、結局こうなっちゃうんだね…………。
…………これが、僕の正体。本当の姿だよ。エデン。」
リリカ「そんな………、そんなことが…………!」
アズリエル「こんな事って、あるの!?」
エデン「…………あれが、子ガルの本当の姿………。」
子ガル「………本当にごめんなさい。そして、ここで皆……………死んで。」
『ASRIEL DREAMER』
遂に正気を失ったと同時に、激しい攻撃が襲い掛かり、皆はすぐに避ける。が、サノスは別のビルに避難した。
そこはお前達の問題。汝らの手で解決しろと言わんばかりに、エデン達を見下ろしていた。
エデン「サノスは…………って、其処か。寧ろそっちが都合がいい………。」
リリカ「た、戦うのですか!?」
エデン「…………当たり前だ。彼奴は、俺の家族だ。形がどうであれ、本当は彼は幸せになるべきなんだ。
だから、手を貸してくれ。皆。」
リリカ「…………アズリエル。」
アズリエル「分かってる。」
ラクト「絶対に、元の子ガルに戻そう。」
エデンが掛けたためか、皆は覚悟を決めて戦闘態勢に入り、エデンは再び『God of Hyper Phantasm』の姿に、リリカは『ハイスクール・オブ・ザ・ゴッド』に、セリカは『空の境界』の姿に変わった。
エデン『子ガル、まずはお仕置きだ。そんな危ないソウルを捨てさせてやるから、覚悟しろよ。『
グリムノーツ『ようやく出番か。』
ギシン『遅いよ……。』
リリカ「『『『使うのですか?』』』」
エデン『ああ。リリカは、難民救済カードを。あんハピは使うな。』
リリカ「『『『分かりました。』』』」
『救済せよ!哀しき者たちよ!!幸せがありふれた物語と結末と共に!!』
『救済せよ!全ての難民達よ!!ありふれた日常こそ愛しきものなり!!』
『絶望せよ!不幸を知らぬ者たちよ!哀しき物語と結末と共に!!』
無数の物語が描かれた紙とカードが散らばり始めると同時に、戦いが始まった。
*変わり果てた子ガルを救うと覚悟を決め、エデンは希望で満ち溢れた
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