※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

374 / 416
episode309 子ガルの真の姿

ー???ー

 

 

ようやく子ガルを見つけることが出来たエデン達。しかし、発見した時の子ガルは、徐々にアズリエルのような姿に成り代わっていた。

 

 

ラクト「子ガル…………?なんで、それだけの毛が?」

 

子ガル「…………限界、来ているんだ。」

 

ラクト「え…………。」

 

子ガル「もう少ししたら、僕は…………。」

 

 

必死にしゃべろうとするが、また急に苦しみだし始め、両腕も毛深くなっていく。

 

 

リリカ「!? 何で、何で子ガルさんから、アズリエルの気配がするのですか!?」

 

アズリエル「しかもあの毛皮って、僕のじゃ………。」

 

フラウィー「…………ラクト、そろそろ言うべきじゃないの?」

 

全員(エデン&ラクト以外)『?』

 

エデン「もう、隠しきれるものじゃないぞ?」

 

サノス「…………なるほど、そういう事か。」

 

セリカ「分かるのか?」

 

サノス「だが敢えて言わないでおこう。こういうのは、彼の事情を知ってる彼女に任せた方がいいだろう。」

 

ザギ「私が言おうとしたのを邪魔したくせに…………。」

 

エデン「何があった………。」

 

ラクト「…………そうね。このままだと、子ガルがあの姿になるのも、時間の問題だし………。手短にいうから、聞き漏らさないでね?」

 

 

そう言って、ラクトはエデン達と子ガルの中心に立ち、真実を告げた。

 

 

ラクト「子ガルの正体はね、基本世界である『Undertale』の世界から来た『フラウィー』。もとい、アズゴアの息子『アズリエル・ドリーマー』なの。」

 

リリカ「なっ!?」

 

アズゴア「え!?」

 

アズリエル「あれが、基本世界の!?」

 

 

エデンとサノス、フラウィーを除いた全員は、ラクトの驚愕な真実を知り、愕然としていた。ザギ達は知らなかったとはいえ、子ガルがアズリエルだとすれば、今のこの場にいるアズリエルは、2名………フラウィーも含まれれば3名いることになる。

 

 

フラン「ちょ、ガルッチ!!何で普通な顔をしてたの?」

 

エデン「ラクトと一緒な時、様子がおかしかったから聞いてみたら、子ガルがアズリエルだって言い出したから、もう改めて見て驚きを通り越してしまうほどだよ………。」

 

子ガル「…………ごめん、ずっと黙ってて………。」

 

リリカ「ですが、何で子ガルさんがアズリエルなんですか!?」

 

エデン「そこは僕が言う。本来、『ラーク・バスター・ガルッチ』っていう人物は『転生者』であることが確定だったんだ。元々子ガルこそ、『ガルッチ』って呼ばれるはずだった。

 

 

でも、ラヴォスと呼ばれた存在に破れ、更に未来の自分に敗北して、時空の迷子になってた僕が、後から憑依した結果、子ガルの人格は奥深く封じられてしまう。抱え込んでいた闇と共にね。」

 

サノス「………だとしたら、お前は………。」

 

エデン「ああ、器に2つの精神が入った状態で暮らしていたことになる。そしてしばらく経って、新たな器を作って、子ガルにそっちに移らせてあげた。

 

 

………思えば、あの時名前を返してあげていれば、もしかしたら防げたのかもしれない。」

 

リリカ「じゃあ今からでも返してあげて───────」

 

子ガル「リリカさん、残念ながら………もう手遅れなんです…………。ですから、お願いです。僕が、何か悪さする前に…………、僕を『殺して』ください。」

 

 

全身が毛深くなる寸前、子ガルはエデンの方を向いた。

 

 

子ガル「兄さん…………、お願い……………。ボクを…………、KOろシて……………!!」

 

エデン「ッ! 子ガル!!」

 

 

エデンはすぐさま手を伸ばそうとするも、先程までに宙に浮いていた7つのソウルが子ガルに吸い込まれていき、そのまままばゆい光で全員をくらませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー荒廃した世界ー

 

 

そしてその光が無くなると、何時の間にか別の場所に移されていて、目の前にはアズリエルの姿をした子ガルがいた。

 

 

子ガル「…………戻っちゃった。戻りたくなかったのに、結局こうなっちゃうんだね…………。

 

 

…………これが、僕の正体。本当の姿だよ。エデン。」

 

リリカ「そんな………、そんなことが…………!」

 

アズリエル「こんな事って、あるの!?」

 

エデン「…………あれが、子ガルの本当の姿………。」

 

子ガル「………本当にごめんなさい。そして、ここで皆……………死んで。」

 

 

『ASRIEL DREAMER』

 

 

遂に正気を失ったと同時に、激しい攻撃が襲い掛かり、皆はすぐに避ける。が、サノスは別のビルに避難した。

 

そこはお前達の問題。汝らの手で解決しろと言わんばかりに、エデン達を見下ろしていた。

 

 

エデン「サノスは…………って、其処か。寧ろそっちが都合がいい………。」

 

リリカ「た、戦うのですか!?」

 

エデン「…………当たり前だ。彼奴は、俺の家族だ。形がどうであれ、本当は彼は幸せになるべきなんだ。

 

 

だから、手を貸してくれ。皆。」

 

リリカ「…………アズリエル。」

 

アズリエル「分かってる。」

 

ラクト「絶対に、元の子ガルに戻そう。」

 

 

エデンが掛けたためか、皆は覚悟を決めて戦闘態勢に入り、エデンは再び『God of Hyper Phantasm』の姿に、リリカは『ハイスクール・オブ・ザ・ゴッド』に、セリカは『空の境界』の姿に変わった。

 

 

エデン『子ガル、まずはお仕置きだ。そんな危ないソウルを捨てさせてやるから、覚悟しろよ。『運命を抗う物語(グリムノーツ)』!『最悪の物語(シノアリス)』!!』

 

グリムノーツ『ようやく出番か。』

 

ギシン『遅いよ……。』

 

リリカ「『『『使うのですか?』』』」

 

エデン『ああ。リリカは、難民救済カードを。あんハピは使うな。』

 

リリカ「『『『分かりました。』』』」

 

 

『救済せよ!哀しき者たちよ!!幸せがありふれた物語と結末と共に!!』

 

 

『救済せよ!全ての難民達よ!!ありふれた日常こそ愛しきものなり!!』

 

 

『絶望せよ!不幸を知らぬ者たちよ!哀しき物語と結末と共に!!』

 

 

無数の物語が描かれた紙とカードが散らばり始めると同時に、戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*変わり果てた子ガルを救うと覚悟を決め、エデンは希望で満ち溢れた

 

 

next episode

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。