Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー試練の間ー
試合が始まると同時に、エデンとアームストロングが動き始め、一瞬にして消えた。しかし所々から植物やクレーターなどが出現し、ようやく2人の姿を現したころには、もう地面がぐちゃぐちゃになっていた。
その様子を見ていた全員は、唖然としていた。
希望「え…………?」
フィン「お、おいおい…………なんじゃこりゃ…………!?」
ルビー『エデンさんの能力、更に向上してます!?これが、これが本気だというのですか!?』
イリヤ「私だって聞きたいわよ!!」
セリカ「というか、何処か制御している様子だったが、制御が無くなるだけで、ここまで強くなるのか?」
こいし「闇堕ちした方が強いって、良く言われてるけど、お兄ちゃんの場合だと…………なんだろうね……………?」
ルッチ「好敵手相手になったら、勝手に制御が外れちゃうってものなのかな?」
リリカ「だとしたら…………、好敵手を呼ばない方がいいのかもしれませんね…………。」
エデンはいつの間にか別のフュージョンライズに変わり、アームストロングとの戦いを繰り広げることに。
アームストロング「ほう、ドラゴン繋がりのフュージョンか。」
エデン『『『『『ああ。龍我とグラファイトの『グラファイトクローズ』、一誠とルシファーの『ツインドラゴン』。それらを更に融合した名前が『ギャラクシークローズ』だ!!』』』』』』
アームストロング「銀河のクローズか!!ならばその力、見せてもらおうじゃねえか!!!」
エデン『『『『『上等だ!!』』』』』
そこからは再び皆の目には追い付かないほどの速度に戻り、竜の咆哮と殴り合う音だけは聞こえるが、何が起きてるのか、どっちが優勢なのか、さっぱり分からなかった。
暫くしたら、どういう訳か静かになった。
こいし「あれ?」
フラン「聞こえなくなった?」
イリヤ「どうなったの?」
希望「……………空間と時空を使って、別世界に行っちゃった。」
全員『ふぁ!?』
希望「しかも数秒ごとに移動していて、何処に着くのか読めない…………!」
フィン「大丈夫なんかな…………?」
マルフォイ「むしろ彼奴、アームストロングと何があったんだ………!?」
ー???ー
一方で、英竜の怪獣娘達と戦っている簪たちだが、相手によって苦戦を強いられていた。
アギラ「何だろう、凄く嫌な予感がする………。」
本音「そういえば、ガルちゃんは一体どこに───────」
『ズドォォォォォォッ!!!!』
全員『!?』
突然地響きが鳴る。その砂煙が消えると、エデンの姿があった。
英竜「エデン?」
簪「何でここに!?」
零『エデン、一体何の御用で───────』
エデン『『『『『チッ、ふっ飛ばしたのは失敗だったか………。』』』』』
アギラ「僕達に、気づいていないのかな───────」
突如植物のようなものや、岩石、剣など武器が襲ってくるも、エデンの拳で全て薙ぎ払う。その代わり、この場所の被害が起きた。
マコト「ちょっとちょっと!?こっちは戦ってる最中だってのに邪魔しないで───────」
エデン『『『『『黙れイキリウルトラマンオタク。名前なげぇし、覚えにくいんだよ。』』』』』
簪「うわぁ、辛辣な言葉………。」
士織「って、なんか来た!?」
アームストロング「ウォォォォォオオオオオオオオオオラァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
エデン『『『『『『ギャラクシーブースト』!!』』』』』
『GALAXY boost!!』
エデン『『『『『無駄ァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!』』』』』
2人の拳がぶつかり合うだけで、凄まじい程の風圧が襲い掛かり、飛ばされないように必死にしがみついていた。
英竜「………何なんだ?いつものエデンじゃない?」
零『エデン!!此方の邪魔をしないでくれませんか───────』
ジョーカー「いや、あれ聞いちゃいねえぞ。」
零『………いい加減に───────』
アームストロング「ピーチクパーチクうるせぇ!!インテリ野郎!!」
アームストロングの攻撃を避けたと思ったエデンだが、その風圧がエデンをふっ飛ばし、零が居るところに直撃した。
零『………………初めてですよ。僕をここまで怒らせたのは!!死ぬほど後悔させてもらいま───────』
『ボンッ!!』
零『ジードライザーが壊された!?』
エデン『『『『『風圧はきついな………。って、あれ?場所が違う?』』』』』
英竜「エデン、一体全体何をしているんだ?こっちは試合をしてるんだぞ?」
零『しかもこの施設の損壊を与えるって、どういう了見ですか!?』
アームストロング「知ったことか!!こっちもガルッチに試練を与えているんだ!!貴様のような他者の力を頼ることの出来ないインテリ弱者が、粋がってんじゃねえ!!」
エデン『『『『『アームストロング、悪いけど僕も他者の力借りてんだが。というかお前もだろ………。十三王神だけじゃなく、お姉ちゃんを含めた12人の力も手にしてるじゃねえか。』』』』』
アームストロング「フン!どうせ最後に笑うのは、強者だけだ!!強者こそが、正義だ!!」
簪「暴論だね………。」
エデン『『『『『ホント…………、やっぱりお前らしいぜ………アームストロング。ああ………だからこそ…………!!だからこそッ!!』』』』』
『ディエズフュージョン!!イン・ザ・ファイナル!!』
エデン『『『『『
『藤井蓮!!エンペラーズ・マジシャン!!アルティメットフュージョン!!エデン・ザ・ファイナル!!』
再びそのフュージョンライズに戻したエデンは、すぐさま聖槍で攻撃を仕掛ける。が、鋼鉄、未知の力を使って防ぎきる。そして、何を思ったのか、簪の方に向く。
アームストロング「おい!!そこの小娘!!」
簪「わ、私!?」
アームストロング「貴様がなりたいウルトラマンは何だ!?」
簪「え、えっと───────」
アームストロング「いいか、これだけは言っておく!!貴様がなりたいウルトラマンを考えろ!!そして信念を考え、貫いてみせろ!!他の奴らの価値観を聞くのはいい。迷ってもいい。だが信念を持たないままウルトラマンになるのはやめろ!!」
簪「………!!」
アームストロング「貴様は今、ウルトラマンオーブの力を手にしているが、前のオーブとそこのへなちょこオーブと比べる必要はない!!」
マコト「へ、へなちょこ!?」
英竜「一応そいつ、怪獣だぞ………。」
アームストロング「本物か偽物かなぞ関係ない!!貴様がなりたいウルトラマンになれ!!貴様の信念を持ったウルトラマンになれ!!
それが貴様の、貴様がなりたかった本当のウルトラマンだ!!!!」
ただそれだけを言い残し、エデンと共に姿を消す。それと同時に、破壊されたはずのものが、何時の間にかなかったことになっていた。
零が持ってた『ジードライザー』を除いて。そして零の元に、一つのメッセージが届いた。誰が書いたのか、分からないまま………。
『たまにはカプセルやジードライザーに頼らず、自分の力で戦ってみろ。』
ー試練の間ー
どれだけ時間が経ったのか、どれだけ殴り合い、打ち合ったのか、2人ですら分からないまま、ようやく試練の間に戻ってきた。
その時の2人の身体は、最早ボロボロだった。
イリヤ「戻ってきた!!」
こいし「一体どこまで行ってきたんだろ…………?」
希望「何を如何したらここまで戦えるのかしら………。」
アームストロング「ハァ…………ハァ…………、本当に強くなったなぁ…………!!」
エデン『『『『ハハハハハ……………、何言ってんだ、アームストロング。こんだけ強くなったって、心が弱ければ、意味がねえ…………。
今の俺はなぁ…………、今の俺の身体のように……………ボロボロになってきてんだよ。真実や、功罪、責任に押し潰されて……………何時壊れてもおかしくねえ程…………ボロボロだった。』』』』
アームストロング「……………。」
エデン『『『『正直言って、ここまで来れたのは……………家族、仲間、友人たちのおかげだ…………。共に支え合い、鍛え……………、出会い、別れ…………、そうやって僕は、ここまで来れた。
そして、アームストロング。』』』』
アームストロング「ん?」
エデン『『『『ここまで来れたのも、お前のおかげだ。
【ガッチョーン………、カミワザ!!】
エデン『『『『総てを愛そう、総てを俯瞰しよう…………。汝の意志は、美しい。しかし、何れ終わりは来る。
だからこそ、この一撃で…………貴様との戦いの終焉としよう……………!』』』』
アームストロング「良いだろう…………!」
【ガッチャーン!】
【ゴッドマキシマムクリティカルディヴァインパニッシュメント!!】
アームストロングは自分を含め25人の能力全てを拳に込め、エデンは持てる総てを足に込める。
これが、エデンの手向け。ここまで来れたアームストロングに対しての、最後の一撃が、放たれた。
アームストロング「『ゴッド・オブ・オーバードライブ』ゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
エデン『『『『『
彼等の一撃は、全ての次元に、宇宙に響き渡る程のものだった。幸いなことに、試練の間にいたおかげで、滅ぶことはなかった。
BGM終了
一部を除いては……………。
ー???ー
エデンオルタside
ッ!?なんだ!?今の轟音!?ここまでの轟音は、一体何なんだ!?
エデンオルタ「って、バイド達が、消滅を始めてるだと!?」
馬鹿な。波動砲でしか消滅出来ないはずの、バイドが何故!?まさか、あの轟音か!?あり得ない……………。
だとしたらあの轟音は……………!
エデンオルタ「…………………彼奴か!!」
まさか、波動砲以外の倒す方法を見つけたというのか!?彼奴が!?目の前で絶望を与えてやったというのにか!?
エデンオルタ「………………あり得るものか。こんなことが、あり得るはずがない!!」
認めん。絶対に認めるものか…………!あのクソ野郎如きに、バイドに勝てるわけがない!!
エデンオルタ「いい加減、奴らに向けて襲うしかないな…………!」
幸いにも、ウルトラマンバイドは居る。それだけじゃねえ。こんな時の為に、『アレ』も…………!?
エデンオルタ「って、ない!?」
馬鹿な!?ずっと手にしていたはずなのに、一体どこに落とした!?これでは、奴らの無力化が出来ない!!
エデンオルタ「…………あまり時間が無いが、まぁいい。どのみち俺は、全てを滅ぼせれば、それでいいからな。
俺の方は準備が出来ている。あの装置がなくとも、奴らはどうにもできないはずだ。」
…………『アナザー・インフィニティ・ストーン』の一つ『
sidechange
ー???ー
闇創造王神side
『あの、闇創造王神様?それは一体?』
闇創造王神「これか?あらゆる能力者、つまり転生者などの特典、加護などを引きはがし、ただの一般人に変えることが出来る、危険な装置だ。」
危険を承知で侵入し、バレずに盗むことが出来てよかったよ。取り敢えず、これを破壊してっと。
『ガシャン!』
闇創造王神「これでよし。」
『何で、そんなことを。その装置を使えば、我々の勝利が近づけると───────』
闇創造王神「いや、これを使えば、恐らく我々の力も失う可能性がある。処分した方がいい。」
『なら、いいですが………。』
それに、僅かながら彼の援護も出来た。エデン、これで少しは楽になったかな?これで助けになればいいんだけど………。
闇創造王神「それじゃあ僕、部屋に入るから。」
『お休みなさいませ。闇創造王神様。』
『ガチャ、バタン』
闇創造王神「ハァ………。」
やっぱり、こうやって見て見ぬふりをするのも、『演じる』というのも、疲れるな。でも、こうしないと、『女神イリアス』にバレると思うからね。
零は、2代目の闇創造王神を殺したと言ってたけど、完全に滅ぼすことは出来なかった。攻略ブックを作っても、完全に滅ぼす方法なんて、載ってない。
だけど、エデンは違う。エデンには、闇創造王神を…………、『女神イリアス』を完全に滅ぼす『何か』を持ってる。
彼が持つ何かを、目覚めさせることが出来たら…………『世界の時』が動き出すことが出来る。
あの世界の時は、『止まったまま』。
『動き出す』には、『現実』から来た者じゃないと、永遠に世界は止まったまま。
闇創造王神「………エデン。どうか、この止まった時を、『壊して』くれ。」
それが、3代目闇創造王神の………、『基本世界』の『ラーク・マスター・ルッチ』の願いだ。
sideout
ー試練の間ー
アームストロング「ゴファッ!?」
一撃を食らったのは、アームストロングの方だった。あの時、エデンは彼の拳をギリギリのところで躱し、そのままライダーキックでとどめを刺したのだ。
アームストロング「ハハハハハ………、なかなか、いい蹴りを、もってんじゃあねえか………ガルッチ。」
エデン『『『『………俺の勝ちだ、アームストロング。』』』』
アームストロング「ああ………、そして俺の、敗北だ…………。」
アームストロングはそのまま倒れ込もうとするが、エデンはそれを受け止めた。
エデン『『『『アームストロング、何度も言うが、お前は僕の誇りだ。どのような強敵が現れようが、その信念、その強さ、その決意、僕にとって1番の強敵だった。』』』』
アームストロング「……言うねぇ。嬉しいこと、言ってくれるじゃねえか。」
エデン『『『『お前の意志は継げない。だが、お前が言葉は、改めて刻ませてもらう。』』』』
アームストロング「あれか?『力で、気に入らない奴を、ぶちのめせばいい』という、俺の夢の、体現を、果たしてくれるのか?」
エデン『『『『ああ。ある意味、其れのおかげで、今の僕が居る。今という世界がある。僕自身の意志で、自分の信念をもって、どんな敵でも殺してやろう。
大切なものを守るために、見捨てることの出来ない者を救うために。』』』』
アームストロング「フッ、それがお前の信念ならば………貫くがいい………。いずれまた、お前の前に現れるだろう……………。それまでしばし、さらばだ、ガルッチ。」
いずれまた会うかのような言葉を残したアームストロングは、不敵な笑みを浮かべながら、消えてなくなった。
【ガッチョーン………、ガッシューン………】
『『フュージョンオーバー!』』
エデン「………これで、試練クリアか───────」
リリカ「ちょっと待ってください!!今消えた人、何か言い残しませんでした!?」
希望「もしかして、また会うっていうの?」
フィン「言ってたな…………。」
ルッチ「呪いか何かかな?」
エデン「別にいいんじゃね?」
全員『え?』
エデン「そん時はそん時で、またぶっ殺せばいいから。」
フラン「………………会わせないようにしよう。」
リリカ「賛成ですね。」
そう固めた全員であった。そう思っていたら、エデンの髪の色の半分が雪のように真っ白に染まっていた。
リリカ「ガルッチさん!?髪が………!」
エデン「………もしかして。」
希望「まぁ、トラブルはあったけど、これで試練クリアよ。」
セリカ「色々とあれだったがな。」
エデン「でもこれで、十三王神の力が使える……………。あの野郎を、ぶちのめせる。」
希望「…………さて、これですべてが整ったわね。多分だけど、全面戦争が始まるのは、明後日よ。
やり残したことが無いようにね?」
エデン「ああ。」
そしてエデン達は、試練の間から出ていった。
希望「………………本当なら、止めるべきかもしれなかったけど、あれはもう、止まらない気がする。それに、……………その明後日は……………、『2人』が…………亡くなる………。」
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