※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode322 命儚い、光の少女と闇の少年

ーエデンの家 屋根ー ー宵ノ刻ー

 

 

エデンside

 

 

英竜『大方の理由は分かった。だが、流石にこちらの邪魔をしてきたのはいただけない。』

 

エデン「…………。」

 

英竜『その後は支障もなく、試練はクリアし、本音は自然王神の力をアイビーに明け渡した。少なくともこれで、本音の能力は大幅に弱体化しただろう。』

 

エデン「そうか。」

 

英竜『如何したんだ?なんだか面白くない表情で。』

 

エデン「……………かもな。」

 

 

ああ。面白くないかも。まるで、奴の手のひらで転がされているような気がして、気分が悪い。それに、なんだかお姉ちゃん………零に似てきている気がする。

 

 

英竜『エデン………、如何したんだ?様子がおかしいぞ?』

 

エデン「…………お姉ちゃん。悪いけど、もう戦わないでほしい。」

 

英竜『は?ちょっと、何を言って───────』

 

エデン「今のお姉ちゃん、『英竜』らしくない。徐々に『両儀零(化物)』に近づいてきてる気がする。」

 

英竜『…………。』

 

エデン「そんな風に、なって欲しくなかった………。『メアリー・スーの怪物』に、なって欲しくなかった。」

 

英竜『私らしくない?』

 

エデン「本当は、躊躇って言いたかったけど…………、遠慮なく言わせてもらうよ。」

 

英竜『遠慮なくって、一体何を───────』

 

エデン「俺、死にに行ってくるよ。」

 

英竜『!? 何でそんなことを───────』

 

エデン「今日中に、戦争の準備を始めたんだ。総動員をかけて、対バイド用の兵器なども完成させて、出撃準備も出来てる。そして僕は、いや、僕『達』だけで、オルタを殺しに行く。」

 

英竜『待ってくれ!!それで死にに行くって、どういうことだ!?』

 

エデン「以前、黎斗から忠告された奴がある。それを使い、解けば、僕は死ぬ。」

 

英竜『おい、馬鹿なことはやめろ!!そんなこと私が───────』

 

エデン「黙って!!」

 

英竜『!?』

 

 

大好きなお姉ちゃん。愛していたお姉ちゃん。そんなお姉ちゃんに、『黙って』と荒げた。

 

 

エデン「これは、俺自身で決めたこと。幾らお姉ちゃんでも、邪魔するのは許さない。オルタを片付けるのは、俺『達』だけで十分だ。いや、俺『達』じゃなきゃダメなんだ。

 

 

他の皆に任せるわけにはいかない。オルタを倒すのは、お姉ちゃんでも、ザギでも、零でも、誰でもない。

オルタを生み出した、僕が殺さなきゃならないんだ。彼奴を責任もって、道連れにする。存在そのものを、『否定』するために。」

 

英竜『……………。』

 

エデン「一度、今の自分自身を見つめ直して。僕からは、以上だ。」

 

英竜『ちょ、ちょっと待って───────』

 

 

『ピッ』

 

 

………通信を切り、今度は零に連絡した。

 

 

『prrr』

 

 

零『………貴方ですか。今更何の用で───────』

 

エデン「両儀零、取引しようか。」

 

零『取引?』

 

エデン「金輪際、俺達がやろうとしてること、俺達に関わる事、一切禁じる。代わりに、お前達がやろうとしてること、お前達に関わる事もしないと誓う。」

 

零『……………何が言いたい───────』

 

エデン「明日、全面戦争を起こす。多大な被害、犠牲者の覚悟の上で、奴らと戦う。だが、お前達『商人』が率先して参加することも、間接的に僕達と接触することは許さない。」

 

零『…………貴方何を言ってるのか分かっているんですか?住民を戦場に出して、死にに行かせるって言うのか?』

 

エデン「お前が納得しようがしまいが関係ない。それに、これは彼奴らの意思次第だ。戦う意思があるなら、戦場に行かせるし、逃げるのならそれでいい。終わるまで待ってもらうだけの事だ。」

 

零『ふざけないでください!!貴方の身勝手で、平穏に暮らしてる人たちの幸せを───────』

 

エデン「知ったことか!!」

 

零『!?』

 

エデン「お前達がどうこう言おうが勝手だ。こっちも言える立場じゃねえが、俺達に押し付けるっていうのもお門違いなんだよ。

平穏に行きたいなんて言って、復讐心に駆られて『化物』に成り下がった貴様が、平穏に過ごす資格なんてない。」

 

零『…………!』

 

エデン「今のお前は、人間を捨てた『怪物』だ。いずれお前の元に、付けを払うことになるぞ。

それとも、今払ってやろうか?やろうと思えば、お前のトラウマを呼び覚まし、精神崩壊させることも可能だぞ?

 

 

例えば、『龍神空』に───────」

 

零『何でそれを!?』

 

エデン「ウチに戻ってきて早々、十三王神の力を試したところ、どういう訳か記録王神の力も手に入ってたようでね。早速何を調べようかと思っていたら、偶然お前の過去が書いてあった。人間から化物になった瞬間も、な。」

 

 

まず、希望さんだけじゃなく、イリスの力も手にしてたなんて想定外だよ。これじゃあ十三王神の力じゃなく、十五王神になるって。

まぁ彼らは元だろうけど、けど流石に手に入るなんて思ってもみなかった。

 

 

零『……………最低ですね。人の過去を覗くなんて。』

 

エデン「目には目を、歯には歯を。外道には外道を、ってな。勿論、お前の家族のトラウマを引き出すなんてことは可能だ。」

 

零『…………。』

 

エデン「だが、惜しくも僕とお前には『商人と客』という関係がある。其処まで断ち切るつもりはない。

だからこその『取引』だ。」

 

零『なるほど、律儀な人ですね。僕の事が嫌いな癖に、そういうのだけは、律儀に従おうとしている。』

 

エデン「嫌いではあるが、ビジネスとしては従う方だしな。対価を払うときは、ちゃんと払ってるし、物々交換もしてあげただろ?」

 

零『そうですね。あのビルドドライバーも、今でも持ってますし。………いいでしょう。『取引』に応じます。

 

 

今後一切、貴方方やその関係者がやろうとしてること、関わる事もしません。代わりに、此方がやろうとしていること、関わる事もしないでください。』

 

エデン「取引成立だ。だが、例の3つのカプセルの件は───────」

 

零『ええ。黎斗から受け取ります。…………正直貴方にこんな言葉をかけるのは癪ですが、やるからにはちゃんと世界を救ってください。

失敗したら、本気で恨むからな!?』

 

エデン「……………そんなヘマ、絶対にしてたまるか。たとえお前から指示されようともな。

 

 

…………生きていたら、また会おう。」

 

 

『ピッ』

 

 

はぁ、結構ストレスたまるな。まぁこれで、干渉してくることはないだろう。まぁ、間接的に関わってくる可能性が高いけど、それでも直接的なことをしてくることはないだろうな。

 

 

まぁ、希望さんには英竜お姉ちゃんのこと頼んだし───────

 

 

リリカ「ガルッチさん。」

 

エデン「っとと!?」

 

 

あ、あっぶねぇ。落ちるところだった。

 

 

BGM 原曲 メイドと血の懐中時計&月時計~ルナ・ダイアル『笑顔のままで』

 

 

エデン「リリカ?ここで何を?」

 

リリカ「部屋にいなかったので、何処にいるかと探していたところです。」

 

エデン「んで、屋根にいると分かってここに来たって訳か。」

 

リリカ「そんな感じです。」

 

 

リリカはそう言って、僕の隣に立ち、空を見上げた。

 

 

エデン「明日で、全面戦争が始まる…………。大勢の人が死に、多くの星が滅びることになるだろう………。」

 

リリカ「…………総動員で、行くんですよね?」

 

エデン「ああ。勿論、僕も………………リリカも。」

 

リリカ「…………。」

 

エデン「どちらにしても、戦いは避けられない。ザギ達も巻き込まれることになる。もしかしたら、ゼロモニターの再戦の可能性があるかもしれない。

 

 

前よりも、もっと苛烈な戦いになると思う。」

 

リリカ「この戦い、勝つこと出来ますか?」

 

エデン「出来るかじゃない。絶対に勝たないといけない。じゃないと、総てが滅びる。勝利の鍵は、僕が握ってる。そして、世界を救えるのは、リリカ。君だ。」

 

リリカ「私が?」

 

エデン「そう。だけど、この世に去ってしまうのは、……………今この場にいる2人。」

 

リリカ「…………………。」

 

エデン「…………本当なら、もっと普通に生きたかった。いや、どっちも普通に生きたかった。けど、今となっちゃ、後悔したって遅いかもしれない。

 

 

僕は異端な転生者として…………、ここにいる。中には普通に送れたかもしれなかったけど、短いものだった。

普通じゃなかった。ゴジラとして、ニャルラトホテプとして、生き続けていた僕にとっちゃ………………。」

 

 

駄目だ。言葉が出てこない。何を言おうとしたのか、忘れちまった。

 

 

でも、仕方ない。これが普通なんだ。『人』も、『生き物』も、何時か忘れてしまう。それを、僕は『忘れて』いただけの事。

 

 

気が付けば、僕の心は、『人間』じゃなくなっていた。多分、一番人間性があったのは、学生時代かもしれない。

それが徐々に薄れていって、気が付けば、元に戻るどころか、壊れていた。

 

 

壊れた僕は、『オルタ』を生み出してしまった。その結果がこれだ。今の状況になってしまった。

未来は、どうなっているのかは分からない。ここから先は、どちらが正しいのか、この戦いで決めなきゃならない。

 

 

僕達が勝って、先のある未来に突き進むか?負けて、バイドに全てを飲み込まれる未来になるか?

そのどれかが現実になり、どちらかが幻想となって消える。

 

 

この戦いが、後の分岐点。存命か滅亡か?それを決めるのは、僕達次第になる。

 

 

だから………。

 

 

エデン「リリカ。」

 

リリカ「なんで───────」

 

 

僕はすぐに『リリカ・アルテラス』を取り出し、覚悟を決めて差し出す。

 

 

リリカ「……………。」

 

エデン「覚悟を、決めるよ。別れる、覚悟を………。」

 

リリカ「ガルッチさん……………。」

 

エデン「僕、君に会えてよかったって思う。心の何処かでも、君の事が大好きだという気持ちはあった。

出来れば、この瞬間の時が止まればいいと思った。

 

 

でも、何時か別れを告げなくちゃ。夢のような出来事を、覚めなくちゃならない。」

 

リリカ「……………。」

 

エデン「最後だから、これだけ言っておく。『リリカ・アイモーネ』。元地下世界のモンスターの女王。君を愛して…………本当に良かった。君と出会えて、本当に良かった。」

 

 

……………さようなら。そう言いたかったのに。ここぞのばかりに、言えなくなった。覚悟をしていたのに、別れなきゃいけないのに…………そこから先は、苦しくなって、何も言えなくなった。

 

 

情けなかった。覚悟を決めたくせに、こんな時に限って…………何も言えなくなった自分に………情けなくなり、何時の間にか…………涙を流していた。

 

 

リリカ「………言いたいことは、分かります。ですが、それは本心からじゃ、ないのでしょ?」

 

エデン「!?」

 

リリカ「触れて、分かります。それは本心ではないと。本当は、ずっと傍に居たいと…………。」

 

エデン「リリカ………。」

 

リリカ「私だってそうです。もう、アズリエルは、何処にもいない。けれど、彼は私の事を任せるって、貴方にそう伝えていました。だから………。」

 

 

すると、リリカはガールズリングを取り出して、3枚のカードを取り出した。

 

 

『スノーホワイト!』

 

『フリスク!』

 

『マルグリット・ブルイユ!』

 

 

リリカ「苦しんでる人を救える力、お借りします!」

 

 

『トリニティフュージョン!』

 

 

『フュージョンガールズ!!リリカ・ザ・ファイナル!』

 

 

エデン「…………リリカ。」

 

リリカ「『『『今度は私が恩返しする番です。少しでもいいので、抱き締めさせてもらいます。』』』」

 

 

そう言って、リリカは僕を優しく抱きしめられていた。かつて、リリカがまだ泣いていた時、僕がやったように………。

 

 

リリカ「『『『どうか、その愛をなかったことにしないでください。私に出会って、後悔しないでください。否定なんて、しないでください。

確かに、何時かはお別れしなくてはなりません…………。それが、どんな時も…………。』』』」

 

エデン「…………。」

 

リリカ「『『『ですが、だからと言って二度と会えないとか、そんなひどいこと言わないでください!!』』』」

 

エデン「!!」

 

リリカ「『『『たとえ私が消えても、いつかきっと会えます。それか、貴方から私を探し出してください。

きっと、きっと再会できるって、信じています。』』』」

 

エデン「…………リリカ!」

 

リリカ「『『『私とアズリエルみたいに、貴方が私の事を思い続けていれば、きっと会えます。

だから、その思いを忘れないで下さい。それが、私との………再会の縁です。』』』」

 

エデン「……………分かった。だったら、この想いを、抱き続けるよ……………。ずっと、ずっと………。いつか、再会できるように。いいや、寧ろ消えても迎えにいってやる。

 

 

途方もない時が過ぎようとも、必ず見つけてあげる。囚われたら、助けに行ってやる。だから…………。」

 

リリカ「『『『はい、待ってます。きっと会えるって、私は信じています。』』』」

 

 

僕はそう言って、こっちは強く抱きしめた。カードは独りでに動き、『リリカ・アイモーネ』のカードも動き、2枚は1枚へと合体し、完全体の『リリカ』へと変わり、そのまま彼女のポケットに入っていった。

 

そうとも知らず、僕は今でも抱きしめていた。今は、こうしていたいから。離れるのが、怖いから。

 

 

リリカ「『『『『すべての想いに(アマンテース・アーメンテース=)巡り来る祝福を(オムニア・ウィンキト・アモール)』。どうか、誰もが、いつかきっと幸せになれますように………。』』』」

 

 

BGM終了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、気が付いた時は、僕の部屋で、リリカと一緒に眠っていた。今日の戦争を以て、僕とリリカは居なくなる。けれど、この戦いに勝てば、皆は生きられる。

やり残したことは済んだ。

 

 

後は、戦うだけ。オルタを、この世から滅ぼすだけ。そして………。

 

 

ー心の塔ー ー暁ノ刻ー

 

 

リリカとセリカは既にザギのところへ行った。僕達は、かつてこの星の頂点に達している天皇陛下が祭られてる心の塔に到着し、そこで演説が始まった。

 

 

その放送は、どの星でも中継していたが、中には僕の姿を見て暴動を起こすものも少なくなかった。

 

そして、遂に僕の出番が来た。

 

 

エデン「…………二代目天皇陛下の紹介を預かりました。ですが、もう僕の名は『ラーク・バスター・ガルッチ』ではありません。

その名は、既に本来の持ち主に返してあげました。

 

 

今の僕は、『アルカディア・エタンセル・エデン』。『2つの輝かしい楽園』の意味を持っています。」

 

『…………。』

 

エデン「皆も知っての通り、リリカルなのはの世界でゼロモニターと呼ばれる者が現れた。そして、今回はバイドと呼ばれるウイルスが、宇宙の一部に侵略された。

 

 

けれど、バイドに関しては、黒幕が居ます。いや、ゼロモニターもまた、黒幕が居ます。

 

 

姿、声は僕そのもの。けれど、僕の側面であり別人でもあります。」

 

 

黒幕を出した途端、またざわめいた。

 

 

エデン「確かに、お前達の言う通り、これは僕が招いたこと。僕さえいなければ、こんなことにならなかった。ラヴォスの時もそうだった。

 

 

だからと言って、戦わせず死んで償えと愚かなことを言うのか?僕が最初から存在せず、最悪なことが起こらない世界になっていたと思うか?

僕から言わせれば、それは『否』と言わせてもらいます。」

 

 

今度は野次が…………、あーもー…………!!!

 

 

『ズダンッ!!』

 

 

僕はすぐさまリボルバーを取り出し、空に向けて放つと、一瞬にして黙った。

 

 

エデン「野次飛ばすなら、まずは俺の話を聞け!!ずっと思っていたけど、ハッキリ言わせてもらう!!」

 

 

『バンッ!!』

 

 

エデン「今の貴様らはどんな奴らよりも最低最悪のクソ野郎どもだ!!手のひら返しのように扱い、此方の苦しみも知らねえくせして、野次を飛ばし、アンチしたりと、口先ばかりで何も出来ねえくせに、偉そうな屁理屈を吐くんじゃねえよ!!」

 

『……………。』

 

エデン「異端な転生者として、言わせてもらう。誰もが完璧なんてありえない。完璧という存在は、あってはならない。

不完全こそが、今の真理であり、時代をより良くしたり、改悪したりできる。完璧な世界が出来上がったらどうなると思う?

つまらない、重苦しいなど、そんな生活になる。

 

 

そんなものは、『生き物』なんかじゃない。ただ存在するだけのものだ。英雄も同じだ。神も一緒だ。

思想も互いに違う。『人間』と一緒だ。」

 

『…………。』

 

エデン「英雄だからって、そいつがヒーローという保証はあるか?悪人だからって、ヴィランであるという保証はあるか?

 

僕から言わせれば、答えはNOだ。

 

 

英雄が、場合によっては悪人になり、その逆もしかりだ。絶対的な正義と悪が無いように、本当の英雄と悪人は存在しない。

皆違っているからこそ、今という世界になってる。」

 

『………。』

 

エデン「話を戻そう。まず黒幕は、さっき言った通り僕の側面。『エデンオルタ』だ。奴は、総てを憎み、総てを滅ぼそうとしている。

バイドなど、あらゆるものを使って、滅ぼそうとしている。

 

 

奴を止められるのは…………いや、滅ぼせるのは僕自身しかいない。自分が生み出したからこそ、この手で滅ぼし、否定しなきゃならない。

 

 

だけど、バイドなど、奴らのような存在が、僕を邪魔してくるだろう。始末しに来るだろう。今回総動員した理由を言おう。

 

 

1つは、戦場に行く者たちの気持ちを知ってもらう事。

 

2つは、生きてて良かったという喜びを、知ってもらう事。

 

 

他にもあるだろうが、これが理由だ。

 

 

僕を非難するもの達よ。殺さなきゃ気が済まないものよ。生憎だが、僕はただで死ぬ気はない。お前らに殺されるつもりなんてない。

元より僕は、この戦争で奴を道連れにする気で戦う。僕は、僕自身の贖罪の為に戦うと決めたんだ!!

 

 

だから、最期の頼みだ!!彼奴を、僕一人で戦わせてほしい!!俺に、贖罪させて欲しい!!俺を、意味のある死に方をさせてほしい!!」

 

 

もう誰も、喋らなかった。誰も彼もが、気を紛らわそうと、他の誰かに話しかけることなんて、しなかった。

 

 

エデン「どのみち俺は、死ななくちゃならない存在だ。自分の贖罪の為に、死にに行く。そして、今まで生きてきた理由は、大切な人達を悲しませない為に、生きてきた。

 

 

死は自分の為、生は他人の為。僕はこの二つの本能で、ここまで来た。

 

 

そして、僕がやってきたことは非難してもいい。貶してもいい。だが、否定はしないでほしい。こういう時代になれたのも、ここまで来れたのも、少なからず僕の行動があったからこその世界だから。

 

世界を守りたいのなら、今一度手を貸してほしい。悪人も、極悪非道の奴らも、ひとまずは手を貸してほしい。

自分たちの存在意義の為に、オルタに滅ぼされる前に、手を貸してくれ!!」

 

 

そのまま一礼し、この場から去った。

 

 

後の演説が終わった後は、戦う意思のない者や重病人などは避難させ、それ以外の者は多くの機体や戦艦などの兵器や対バイドの兵器を作成し、守るために戦いたいと思うものだけ機体や兵器に乗り込んだ。

 

 

ノア「本気で、やるのか?」

 

エデン「ああ。もう、やり残したことはない。やれるだけの事はやった。あとは、戦うだけ。」

 

ザギ『エデン殿、またゼロモニターが出現しました!!』

 

エデン「兵器もいくつか出撃させた。少なくとも奴の能力を無効化することは出来るだろう。」

 

『エデン、バイド達がやってきました!!』

 

エデン「そうか。んじゃあ始めるか。」

 

 

ここに、第一次宇宙バイド戦争が始まった。

 

 

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