Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ーリリカルなのはの世界ー
ストリングスside
ゆっくり休んだ後、私はすぐさまエデンの身体を借り、フラン達に事情を伝えた後、単独でゼロモニターのところに向かう。
多分、まだ苦戦中だと思うしね。
エデン『ストリングス、本当にフラン達を連れてこなくてよかったの?』
ストリングス「ええ。もし、あのままゼロモニターに突っ込んでしまったら、彼女達が死んでしまいますからね。」
ゴジラ『ってなると、俺達がこのままツッコめば───────』
ストリングス「その心配はありません。今の僕達なら通れますから。」
それだけ言って、すぐさまゼロモニターの近くまで来た。その途端、通信が入ってきた。
『こちらズール10!エデン様、お待ちしてました!!』
ストリングス「状況は?」
『はっ!ゼロモニター相手に苦戦中のところ、星空英竜と思わしき人物が入っていくところを見ました!!』
エデン『お姉ちゃんが!?』
ゴジラ『って事は………。』
ニャルさん『念のために、あの中に入ろう。』
ストリングス「…………分かった。じゃあ悪いけど、全機退却をお願い。あとは僕らがやっておく。」
『了解!!全機、退却───────って、なんだって!?』
これが俗にいう、『ノリツッコミ』ってものでしょうか?
エデン『まぁ驚くよな、普通……。』
『待って下さい!!あの中に入ったら、死んでしまいますよ!?』
ストリングス「いいから、全軍退却して!!」
『…………ご武運を。』
ゴジラ『今、威圧感出したな……。』
それは気にしない、ゴジラ。全機退却をこの目で見た後、すぐさまゼロモニターが居る『反転宇宙』に向かう。
本来その宇宙は、全てが反転した世界であり、法則も我々が居る宇宙とは全く逆の働きをする。
死者以外が別の宇宙から入る事は出来ない。この宇宙に生きた者が入れば、どんな者でも死ぬから。
けれど、私達はその中に入った。しかし入っても、死ぬことはなかった。
エデン『ここが………。』
ゴジラ『ゼロモニターが居る宇宙か。』
ニャルさん『でも、何で私達何ともないの?』
ストリングス「それは………、いずれ分かります。とにかく今は、ゼロモニターと英竜を探しましょう。」
そう言って、私は英竜とゼロモニターの気配を頼りに、その道を進んでいく。
ー反転宇宙内ー
先を進んでいくうちに、左右に見たことのない人物の像があった。だけど、その像は何故か、酷く歪んでいるように見えた。
ストリングス「なんでしょうか、あれ?」
エデン『………先、進んで。』
ストリングス「え?」
エデン『いいから………。何でか知らないけど、あの像を見るたび、嫌悪感を抱くから。』
ゴジラ『あの像にか?』
エデン『ああ。』
一体、あの像を見て何を感じたんだろうか………。そう思いながら進むと、今度は橋から飛び降りる人の絵が飾られてあった。
ニャルさん『この絵って………。』
エデン『自殺だろうな。それも、果てしない程の憎悪を抱いてな。吐き気がする。』
ストリングス「……………次に進もう。」
何だろう、さっきの像と絵といい、エデンが不機嫌な気がする。他の像もあるけど、何故かエデンの苛立ちが目立ち始めていた。
このあたり像や絵を見て、一体何を思ったんだろう?何がそんなに気に食わないんだろうか?
エデン『………………ストリングス。』
ストリングス「…………よりにもよって、無限ループですか。」
最初の像に戻ったって事は、あの中の何処かに2人の元へ行ける道があるって事ですね………。
エデン『悪い、腕と足返すぞ。』
ストリングス「え?」
途端にエデンの右腕の両脚は勝手に動き始め、手当たり次第に像や絵を破壊し始めていた。まるで、その像と絵に『憎しみ』があるかのように、『思い出したくない』かのように、過剰に壊していた。
ゴジラ『エデン?』
エデン『……………煩わしいんだよ、貴様のような人間は………………!こうなる原因は、そもそも貴様がやったことだろうに………!』
ストリングス「エデン、一体どうしたんですか?」
エデン『…………分からねえ。だが、アレらを見れば見る程、我慢が出来なくなっちまってな。』
ニャルさん『ねぇ、エデンが壊した『自殺』の絵の場所から、道が続いてるよ!!』
エデン『えぇぇ………?』
ゴジラ『壊せばよかったのかよ。』
ストリングス「壊すのもどうかと思いますが…………。」
何はともあれ、これで先へ進める。そう思い、その道に進んだ。すると。
『ズドォォォォォォォッ!!!!』
突然の爆発音が鳴り響いた。すぐさま上を見上げると、英竜とゼロモニターが戦っていた。けど、英竜の方は如何やら何かとフュージョンライズし、ゼロモニターを一方的に追い詰めていたらしい。
エデン『飛ぶぞ。』
ストリングス「うん。」
水色の翼を生やすだけでなく、羽耳も4枚解放させて英竜とゼロモニターのところに行く。勿論、ゼロモニターも何かに気づいたのか、此方に攻撃してくるけど、その攻撃を弾き返し、英竜とゼロモニターの間に入る。
英竜「『『エデン、どうやってここに。』』」
ゼロモニター「新たな侵入者を確認。」
ストリングス「初めまして、って言うべきかな?星空英竜。その様子ですと、怪物にならずに済んだそうですね。」
英竜「『『………誰だ?エデンじゃないな?寧ろ、ゼロモニターとよく似ている気がする。』』」
ストリングス「まぁね。まずは名乗らせてもらおう。私は『ストリングス』。またの名を、存在なき
かつて一つの星を滅ぼした大厄災であり、あり得たかもしれないIFの『ゼロモニター』だ。」
英竜「『『何!?』』」
ゼロモニター「……………同一人物を確認。」
エデン『ストリングスが、ゼロモニター?』
ストリングス「無理もないです。普通AIは、転生することなんてあり得ませんし、ましてや記憶保持するなんて、不可能に近いでしょう。
ですが、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』を開発し、エデンがそれを使ったと同時に、僕という名の『バグスター』が生まれました。
最初は何かの冗談かと思いました。マスターと一緒に居た記憶がある、星を滅ぼしたことがある、自分の最後の記憶がある。
ですが、まだ感情が欠如してたので、如何思っていたのかが分かりませんがね。」
ゼロモニター「質問、貴方が私であるはずならば、何故そこまでの違いがあるのですか?貴方は私であるはずです。」
ストリングス「簡単だ、ゼロモニター。貴方は確かに『兵器』だ。本来の私ならば、兵器として作られるはずだった。
けれど、マスターは私を『人間の子』として見るかのように接してくれた。そして、兵器にされる前に、私にある感情を教えてくれた。
『怒り』、『憎悪』。それを教え、兵器になった途端、すぐさまマスターを殺した奴らから殺し、その後は国を、星にいる全ての生命体全てを殺し尽くした。
私は、人間の感情を用いて『殺戮兵器』として、機能停止した。」
ゼロモニター「理解できません。感情なんて、我々の使命には不要なものです。」
ストリングス「それは一理あります。ですが、人の感情、もとい心を手にするというのは、『面白い』と断言できますよ?」
今の私は、多くの感情を知りました。短かったですが、それでも、人に近い心を持てたと思っています。
これもすべて、マスター。貴方のおかげです。貴方が、感情を教えてくれたおかげで、今の私が居ます。
貴方に、感謝を。マスターパラドクス。
ストリングス「貴方は不要な知的生命体を皆殺しにして、宇宙の均衡を保とうとしていますが、正直に言いましょう。
『手遅れ』といっておきます。」
ゼロモニター「無駄だと、そう言うのですか?」
ストリングス「ええ。最早世界は、いえ、貴方は宇宙といってますが、最早滅びへの最終段階に入っています。
知的生命体は、最期まで過ちを正さなかった。いえ、何処を正そうにも、無駄とも言えましょう。
何故なら、それが『生き物』だからです。完全な知的生命体なんて、何処にも存在しません。不完全だからこそ、今の宇宙が、そして貴方や私が作られました。
もう夢見るのをやめましょうか、ゼロモニター。貴方の使命は、ここで、失敗に終わります。
星空英竜と、私の手で、貴方という存在を、『抹消』します。」
そうして私はすぐさま、エデンがいつも使っている『GゲーマドライバーΩ─Mark2』を付ける。
英竜「『『ちょっと待て、色々と言いたいことがあるが、まずどうやって反転世界に入れた?生きた者が入れば、エデンでも死ぬぞ?』』」
ストリングス「それはまだ教えません。むしろ、今の私達には、この世界なんて『無意味』ですがね。」
ゼロモニター「…………最重要排除対象者、星空英竜からストリングスに変更。不要な生命体よりも先に、貴方という存在を抹殺します。」
ストリングス「違うね、ゼロモニター。エデンの言葉を借りるなら、『死ぬのはテメェの方だ!』ってね。」
【ゴッドマキシマムマッチレスZ!】
【マキシマムガッシャット!】
【ガッチャーン!フゥゥメェェェツゥゥゥ!!!!!!】
ストリングス「言っておきましょう、ゼロモニター。本来貴方という存在になるはずだったAI。もう貴方の攻撃も、能力も、一切出来ないという事を、教えしましょう。」
ゼロモニター「詭弁を。」
【ムゲンムテキ!!】
【ドッキング!】
ストリングス「ッ!」
結構キツイのが入ってきた………。確かに、これは死んでもおかしくないでしょうね。
英竜「『『まさか……………、やめろ!!そんなことしたら死ぬぞ!!』』」
ストリングス「英竜。元より私とエデンは、死ぬつもりでここにいるんです。ゼロモニターと、エデンオルタを滅することが出来るのであらば、それでいいです。」
英竜「『『………………………そんな。』』」
ストリングス「どのみち、この宇宙は滅びる。ですが、それでも私は、私達は抗いましょう。
『この身が朽ちるまで』。なので、私に合わせてください。貴方が手にした、『絶対無敵』と呼ばれたフュージョンライズと共に……………。」
………ですが、やはり死ぬというものは、恐ろしいものですね。ですが。
ストリングス「だからこそ、面白い。これが、人間たちで言う、『生きる』という事ですから……………!」
僕はそのまま、両腕を大きく回し、胸のところまでクロスし、あの言葉を使った。
ストリングス「最終戦術!『最終変身』!!」
そのまま頭部まで振り上げた後、ボタンまで振り下ろし、両スイッチを押した。
【パッカーン!ムーテーキー!!!】
【轟け!!運命を変えよ!!真理を狂わす幻想!!ファイナルムテキファンタズム!!!】
変身すると同時に、真紅色の鎧などが着けられたが、金色と白金色に変色していった。
ストリングス「終わりを告げましょう、ゼロモニター。貴方という名の0を、無に帰してあげます!!」
next episode
英竜がなったフュージョンライズは、『アルタイル』と『スーパーマン プライムワンミリオン』のカプセルを使いましたが、フュージョン名と姿が分からない為、カットさせていただきます。