Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-???-
プロトガルッチside
ダークルシフェル「………なにか、なやみごとかな?」
プロトガルッチ「………前来た聖騎士の事だが。」
ダークルシフェル「あー、ひいろくん?」
一度彼の部屋にて、様子を見てみると、一人の少女をずっと見つめている飛彩の姿があった。ただ、その少女は、『世界で、一番のドクターになって』。ただ、それだけ言ってた。
後になって分かったのは、彼女の名前は『百瀬小姫』。鏡飛彩の恋人で、既に亡くなっていたのだ。
正宗に従ってる理由は、その恋人を取り戻すためだという。期待に応えたら、人格も返す。そう言っていたようだ。だが…………。
どう考えても、返すつもりなんて、毛頭ないそうだし、そもそも飛彩は騙されている。最初から正宗は、飛彩という手駒を失いたくないが為に、絶対に裏切らせないために、わざとああ言ったのだと思った。
そもそも、死んだ人間は、永遠に戻ってこない。僕はその事ぐらいは知ってる。だからこそ、『やり直し』を…………。
ダークルシフェル「たしかに、あの子も苦しんでるよねぇ………。」
プロトガルッチ「正直言って、見るにも耐えん。今にも壊れそうな気がする………。」
ダークルシフェル「いちおう、力もなんとかもどってきたけど、さすがにあれは………………。」
プロトガルッチ「……………なぁ、ルシフェル。」
ダークルシフェル「?」
プロトガルッチ「………………ごめん、何でもない。」
ダークルシフェル「そう?」
アホか、何を考えてるんだ?ルシフェルを連れて、僕の復讐劇に付き合えとか、何考えてるんだ?馬鹿じゃないの?
ダークルシフェル「って、おもってるんでしょ?」
プロトガルッチ「ちょ!?地の文読むなよ!?」
ダークルシフェル「私はかまわないよ。ガルちゃんがきがすむまで、そのねがいを叶えるまで、私が支えてあげるね。」
プロトガルッチ「ルシフェル……………。でも、ザギは─────」
ダークルシフェル「私とあわせるには、もうちょっとつよくなってからにしようかなって思ってね。そのためだったら、多少のとおまわりしても、かまわないかなぁって。」
……………これは予想外だ。まさか、ルシフェルが着いてくるって言うなんて。
『シュン』
誰か入ってきた?
飛彩「ここにも病室が…………、ガルッチ?其奴は、病人か?」
プロトガルッチ「まぁ、患者なのは変わりない。それより、如何した?」
飛彩「少し探索をしていた。なかなか、落ち着かなくて…………。」
プロトガルッチ「…………迷いが、吹っ切れないとか?」
飛彩「……………。」
プロトガルッチ「………小姫、だっけ?彼女を救うために、正宗に従ってるのは知ってる。けど、彼奴は一生返す気はないと思う。」
飛彩「!!」
プロトガルッチ「それに、死んだ人間は………一生帰ってこない。たとえ、生き返る方法が見つかったとしてもだ…………。」
飛彩「何故そう言い切れる!?」
プロトガルッチ「…………僕はさ、『フラン』っていう子と結婚してたんだ。一緒に戦ってきた仲間であり、家族であり、かけがえのない大切な人だったんだ………。けど、フランは死んだ。いや、殺されたんだ。それだけでなく、息子達は行方不明、帰る場所は無くなり、僕は永遠に彷徨い続ける亡霊のような存在に、なってしまったんだ。」
飛彩「…………ッ!!」
プロトガルッチ「仮に生き返ったとしても、それは僕の知ってるフランじゃない。僕の愛したフランは、もう居ないって…………。
だから、僕は決めたんだ。『フランを殺した奴を、死を持って償い、もう一度フランと『やり直し』する』って。」
『やり直し』。つまり、死ぬ前のフランのところに戻り、今度こそ守るという。言ってみれば、『歴史改変』をしてでも、僕はフランと一緒にいたいと言うことになる。
ダークルシフェル「それって、聖杯っていうのをつかってかな?」
プロトガルッチ「そう言うことだね。でも飛彩、君はまだ間に合う。君には、仲間と言える人達がいるはずだ。僕がいうのもなんだが、恋人の未練を捨て、仲間の元に返った方がいいと思うんだ。」
飛彩「そ、それって!!小姫を…………!?」
プロトガルッチ「彼女だって、お前を苦しむ姿なんて、見たくないと思うんだ。お前は、まだ間に合う………。彼女の『遺言』を、叶えてやれ。」
飛彩「……………俺は、…………一体如何すれば…………!!」
フラフラと蹌踉けながらも、飛彩はこの場から去った。…………あの人はここに居るべき場所じゃない。どうか、仲間の元に帰る事を、祈るしか無い。けど僕は、そろそろ準備した方が良いかもしれない。姿を消して、仇相手を探していたが、何処もいなかった。
それに…………、この世界のフランも幸せそうだし、彼と共にいるフランも…………。
プロトガルッチ「ルシフェル、治ったと同時に、出発の準備をするよ。」
ダークルシフェル「はいはーい。ちりょうにせんねんしま~す。」
プロトガルッチ「僕は今の内に、部屋の片づけしてくる。」
さてと、次は何処の世界かな…………。
sideout
-魔法の森-
飛彩「如何すれば…………、如何すれば……………!!」
飛彩は悩んでいた。正宗に従わなければ、小姫を助けられない。だが、プロトガルッチから残酷な真実を告げられた。
『一生返すつもりは無い』。つまり、最初から手駒として扱われてるだけの、操り人形に過ぎなかったと言うことだった。けれど、それでも取り戻したかった飛彩は、如何すればいいのかすら、分からなかった。
正宗『いいか、タドルレガシー。君が医者なのは分かる。だが、今はお前はクロニクルのメンバーである以上、命を奪うしかあるまい。
出なければ、恋人を削除するほかあるまい………。』
プロトガルッチ『彼女だって、お前を苦しむ姿なんて、見たくないと思うんだ。お前は、まだ間に合う………。彼女の『遺言』を、叶えてやれ。』
飛彩「俺は…………、俺は…………!!」
「お、上級ボス発見!しかも此奴、なんか弱ってるな。」
飛彩「しまった!!」
「まぁいっか、此奴を倒して………、俺も英雄になるんだ!!」
【仮面ライダークロニクル…………!】
飛彩「……………やるしか、ないのか!『術式Lv100』!!」
【タドルレガシー!】
「『GAME START』!!」
【Enter The GAME!Riding The END!】
飛彩「……………許せ!」
【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】
【辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!!】
悩み苦しむ聖騎士は、人を殺めようとしていた。だが、そんなときだった。
???「ちょっと眠ってて、そこの貴方。」
「は?だ、誰────」
???「凍符『パーフェクトフリーズ』。」
突如凍えるような寒さが、ライドプレイヤーに襲い掛かり、何も出来ないまま凍ってしまった。
勿論、それをやったのは、チルノだった。
飛彩「!!」
チルノ「安心して、あたいはこの人を動かなくさせただけ。殺すつもりなんて、最初からないよ。」
飛彩「…………そうか。」
チルノ「…………その様子だと、仕方なく従ってるように見えるわね。でもごめんね、殺しはしないけど………、あんたを倒すわ。」
【ブリザードレガシー!】
飛彩「それは………!!」
チルノ「あんたが持ってるガシャットと、同等の力を持ったガシャットよ。改めて名乗るけど、あたいは『チルノ・レガシー』。『浄王神』として、あんたを止める。『アドベント100th』!」
【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】
【氷の世界!目覚めよ勇者!ブリザードレガシー!】
チルノの服装は一変し、神々しいほどの水色と白の鎧に、背中には空色のマントを靡かせている聖騎士のような服装となった。
チルノ「さぁ、来なさい。」
飛彩「………行くぞ!」
勇者と魔王両方の力を手にし、城に幽閉された姫を救う聖騎士と、元神様として幻想郷を守る氷の聖騎士との戦いが、今始まった。
一方、執行役の2人だが、タイラントは未だに幽霊に追っかけられてるようで、宵闇は居ないはずのイケメンを捜し回っていた。
next episode
-博麗神社-
ガルッチ「へぇ、此が『ハイパームテキガシャット』かぁ。」
永夢「此さえあれば、時を止めても動けますけど、ガルッチさんは如何するんですか?」
ガルッチ「大丈夫。僕には、時止めとかそういうのあるから、時間を使った技には効かないよ。」
英竜「まぁ、時間跳躍している私達には、そういった攻撃が、強力でない限りは一切効かないからな。未来は、時間破壊もできるし。」
ガルッチ「ディケイドだしねぇ…………。」
未来「クロノス対策は済んでいるとは言え、問題はフレディ達だよね。」
フレディ「何故に?」
ガルッチ「仮面ライダークロノスは、時間を操って攻撃する奴だ。例えるなら、咲夜のような奴だな。」
フレディ「ファ!?」
ガルッチ「いくらLv99だろうがLv100だろうが、時を止められたら、フレディ達でもOUTだからな。」
黎斗「となれば………、此奴用の『ハイパームテキガシャット』を開発しなくては…………。」
???「話しは聞かせて貰ったよ!」
フレディ「にとり!?」
にとり「そこの黒い服を着た人、私も手伝うよ。」
黎斗「ほう?誰かな?」
にとり「私は河城にとり。河童の中では、素晴らしい技術を持ったエンジニアだ。」
黎斗「エンジニアか。私は、新檀黎斗。神の才能を持った者だ。」
にとり「神の才能か………、なるほど。では黎斗、その『ハイパームテキガシャット』の作成を手伝わせてくれないか?
私も全力でサポートするよ。」
黎斗「河童である君がか?」
ガルッチ「にとりの腕は確かだ。もしかしたら、『ハイパームテキ』よりも、強力なガシャットを作れるかもしれない。」
黎斗「私が開発したガシャットより強いガシャットか……………。」
ガルッチ「実は、僕も考えたんだけど…………。『アルティメットムテキガシャット』も作成して欲しいんだ。まぁ、無双ゲームには変わりないが……………。」
黎斗「…………なるほど。だが、此では駄目だ。にとりと私では不足してる。此を作成するには、もう一人必要だ。」
ガルッチ「ってなると、『超高校級のプログラマー』の不二咲さんに頼るしかないな。ゼロノス!悪いけど、不二咲さんを呼んでくれないか?」
ゼロノス『不二咲千尋か…………。了解、頼んでみる。』
フレディ「決戦がもうすぐか。キースの野郎、ぜってぇぶっ殺してやる!!」