※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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BGM ポケモン不思議のダンジョン 時・闇・空の探検隊『決戦!ディアルガ!!』


episode36 医者と元神様とウルトラマン

-魔法の森-

 

 

炎の刃と氷の刃がぶつかる音が聞こえる。その音は激しくも、何処か哀しげで、何かを訴えるかのような音だった。

2人の聖騎士のまわりには、凍てつくような氷と燃え上がるような炎があり、その中心で戦っていた。

 

 

チルノ「貴方の剣は、誰かを傷付けるためのものじゃない。それは貴方も分かってることでしょ?」

 

飛彩「……………ッ!だが俺は、小姫を救いたい!小姫を………、取り戻すために!!」

 

 

『ガキンッ!!』

 

 

チルノ「そんなの、その小姫って人の為にはならない。小姫はそんなことを望まない!」

 

飛彩「お前に何が分かる!!恋人を失った気持ちを!俺がどれだけ苦しんだか分かるか!?」

 

チルノ「分かるわけないでしょ!あたいは馬鹿だから、あんたが必死に小姫を生き返らせたい気持ちなんて、分かるわけないでしょ!ただね、そんな自暴自棄になったアンタなんかに、小姫が喜ぶ筈なんてないのよ!!」

 

飛彩「黙れ!!」

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

飛彩「救うんだ…………!小姫を……………、もう一度…………取り戻すために!!!」

 

 

【タドルクリティカルフィニッシュ!】

 

 

炎の球が9つまで放ち、チルノに襲い掛かる。だが、チルノのマントで、その炎の球を一瞬にして凍らせた。

 

 

飛彩「なっ!?」

 

チルノ「あたいだって、元神様よ。そんな炎で負けるあたいじゃ、ないのよ!!」

 

 

『ズサッ!』

 

 

飛彩「ぐっ!?」【HIT!】

 

チルノ「お願いだから、目を覚まして!!氷符『アルティメットブリザード』!!」

 

 

チルノが放つ弾幕は雹と化し、徐々に飛彩を追い詰める。だが、飛彩は全く諦めていなかった。

 

 

飛彩「俺は…………、俺はまだ……………、諦める訳には行かないんだ!!」

 

 

まだガシャコンソードに刺さってる『タドルレガシーガシャット』を、もう一度抜き、そのまま差し込んだ。

 

 

【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】

 

 

飛彩「我が炎よ…………、力を貸してくれ!!」

 

 

【タドルクリティカルフィニッシュ!!】

 

 

剣を振るうと同時に、白い炎を纏った龍のようなものが現れ、チルノに襲い掛かる。さすがに対処しづらいと思ってたその時だった。

 

 

 

『ホットロードシュート!!』

 

 

 

空から光線が降り注ぎ、白い炎を纏った龍はそのまま消滅した。そして、チルノの隣にウルトラマンヒカリが降りてきた。

 

 

ヒカリ「この一帯が凄いことになってるって聞いたから来てみたが……………、此は一体?」

 

チルノ「ヒカリ先生?」

 

ヒカリ「チルノ!?な、なんだその格好!?っていうか、なんだか雰囲気が全然違う………!!」

 

チルノ「今は事情が話せません。それより、あの人をどうにかしないと駄目です。」

 

ヒカリ「あれって…………、上級ボス!?」

 

チルノ「はい。ですが、ヒカリ先生。あの人を倒しちゃ駄目です。彼は、何かしらの事情で戦わざるを得ない状態なんです。」

 

ヒカリ「…………そうなのか。」

 

飛彩「クッ、仲間が増えたか。だが、諦めてたまるか!!」

 

チルノ「させるか!!」

 

 

『ガキンッ!』

 

 

チルノ「今の内に、変身して!!」

 

ヒカリ「分かった!」

 

 

ヒカリが取り出したのは、黎斗が開発した『タドルファンタジーガシャット』だった。どうやら、単体のままだけで『Lv50』まで扱えるように、開発することができたようだ。

 

 

【タドルファンタジー!!】

 

 

【Let's Going King of Fantasy!Let's Going King of Fantasy!】

 

 

ヒカリ「『ウルティメイトパワーLv50』!!」

 

 

【ガッシャット!!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【タドルメグルRPG!タドルファンタジー!】

 

 

飛彩「お前も……………、ブレイブ?」

 

ヒカリ「『仮面ライダーブレイブLv50』。ウルトラマンと仮面ライダーの力、受けてみるがいい!!」

 

飛彩「二対一か…………、分が悪すぎるが…………負けるか!!俺に、斬れないものなど、ない!!」

 

 

聖騎士(鏡飛彩)は諦めなかった。相手が氷の聖騎士(チルノ)と魔王(ウルトラマンヒカリ)だとしても、姫(小姫)を救い出すために、炎の剣を振るい続けた。

 

 

 

 

-???-

 

 

 

プロトガルッチside

 

 

旅立つ準備もできたが、何か嫌な予感がする。とにかく、ダークルシフェルのところに向かわなきゃ………!

 

 

『シュン!』

 

 

プロトガルッチ「ルシフェル!」

 

???「なっ!?」

 

ダークルシフェル「がるちゃん!」

 

プロトガルッチ「ッ!ルシフェルから離れろ!!」

 

???「ガルッチ!?ちょっと待て!此奴は─────」

 

 

謎の少女の声を無視し、ルシフェルを抱え、急いで逃げようとする。

 

 

ダークルシフェル「がるちゃん………。」

 

プロトガルッチ「安心しろ、僕が守る。アンタ、何者なのかは知らないが、ルシフェルには手出しはさせない!」

 

???「待て、ちょっと待て!一体、何故ガルッチがここに居るんだ!?」

 

ダークルシフェル「あ。がるちゃん、あのこが私の妹のザギちゃんよ。」

 

プロトガルッチ「ザギ…………か。まぁいい。」

 

ザギ「…………お姉様、まさかガルッチを────」

 

ダークルシフェル「いちおういうけど、私は何もしてないよ~。」

 

プロトガルッチ「とにかく、この人を好きにはさせない。元より、この世界も用済みだ。ルシフェルを連れて、ここを立ち去らせて貰う!!」

 

ザギ「あ、待て!!」

 

 

先ずは外に出よう。ここに居ては、いずれあのザギと、その仲間達に…………!!一時凌ぎではあるが、せめて足止めでも!!

 

 

ダークルシフェル「どうやら現実世界は、てきを弱体化させるフィールドを作らせたようだよ。がるちゃん、どうするの?」

 

プロトガルッチ「召喚獣を使って、足止めするしかない!!出て来い!!『バハムート』!『イフリート』!『イグシオン』!『ラムウ』!『リヴァイアサン』!」

 

 

僕はすぐさま5匹の召喚獣を呼び出し、命令を下した。

 

 

プロトガルッチ「僕が時空に逃げ込むまで、足止めをしてくれ!!全身全霊をもってだ!!無茶苦茶強すぎる相手だけど、頼む!!足止めだけでいいから!!」

 

 

召喚獣達は頷き、僕はすぐさま走った。勿論、倒されても、暫くは出てこれなくなるだけ。

それに、逃げ切ったと分かれば、撤退もしてくれる。だから急いでザギとその仲間達から離れないと!!

 

 

ダークルシフェル「ちょ、早い!!」

 

プロトガルッチ「しっかり捕まってろ!音速と光速の中間位の速度になるから、下手に喋ったら舌かむぞ!」

 

 

こっからは時間との勝負!絶対に、ダークルシフェルを守ってみせる!誰にも、渡してたまるものか!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロトガルッチ「(飛彩、お前は仲間のところに帰れ。そこが、君の本当の居場所だ。キース教官、お世話になりました……………………………。)」

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

-魔法の森-

 

 

飛彩「…………ハァ………………、ハァ…………。」

 

 

結果的に、飛彩は膝を付けてしまった。どれだけ剣を振るっても、どれだけ小姫の思いを並べても、結局は変身解除までやられてしまった。

 

 

【【ガッシューン………。】】

 

 

と、何を思ったのか、チルノとヒカリも変身を解いた。

 

 

チルノ「飛彩さん、もうやめましょう?」

 

飛彩「何故……………、何故俺を……………。」

 

チルノ「最初に言ったと思うけど、あんたを殺すつもりなんてないよ。剣で混じり合った時に分かったわ。

あんたって、本当に恋人思いなんだね。」

 

ヒカリ「もしかして、本当は誰かを…………?」

 

飛彩「……………そうだ。俺は、小姫に会いたくて……………、一緒にいたくて……………、小姫の笑顔が見たくて…………。

結局は、研修医を裏切り、そしてさっき…………人を殺めようとしていた。医者として、あってはならないというのに……………!!」

 

ヒカリ「……………。」

 

チルノ「だったら、取り戻そう?」

 

飛彩「え?」

 

チルノ「私達の手で、その小姫さんを取り戻してあげる。出来るかは難しいけど、何とかしてみせるね。

諦めなければ、きっと報われるから。」

 

 

そう言いながら、チルノは飛彩に手を差し出した。

 

 

ヒカリ「チルノの言うとおりだ。裏切ったとは言え、彼女の為に苦しんでいるのならば、我々も放ってはおけない。」

 

飛彩「だが、だが俺は…………!」

 

チルノ「アンタは1人なんかじゃない。私達がついてる。だから、一緒にクロニクルを終わらせよ?」

 

飛彩「………………俺は…………。」

 

 

飛彩は、僅かながらチルノの手に触れようとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「失望したよ、タドルレガシー。まさか、その二人にとことんやられるとはね。」

 

 

残酷な声と共に…………。

 

 

 

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