Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-魔法の森-
炎の刃と氷の刃がぶつかる音が聞こえる。その音は激しくも、何処か哀しげで、何かを訴えるかのような音だった。
2人の聖騎士のまわりには、凍てつくような氷と燃え上がるような炎があり、その中心で戦っていた。
チルノ「貴方の剣は、誰かを傷付けるためのものじゃない。それは貴方も分かってることでしょ?」
飛彩「……………ッ!だが俺は、小姫を救いたい!小姫を………、取り戻すために!!」
『ガキンッ!!』
チルノ「そんなの、その小姫って人の為にはならない。小姫はそんなことを望まない!」
飛彩「お前に何が分かる!!恋人を失った気持ちを!俺がどれだけ苦しんだか分かるか!?」
チルノ「分かるわけないでしょ!あたいは馬鹿だから、あんたが必死に小姫を生き返らせたい気持ちなんて、分かるわけないでしょ!ただね、そんな自暴自棄になったアンタなんかに、小姫が喜ぶ筈なんてないのよ!!」
飛彩「黙れ!!」
【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】
飛彩「救うんだ…………!小姫を……………、もう一度…………取り戻すために!!!」
【タドルクリティカルフィニッシュ!】
炎の球が9つまで放ち、チルノに襲い掛かる。だが、チルノのマントで、その炎の球を一瞬にして凍らせた。
飛彩「なっ!?」
チルノ「あたいだって、元神様よ。そんな炎で負けるあたいじゃ、ないのよ!!」
『ズサッ!』
飛彩「ぐっ!?」【HIT!】
チルノ「お願いだから、目を覚まして!!氷符『アルティメットブリザード』!!」
チルノが放つ弾幕は雹と化し、徐々に飛彩を追い詰める。だが、飛彩は全く諦めていなかった。
飛彩「俺は…………、俺はまだ……………、諦める訳には行かないんだ!!」
まだガシャコンソードに刺さってる『タドルレガシーガシャット』を、もう一度抜き、そのまま差し込んだ。
【ガッシューン………。ガッシャット!キメワザ!】
飛彩「我が炎よ…………、力を貸してくれ!!」
【タドルクリティカルフィニッシュ!!】
剣を振るうと同時に、白い炎を纏った龍のようなものが現れ、チルノに襲い掛かる。さすがに対処しづらいと思ってたその時だった。
『ホットロードシュート!!』
空から光線が降り注ぎ、白い炎を纏った龍はそのまま消滅した。そして、チルノの隣にウルトラマンヒカリが降りてきた。
ヒカリ「この一帯が凄いことになってるって聞いたから来てみたが……………、此は一体?」
チルノ「ヒカリ先生?」
ヒカリ「チルノ!?な、なんだその格好!?っていうか、なんだか雰囲気が全然違う………!!」
チルノ「今は事情が話せません。それより、あの人をどうにかしないと駄目です。」
ヒカリ「あれって…………、上級ボス!?」
チルノ「はい。ですが、ヒカリ先生。あの人を倒しちゃ駄目です。彼は、何かしらの事情で戦わざるを得ない状態なんです。」
ヒカリ「…………そうなのか。」
飛彩「クッ、仲間が増えたか。だが、諦めてたまるか!!」
チルノ「させるか!!」
『ガキンッ!』
チルノ「今の内に、変身して!!」
ヒカリ「分かった!」
ヒカリが取り出したのは、黎斗が開発した『タドルファンタジーガシャット』だった。どうやら、単体のままだけで『Lv50』まで扱えるように、開発することができたようだ。
【タドルファンタジー!!】
【Let's Going King of Fantasy!Let's Going King of Fantasy!】
ヒカリ「『ウルティメイトパワーLv50』!!」
【ガッシャット!!ガッチャーン!レベルアップ!】
【タドルメグルRPG!タドルファンタジー!】
飛彩「お前も……………、ブレイブ?」
ヒカリ「『仮面ライダーブレイブLv50』。ウルトラマンと仮面ライダーの力、受けてみるがいい!!」
飛彩「二対一か…………、分が悪すぎるが…………負けるか!!俺に、斬れないものなど、ない!!」
-???-
プロトガルッチside
旅立つ準備もできたが、何か嫌な予感がする。とにかく、ダークルシフェルのところに向かわなきゃ………!
『シュン!』
プロトガルッチ「ルシフェル!」
???「なっ!?」
ダークルシフェル「がるちゃん!」
プロトガルッチ「ッ!ルシフェルから離れろ!!」
???「ガルッチ!?ちょっと待て!此奴は─────」
謎の少女の声を無視し、ルシフェルを抱え、急いで逃げようとする。
ダークルシフェル「がるちゃん………。」
プロトガルッチ「安心しろ、僕が守る。アンタ、何者なのかは知らないが、ルシフェルには手出しはさせない!」
???「待て、ちょっと待て!一体、何故ガルッチがここに居るんだ!?」
ダークルシフェル「あ。がるちゃん、あのこが私の妹のザギちゃんよ。」
プロトガルッチ「ザギ…………か。まぁいい。」
ザギ「…………お姉様、まさかガルッチを────」
ダークルシフェル「いちおういうけど、私は何もしてないよ~。」
プロトガルッチ「とにかく、この人を好きにはさせない。元より、この世界も用済みだ。ルシフェルを連れて、ここを立ち去らせて貰う!!」
ザギ「あ、待て!!」
先ずは外に出よう。ここに居ては、いずれあのザギと、その仲間達に…………!!一時凌ぎではあるが、せめて足止めでも!!
ダークルシフェル「どうやら現実世界は、てきを弱体化させるフィールドを作らせたようだよ。がるちゃん、どうするの?」
プロトガルッチ「召喚獣を使って、足止めするしかない!!出て来い!!『バハムート』!『イフリート』!『イグシオン』!『ラムウ』!『リヴァイアサン』!」
僕はすぐさま5匹の召喚獣を呼び出し、命令を下した。
プロトガルッチ「僕が時空に逃げ込むまで、足止めをしてくれ!!全身全霊をもってだ!!無茶苦茶強すぎる相手だけど、頼む!!足止めだけでいいから!!」
召喚獣達は頷き、僕はすぐさま走った。勿論、倒されても、暫くは出てこれなくなるだけ。
それに、逃げ切ったと分かれば、撤退もしてくれる。だから急いでザギとその仲間達から離れないと!!
ダークルシフェル「ちょ、早い!!」
プロトガルッチ「しっかり捕まってろ!音速と光速の中間位の速度になるから、下手に喋ったら舌かむぞ!」
こっからは時間との勝負!絶対に、ダークルシフェルを守ってみせる!誰にも、渡してたまるものか!!!
プロトガルッチ「(飛彩、お前は仲間のところに帰れ。そこが、君の本当の居場所だ。キース教官、お世話になりました……………………………。)」
sideout
-魔法の森-
飛彩「…………ハァ………………、ハァ…………。」
結果的に、飛彩は膝を付けてしまった。どれだけ剣を振るっても、どれだけ小姫の思いを並べても、結局は変身解除までやられてしまった。
【【ガッシューン………。】】
と、何を思ったのか、チルノとヒカリも変身を解いた。
チルノ「飛彩さん、もうやめましょう?」
飛彩「何故……………、何故俺を……………。」
チルノ「最初に言ったと思うけど、あんたを殺すつもりなんてないよ。剣で混じり合った時に分かったわ。
あんたって、本当に恋人思いなんだね。」
ヒカリ「もしかして、本当は誰かを…………?」
飛彩「……………そうだ。俺は、小姫に会いたくて……………、一緒にいたくて……………、小姫の笑顔が見たくて…………。
結局は、研修医を裏切り、そしてさっき…………人を殺めようとしていた。医者として、あってはならないというのに……………!!」
ヒカリ「……………。」
チルノ「だったら、取り戻そう?」
飛彩「え?」
チルノ「私達の手で、その小姫さんを取り戻してあげる。出来るかは難しいけど、何とかしてみせるね。
諦めなければ、きっと報われるから。」
そう言いながら、チルノは飛彩に手を差し出した。
ヒカリ「チルノの言うとおりだ。裏切ったとは言え、彼女の為に苦しんでいるのならば、我々も放ってはおけない。」
飛彩「だが、だが俺は…………!」
チルノ「アンタは1人なんかじゃない。私達がついてる。だから、一緒にクロニクルを終わらせよ?」
飛彩「………………俺は…………。」
飛彩は、僅かながらチルノの手に触れようとした。
???「失望したよ、タドルレガシー。まさか、その二人にとことんやられるとはね。」
残酷な声と共に…………。
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