※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode39 真・無限の刃製

-博麗神社-

 

 

ガルッチside

 

 

ガルッチ「見つからねぇぇぇぇぇ…………。」

 

フレディ「まだ見つからねえのか?決着の場所。」

 

霊夢「幻想郷中探し回ってるんだって?」

 

ガルッチ「そうなんだよ。」

 

 

あの件以来、僕はありとあらゆる場所を探した。が、なかなか見つからないというのが、現状だ。

言いたくはないが、幻想郷は狭い。それにより、派手な事をやろうにも、下手すれば博麗大結界が破壊されるのもあり得る。

 

 

フレディ「そういえばさ、ガルッチにとっての悪夢って、なんだ?」

 

ガルッチ「…………今其れ聞く?」

 

フレディ「いやさ、前言ってたじゃん。『お前が思ってる以上におぞましい世界』だとか。」

 

ガルッチ「あー…………、あの悪夢か。どうだろ、あれまだ見れるのか謎だな。」

 

フレディ「なぁ、見ていいか?」

 

ガルッチ「…………ホントに見る気?この先地獄だぞ?」

 

フレディ「いいから、頼む!!」

 

霊夢「はぁ、ガルッチ。見せてあげたら?」

 

 

はぁ、仕方ないな………。

 

 

ガルッチ「後悔するなよ?」

 

フレディ「んじゃ、ほいっ。」

 

 

たった一言で、一瞬で気を失った。

 

 

 

-悪夢-

 

 

 

次に目を覚ませば、かつて僕が見ていた悪夢のところにいた。ああ、どれだけ時が過ぎても、この悪夢は忘れることもなかった。

だが、今となれば、不思議と嫌悪感はなかった。血に塗れた大地に横たわる死体の数々、血糊が着いてる武器、1本の大きな桜、黄昏の空。どれもこれも、懐かしく思った。

そう思っている今の自分は、異常なのかな?

 

 

ガルッチ「んで、どれがフレディだ?」

 

 

流石に違いが解らん。久々にこいしのかくれんぼに付き合ってるみたいだぞこれ。

ん?此奴だけ血糊がない?

 

 

ガルッチ「これか。」

 

 

剣を抜くと、途端に刃剣がフレディに変わった。ただ、何故か気絶状態。

 

 

ガルッチ「おいフレディ、しっかりしろ。」

 

 

『パシンッ!』

 

 

フレディ「痛ぇ!?」

 

ガルッチ「気絶とはどう言う了見だ?あんたが見たいって言ってた悪夢だぞ。」

 

フレディ「いやいや、お前の悪夢とんでもなく規格外過ぎる!?今まで見てきた悪夢で、お前が初めてだよ!!なんだこの痛ましい悪夢!!流石の俺でも引くぞ!?」

 

ガルッチ「………ここは、僕の宝具の起源。『無限の剣製(アンリミテッド・ブレード・ワークス)と(・イン・)幻影の世界(イリュージョン・ワールド)』。まだ僕が、未来達と出会う前に、いや、フラン達と出会う前に生み出した固有結界であり、悪夢の体現した世界だ。」

 

フレディ「これ、お前の宝具!?」

 

ガルッチ「最初の、だがな。思えば、懐かしいもんだな。この悪夢の世界が、今じゃ其れを見る影もない。初心に還り、もう一度体験するってのも、案外悪くないな。

そう思っている僕って、異常なのかな?」

 

フレディ「ガルッチ………。」

 

ガルッチ「昔は、これを見るのがいやだった。自分が殺戮者だと、どれだけの奴らを殺してきたのか、改めて認識させるために、見たくなかったなんだ。そうやって、罪を忘れないために、延々と見続けていた…………。」

 

フレディ「じゃあ、今のお前は…………。」

 

ガルッチ「どうだろうな。けど、これだけは言える。僕は『殺戮者』として認めるし、これからも殺し続ける。僕の大切なものを奪おうとするものが居続ける限り、何度でも、殺し尽くす。

善人だろうと、正義の味方だろうと、世界だろうとな。」

 

 

家族、仲間、友人。僕はそれらを切り捨てるなんて事は出来ない。だが、衛宮切嗣(第4次聖杯戦争時)のような正義の味方や、善を述べ、其れを害悪と勝手に決めつけるような奴らが居るのが事実。

その結果、其奴らを殺しまくっている。大勢殺そうが、僕は大切なものを傷つけたくは無かった。

9を切り捨て1を守るために、僕は殺戮者でありながら、正義の味方になることにした。

 

 

フレディ「この夢は、それだけの罪を背負ってるって事か…………。」

 

ガルッチ「ああ。だが、そろそろこの夢を終わらせないと。」

 

 

すると、声が聞こえた。

 

 

『巫山戯るなァァァァァァァァ!!テメェせいで、どれだけの人を殺したと思ってんだ!!殺人鬼!!』

 

『お前さえ居なければ、俺は幸せに暮らせたってのに、何で殺した!!』

 

『今さらこの現実から背ける気?だとしたら最低な奴だわ!!』

 

 

罵声、怒声、批難。そう言うものばかりだった。だが、この夢も終わらせる。

 

 

ガルッチ「だから如何した!文句があるなら、やり返せばいいだろ!!復讐すればいいだろ!!それも出来ない口先だけの屑は黙れ!!!」

 

 

僕も他の声に負けず、罵声を浴びせた。すると、その罵声は一瞬にして静かになった。

 

 

フレディ「すげぇ…………。」

 

ガルッチ「フレディ、そろそろこの悪夢から出て。最後の仕上げをする。」

 

フレディ「ど、如何するんだ?」

 

ガルッチ「この悪夢をぶち壊す。もう十分、これを見たからな。久しぶりに見て、そろそろかなって思ってたんだ。ほら、早く。」

 

フレディ「お、おう。」

 

 

そしてフレディは、この悪夢から去った。

 

 

ガルッチ「まぁ、この桜は残すか。これだけは、唯一の思い出だしな。」

 

 

さてと、この世界を破壊して作り替える詠唱。っというよりかは、新しい詠唱だな。

 

 

ガルッチ「『I am the bone of my blade.(体は刃で出来ている。)

 

 

promise light is my body,(血潮は約束の光で、)and memory is my blood.(心は思い出。)

 

 

I have created over a thousand blades.(幾多の戦場を越えて不敗。)』」

 

 

唱えると同時に、先ずは血に塗れた大地に横たわる死体が消滅する。

 

 

ガルッチ「『Unaware of fake,(偽りと共に生きるのでならば、)

 

 

Nor aware of Trulli.(今という真実を追い求める。)』」

 

 

次は血に塗れた大地だった場所は、大草原に変わり、黄昏の空は満天の星々の夜空に変わった。

 

 

ガルッチ「『A man's nightmare is carrying a sin,(罪を背負いし男の悪夢は)End here now.(今ここに終焉を迎える。)

 

 

Let's throw out cursed dreams(新たな夢を見るために、) here to see a new dream.(呪われた夢をここに捨てよう。)』」

 

 

今度は大草原から、無数の光の球が溢れ出してきた。

 

 

ガルッチ「『I have no regrets.(今以て我が生涯は、)This is the only path.(まだ見ぬ未来へと繋いでいく。)』」

 

 

そして、満天の星々の夜空に、一つの青い月が現れた。だがここで、怨念達が邪魔をしようとしている。

 

 

『お前は永遠に罪を背負い続けるんだ!!!』

 

ガルッチ「『So as I pray,(この意志は、)』…………。」

 

『逃げようとするなぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

 

ガルッチ「(さよなら、怨念達よ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『TRUE UNLIMITED(無限に連なる) DIMENSION BRAID WORKS(次元を超えた刃で出来ていた)』!!!!」

 

 

詠唱が終わると同時に、怨念達は苦しみながら消えていき、溢れ出してきた光の球は飛び散り、他の光の球とくっつきながら姿を変えていった。

あるものは小川、あるものは名の無い花など、様々な姿に変わっていった。そして今まで地面に刺さってた武器に至っては、引き抜かれていき、光の球みたいに姿を変えていった。

 

 

ガルッチ「……………………確かに、罪を捨てることは、罪深いかも知れない。けど、何時までも背負うわけにはいかない。

本当に大切なものを守るのならば、何かを変えないと…………。だから、我が『悪夢』よ。さようなら。もう二度と、見ることはないだろう。」

 

 

怨霊が手にしていたと言われる剣は、いつの間にか僕の目の前にあった。

 

 

ガルッチ「…………もう、お前達の声なんて、聞きたくも無い。さっさと、消えろ。」

 

 

『バキンッ!』

 

 

その剣を折ると同時に、『レジェンドオブファンタジーガシャット』が現れた。其れを手にした途端、急に視界が明るくなる。そして…………。

 

 

-博麗神社-

 

 

気が付くと、何かに乗せていた。柔らかく、何故か落ち着くような…………。

 

 

フラン「お兄ちゃん、おはよう。」ナデナデ

 

 

……………フランが僕の膝枕になってたようだ。しかもなでなで付き。

 

 

ガルッチ「あれ?フレディは?」

 

フラン「あそこ。」

 

ガルッチ「?」

 

 

そこには、どういう訳か上半身埋まっているフレディの姿が見えた。

 

 

ガルッチ「何があった?僕が寝てた間。」

 

フラン「あー、あれね。その前に、お兄ちゃんなんで寝てたの?」

 

ガルッチ「何でってか。フレディが僕の『悪夢』が見たいっていうから、こっちは仕方なく見せたんだけど。」

 

フラン「お兄ちゃん見せたんだ。」

 

トライボーグ『全く、騒がしかったぞ。』

 

ガルッチ「トライボーグ?何時からここに?」

 

トライボーグ『お前がまだ眠っていたときにな。その時に、フレディは滅茶苦茶騒いでいたから、私が埋めておいた。睡眠の邪魔したら困るだろうと思ってな。』

 

ガルッチ「彼奴騒いでたのか…………。まぁ、あの悪夢だもん。仕方ない。」

 

トライボーグ『悪夢?そういえばフレディ、ガルッチの悪夢がどうのこうの言っていたが………。どんな悪夢なんだ?』

 

ガルッチ「…………詳しくは、フレディに聞いて。もう僕は、その悪夢を『捨ててきた』ところだから。」

 

フラン「え?悪夢を?」

 

ガルッチ「うん。もうあの悪夢を見ることは、永遠に無いと思うんだ。」

 

 

ようやく、大半の呪縛から解き放つことが出来た。そして、何かガシャットらしきものを持ってると気づいた僕は、すぐさま見てみた。そこには、トライボーグやヒカリ、エロンが持ってたガシャットギアデュアルのようなものでなく、3つの絵柄が描かれたものだった。

 

 

『レジェンドオブファンタジー』

 

『レジェンドギャラクシーモンスター』

 

『キングギャラクシーモンスター』

 

 

二つは恐らくお姉ちゃんのだろうと思った。何しろ絵柄がウルトラマンだったからだ。残りの一つは、恐らく僕の。その絵柄は、『円卓の騎士』達。

言うなれば、『ガシャットギアトライ』だろう。

 

 

ガルッチ「これは、お姉ちゃんが持ってたほうが良いかな?」

 

トライボーグ『ガシャットだと!?一体どうやって!?』

 

ガルッチ「悪夢を捨てた時にね。気が付いたら持ってたんだ。だけど、あの固有結界は顕在してる。」

 

フラン「…………そういえば、お兄ちゃんの固有結界って、悪夢からなんだよね?消しちゃったら、もう出せないんじゃ。」

 

ガルッチ「いや、出せるさ。でも、違う点で言えば、殺戮者の『悪夢』ではなく、幸せと共に生きる『未来』かな。」

 

 

本当の刃として、全てを斬り裂く刃として。これが、新たな固有結界にして宝具。そして本当の最後の進化。『真(トゥルー)・無限の刃製(・アンミリテッド・ブレイド・ワークス)』。

恐らく悪夢を捨てるときに唱えたあの詠唱も一度きりだし、次からは別の詠唱になると思うな。まぁ、大半の部分は残すけどね。

 

 

 

sideChange

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-現実世界 人里-

 

 

プロトガルッチside

 

 

プロトガルッチ「る、ルシフェル………。ここで、休憩しようか…………。」

 

ダークルシフェル「そうね………。」

 

 

とりあえず、難を逃れたようだ。途中で聖水をばらまいたお陰で、ザギ達の追っ手も来ないようだ。しかし、走ったぁ……………。

 

 

ダークルシフェル「まさか、時空封じもあったなんてねぇ………。さすがザギちゃん。」

 

プロトガルッチ「全くだっ………、だが射程外に行ったし、体力がもどり次第、使うぞ。」

 

 

とりあえず、誰も来なさそうな路地裏にいるから、ここに来ることは、ないだろう………。

 

 

『サワッ』

 

 

プロトガルッチ「ってルシフェル!?僕の手を使って何やってるの!?」

 

ダークルシフェル「私のおっぱいさわらせてるの~。」

 

プロトガルッチ「いやいや、だから僕は───」

 

ダークルシフェル「わかってる。けどね、そのフランちゃんって子がいないし、たよれる人がいないいじょう、私が何とかしないと。まだ力は取り戻せてはいないけど、ガルちゃんを守ってあげる。」

 

プロトガルッチ「……………『やり直し』すれば、それも出来なくなるよ。」

 

ダークルシフェル「構わない。ガルちゃんがそうしたいって思うなら、私も手伝う。フランちゃんの代わりにはなれないけど、今は私を見て。」

 

プロトガルッチ「ハァ…………………………、後悔するなよ?」

 

 

歳的には、多分ルシフェルが上かな?これでも僕、見た目15ぐらいだし。

 

 

ダークルシフェル「そろそろ体力ももどってきた?」

 

プロトガルッチ「一応。それじゃあ、手を握って。」

 

ダークルシフェル「うん。」

 

プロトガルッチ「…………我、世界無き者の亡霊、最愛の者を奪った輩を復讐する怨霊。次の世界を飛び交う為に、時空の狭間へ向かう。『ディメンションジャンプ』!!」

 

 

そして、懐かしき幻想郷に別れを告げ、ルシフェルと共に次の世界へと向かった。無論、ルシフェルも強くなろうとするだろう。

いずれ、ザギと対峙する。もしかしたら、もう一人の僕にも出会うかも知れない。そうなったら、僕は戦う。それが障壁になったとしても……………!!

 

 

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