Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-冬木市 廃墟前-
ケイネス「ここにアヴェンジャーのマスターがいると聞いたが、本当にここなんだろうか?」
ディルムッド「イリヤと呼ばれる者は、ここだと断言していそうですが。罠とは言いがたいかも知れません。」
ソウラ「それに、魔術回路が破壊される前まで治してくれたから、そんなに悪い人じゃなさそうよ。」
まるでアヴェンジャーはいい人だと思われてしまうが、おそらくガルッチは否定するかも知れない。
一応ケイネスは、廃墟の前で名乗りを上げた。
ケイネス「アーチボルト家九代目当主、ケイネス・エルメロイがここに仕る。アヴェンジャーのマスターよ、そちらの交渉を伺いたい。」
すると、廃墟からガルッチが現れた。無論武装はしているものの、戦闘意思はないと伝わっていた。
ガルッチ「よく来て下さった、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト。ソウラさん。ディルムッド・オディナ。場所は廃墟ではあるが、まぁ先ずは僕に付いてきてくれ。」
ケイネス「良かろう。」
ガルッチ「元々廃墟は囮ではあるんだが、潰されたら元の子もないけどね。」
ケイネス「何だ?何か理由とかあるのか?」
ガルッチ「直ぐに分かる。」
ガルッチは隠れ家の入り口がある部屋に連れ込み、ドアを占めると、そこには魔法陣が描かれた場所が写っていた。
ケイネス「此がか?」
ガルッチ「うん、そこが僕達の拠点だ。」
そうして、ランサー陣営は、ガルッチの後を追い、壁の向こう側に触れた。瞬間、その場にいた3人は姿を消した。
一方、切嗣は未だにガルッチの居所を掴めていなかった。
切嗣「(厄介だな、奴が見つからないって言うのが。毎度毎度僕を邪魔するから、なんとしてでも仕留めないと…………。)」
-隠れ家-
壁の向こう側に付いたケイネス達は、先ず驚愕していた。
ケイネス「な、なんだここは!?」
ディルムッド「何処なんだ?一体!?」
ソウラ「わ、私達帰れるんでしょうね!?」
ガルッチ「大丈夫、っていうかそんな心配する必要は無いと思うが………。とりあえずようこそ、我が隠れ家へ。」
ケイネス「む?あれは間桐家の者か?」
ケイネスが指差す方を見てみると、ロリヤと遊んでる桜の姿が見えた。少しずつではあるが、魔術が開花し始めているようだ。
雁夜は其れを和やかに見ていた。
ガルッチ「元ではあるがね。間桐家は、少なくとも潰れた。いや、正しくは潰したと言うべきか。」
ケイネス「潰しただと?」
ガルッチ「あの紫色の髪をしている子がいるだろ?彼女は元遠坂家で、どうやら魔術属性の関係上、間桐家に養子として送られていたんだ。けど、臓硯にとっては最高の媒体だったようで、それに調整するために蟲を……………。」
ケイネス「?」
ガルッチ「悪い、これ以上は言わない。冷静じゃいられなくなるからね。兎に角、彼女には出来るだけ最低限の魔術を教えておいた。」
ケイネス「そうか…………。」
そして、英竜、藍、イリヤが現れ、部屋の中へと移った。
ガルッチside
ケイネス「まさか、アインツベルン家も関わっていたとは………。」
ガルッチ「事情は聞くな。だが済まないな、座布団ぐらいしかなかったし、こっち和装がメインだしさ。」
ソウラ「そ、そんなに気にしないで。」
ケイネス「此がジャパニーズ座布団と言うものか…………。」
まぁ、基本的に僕は和服で着ることが多いし、何よりそっちの方が好きだしね………。
ガルッチ「さてと、ケイネスさん。ここまで来てくれて感謝しています。それで同盟の理由ですが、幾つかあります。
一つは、桜とイリヤ。つまり、今桜と遊んでる子ですが…………。」
ケイネス「あの者、アインツベルン家の娘だったのか……………。」
ガルッチ「まぁ、間桐家とアインツベルン家を潰したついでに、桜とイリヤを救出したからね。(お姉ちゃんとイリヤの手で。)」
英竜「それで、私達がいなくなったら、彼女達を預かって欲しいのです。無論、条件はあります。」
イリヤ「1つ目は、桜と過去の私を全力で守ると言うことです。特に、桜が重要ね。彼女の魔術属性は『虚数』、といえば分かるかしら?」
ケイネス「虚数!?」
うわぁ、滅茶苦茶驚いてる。まぁそうだよね、魔術師にとってはそれは異常だって。
ケイネス「確かに、彼女の存在が協会に知られたら、封印指定されそうだな。」
ガルッチ「僕の方がよっぽど異質だけどね。起源が『刃』に加えて、固有結界だし。」
ケイネス「……………それ、危ないでは無いのか?一応私、魔術協会の1人なのだぞ?」
ガルッチ「まぁ、信頼に値する者ですし、何より聖杯戦争が終われば、直ぐに消えますので。もし封印指定の者が来ましたら、自己防衛として、殺害しますし。
先ず、魔術師対抗する事ぐらい出来ますしね。」
ケイネス「そ、そうか…………。」
ガルッチ「それと、2つ目。ケイネスさんも食らったと思うのですが、切嗣相手には、殆ど銃火器等で対抗してきます。」
ケイネス「ああ、あの恥知らずの…………。」
ガルッチ「怒る気持ちは抑えて。それに、切嗣の場合、ケイネスさんと比べて戦闘ならば彼方が上手ですからね。相手が悪すぎる。逆に、僕なら対抗できます。あっちが銃火器なら、こっちも銃火器で対抗しますので。」
ケイネス「お前もか………。」
此でもシューティングゲームとかもやってるんですよ?と言うよりかは、グランドアーチャーにも入るぐらいだし。
ガルッチ「とりあえず、同盟の1つは桜とイリヤ。2つは衛宮切嗣はこちら側が倒す。そして3つ目は、ここが僕達にとって重要なものです。
聖杯の回収を許して欲しいと言うことです。」
ケイネス「聖杯の回収?どういう事かね?」
ガルッチ「単刀直入に言えば、聖杯は今『
ケイネス「何ッ!?」
ディルムッド「聖杯が!?」
ガルッチ「原因は1つ、アインツベルン家の1人、アハト爺がアヴェンジャーの『
もしも、誰かがその願いを言ってしまったら、滅ぼされるのがオチです。」
ケイネス「何ともまぁ………………、それだと我々は道化ではないか!!!」
藍「それで私達は、聖杯の回収をしているの。誰よりも早くにね。中でも危険視するのは、衛宮切嗣率いるセイバー陣営と、今貴女方が探し回ってるキャスター陣営の2つよ。」
ケイネス「セイバー陣営はともかく、お前達もキャスター陣営を探しているのか?」
ガルッチ「ああ。特にキャスター陣営は、僕達が倒さなくてはならない存在なんです。もし奴らが聖杯を手にしてしまったら、最悪全てが無くなります。」
3人とも唖然。いやまあそうだろうな、そこまで危険な奴だもん。だって其奴、新生ⅩⅢ機関の1人だし…………。いくら切嗣でも、奴には勝てないだろ。
ディルムッド「……………主、此は…………。」
ケイネス「……………どうやら私は、とんでもない戦いに赴いているようだ。」
ガルッチ「此が同盟に当たっての理由です。」
藍「そして、条件ですが、先程言ったとおり、大前提としては聖杯の回収に関しては目を瞑る。
桜、イリヤを養子として、魔術を教え、封印指定にはさせない事。
衛宮切嗣に関しては、私達に任せること。そして、我々を裏切らないことの4つです。」
ケイネス「…………良かろう、その同盟を結ぶ。何より、その者には恩があるしな。」
よかった、とりあえず桜とロリヤの安全は確保できた。
ケイネス「同盟に当たって、ランサーの真名を…………いや、君の場合既に明かされていたようだし、其方のサーヴァントの真名を明かしてくれないか?」
ガルッチ「分かりました。もう出てきても良いぞ、ジャンヌ・オルタ。」
ノワール「ええ、そうさせて頂くわね。って言ってもここに居ますし。」
ケイネス「ジャンヌ・ダルクだと!?」
ガルッチ「いや違う、ジャンヌ・オルタ。もう一つの可能性を持った、ジャンヌ・ダルクだ。」
ソウラ「もう一つの可能性!?え?どういう事!?」
ガルッチ「正規では、ジャンヌ・ダルクは聖女ではあるんだが、こっちは竜の魔女であり、もしもフランスに復讐を持っていたら、と言う可能性を持った、反英霊のジャンヌ・ダルクなんだ。
アハト爺が召喚したアヴェンジャーより、こっちの方が強力だし、何より相性が良い。元より僕は、復讐する事がメインだからね。」
と言うよりかは、グランドアヴェンジャーにも入るぐらいだよ?
ノワール「そう言うこと、だからあの聖女様と同一人物と見ないで─────」
『ガサゴソガサゴソ…………。』
ノワール「あ、まずい…………。」
ケイネス「何だ?この音は?」
ガルッチ「あー、此は─────」
ブリュンヒルデ「お姉様ァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
ノワール「またこのパターン!?」
あ、逃げた。しかもブリュンヒルデ追いかけてるし…………。ガチレズここに極まれりだな………。
ケイネス「な、何だ?あれは?」
ディルムッド「見たところ、リベンジランサーでしたが……………。」
ガルッチ「…………藍のサーヴァント、ランサーのブリュンヒルデ。性格があれだけど、結構強い。ジャンヌ・オルタのことが滅茶苦茶好きなようで、もう性的な事だろうが何だろうが……………。」
ソウラ「それってつまり、百合百合の百合ックスね!?」
ケイディル「「!?∑(°д° )」」
ガルッチ「( ゚д゚)ポカーン」
英竜「え?」
藍「分かる!?百合の素晴らしさが分かるのね!!」
ソウラ「ええ!!勿論よ!!!」
イリヤ「あの~………。( ゚д゚)」
なんか知らないけど、ソウラさんと藍の百合の素晴らしさを語ってるんだけど………。ケイネスさんもディルムッドも( ゚д゚)ポカーンとしちゃったし、どうしよう此。
ケイネス「…………あー、うん。兎に角、宜しく頼む、ガルッチ。」
ガルッチ「こ、此方こそ………。ケイネスさん。」
next episode
とりあえず現状
アヴェンジャー陣営、ランサー陣営と同盟。
バーサーカー陣営も同様。
ランサー陣営、アヴェンジャー陣営とバーサーカー陣営と同盟。
セイバー陣営、アヴェンジャー陣営の居所を捜索中。
アーチャー陣営、活動は不明。
アサシン陣営、サーヴァント喪失により脱落。
ライダー陣営、キャスター陣営を捜索中。
キャスター陣営、不明。
-???-
プロトガルッチside
プロトガルッチ「やれやれ、またゾンビ相手をするのは辛いな。」
ダークルシフェル「でもほとんどは、私達のてきじゃないけどね。ダークビースト!ゾンビ達を排除して!!」
『ありえんなー!!』
プロトガルッチ「ルシフェル、ゾンビ達を蹂躙しよっか。」
ダークルシフェル「さんせー!!」
プロトガルッチ「少なくとも、ここら辺りの浄化が目的だな。というか、何だその空耳。」
『バイオ4、出とらんっす』
プロトガルッチ「喧しいわ!!」
『ズダンッ!!』
ダークルシフェル「ダークビーストから報告来たよ。この辺りのゾンビ達を倒したって。浄化の準備もするらしいよ。」
プロトガルッチ「よし、この一帯の村のGウイルスの浄化後、農業始める。ついでに抗Gウイルスワクチンが作れるダークビーストがいたら、其奴用の研究所を作ってくれ。」
全く、まさか『バイオハザード4』に到着とは………。ここに居そうにないけど、というかガナードだっけ?此奴ら何が言いたいのか分かんないが、何かとムカつく奴等なのは分かる。とりあえず、ここに安全地帯でも作っておくか。