Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-始原の城-
風龍(作者)side
あー、彼奴いよいよ…………じゃないな。見たところ、まだ覚醒に至ってないようだし。
士「しかしまぁ、お前も黙ってるなんてなぁ。何で言ってくれなかったんだ?」
風龍「未来達に迷惑するし、何よりTOAA達に気づかれてしまうからね。ヴァルハラから頼まれた計画をね。」
束「初代全王神ヴァルハラねぇ…………、あの人も悪だね。『異次元の人間』の風龍にだけ教えて、他は教えないなんて。」
風龍「そうは言うけど、元より黙ってるつもりだったけど、あの光景を見たらね。」
あの宝具を使うなんて、正直想定外だった。だがそれと同時に、あの片鱗を見せ始めたというべきか。
しかしまぁ、TOAAといいマーベル達といいDC達といい、全く気付いていないなぁ。そっちのシナリオ通りと思っているけど、元よりこれが、ヴァルハラのシナリオの一つだって事を。
でも、どっちが手のひらに転がされているのかは、未だに不明だけどね。
風龍「力の差は歴然。だがそれが如何した?ガルッチの力は刃だけじゃない。あの力は、TOAA達ですら理解できない程の力を宿してる。自分達の計画より先に、彼等の殺害を優先した方が良いというのに…………。」
士「勿論、そんなことさせないんだろ?」
風龍「当たり前さ。僕の役目は、TOAA達のシナリオを利用しつつ、妨害するだけ。ヴァルハラのシナリオ通りって訳にはならなくても、ガルッチ達が幸せになるシナリオにさせる。それに僕の能力は、『あらゆる物語を作り出す能力』。奴らのシナリオを作り替えようと思えば作り替えれるけど、ガルッチの覚醒を遅らせることになるしな…………。」
メアリー「その計画のためにも、TOAA達のシナリオを利用するって事ね。」
アラン「ガルッチさん達には申し訳ないですけど、TOAA達の駒になって貰うしか無いですね。」
束「一体、何を企んでるの?」
何を企んでる……………か。
風龍「『一巡年計画』、要するにガルッチを…………いや、今は言わないで置こう。いずれガルッチも気付くと思うし。でしょ?ビギニング、ディマイズ。」
ディマイズ「まぁそうだな。」
ビギニング「始まりも終わりも、そもそも絶対に起こりえるもの。それを決めるのは、本来始原大神である我らの仕事ですが、元よりあのお方が仕切っていましたからね。」
ディマイズ「あー、彼か…………。」
彼、絶対神と言っても過言じゃないものなのだが、殆どが悪党ばかり。というか、力を過信しすぎたものばかり、そう思っていた。
けど、其奴だけは違った。僕は知らないけど、彼のおかげでビギニングもディマイズも、良い仕事が出来た。多分、僕が来れたのもそれの一つだろう。
でも惜しい人だった、亡くなるべき神では無かった。今は僕が代理のような者。担い手のようなものだな。だからこそ、次の世代は、ガルッチに託す。彼ならば、きっと家族だけじゃ無く、他の人達を、幸せにしてくれると思うから…………。
風龍「なればこそ、この計画を絶対に成功させないとね。」
sideChange
-冬木市-
ガルッチside
【GAME CLEAR!】
…………………………何だったんだ今の力?突然溢れ出してきた何かが解き放って、ギルガメッシュと藍、アルトリアと一緒に倒したけど、何故かモヤモヤしてしまった。
けどまあ、倒せたことだし、いっか。
ギル「あっけないものだったな。しかし、此奴のお陰で退屈にはならなかったぞ?」
アルトリア「アーチャー、アヴェンジャーのマスターに、何を?」
ギル「フッ、それは教えん。雑種、決着が楽しみだ。それまでは生きていろよ?」
そう伝え、ギルガメッシュは霊体してどこかにいった。
藍「犠牲は出たとは言え、何とかなって良かった。」
ガルッチ「…………そうだね。」
アルトリア「それには同意です。今回は、アーチャーも含め、貴方方には感謝しています。」
ガルッチ「気にするな、アルトリア。それと…………、すまなかった。」
アルトリア「?」
ガルッチ「聖杯問答の時、覚えてるか?」
アルトリア「あれですか…………、それが何か?」
ガルッチ「あの時の言葉は撤回できないけど、流石に言いすぎたと思ってる。どうも僕、歴史改変の話をすると、いやな気持ちになるんだ。不本意にブリテンを滅ぼしてしまったのは分かってる。けど、どうか自分の視野だけじゃなく、武人や民の気持ちも、考えてくれ。じゃないと、其奴らの思いが、無駄になってしまうと思うから。」
アルトリア「……………。」
ガルッチ「僕は一度、歴史改変してしまった事がある。」
アルトリア「え?」
藍「そうなの!?」
あったさ、あの聖杯戦争の時に、一度……………。
ガルッチ「僕はただ、その二人の幸せを願うために、歴史改変をしてしまった。やっては駄目だと分かっていても、黙っていられなかった。結果、滅ぼされた者達の思いを、無下にしてしまった。」
藍「……………そうだったのね。」
ガルッチ「だから頼む、歴史改変するのはやめて欲しい。其奴らの思いを、無駄にしないでくれ…………。じゃあね。藍、行くぞ。」
藍「う、うん。」
僕がやってしまった事の一つは、彼等の過去を変えてしまったこと。2人はハッピーエンドかもしれないけど、亡くなった者達の思いを無駄にさせた。もう変えることは出来ない、変える自信は、何処にもない…………。
-隠れ家-
そんなこんなで、みんな隠れ家に帰還。とりあえず、Ⅷ番は撃破出来た。まさか昼間から仕掛けてくるなんて思わなかったなぁ。
英竜「ガルッチ、ちょっといい?」
ガルッチ「? 何?」
英竜「ガルッチが放ったあれ、何なの?『何もかも終わらせる』かのようなあれは一体……。」
ガルッチ「…………それが、よく分からないんだ。」
英竜「分からない?」
ガルッチ「自分でも、何を放ったのか、何を言ってるのか分からないんだ。」
英竜「その何かを言って、何かを放った事は、覚えているんだね?」
ガルッチ「うん。」
お姉ちゃんが言うには、僕が出したあれは、『あらゆる全てを終わらせる』程の力を持っていて、例え永遠の力を持っていても、必ず
なんかまるで、『終焉』の力を持ったムーンライト・アウターヘルみたいな能力だな。そんなのを出してたなんて…………。
ガルッチ「……………まさかね。」
英竜「?」
ガルッチ「何でもない。それより、昼間から奴らが起こしてしまった以上、もう短期決戦を起こすしか無い。翌日の昼、矢文で他の陣営に送る。セイバー陣営に関しては、僕が直接伝えに行く。あっちが起源弾で答えるなら、こっちも起源弾で対抗するまでだ。
毒を持って毒を制す。格の違いって奴を、思い知らせてやる。」
英竜「流石に、その時じゃないんでしょ?」
ガルッチ「まぁな。セイバー陣営には、ランサーとバーサーカー。アーチャー陣営は、恐らくライダーが挑むと思う。無論、僕もアーチャー陣営に挑むさ。お姉ちゃんはアルトリアの方を頼む。」
英竜「分かった。イリヤと藍は?」
ガルッチ「切嗣がやろうとしてることの妨害。ただし、殺しはするな。奴には、本当の地獄を味わってもらわねば。聖杯を欲してた奴の末路を、な。」
英竜「……………ガルッチ、なんか怖いよ?」
怖い………か。違うよ、お姉ちゃん。怖いのは、僕なんだ。たまに僕が僕ではなくなっていくような、そんな気がしてる僕が………………怖いんだ。
それに、タロット占いで、僕の運命に、『死神』の正位置がでた。そして、『運命の輪』の正位置。何を意味するか分からないが、少なくとも僕の死期がやってきたと言っても良いかもしれない。
ガルッチ「…………怖いけど、受け入れなきゃ…………。」
英竜「何を受け入れるって?」
ガルッチ「あ、何でもない。気にしないで、お姉ちゃん。」
英竜「辛いことあるなら、ちゃんと相談してよ?」
出来たら、良いけどね………。
next episode
-???-
フラウィーside
ソウルの無いガルッチ、ねぇ………。それってつまり、あれでしょ?
彼奴の本当の姿って、『ホムンクルス』と同じような存在でしょ?
フラウィー「何で彼奴、他の人間みたいに生きてるんだ?訳が分からないよ………。」