※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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夏休みのゲーム Part1

今年も夏休みが来た。今後正式に、レーティングゲームへ参加する眷属達のデビュー前のパーティーが冥界で開かれるそうで、僕達も参加しないといけないらしい。まぁ、ここはアジュカ父さんと、サーゼクスお兄さんの顔を立ててあげようと思う。8月にはデビュー戦もあるということで、僕達の家のトレーニングルームは熱気を帯びていた。

 

リアス眷属もレーティングゲームに参加するみたいなので、アーシアとゼノヴィアをリアスに推薦した。彼女達も快くリアスの眷属になってくれたのだが、ゼノヴィアが僕の眷属にも、なりたいと駄々をこねていた。

 

「なんで、ダメなんだよ?」

 

駄々っ子のゼノヴィアが訊いてきた。

 

「僕の方は『騎士』が埋まっているから」

 

「『兵士』でもいいよ」

 

「魔法使いが欲しいんだよ。ゼノヴィア、魔法使えるか?」

 

「使えないよ!なら『愛人』でも良いぞ♪」

 

「はぁ?そんな駒は無いぞ!」

 

実際問題、ゼノヴィアではテクニック不足なんだよな。パワー重視を目指している彼女に指摘しても、テクニックを学ぼうとしてくれない。かと言って、木場だとパワーが無いし。アーサー以外にもう1名、剣士は欲しいけど。

 

一番のネックは、リアス眷属が増えると、リアスとの対戦時に、僕の眷属が減ることになるしねぇ。入れるなら椿姫かな。でも、これだとソーナ戦できついことになるしなぁ…悩むなぁ。

 

実質の僕の戦力は、どこに属さない。リヴァさん、ジズさん、ベヒモスさん、ガブ、トスカだ。ルールによっては、僕とトスカだけになる可能性が有ると、アジュカ父さんから聞いている。リヴァさん達とガブは、別格扱いだから。あぁ、どうしよう~。

 

僕の武器も使用制限が付きそうだ。妖刀村雨、村正は殺傷能力が高いからダメ。祝福の聖剣は悪魔が灰になる可能性が有るので、これもダメ。そうなると、メタルキングの剣くらいしか残らない。

 

魔法も、サーゼクスお兄さんを一撃で葬ったウルティマウエポンが、ダメかもしれないって。はぁ~どうしよう…

 

まぁ、リアスの方もギャスパー、イッセーに制限が付きそうだし、ソーナの方は椿姫、ヴァイラの方はヴァーリに制限が付きそうだ。

 

強くなり過ぎても支障が出るルールって、何なのだろうか??強くなる為のゲームだろうに?アジュカ父さんに疑問をぶつけても、ルールは悪魔の上層部の決めることだからと、すまなそうに僕を見る。悪いのは悪魔の上層部なのか??

 

ゲーム直前にならないと、ルールや規制がわからないのも、ネックだと思う。それだと対策を練る時間が無いだろうに。

 

それぞれの『王』は、頭を悩ませながら、鍛錬に励んだ。

 

------

 

デビュー前パーティーまで、あと一週間位になった頃、アジュカ父さんのお城の執事の人が訪れた。僕達全員で来るようにって、父さんからの言伝だった。

 

僕達は言われるまま、アジュカ父さん専用列車で向かうことにした。グレモリー家専用列車より、豪華で乗り心地が良い。さすが魔王様専用だ。初めての列車移動でガイアとシルキーは、色々な物に興味を持ったみたいだ。リアス達も、魔王様専用列車は初めてだったようで、列車の隅々を見て、自分たちの家の列車との違いに溜め息を吐いている。

 

この列車には食堂車が付いていて、大食漢なドラゴン系の者は入り浸っている。温泉車両っていうのがあって、景色を見ながら温泉に浸っている僕。さすがは、アジュカ父さんだ。車両装備に遊び心があって、退屈な移動とならない。

 

駅に着いた。と、言ってもお城の地下みたいだ。エレベーターで上げっていく。扉が開くとアジュカ父さんが迎えてくれた。うん?…あれ?…どうして?…お兄さんとお姉さんもいる。なんで??

 

「シュウ君、ここでささやかだけど、シュウ君とリアス君、ソーナ君との内輪だけの結婚式をしようと思ってね」

 

「はぁい?」

 

寝耳に水な僕…どういうこと?

 

「子供が出来たんだ。けじめをつけような、シュウ!」

 

父さんの言葉にたじろぐ僕。

 

「おおげさな…」

 

逃げ場を探す…脱出ルートは…

 

「そうそう、既に牧師様も呼んであるんだよ」

 

父さんの目が妖しく輝く。牧師様?嫌な予感…

 

「シュウ!逃げるなよ♪」

 

笑顔で近づいて来た八重垣父さん。その後ろには…クレーリア母さん…これは、逃げられない。やられた…魔王様と牧師様にクリティカルなダメージを受けた…凹む僕。

 

「了承いたします」

 

受け入れるしか無いようだ…

 

---

 

僕は着慣れないタキシードを着用した。リアス、ソーナ、ヴァイラは花嫁衣装である。うん?ヴァイラ?大公様が、僕を笑顔で見ている。それって、二人花嫁でなくて、三人花嫁なのか…ダメージが更に受けた気がする。

 

僕は祭壇の前にいる。祭壇にはマリア母さんの彫像がある。絶対に僕が逃げられない環境を作り出していた。誰の策略だ?

 

ヴァージンロードをリアスにはサーゼクスお兄さん、ソーナにはセラフォルーお姉さん、ヴァイラには大公様が、エスコートして歩いてくる。僕は花嫁達に囲まれた。八重垣父さんは淡々と祭事を進めていく。そして、誓いの口づけ。式は滞り無く終わった。

 

「あぁ、疲れた~」

 

「慣れない事は疲れるものだよ」

 

と、アジュカ父さん。

 

「息子の結婚式に立ち会えるとは。アジュカ様、心遣いに感謝いたします」

 

八重垣父さんがアジュカ父さんにお礼を言っている。

 

「いえいえ。あなたのおかげで、シュウが決心してくれましたから♪」

 

父さん二人が談笑している。僕は、口をはさむ余地などない。はぁ~。

 

僕はお城の別館の僕達の家のトレーニングルームに向かった。ガイアとシルキーがオーフィス、白音と鍛錬している。まだ、生まれて半年も経っていないのに。先が怖い。まぁ、あの二人にとって、遊びみたいな物なんだろう。子供達の普段の遊び相手は、白音、オーフィス、ルフェイ、ギャスパーなので、同じことをしたいだけなのかもしれない。

 

あの二人、しゃべれるようになったら、眷属にしようかな?

 

------

 

若手のデビュー前パーティー当日。また、着慣れないタキシードだよ。リアス、ソーナ、ヴァイラはドレス姿。眷属の者はドレスコードは緩いものの、まぁ、それなりの格好になる。

 

パーティー会場には4眷属合同で移動する。魔王家の特権で、転移魔法陣で一瞬で、会場の魔王様専用入り口に転移した。

 

まだ、パーティーまで時間があるので、控室に通された。おぉ、食べ物と飲み物がある。リアス達が僕を囲む。

 

「『王』たるもの食べ物に目が眩んではダメ!」

 

と、リアス。

 

「僕に目が眩んでいるのはいいの?」

 

「うっ…イヂワル…」

 

涙目のリアス。この顔が好きなんだよ。

 

「リアスをいじめないでくださいね」

 

ソーナが口を挟んできた。

 

「ソーナは夜、苛めてあげよう」

 

「久しぶりですねぇ」

 

なんか嬉しそうなソーナ。

 

そんな和気藹々な雰囲気の控室に、ライザーよりチャラそうなヤツが入ってきた。

 

「ゼファードル・グラシャラボラスよ」

 

ヴァイラが教えてくれた。そのチャラ男くんが、ヴァイラの胸をいきなり掴んだ。

 

「おい、シーグヴァイラ姫よ。時間まで別室で、俺の相手してくれよ。ふふふ♪」

 

僕は迷わず、妖刀村雨の居合い斬りでソイツの、ヴァイラの胸を掴んだ手の手首を斬り落とした。

 

「おい、俺の嫁になにしやがる」

 

「なんだと、貴様!舐めた真似をしやがって。おい、やっちゃえ!」

 

眷属に命令して、僕に攻撃をしてくるゼファードル。当然のように僕は応戦する。村雨で相手を斬り捨てていく。

 

リアス達は、村雨を見るや部屋から逃げ出した。サイラオーグさんが、部屋を覗いていたが、僕の目と合うと部屋の外に。室内には、僕とチャラ男くん達だけになった。

 

「僕の大事なヴァイラの胸を…有り得ない…地獄を見て来いよ!」

 

僕の怒りが暴走していく…

 

 

 

---リアス---

 

あの部屋は、窓が無かったから…そうだ!窓を開けておかないと、大変な事になる。

 

「みんな!このフロアの窓を全部開けて!!」

 

私達の家に住む者達は、すぐに理解して、窓を開け放っていく。ドアの向こうからは咀嚼音がしてきた。叫び声は不思議と無く、淡々と咀嚼音だけが響いている。ゼファードルは、やってはいけないことをした。その結果がこれだ。

 

ドアの向こうから音がしなくなった。シュウだけが出てきた。

 

「さぇ、時間だ。パーティーへ行こう♪」

 

平然としているシュウ。怒りはどこに?この後の展開に、不安を感じる。でも、そうね、時間だよね。行かないと。不安を少し退けておく。

 

パーティー会場に移動する私達。眷属ごとに決められた席へ…『王』を先頭に、後列に眷属が座る。ゼファードルの席は空席になった。どこを探しても、ゼファードル達が見付からないので、欠席ということで進行していく。

 

まず、『王』の自己紹介と、今後の抱負を語る。問題無く進行していたのだが、ソーナの番の時に問題が発生してしまった。

 

「ソーナ・シトリーです。今後の抱負は、種族、身分を問わないレーティングゲームの学校創りたいです」

 

私達の家のトレーニングルームのような学校。それがソーナの夢。シュウも賛成している。私とヴァイラも同様である。それなのに…

 

「はぁ?何を言っているのだ?種族を問わないとは、どういうことだ。レーティングゲームは、我々悪魔の為の物だよ。身分を問わないと言うのも問題だな。卑しい身分の者が、後ろ盾無く参加できる訳が無いだろう?そんな子供じみた発言をするとは。ソーナ・シトリーよ、お前には失望したぞ!」

 

上層部の奴らは、ソーナの夢にダメ出しをした挙げ句、ソーナ自体を斬り捨てるような発言をした。匙君が何かを言おうとした時、シュウがそれを制した。私達だけに聞こえる声で…

 

「匙…お前が動くと、ソーナに迷惑がかかる。ここは僕にまかせろ。いいな!」

 

匙君は、シュウの言葉に頷いた。シュウは立ち上がり、上層部の者達を睨み付けて、

 

「シュウ・ベルゼブブです。抱負は、お前ら腐った悪魔を掃除することにしました。おい!ソーナに謝れ!抱負について言う場であって、それに対するダメ出しをする場では無いだろ?それが正しい大人のすることか?」

 

「ベルゼブブの名を騙る化け物よ。お前には発言権は無い。お情けで、ここにいさせているだけなんだぞ。口を慎め。この化け物風情が!!衛兵、化け物を拘束しろ!!」

 

上層部の者の指示で、衛兵達がシュウの元に向かう。

 

「魔王に問う!ソーナの抱負は否定されることなのか?僕は一度、命を捨てた。どうなろうとかもわない。でもなぁ、家族の抱負を踏みにじるヤツを、許す訳にいかない。腐った上層部野郎共の命と僕の命を交換しないか?」

 

魔王様達に取引を持ちかけたシュウ。先程の怒りの炎は消えていなかったのだろう。平然としている彼から、怒りのプレッシャーが放たれている。

 

衛兵達はシュウを拘束しようとするが、怒りが抑えきれなくなったのだろうか、シュウはついに魔物化した。驚いて後退する衛兵達。シュウの眷属達も、次々に魔物化、龍化していく。そして…最後の一手、上層部席の前に獣門を出現させる。

 

「どうします?魔王様達よ!家族の夢を踏みにじる世界、消えても後悔はしない」

 

シュウの放つオーラに、あのサイラオーグが震えている。私達家族以外へプレッシャーを放っているようだ。プレッシャーに潰された衛兵などは、パニっくている。そして、我先に逃げていく。

 

「シュウ君、引いてもらえぬか?」

 

お兄様がシュウに声を掛けた。

 

「引く?謝罪が先だと思いますけど。どうなんですか、魔王サーゼクス・ルシファーよ!」

 

お兄様の放つプレッシャーに対し、毅然とした態度で立ち向かうシュウ。獣門からも相当なプレッシャーが放たれているようで、お兄様の額に汗が滲んできている。上層部の一部の方もパニっくているようだ。我先に逃げようとする方々が見える。

 

「魔王様達も、上層部の方達と同じお考えなら、魔王様達と言えど、闘います」

 

魔物化したシュウは、表情も感情も読み取れない。どうするつもりだ?

 

「貴様のような化け物風情が、魔王様相手に勝てる訳が無いだろう?」

 

上層部の者は、シュウを挑発している。これは危険だ…

 

「ふふふ♪天界とやった時より、楽な闘いになると思いますよ。悪魔風情の者達よ!」

 

一触即発って、こういうことだよね…おい…シュウ…

 

「天界とやった?お前らが、天界のクーデターを起こした集団か?」

 

「そうだよ、腐った悪魔様♪」

 

「魔王様、このイカレた無礼な化け物を屠ってください」

 

お前の方がイカれているぞ!勝てると思わないでよ…

 

「無理です。僕なんか一撃で殺されます。それ以前に、目の前の門が開いたら冥界は無くなります」

 

お兄様は淡々と上層部の者の言葉に答えた。

 

「そんな力を有する者を、何故野放しにしている。すぐに処分すべきだろ?魔王様達は職務怠慢ですか!」

 

魔王になんて口を利くのだ…諸悪の根源は、こいつらだ…シュウ…

 

「あなた方が、処分の決定を出していたんですね?お前達が、クレーリア・ベリアルにも処分命令を出したんだろ?」

 

シュウの怒りのギアが一段上がった気がする。私達の方にまで、シュウの怒りのオーラが漂い始めた。ダメだよ…危険だって…

 

「何故その名前を知っている??処分済みで、もういないはずだぞ…」

 

シュウの疑念を認めた上層部…終わったな…冥界は…覚悟を決めた私…

 

「僕の義理の母さんだよ。残念だけど、まだ存命している」

 

シュウの怒りが…粛清とか処分とかの言葉は…彼の生い立ちを知っている4人の魔王様。覚悟しているみたいに見える。

 

「クレーリア・ベリアルの件は済まなかった。失敗したとは言え、殺しかけたのだからな」

 

シュウの横に、帝王ディハウザー・ベリアルが転移してきた。

 

「シュウ…これって、TVで放映されているんだぞ。見ていて、ハラハラだったぞ」

 

ディハウザーがシュウに言葉を掛けた。

 

「ディハウザーおじちゃん、久しぶりです♪TVで放映されていたんだ。知らなかったよ」

 

うっ…コイツ…冥界を消す気が無いんだ…腹黒なシュウは、迫真の演技で、上層部の醜態を冥界全土に知らせようとしているのか…ビク付いて損した気分だわ!

 

「上層部に問う!従兄弟のクレーリアは、処分されるようなことをしたか?」

 

「敵である教会の戦士と恋に落ちたのだぞ?」

 

ディハウザーの問い掛けに答えた上層部の者。たったそれだけで…じゃ、私も粛正対象になるんじゃ…シュウは聖者だし…そんなことを考えていたら、涙があふれ出てきた。

 

「それだけ?たったそれだけの理由で殺そうとしたのか??そうなると、リアス、ソーナ、シーグヴァイラも、処分対象になると思うけど」

 

私の考えた通りだの展開。聖者シュウは、私達も巻き込んできた。きっと、闘う気も無いんだな。

 

「なんだと?」

 

事実を知らない上層部の者達が怪訝な表情を浮かべた。

 

「僕、鬼と天使のハーフな聖者だからねぇ。あと、現天界のトップのサマエルは僕の家族だし。これってクレーリア母さんの件と同じだと思うけど、どうなのかな♪」

 

「そうなんですか?魔王様??」

 

シュウは、どこまで計算尽くなんだ?シュウの言葉の真意を、お兄様に訊く腐れ上層部の者。

 

「結果的にそうなる。私とセラフォルーの妹二人と大公殿の娘を、処分すると言う事かな?上層部の諸君!!」

 

「それは…」

 

返答が出来無い上層部。ふと、シュウを見ると…おぃ!シュウの手には、信じられない者が抱かれていた。ちょっと待て!その子も巻き込むのかぁぁぁぁ~!

 

「この子、僕とリアスの間の子供で、ガイアなんだけど。紅髪で天使の翼を持っているけど、どうする♪」

 

ガイアは天使の翼を展開して、上層部の目の前まで飛ぶ。

 

「何??魔王様の甥っ子なのに、天使の翼だと?」

 

驚愕な表情を浮かべていく上層部の者達…私の子供は恐怖の対象なのか…

 

「聖なる力も持っているよ。ガイア、やっていいぞ!」

 

シュウの言葉を聞いて、ガイアの手の平の上に、白い目映いオーラの玉が出現して、上層部の一人に飛んで行く。オーラが当たった上層部の人は、一瞬で灰となり崩れ落ちた。ガイアはシュウの言ったことが出来た喜びで、笑顔でシュウの元に戻っていく。ガイア、いつの間にそんな強烈な攻撃が出来る様になったのよ~!

 

「…なんてことを」

 

血の気が失せていく上層部の者達…ガイアはシュウにじゃれついている。

 

「シュウ君の指示を理解して、意識して放てるのかぁ…」

 

お兄様の顔からも血の気が失せているようだ。あれは衝撃的なシーンだよね。生後間もない私の子供が、一瞬で最上級悪魔を灰化って…

 

「そこの腐れ上層部。ソーナとクレーリア母さんに謝れ!そうすれば、この場は引こう」

 

シュウの周囲にライザーが転移してきた。

 

「家でTV見ていたらこんな状況になって…家族に行かないで良いのかって、送り出されてきたよ!まさか、帝王の従兄弟の義理の息子とはなぁ」

 

ライザ-の顔は興奮しているようだ。TVを見ている方々は、そんな感じで見ているのかな?

 

「おい、上層部!魔王の血筋なら、不問になるのか?シュウはお前らが思っている以上に人脈が広いぞ!」

 

ディハウザーが責め立てていく。

 

「どういうことかね?」

 

「シュウのことを、悪く思わない悪魔も多いってことだよ。もし、シュウを処刑するようなことあれば、お前達上層部も処刑されると思えよ」

 

まぁ、そうなるよね…私達も黙っていないし♪

 

「我々を脅すのか?」

 

「脅していいのか?」

 

上層部の者が放った言葉に、シュウが喰い付いた。次の瞬間、シュウの周囲に、ルシファー様が転移してきた。これも計算の内なのか…どこまで腹黒いんだよ、シュウ…

 

「ルシファー様!」

 

お兄様の言葉により、一斉に4人の魔王様は、ルシファー様に跪いた。

 

「サーゼクス達よ、楽な姿勢で良い。今は、魔王では無く、大天使だからね」

 

「初代ルシファー様??まさか…大天使に転生されていたとは」

 

「転生?おいおい、元々天使なんだけど…以前の神との争いに敗れて、悪魔にされてしまっただけだし」

 

「なんですと??」

 

ルシファー様のドロップアウトに驚く上層部の者達…

 

「レヴィアタンも人化しろよ」

 

ルシファー様の言葉により、レヴィアタンさんが人化した。

 

「ルシファー、天界の者が、巻き込まれに来ても良いのか?」

 

「まさか…初代レヴィアタン様?」

 

初代魔王2名の登場で、長老達がざわめいている。

 

「我々を、この世に呼び戻してくれた恩人のシュウにケンカ売るとは…悪魔の上層部の諸君!!シュウに危害を加えたら、天界は冥界を滅ぼす。まぁ、その前にシュウの仲間が滅ぼしているかな?」

 

「この化け物風情は、何者ですか?」

 

上層部の者が、今更なことを訊いてきた。

 

「絶対に、敵にしてはいけない人物だ。なのに、君達は彼の存在を、軽く思いすぎていた」

 

お兄様が答えた。そのタイミングで、パーティー会場の至る処に多数の龍門が出現し始めた。ドラゴン達の我慢の限界かもしれない。私達の我慢も…

 

「みんな、臨戦態勢を!」

 

私の言葉で、仲間の4眷属の全員が臨戦態勢になる。

 

「私達の『王』を護るよ!」

 

「「「了解!!」」」

 

全員で上層部にプレッシャーをかけ始める。横を見ると、ディオドラ・アスタロトと眷属はいち早く逃げたようで、すでに会場内にいなかった。

 

 

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