※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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夏休みのゲーム Part2

 

---リアス---

 

「天界はクーデター後に路線が変わったと聞く。我々悪魔の世界も転換点に来ているのかもしれないな。まさか、天使の翼を持つ者が生まれようとは」

 

長老の一人が唸るように言った。

 

「古き伝統も大事ですが、時代と共に変わらないと、閉ざされた世界に陥ります。この冥界も変わらないとダメな時期になって来ているのだと思います。正しい歴史認識を持って、伝統を重んじながら、他の種族ともわかりあって行かないといけないと思います。先日、天界、堕天使と結んだ和平も、その点が生かされないと、トラブルの種になると思います。ソーナ・シトリー君の考えは、可能だと考えています」

 

レーティングゲーム担当の魔王アジュカ様が、上層部の者達に諭すように話している。

 

「チャレンジしていくことは、良いと思います。失敗したら、反省をしてやり直せば良いのです」

 

と、お兄様が付け加えた。

 

「で、謝罪の件は?」

 

シュウのプレッシャーが、更に強まった。

 

「魔王として謝罪をする。すまなかった」

 

お兄様がシュウに頭を下げた。響めく会場内。

 

「魔王様が悪いとは思っていません。魔王様の意見を受け付けない腐れ上層部の方の謝罪を、先程から要求しているのです。後ですねぇ~、うちの子はお腹が空くと、能力の制御が難しくなるので、ご注意してくださいね♪」

 

お兄様には笑顔で対応しているシュウ…それよりも、私達の子供を巻き込まないでぇぇぇぇ~!

 

「上層部の者達よ、謝罪せよ!早く!!無制御状態のあの子が一番危険なんだから!!」

 

最強の悪魔と恐れられているお兄様が、叫んでいる。ガイア相手に、恐ろしい目に遭ったことが有るのだろうか??最強な魔王様の狼狽え振りに、上層部の者達は恐怖を感じたみたいだ。皆、顔が青ざめている。

 

「ソーナ・シトリー君、すまなかった。クレーリア・ベリアルさん、すみませんでした」

 

上層部の者達は、シュウ達へ頭を下げ、謝罪した。

 

「次は無いからね!」

 

その行為を確認したシュウは、プレッシャーを解いた。それを受けて、門は総て消失した。私達もプレッシャーを掛けるのを止めた。でも、トライヘキサより怖がられる空きっ腹の息子って…自分の息子に恐怖を抱いた私。

 

 

 

---サーゼクス---

 

どうにか無事にパーティーは閉会した。

 

怖い者など無いと思っていたが、甥っ子が一番怖い。あの屈託の無い笑顔から繰り出される聖なる魔力弾。1発でも食らったら、僕でも灰になるのが確実だし。

 

「サーゼクスちゃん、怖いかったよ。ガイアちゃんと目が合った時に、いつもの様にこっちに来そうだったし」

 

セラフォルーが涙を流している。よほど怖かったのだろう。

 

「うちのシルキーには天使の翼が無くて良かったよ。気軽に抱きしめてあげられるもの」

 

声が震えているセラフォルー。

 

「それはいいなぁ」

 

気軽に抱き締められることに、羨ましさを感じた。

 

「シュウ君は悪魔で無いから、あの魔力弾を受けても問題が無いみたいだよ。ガイアにとって一番怖いのはシュウ君みたいだし」

 

と、アジュカから情報が上がった。それは悪魔だと危険ってことなんだろうな。

 

「シュウの性格だと、息子を眷属にしそうだよな。アジュカ、眷属にするのに年齢制限が必要かもしれないぞ」

 

ファルビウムが唸りながら、アジュカに意見をした。

 

「生後半年は禁止とか?」

 

「生後半年経っていないのに、あの破壊力はチートだろ?」

 

三人で頷く。

 

 

 

---シュウ---

 

パーティーで疲れたので、自分の部屋で休んでいると。ガイアとシルキーが入ってくる。魔力弾の打ち合いをして遊ぶ。始めから全力で撃つと、長い時間遊べないと悟ったらしく、最近は威力を抑えて撃ち出してくる。この遊びは僕以外とは出来無いと周りの反応を感じているみたいで、僕と遊ぶ時間が増えてきている。たまにオーフィス、アポも参戦するけど。

 

 

 

---リアス---

 

また、魔力弾の打ち合い遊びをしに、シュウの部屋に行ってしまったガイア。あの遊びには、私は参加出来無い。ガイアの聖なる魔力弾は擦っただけでも大怪我しそうだし。あんな遊びをしていたら、1才になる頃には私より強くなっていそうだわ。ガイアの拳はホーリーナックルと同じで、インパクトの瞬間に聖なる槍状のオーラが突き刺さる。この間、遊んでくれていたイッセーが、息子の拳の餌食になって大怪我してしまった。最近は悪魔属性の者達はガイアから離れている。

 

 

 

---サーゼクス---

 

デビュー戦もTV放映が決定した。この前のパーテイーの様子がTV放映されていて、上層部、魔王に物言える新人が出たことで、反響が大きかった。帝王の従兄弟の義理の息子で、魔王の妹の旦那で、天使と鬼のハーフという立場が、民衆の興味を誘っているようだ。

 

まず、シュウ君の相手を決めないといけないのだが、サイラオーグ君かリアスかな?アジュカに打診してみる。

 

「サイラオーグ君は、カンタンに両腕を切り落とされたんだろ?武器の使用制限を付けないと首を縦に振ってはくれないと思う」

 

そうだった。顔を半分ふっ飛ばした代償で、両腕を切断されたんだ。そうなると、リアスのとこか…

 

「リアス君とが良いのかな?お互いに制限無しのフルスペックでいけるだろうし」

 

「魔力攻撃が出来無いリアスが不利な気がするけど」

 

フルスペックだとリーアが不利だ。

 

「イッセー君とギャスパー君の反則スレスレの二人がいるから、トントンと見ているけど。シュウ君のウルティマウエポンは禁止にするよ。あれがあるとつまらないから」

 

「そうだな」

 

僕を一撃で屠った魔法。あれはゲームをつまらなくする。こうして、デビュー戦は、シュウxリアス、ソーナxサイラオーグ、シーグヴァイラxディオドラの対戦で決定した。

 

ゼファードルは会場の外で見付かったのだが、よほど怖い物を見たのか、ひきこもり生活を送っているようだ。

 

 

 

---シュウ---

 

デビュー戦当日。相手はリアスとだった。三試合同時開催なので、僕の眷属の人数は激減だ。会場に向かう僕達。何故か、僕達の試合だけTV中継になるようだ。会場に着くと、僕とリアスだけ呼ばれて、今回のルールの説明を受ける。仮想空間での総力戦みたいだ。禁止事項の説明もあった。まず、僕の方だけど、妖刀とウルティマウエポンの使用禁止。トスカ、ガブの参加禁止。レヴィアタンさん達三頭一対の参加禁止。うん?参加出来るのは僕だけ??

 

リアスの方は、イッセーの「桃色天国」「洋服崩壊」の使用禁止。まぁTV放映されるからなぁ。それだけ??ギャスパーのバロールモードは有りなのか??

 

僕達は眷属の元に戻ってルール説明をした。

 

「それって、上層部の復讐じゃないのか?」

 

って、リヴァさん。

 

「そんな気がする」

 

「抗議しましょうよ」

 

って、トスカ。

 

「抗議はしない。龍門を禁止されていないから」

 

「あっ!すごい落とし穴」

 

リヴァさんが驚いている。

 

「開始と同時に竜門を開いて、アレの獣門をリアスの目の前に展開しようかなっと」

 

「鬼ですねぇ」

 

って、ガブ。

 

「はい、鬼の子ですから」

 

----

 

ゲームをする仮想空間に転移されていく参加者。これから30分間の作戦タイム、敵との接触禁止の時間。仮想空間は駒王学園。僕の本陣は新校舎。リアスは旧校舎だ。転移する直前に、ある者を一人だけ眷属にして連れてきた。彼の耳に無線装置を取り付ける。リアスの驚く顔が見ものだ♪

 

30分経ちゲーム開始した。僕は本陣を破壊した。そして、リアスの元に眷属一人と獣門を1つ展開する。

 

グランドに立った僕は、龍門を総て展開した。準備はOKだ。

 

 

 

---リアス---

 

信じられない。目の間にアレの獣門とガイアがいる。シュウ、息子を巻き込まないでぇぇぇぇ~!そして、ガイアの耳に無線装置がぁぁぁぁ~!まさか、ここで魔力弾遊びをしようと言うんじゃ???死んじゃうよぉぉぉぉ~!シュウのおにぃぃぃぃぃぃ~!一緒にいるはずのギャスパーとアーシアが泣きながら部屋から出て行く。私の目の前には、ガイアがいて、私だけは部屋から出られなかった。

 

 

 

---シュウ---

 

旧校舎からアーシアとギャスパーが飛び出してきた。龍門を開き、アジ、クロウ、リヴァイアサン、堕天使ドラゴンを召喚する。堕天使ドラゴンはイッセー、リヴァイアサンは木場、ゼノヴィア、アジは朱乃さん、クロウは白音、僕はギャスパー、僕の分身はアーシアを屠りに行く。

 

木場、ゼノヴィアの物理攻撃を物ともしないリヴァイアサン。鋭い爪で木場、ゼノヴィアがリタイヤ。イッセーもサマエルの毒でリタイヤ、アーシア、白音も難なくリタイヤ、ギャスパーのバロールモードには予想通り苦戦している。でも戦っている最中に、リアスが投了したみたいで、ギャスパーが光輝いて消えていく。

 

作戦勝ちだなぁ♪

 

 

 

ゲームが終わって出迎えてくれたアジュカ父さんとサーゼクスお兄さん。苦笑いをしているみたいだ。

 

「シュウ君、ガイア君は反則で無いないのか?」

 

父さんが笑いながら訊いてきた。

 

「だって、眷属を全員否定するルールも、どうかと思いますが」

 

「アレはひどいなぁ。ガイア君無しだとシュウ君が一人だけだものな」

 

父さんは同情的な言葉をくれた。

 

「一人でも充分に見えていたけど」

 

お兄さんはリアスにした仕打ちに怒っているような…

 

「次回から門も使用禁止になりそうですね」

 

「いや、たぶん、ガイアちゃんもダメだと思うよ」

 

ルールブックの父さんから、アドバイス。試合を重ねるごとに、ハンデがキツくなるのって、どうなのよ?

 

「次回は僕一人だけ??」

 

「可能性大だよ」

 

僕は抱きかかえている功労者のガイアにバナナをあげた。

 

 

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