「なんで、ガイアを使うのよ~。危ないでしょう?私がさぁ」
子供の心配はせず、自分の心配をしているリアス。
「対悪魔兵器として最強でしょ?」
僕に纏わり付いて離れないガイアの頭を撫であげる。嬉しそうなガイア。。
「私が灰になったら、どうするつもりだったの?」
涙目で訴えるリアス。
「そこまで考えていません」
正直に答える僕。
「すごく怖かったんだからねぇ」
「だって今、リアスは転生人間だから、灰にならないはずだよ」
僕の答えに、きょとんとしている嫁。
「僕の駒から眷属の属性を、自由に変更出来る事を、忘れていたとか?」
「あぅ…」
顔色が悪くなっていき、養育係のグレイフィアさんの顔色を窺う嫁。
「幽閉されて、再教育受けてきたら」
「無理ですよ、リアスには、これ以上は…」
笑って答える義理のお姉様。
「良かったじゃない、再教育は不要みたいだよ」
「はぅ…」
ぐうの音もでない嫁。
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ストラーダさんが訪ねてきた。僕とアーシアに用だという。僕の部屋へ、二人をお連れする。
「例の件、調べがついたぞ」
「アーシアを陥れたヤツが、わかったんですね」
「あぁ。ディオドラ・アスタロトという悪魔が、教会関係者に金品を渡して起こしたことのようだ。この悪魔、調べてみると、過去にも信心深い女性、主に聖女やシスターだが、罠にはめて教会から追放させている。彼女達を追跡調査した結果、あの悪魔に皆囲われているようだ」
そうなると、
「アーシアも、手に入れに来そうですね」
「あの悪魔…ひどいことを…」
アーシアは怒りに震えていた。
「まぁ、悪魔ってそういうもんだよ」
彼女を宥める僕。
「で、どうする?」
ストラーダさんに訊かれた。
「教会関係者の処分は、そちらにおまかせします。悪魔君は、こちらでどうにかします。なぁ、アーシア♪」
「はい!シュウさんにおまかせします」
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僕はアジュカ父さんの元を訪ねた。
「ディオドラ・アスタロトって、父さんの家の次期当主だよね?」
「そうだけど、あいつ、何かやったのか?」
ストラーダさんから仕入れた情報を話した。
「なるほど。それはいけないことを、しているようだな。和平を結んだ相手に、それはいけないことだ」
アーシアの追放劇も話しておく。
「ディオドラは誰と戦って怪我を負い、教会に助けを求めたのでしょうか?」
「罠を張ったのはアイツだな。ヨーロッパに一人で行く用事なんか無いし、アイツが一人で行く訳が無い。まして、怪我をしたからといって、教会へ行くようなことは、悪魔はしない。確信犯だな」
父さんには、ディオドラの家に囲われている信仰深かった女性の救出を頼んだ。後、次のレーティングゲームの相手は、リアスにしてもらおうとしたら
「もう、ディオドラの相手はリアス君になっているぞ。これも仕組まれたっぽいな。こんなに早く決まるなんて異例だよ」
「レーティングゲーム実行委員会に、ディオドラの手の者がいるんですね?」
「たぶんなぁ。この前のシュウ君の制限もおかしかったし、膿を出さないとゲームがダメになっちゃうな」
「出せますか?」
「上層部も絡んでいるだろうな。うむ…サーゼクスと相談して、何か手を打とうと思う」
「お願いします!」
僕は父さんへ、頭を下げて頼んだ。
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家に戻ると、リヴァさんが話があるという。皆のいるリビングで話を聞くことにした。
「ディオドラには注意した方がいいなぁ」
リヴァさん、開口一番にその情報とは。
「どういうこと?」
「妹がいうには、旧魔王派とつながっているみたいだよ」
「あぁ、真っ黒だなぁ」
アーシアの件を、リビングにいる皆に話した。
「それは真っ黒だな」
リヴァさんは僕の意見に同意した。
「通常は、レーティングゲームの相手って1週間くらい前に決まるようです。来月のゲームの相手、それも1試合だけ決まっているって、おかしいわ」
って、ヴァイラ。僕もそう思う。確実にアーシア狙いだな。
「真っ黒だろ?リアスだとアレだから、イッセーと白音、アーシアのことを頼むぞ」
「「了解!!」」
イッセーと白音は理解してくれた。
「ちょっと、アレってなによ?」
当の本人のリアスから、質問をされた。
「わからないから問題なんだよ」
「あぅ…」
僕の答えで凹むリアス。この顔は好きだよ♪そんなリアスの頭を、撫でて慰める朱乃さん。
「リアスは難しいことを考えないで、リアスらしくしていれば良いのよ」
朱乃さんの言葉に、何か納得しているリアス。納得出来る事なのか??
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新学期が始まった。僕らのクラスに、リアスが転入生として入ってきた。ますます、賑やかになっていく僕達のクラス。リアスの視線と目が合ったのか、桐生が怯えている。
放課後、皆でオカ研に向かう。夏休みに使っていなかったので、掃除をしに。掃除をしていると、突然魔法陣が展開されて、知らない男が出てきた。その男は、脇目を触れずにアーシアに近づき
「アーシア、あなたを迎えにきました。さぁ、僕と結婚しなさい」
って?こいつが黒のディオドラかな?アーシアは突然の申し出に怯えている。
「おい、失礼なヤツだな。お前が真っ黒なディオドラか?」
「失礼なのは君だろ?僕はディオドラ・アスタロトだ。お前みたいな部外者は、黙っていてくれ。これは僕と婚約者であるアーシアだけの話だからな」
「部外者で無いぞ!僕はシュウ・ベルゼブブだ。少なくても君より上の立場だ」
「君がベルゼブブの名を汚す者か。化け物の分際でベルゼブブを名乗るなよ」
う~ん、屠りたい…腹黒悪魔は大嫌いだし♪
「化け物だと??腹黒なヤツに言われたく無いぞ」
「君は本当に無礼なヤツだな。僕が腹黒いなんて、君の目は腐っている証拠だよ。腐乱した化け物くん。さぁ、アーシアおいで。こんな腐乱したヤツといたら、君まで腐ってしまうよ」
嫌がるアーシアの手を、握ろうと悪戦苦闘している、腹黒悪魔君。
「私の眷属を、勝手に連れて行かないでくれる?」
「あぁ、これはこれは、お兄様の七光だけでのさばっているリアスではないか」
リアスのことを鼻で笑った腹黒悪魔君。許せん。リアスを弄り倒せるのは、僕だけの特権だ♪
「無礼なヤツだ」
怒りを纏い始めたリアス。
「腐乱死体と結婚して、心が腐ったようだね、リアス。さぁ、アーシア。これから僕との結婚式なんだ、早くおいで!」
はぁい?結婚式?何の話だ?アーシアの手を、強引に掴もうとしたディオドラに対して、イッセーと白音が阻む。
「おい!アーシアが怯えているぞ!」
「それは、君のような薄汚いドラゴン君がいるからだろう」
いきなり、至近距離から魔力弾をイッセーに叩きこむディオドラ。間髪を入れず、白音がホーリーナックルをディオドラの腹部に叩き込む。イッセーとディオドラが共に吹き飛ぶ。
「痛い!、何をするんだ。おい!下僕の教育がなっていないぞ、化け物の嫁!」
痛みで転げ廻っている腹黒悪魔君。なんか、弱そうだな。
「あなたが先に手を出しました」
「手を出していないよ。薄汚いドラゴン君を掃除したまでだ」
白音の問いに、訳わからん言い訳をする腹黒悪魔君。
「そこまでにしろ。ディオドラ!これ以上アスタロト家の名を汚すな!」
ディオドラが振り返ると、怒りを纏ったアジュカ父さんがいた。
「いつから、いらっしゃったんですか?」
「最初からいたぞ。そのお嬢様に目が眩んで、私のオーラすら気づかないとはな。それにこの結婚式の招待状は何だ?相手が了承していないのに、お前は何を考えているのだ?」
父さんの手にしていた招待状には、ディオドラとアーシアの結婚式の案内が、書かれていた。
「私は、あなたと一緒になる気はありません」
「はぁ?アーシアには拒否権は無いんだよ。僕らは運命で結ばれることに、なっているのだから」
「おい、いい加減にしろ!!」
「アスタロト家を出て行った人間がでかいツラしてんじゃないぞ!僕は次期当主なんだから、僕に従えば問題は無い。次のレーティングゲームで、化け物になったリアス達を皆殺しにして、アーシアはもらうから覚悟しておけよ!この腐乱した化け物風情共よ!ふふふ」
父さんにも、悪態を吐いたディオドラは転移していった。
「父さん、何?あれ?」
「すまない!アイツの家に囲われていた聖女、シスター達は解放したのだが、洗脳されていて、教会にお返しするには、時間がかかりそうだ」
「地物の悪魔ですね。あれって」
「そうだな。同じ家柄出身者として、恥ずかしい限りだよ。リアス君、次のレーティングゲームは注意してくれ」
リアスに注意をしてくれた父さん。
「そうだ!父さん、アイツは旧魔王派とつるんでいるみたいだよ」
「カテレアからの情報かい?」
うなずく僕。
--サーゼクス---
アジュカからの報告を受けて、魔王会議をしている。根が深そうな問題である。
「レーティングゲームの他の組み合わせは?」
「まだ、決まっていないみたいだ」
僕の問いにアジュカが答えた。まだ?おかしいだろう?シュウ君も消す作戦なのだろうか?
「旧魔王派が何か仕掛けてきそうだな?」
「確実に仕掛けてくると思う」
今度はファルビウムが答えてくれた。
「対処の方法は有るかな?」
「遊軍を待機させて、柔軟に機動出来る様にしないと、ダメかもしれない」
軍事担当のファルビウムも、これといった手が無いようだ。
「相手の出方がわからないし、戦力もわからない。後手後手にまわるしかないか」
アジュカもお手上げのようだ。
「カギはシュウ君のゲームの制限だよ♪」
不敵な笑みを浮かべているセラフォルー…おまえ、まさか…
---アジュカ---
2戦目の組み合わせ、リアスxディオドラ、ソーナxサイラオーグ、シュウxシーグヴァイラになった。
今回の制限事項はリアス君はギャスパー君が出場停止。シュウ君は前回の事項に加えて、眷属は中学生以上にすること、門の使用禁止。シーグヴァイラ君はヴァーリ君、アーサー君、黒歌君の出場停止になった。
シーグヴァイラ君の眷属は不利すぎる。
「メイン攻撃陣が出場停止?おかしいだろう?このルールは」
ファルビウムが声を荒げている。おかしい。おかしすぎる。
「あぁ、これって、たぶん仮想フィールドに、転移じゃない可能性が有るね」
「シュウの意見に賛成だ。絶対に殺されそうな場面に、飛ばすんだろうな。どうする、シュウ?」
シュウ君の意見に同意したファルビウム。
「あらかじめシステムをいじってあるから、多少はねぇ。それに裏技が有るし♪」
僕には、シュウ君の背中に悪魔の翼が見えた…
---リアス---
転移した先は荒れ地?作戦タイムのアナウンスは無い。上空には、幾つもの見た事の無い転移魔法陣が、無数に展開している。どれもアスタロト家の物では無い。
「きゃ~!」
アーシアの叫び声が聞こえた。声のした方を向くと、ディオドラがアーシアを攫っていくところだった。ディオドラはアーシアを掴んだまま、遠くの神殿のような場所へ向かっている。上空の魔法陣から魔術師、悪魔が大勢転移してきた。無数の攻撃弾を防御魔法陣で凌ぐ。数が多くて、凌げるか自信は無い。死を覚悟した時…あれ?急に攻撃が止んだ。何で??
「よぉ、手間取っているみたいだから、僕の眷属で一掃したよ♪」
突然現れたシュウの周囲には、ヴァイラの眷属フルメンバーに、ギャスパー、セラフォルー様までいた。
「シュウの方のゲームは?」
「システムをあらかじめいじって、ゲーム開始時間を10分早めて開始したんだ。ヴァイラに申し訳無いけど、不戦敗になってもらった」
「意義のある不戦敗ですもの。問題は無いわ」
シーグヴァイラは、シュウと頬を合わせてハグをしあっている。こんな状況下で、その余裕にむかつく私。
「うちのギャスパーは強いよ。『女王』だからね。アーシアもこっそり僕の眷属にしてあって、『女王』にプロモーションしているはずだよ」
何それ…おぃおぃ…あの腹黒悪魔のディオドラより、腹黒さはシュウの方が1枚上手だった。
「さぁ、反撃しようぜ!」
「「「了解!!」」」
シュウの呼びかけで、息を吹き返したような、私の眷属達。ちょっと、あなた達の主は私なのよ~。私の心の叫びはスルーされ、私の眷属も、シュウの眷属になれる者はなった。なれなかったのは…朱乃とゼノヴィアと木場だ。あっ、あと私もだ…戦力外なのかな?
準備が整うと、皆で神殿みたいな場所へと向かう。途中でシュウが、おもむろに呪文を唱えると、神殿が上から圧搾されて破壊されていった。破壊された神殿の奥に、何かの機械に取り付けられたアーシアが見えた。そこへと向かう。しかし、そこに着く前に、いきなりガレキが盛り上がって、キメラのようなモンスターが出て来た。
「あれ?ミカエルじゃん!」
キメラはシュウの知り合いのようだった。
「貴様のせいで、天界を追放された上、悪魔の旧魔王派に捕まって、こんな姿に改造されてしまった。どうしてくれるんだ!」
シュウと木場、アーサーが居合い斬りで、目の前のキメラをミンチ状態にして、口を封じた。知り合いでは無く、敵だったようだ。
そして、機械の傍まで行くと、またガレキが盛り上がって、今度はディオドラが出てきた。
「いきなり神殿を壊すとは、アーシアがどうなっても良かったのか?」
ディオドラの問いに、不敵な笑みを浮かべるシュウ。コイツ、何かをやらかしたな…
「アーシアとは、念話でずっと指示を出していたよ。防御能力を発揮して、ほら傷が1つもないだろう?」
「大丈夫ですよ♪」
シュウの言葉に笑顔で反応するアーシア。おい、火に油を注ぎそうだけど…
「貴様…そうか、貴様の差し金か!アーシア追放事件の舞台裏を話して、アーシアをいたぶろうと思ったのに、笑顔で知っていますって…」
一瞬、凹んだように見えたディオドラ。
「うん、みんな知っているよ♪教会の方で、調べてもらったから」
「おい!教会を追放されたアーシアが、何で教会を頼れるのだ?」
「だってさぁ、僕が教会公認の聖者だから♪」
勝ち誇ったように言うシュウ。それに対して、目が点状態のディオドラ。
「はぁ?化け物なのにか?」
「化け物だから聖者なんだよ。人間だったら、聖人だろ?そんなことも知らないのか?博識の薄い腹黒悪魔だな~」
こういう反則すれすれの口撃合戦で我が夫、シュウに勝てると思うなよ。暴走状態のやらかし度は半端無いし…
「イッセー、アーシアを解放してくれ!」
「了解!」
イッセーが力任せに、はずそうとしても外れない。ドライグの力を全開にしてもダメだった。
「ふふふ♪そいつは、絶対にはずれないぞ!!普通の方法では破壊も出来無いしな。ははは」
一転、勝ち誇ったように言うディオドラ。シュウを甘く見るなよ!
「じゃ、ヴァーリ、触ってみて!
「了解!」
ヴァーリが触ると、機械自体が無くなり、難なくアーシアは解放された。
「なんだと?何をした??」
再度、目が点状態になるディオドラ。
「ひ・み・つ♪」
からかうように言うシュウ。形勢は逆転したと思う。それに気づかないディオドラは負けだと思う。
「どこまでもふざけたヤツめ!」
「イッセー、ヴァーリ。死なない程度でね」
「「了解!!」」
赤龍帝、白龍皇による躾により、ディオドラは力なく仰向けに倒れている。そんなディオドラが何かに反応するように起き上がって、手を空に伸ばした。
「シャルバ・ベルゼブブ様、助けてください」
シャルバと呼ばれた者の手元から、一筋の光がディオドラを撃ち抜く。ディオドラは灰となった。次にアーシアが光につつまれて消えた。
「あの娘は、もうすぐ死ぬぞ!」
楽しそうにシャルバが宣告した。アーシアが死ぬって…そんなのシュウが許さないよ!
「アポ、頼む!アーシアは次元の狭間だ!」
アポが次元の狭間へと転移していった。
「よく、居場所がわかったな。だが次元の狭間では、見つからないぞ。あそこは広いからな」
いや、アポは熟知している。暇さえ有れば、あそこで泳いでいるし…
「ただいま!アポさんが迎えにきてくださいました♪」
アポと共に戻って来たアーシアが、笑顔でシャルバを挑発する…誰に似たのよ、あの性格は…シュウの勝ち誇った笑顔が脳裏に浮かぶ…
「悪いな。一通りシミュレーション済みだよ」
「貴様!!」
シャルバは、幾重にも魔法陣を展開して、攻撃してこようとしているが、シュウとルフェイ、アジが術式を次々に書き換えていく。それに気づかないシャルバ。
「これで、終わりだ。これだけの数を避けられないだろう?」
シャルバが発動する直前に、シュウ、ルフェイ、アジ、黒歌が無数の魔法陣を展開して同時に発動した。発動した魔術はすべてシャルバを直撃して?いや、直撃する前にどこかに転移して逃げたようだ。