※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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放課後のラグナロク Part1

---サーゼクス---

 

ディオドラはシャルバの手により処刑されたようだった。シュウ君の機転で、今回の件は無事に終わったようだ。

 

「しかし、連携が良いなぁ。シュウ君の眷属は」

 

感心する僕。

 

「日頃の鍛錬の賜り物かと」

 

平然と言うシュウ君。

 

「何度も死ぬ鍛錬で鍛えられましたから」

 

イッセー君が感慨深く言う。

 

「認めたく無いけど、シュウは軍師に最適かと思います」

 

木場君は苦笑いをしている。

 

「リアスさん、お兄様の采配を見習ってください」

 

小猫ちゃんからリーアへアドバイスが飛ぶ。

 

「あらあら、小猫ちゃん、そういう本音を言うとリアスが傷つきますわ。ふふふ♪」

 

朱乃君はリアスを、慰めてはくれているが…

 

自分の眷属からの言葉が突き刺さっているのだろうか?リーアは凹んでいる。元々、この戦場の指揮権はリーアにあったのだから。それなのに…

 

「さぁ帰ろう!」

 

目の前の難問をスルーする僕…これ以上、リーアを凹ませたくないから…

 

 

 

---シュウ---

 

アスタロト家はディオドラの件で、次期魔王の輩出の権利を失ったそうだ。アジュカ父さんは頭を抱えていた。

 

次のレーティングゲームのルールが問題だ。今度はどんな嫌がらせ…いや、試練が待ち受けているのだろうか?

 

トレーニングルームで、ガイアとシルキーと魔力弾合戦をしている。この二人、遊び感覚で戦闘力がぐいぐい上がっていくから、張り合いがある。それに引き替え、ガイアの母親は…考えるのは止めておこうかな。あんなリアスにも長所はある。どんな苦境でも、態度だけは大きいのは凄いと思う。あの鉄壁の心臓は欲しいくらいだよ。そんな僕の心のうちを読んだのか、リアスがこちらを睨んでいる。

 

遊びという子供達の鍛錬が終わり、リビングに戻ると、おっさんとお兄さんがいた。この二人が揃っていると禄な事は無い。

 

「どうしたんですか?二人揃って。頼みごとは聞きませんよ」

 

先に言っておく。

 

アザゼル「そういうなよ。北の神格、主神のオーディン様が、日本の神々と交流を持ちたいと、来日するんだそうだ。そこでだぁ。護衛を頼みたい」

 

おっさんが本題を切り出してきた。聞かないって言っているのに…

 

「リアス眷属とソーナ眷属で足りるでしょ?僕はガイアとシルキーとヴァイラの4名で、異世界で鍛錬してきたいです」

 

「君の軍師としての才能を買っているんだ。ファルビウムの後釜にもなって欲しいね」

 

お兄さんに買われているは嬉しいけど…

 

「働いた負けだよ」

 

ファルビーさんの口癖を口に出す僕。

 

「それは受け継がなくていいから…」

 

苦笑いするお兄さん。

 

「転移魔法陣で移動すれば、護衛要らないでしょ?」

 

「車窓の風景を楽しみたいって」

 

北の主神のワガママを代弁するおっさん。

 

「絵はがきをあげれば?」

 

「そうもいかないんだ」

 

どうしても僕に、護衛をさせたいみたいだ。そうだ!

 

「ねぇ、報酬は?」

 

「うん?何か希望は有るかな??」

 

お兄さんの笑いが引きつっている。

 

「レーティングゲームのハンディの軽減とかは?」

 

「僕に権限がないから無理だよ」

 

なんで魔王に権限が無いんだろう?おかしいだろ、悪魔社会って!

 

「地悪魔の上層部を数名屠っていいかな?」

 

「ダメだって!問題を起こさないでくれるかな??」

 

いや、あの上層部が問題なんだよ。

 

「じゃ、上層部を廃止とかは?」

 

「いずれはしたいが、すぐには無理だよ」

 

上層部に弱腰の魔王様…どうにかならんのか?

 

「わかった。オーディンの付き人のヴァルキリーをいたぶる権利をあげるっていうのは?」

 

おっさん、僕の性癖をなぜ知っている…

 

「乗った。おっさん、約束だからなぁ。嘘吐いたら、グレイフィアさんをいたぶるからな!」

 

「アザゼルの策略のツケは僕の奥様かい?」

 

「だって、おっさんの周りに女性っていないじゃん」

 

おっさんをちらっと見て、お兄さんはため息を吐いた。

 

------

 

オーディン様が来日して来たが、僕は空飛べないのに、空飛ぶ馬車の護衛って…僕は馬車の屋根にへばりついている。おっさん、これは無いだろう??馬車の周りをリアスの眷属とヴァイラの眷属でガードする。情けない格好の僕の周囲をガイアとシルキーがガードしてくれている。実に格好悪いぞ!

 

イライラが溜まってきた頃、馬車の進路を妨害するように、一人の男が出現した。ガード役は身構える。

 

「ロキじゃないか?どうしたんだ?」

 

北の主神様がその男に声を掛けた。知り合いか?

 

「北の主神たる者が、こんな辺境の地の神格の神と交流をするだと?そんなことはしないで良いと思うぞ」

 

「そうかのう?他の神格筋と協調路線を組むのは、平和を維持するのに必要だと思うのじゃ」

 

平和を維持したいのなら、こんな観光は止めて欲しい。イライラ感が増していく。

 

「平和?そんなもの、俺がもたらしてやる。『神々の黄昏(ラグナロク)』を引き起こせば、邪魔な者を排除が出来るからな」

 

ロキって呼ばれた黒いローブを羽織った男は、片腕天に向けて呪文を唱えている。イライラがマックスに近づいて来た僕は、彼の頭上に魔法陣を出現させて発動させた。ロキは体中から煙を出し、地上へ向かって降下している。僕達親子はそれを追った。降下だけなら僕にも出来るから。

 

地面に激突して、その衝撃でクレーター状に地面が凹んでいる。そこの中心あたりにロキが倒れていた。土埃が収まってくると、静かに起き上がり、僕達の方を睨んだ。

 

「おい!どいつがやったんだ??」

 

なんか怒っているようだ?

 

ガイアは聖なる矢を、ロキの頭上に降らせる。シルキーはロキの足元を、聖なる氷で固定した。僕は真空刃を幾重にもロキへと放っていく。ロキは防御魔法陣を張ったが、僕達の攻撃は魔法陣を透過し、全弾ロキに命中した。

 

「なんだと…貴様らは何者だ?」

 

驚いた表情で僕達を睨むロキ。

 

「単なる通りすがりの親子ですけど…」

 

なんか、既に瀕死の状態みたいだ。ロキの呼吸は荒く、表情は苦しそうに見える。

 

「覚えていやがれ」

 

どこかに転移しようしたけど、転移は出来無かった。

 

「地面に落ちた瞬間に、僕専用の仮想フィールドに強制転移したから、ここからは出られないよ」

 

「舐めたマネをしやがって!!」

 

ロキはオオカミを3頭召喚した。なんでオオカミ??

 

「こいつらはフェンリル親子だ。神をも砕く牙を持っているんだぞ…って、なんでお前ら手懐けているんだ??」

 

僕達は、オオカミ親子を手懐けて、その背中に乗って遊んでいる。

 

「オオカミ欲しかったんだ。ありがとう、おじちゃん!」

 

感謝の言葉をロキに言った。

 

「どこまでも、頭に来るガキ共だな!」

 

今度はドラゴンを召喚した。

 

「五天龍のミドガルズオルムだ」

 

「ごめんなさい。ドラゴン相手だと無敵なんだ、僕♪」

 

「はぁ?」

 

僕の言葉に驚くロキ。

 

そして、いつものように、おぞましい最上位ドラゴン達の口撃が始まった。ミドガルズオルムは、プライドも精神もボロボロになり、僕の使役ドラゴンの仲間入りをした。

 

「おまえ…何者だ?」

 

僕に対して、恐怖を纏い始めたロキ。それを合図に、ガイアの拳の連打がロキを襲う。ロキの身体には無数の聖なる槍が突き刺さっていく。追い打ちでシルキーの聖なるつつらが次々に刺さっていく。最期は僕の居合い斬りで締めくくった。

 

 

 

---アザゼル---

 

オーディン様に、シュウからロキの生首が献上された。ロキの顔は恐怖で歪んでいるように見える。

 

「復活しないように、魂を灰にしておきました」

 

飢えた獣のような目で、俺を睨んでいる…こいつ、報酬狙いで徹底的に、ロキを潰したのか。

 

「何も、ここまですることは、無かっただろうに」

 

ロキのことを哀れんでいるオーディン様。シュウ専用の仮想フィールドには、ロキとシュウ親子だけが転移したので、何が起きたかがわからないが、壮絶な戦いだったに違いない。なんせ、相手は悪神だし。

 

「おっさん、約束を頼むよ♪」

 

あぁ、やはり…ヴァルキリーをいたぶりたいだけでここまで…頭が痛い。

 

------

 

オーディン様を、宿まで無事に送り届けた。その後、サーゼクスが俺を連れて、アジュカの処に向かった。

 

「仮想フィールドでの記録映像が有るんだよ」

 

「有るのか?」

 

アジュカに確認する俺。

 

「シュウ君の使う仮想フィールドは、うちのシステムを使っているからね」

 

3人で仮想フィールドで、何が起きたのかを見た。シュウ達親子は戦闘を楽しんでいた。それに対してロキは、徐々に恐怖というものを感じていったのが、表情の変化でわかる。

 

あの二人の幼子の戦闘力は、既に魔王を超えているようだ。二人の動きから、ボウズの指揮で動いているのもわかった。睨みだけでフェンリル達を、大人しい愛犬のように手懐けたシーンなどは凄いと思う。アイツらは、最強な親子だな。

 

「ガイアは悪魔だけでなく、神を屠る力を持っているってことだよな?」

 

「どうだろうな。仕留めたのはシュウだからな」

 

サーゼクスの問いに答えた俺。

 

「敵にしたくない。敵にすれば、シュウ君と違い、迷わず屠ると思う」

 

アジュカは本気で、義理の孫達を怖がっているようだ。

 

「本人達は遊びだと思っているみたいだし。あいつ、どんな鍛錬をしているんだ?」

 

ため息しか出て来ない。

 

「これって、オーディン様にお見せするのか?」

 

サーゼクスに訊かれた。

 

「希望があれば…まぁ、最期を見届けたいだろうな」

 

俺は、この映像をオーディン様にお届けした。

 

----

 

「おい!生後4ヶ月だと?!その歳でロキを、あそこまで追い詰めたのか?!」

 

やっぱり驚くよな。俺だって信じられない。いくらボウズの子供だって、アレは凄すぎる。

 

「まぁ、親が親ですからね」

 

「鬼と天使のハーフだったなぁ。最強の魔物、鬼の力なのだろうか…」

 

唸っているオーディン様。

 

「彼らに手を出すと、天界が敵になるので、ご注意してください」

 

「まさか…天界のクーデターに、手を貸したという者は、こやつか?」

 

「そうです。コイツが死ぬと、たぶん使役していた奴らがフリーになるので、物凄く危険です」

 

「最上位ドラゴンが、殆どだったな」

 

「あと、獣の数字です」

 

「世界の終末を制するのは、彼みたいだな。彼に報酬を献上する。私のお付きのヴァルキリーでロスヴァイセという者だ」

 

「いいんですか?」

 

やけに、あっさりと差し出すな…

 

「固すぎる女でなぁ、儂の好みでは無いんじゃ。あいつを献上して彼と親睦を結べれば、アースガルズも安泰かのぅ。ふふふ」

 

このじじぃ、自分の好みで無い女をシュウにあげて、恩を売るつもりか??どこの神格でも神様は腹黒いなぁ。

 

 

 

---シュウ---

 

オーディン様から、プレゼントが届いた。結構重い。僕は自分の部屋まで転移させた。なんだろう?でかい敵を倒したので、明日のガードは、リアスとソーナの眷属でも大丈夫だろう。

 

ルフェイとヴァーリはフェンリルと遊んでいる。あの二人はあのオオカミが欲しかったみたいだ。なので、ガイアとシルキーも一緒に遊んでくれるという条件で、オオカミ親子をヴァーリ達にプレゼントした。飼育係はルフェイってことで。飼育を怠ったらお仕置き部屋行きという条件も渋々飲んだ。

 

 

自分の部屋に行って、神様の贈り物を開けてみる。手紙が添えてある。なんだ?

 

『この者、ロスヴァイセという名である。今回の褒美に、これを貴殿に差し上げる オーディン』

 

名前?ペットかな?蓋を開けると、目隠しをして縛り上げられている全裸の女性が入っていた…脱がす愉しみとか縛る愉しみは無いのか…あのじじぃをお古かな?

 

生きているのかな?またの部分のヒモを引っ張ると、ぴくっと動いてた。これって、報酬の肩代わりかな??ドアに結界を張り、獲物をベッドの上に載せる。なかなか引き締まっていてナイスなボディである。ピンク色の胸の突起を舐める、いい反応だぁ。もしかしてと思い調べると、まだ開通前であった。さて、どうしよう??開通させないように楽しむ?

 

口を拘束していた機具を外す。そして、胸をいたぶる。何かをされたのか、喘ぎ声が聞こえない。つまらない…BGM無しか…

 

耳をいたぶる。腰が動いている。耳は弱点かな?

 

口をいたぶる。彼女の鼻息が強くなる。肺活量は多そうだ。脇腹を撫でる。筋肉の付き具合をチェックだ。ふとももをチェック。脚力もありそうだし。結構優秀なヴァルキリーなんじゃないのかな。

 

眷属にしようかな?縛りつけていたヒモをすべて取り除き上からのしかかる。手で押しのける力も結構ある。胸をいたぶると、攻撃的なことはしなくなった。またの突起もいたぶる。彼女は顔を紅潮させている。口と口を合わせて。フィニッシュ!

 

彼女用の部屋を用意して、そこへ強制転移させた。

 

 

 

---アザゼル---

 

ボウズからお礼の連絡があった。

 

『大変おいしゅうございました。ただ、物足り無い…』

 

って…アイツも大変だ。魔物になった代償で生殖器官がないんだから。

 

 

 

---ロスヴァイセ---

 

目が覚めると、全裸でどこかの部屋にいた。そこは、ホテルのシングルルームのような部屋であった。タンスを開けると、私のサイズにぴったりな服や下着が収まっている。姿見を見ると体中に縛られた痕が残っている。記憶を呼び覚ます。そうだ、オーディン様に呼ばれて、意識を飛ばされたんだ。次に意識が戻ると、全身を拘束されていて箱のような物に閉じ込められていた。私がヴァルキリーとしての能力が無いから、捨てられたのかな??とりあえず、服を着て、監禁場所?から逃げだそうと思う。

 

ドアを開けると廊下だった。同じようなドアがいくつもある。私は階段を見つけて、恐る恐る階下に降りた。

 

「目が覚めたようね。お腹は空いていない?」

 

紅髪の少女が、私に声を掛けて来た。確か…魔王の妹さんでリアスさんだっけかな。うん?ここってリアスさんの家かな??

 

リアスさんに誘われるがまま、テーブルについた。彼女は書類の束を持って来て、私の前に置いた。

 

「あなたを私の眷属にしたいの。一応、条件面の書類を取り寄せたから、納得したら、この書類にサインをしてね」

 

うん?わたしってヴァルキリーをリストラされて、悪魔に売られたのかしら?書類に目を通すと…ヴァルキリーとしての待遇よりも厚遇されている。私は迷わずサインをして悪魔になった。

 

「あなたは私の下僕になりました。あぁ、私の旦那様の下僕でも有るみたいだけどね」

 

旦那様?私より年下なのに、結婚されているの?

 

「旦那様があなたを気に入ったみたいだから、週一くらいで相手をしてあげてね」

 

うん?相手をする??

 

「昨晩は、ずいぶんと激しく交わったみたいだし。相性は問題ないと思う」

 

昨晩、激しく?交わった?なんか思い出してきた。うぅぅぅ…耳が熱いよ~

 

「旦那様はエスだから、たまに発散させてあげるのが、妻の役目だけど、私もエスだから、お願いね♪」

 

言っている意味が理解出来た…あぁ昨晩…気持ち良かった行為…やっと、男の人に抱かれたのね…

 

「旦那様も悪魔ですか?」

 

「魔物だけど、見た目は人間だよ。それよりトレーニングルームへ、行ってくれるかな?戦闘力をチェックしたいから」

 

リアスさんに、トレーニングルームへ案内される。

 

「あなたの得意な戦闘スタイルは?」

 

「魔法での攻撃です」

 

「じゃ、ルフェイ、相手をして」

 

「了解!」

 

私はルフェイさんっていう女の子と、二人で仮想フィールドに強制転移させられた。転移して直ぐ、ルフェイさんが魔法陣を多数展開して攻撃してくる。私は防御魔法陣で防ぐ…えっ?私の張った魔法陣が消えた。そのせいで、彼女からの攻撃を全部受けて、意識が遠のいていく。

 

「術式プログラムが甘いな。ルフェイに消されるなんて。もっと、術式を詰めてみて」

 

名の知らぬ男性から、アドバイスを受けた。術式を詰める?そういえば、攻撃を食らったはず。私は自分の身体をチェックした。攻撃を受けたはずなのに、まったく怪我をしていない。不思議そうに見ていたら。

 

「ぼぉっとしていたら、また屠られるよ」

 

あの男性から声が掛かった。また?

 

「え?またって…私って死んだんですか?」

 

「うちの鍛錬は死んでも生き返らせて、何度でも死ななくなるまで続けるんだよ」

 

また、強制転移させられた。目の前にはルフェイさん…なんて鍛錬なの。助けて!殺される……

 

 

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