※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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ゼノヴィアの場合*

 

---亘---

 

ハロウィーン間近の頃、僕はバチカンにいた。退学になった聖職者学校からの依頼で、教会本部に来ていた。僕の退学理由は間違っていたと謝罪されたが、既に転校してしまった上、悪魔の駒を入れているので、復学は難しいそうだ。

 

まぁ、今の暮らしに不満は無いし、問題はなかった。何よりも聖職者の学校へ復学するということは、リアス、ソーナとの別れを意味するし。彼女達の哀しそうな顔は見たくない。

 

で、依頼内容だが、ハロウィーンの行事に紛れて、性犯罪をする悪魔がいるので、退治してくれという物だった。僕のいる国では馴染みのない風習なのだが、この辺りでは、「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ」的な風習なのだが、「いたずら」を「性的いたずら」と解釈しているバカ悪魔がいるそうだ。

 

今回の案件のパートナーとなる女性二人と合流した。僕と同い年くらいの青髪版翼紗という感じのゼノヴィアと、僕よりも歳上で上官役のシスター・グリゼルダだ。

 

ゼノヴィアの得物は、恩師の得物だったデュランダルのようだ。あれは破壊力特化の聖剣だっけ?う~ん、転生悪魔になったので、聖物関係の勉強が疎かになっている。いかんいかん、反省点だな。

 

で、三名でバカ悪魔の出現することが多いという村へと車で向かう。運転手は、シスター・グリゼルダだ。僕もゼノヴィアも運転できない。いや、運転免許を持っていないっていうのが正しいか。

 

車中…

 

「なぁ、お前から悪魔の臭いがするのだが、どういうことだ?」

 

ゼノヴィアから質問をされた。こいつ鼻がいいなぁ。少し感心したよ。普通は臭いで判別しない。香水系で偽装するヤツがいるから。だから、纏うオーラで判別するのだけどな。

 

「転生悪魔だからね。バチカンは了解済みだよ」

 

「なんで、聖戦士が転生悪魔しているんだ?」

 

「聖職者学校を退学させられて、退寮して住処を失ったところを魔王に拾われたから」

 

「抵抗ないのか?聖戦士だろ?お前は」

 

「抵抗?無いよ。衣食住は大事だし」

 

僕の事が気に入らないのかな?ビシビシと敵対心を感じる。車の揺れを利用して、ゼノヴィアの頭にタッチした瞬間、アレを入れた。すんなりと入るアレ。

 

「おい、何をした?」

 

身体の異変に気づいた彼女。敏感だなぁ。車の揺れを利用して、唇を奪う。しかし抵抗できない彼女。

 

「ちょっと、後ろで何をしているの?」

 

シスター・グリゼルダが僕達の行為を咎める。離れ際に胸を揉んでみた。これも抵抗されない。術は効いたようだ。

 

村に着き、宿を確保。そして、得物を持って周辺を探索。いるな…気配を感じる。

 

「おい、お前!さっきは何をした?」

 

ゼノヴィアが剣を構え、僕に訊いてきた。

 

「もう、血の気が多いなぁ。何って、キスをして胸を揉んだだけだよ。抵抗しないで、うっとりしていただろ?」

 

挑発気味に言い返す。

 

「うっとり?ふざけるな!身体が何故か動かなかったんだよ。あれは、お前の仕業か?」

 

斬り掛かってきた彼女。まだ、アイツらに手の内を見せたくない僕は、バトンソードで応戦をした。バトンソードは、オーラや精神力を用いて念じた物を具現化出来る剣だ。普通は最上級聖戦士に支給される。僕の場合は恩師から頂いた。特徴は、念じることにより纏う属性だけで無く、刀身を固くも、しなやかにも出来ることかな。相手により戦術の幅は広がる設計である。

 

「なんだ?その剣は?」

 

ゼノヴィアはバトンソードを知らないようだ。ってことは中級以下の戦士か。上級になると、これの存在を教えられるそうだから。

 

デュランダルの刃先を『ビームサーベル』状のバトンソードで防ぐ。半身を横に逃がして、闘牛士の様に、猛牛ゼノヴィアを前のめりにし、峰撃ちで剣を持つ手の甲を

 

ペシ!

 

と叩き、剣を落とさせた。丸腰になり驚いた顔のゼノヴィアが、僕の方を振り返った。

 

「なぁ、ゼノヴィア…屈辱なことをさせてやるよ」

 

「えっ?何で?」

 

彼女の身体は彼女の意志と会話することなく、僕の前に跪き、僕のズボンのチャックを降ろして、僕の身体の一部を大切そうに取り出して、舌で舐め始めた。ぎこちないけど、舌は長そうなので、今後の調教次第かな?

 

舌が疲れ始めた彼女は、僕の肉体の一部を口に頬張り、奉仕を続けた。

 

 

 

---グリゼルダ---

 

目の前では信じられない光景が…ゼノヴィアが彼の男性器を口に頬張っていた。彼は何者なんだ?上層部から、彼について何も聞いていない。ただ、腕の立つモンスターハンターとしか聞いていなかった。でも、彼の得物はバトンソードだった。あれは、最上級聖戦士になった祝いにいただける物だ。さらにアレを使いこなせると言うことは、彼は最上級の聖戦士である証である。更に言うと、あのバトンソードは見覚えがあった。アレはストラーダ猊下の愛用していた物。彼は、猊下の秘蔵っ子の可能性が大だ。

 

私は彼女が手放したデュランダルを、手にして構える。重い…こんなにも重い剣を彼女は楽々扱えていたのか。私で扱えるか不安であるが、

 

「やめなさい!」

 

彼らの方に向かって叫んだ。私の叫びをスルーする彼とゼノヴィア。彼女は何かの術を掛けられたようだ。一心不乱に口を前後に移動して、彼に奉仕している。

 

「やめないと、斬るわよ」

 

彼がこちらを向いた。

 

「使い手を選ぶ聖剣を扱えるのかな?特にそれはじゃじゃ馬だったよね?」

 

彼は聖剣にも詳しいようだ。まぁ、最上級聖戦士であれば、基礎知識程度になるのか?

 

私は、剣を構えて彼に斬り掛かる。が…ゼノヴィアが私に抱きつき、押し倒してきた。押し倒した私の口を奪い、胸をはだけさせて顔を埋めてきた。まるで野獣に変貌したかのゼノヴィア。

 

「ふ~ん、二人はそういう関係なのか」

 

彼に言いたいことがあるが、声が出ない。出るのは喘ぎ声だけだ。

 

「乱れた声…いいですね~」

 

 

 

---亘---

 

彼女達には囮になってもらう。気配が彼女達に忍び寄っていく。見えないのか。でも、気配は感じるから問題は無い。押し倒されたショックでグリゼルダが手放したデュランダルを左手に持ち、僕も気配を消して、近づいていく。

 

「おいしそうな身体だね~今、もっと乱れさせて…」

 

言い終わる前に、首を切断した。地面に落ちた悪魔、サッキュバス男の頭部。その頭部にデュランダルを突き立てた。すると、頭部と首から下の部分は灰となり、風に舞っていく。

 

「大丈夫か?ゼノヴィア…」

 

もう一体を背後に感じ、右手でエクスカリバーを鞘から抜き、振り向き様に悪魔、サッキュバス女を頭から一刀両断にした。左右に分かれて地面に落ちる悪魔。地面に着地すると灰になり風に舞う。

 

「グリゼルダさん、囮役、ご苦労様です♪サッキュバス、要するに淫魔のつがいが原因だったようですが、退治しました。僕は部屋で休みますので、おやすみなさ~い」

 

宿に戻る僕。

 

 

 

---グリゼルダ---

 

囮?聞いていないぞ。私とゼノヴィアは囮だったのか?それにしても、彼は何者だ?見てしまった。デュランダルを片手で迷い無く振れていた。そして、彼の得物…あれって、エクスカリバーではないのか?アレも片手で迷い無く振れていた。彼は聖剣使いなのか。それなのに、なんで転生悪魔になんか成ったんだ?混乱をする私。

 

すすり泣く声が聞こえてきた。ゼノヴィアだ。彼女は地面に座っていた。

 

「悔しいです…あんなことをするなんて…彼は何者ですか?あのけったいな剣は何ですか?」

 

「あの剣は、バトンソード。最上級聖戦士の装備品よ」

 

はだけた胸をしまいながら返答した。

 

「アイツは最上級の聖戦士なんですか?」

 

「知らないけど、たぶんそうよ。デュランダルとエクスカリバーの二刀流…聖剣使いとしても有能なようよ。それよりもバトンソードでデュランダルを防ぐなんて、凄い…彼は何者なのかしらね?」

 

確か、エクスカリバーは、認めた者にしか仕えない。認められた者が排出出来ず、永きに渡って保管されていたはずだ。彼が使っているってことは、鞘から抜くことが出来たってこと…つまりは、エクスカリバーが彼を最良な聖戦士として認めたのだ。

 

 

---亘---

 

部屋で今回の案件の報告書を書き上げた。戦闘狂の戦士にはつらい作業のようだが、陰陽師である僕には、さほど苦ではなかった。お札を何百枚も書くと思えば、報告書の方が楽しい作業だ。

 

リアス達は、元気かな?出張5日目にして、僕はホームシック状態になりかけていた。一度味わうと、リアス達との生活は楽しい。一人で過ごす日々に比べて、アクシデントはスパイスのように変化として楽しめている。

 

今回のバイト料は何をもらおうかな?学校の生徒であれば、無償なんだろうけど、僕は退学者で学校関係者では無い。なので、そこに対価が発生しないとダメなのだ。バチカンとしても、転生とは言え、悪魔にボランティア活動を依頼では、体面問題になるらしい。そこで、欲しい物を対価としてくれると言う。う~ん…

 

ノックも無く、ドアが開き、ゼノヴィアが入って来た。

 

「ノックは?」

 

「すまない…ぼぉっとしていた。何をしていたんだ?」

 

「今回の案件の報告書の作成だよ。苦手だろ?」

 

「あぁ、そうだな…お前は…私に何をしたんだ?」

 

「僕の眷属である式神を入れた。僕の念じた通りに動く」

 

「そうか…それで…なぁ、お前の元で修行がしたい。お前は悪魔なんだろ?私の身体を対価として差し出す。だから修行をさせてくれ。頼む!」

 

はぁ?こういう展開は読んでなかった。なので、唖然とする僕。そんな僕の目の前で、着ている物を総て脱ぎ捨てるゼノヴィア。

 

「全身も見てくれ。全身を舐めてくれ。全身を味わい尽くしてくれ。だから…」

 

こうしてみると、見た目、態度は翼紗似であるけど、身体付きは翼紗より肉付きは良いし、胸は大きいなぁ…って、翼紗を基準に彼女を見ている僕。

 

「今は疲れているから、どうこうしようと思わない。修行の件は考える時間をくれ」

 

エロさが無いことがバレないように、振る舞う僕。拷問を考えるのは好きだけど、拷問の経過状況は興味無いし。

 

「そうか…わかった。考えてくれ…」

 

服を着ようとしたゼノヴィア。

 

「なぁ、裸のままで添い寝してくれないか?人肌に触れていないと、最近熟睡が出来無いんだよ」

 

これもリアス達と暮らすようになってから、変わった生活習慣の1つだ。専用フィールドで過ごしている時には、そんなことは思ったことも無かったのに…

 

「わかった」

 

笑顔のゼノヴィアが僕の寝床に入り、僕を待っていた。僕も衣服を脱ぎ、彼女の横に横たわった。

 

「なぁ、私は女として魅力は無いのか?」

 

僕の鼓動に引き寄せられたのか、僕の胸に耳をあてがう彼女。

 

「魅力?有るよ。じゃなきゃ、首を刎ねていたよ」

 

「ほぉ~、悪魔ともなるとそういう発想なのか?」

 

「いや、悪魔とは関係無い。僕の発想だ」

 

人差し指で僕の胸板に「の」の字を書く仕草をしている。これはどういうことなのかな?

 

「なぁ、お前は何者だ?」

 

「は?僕は男だけど…」

 

何を訊きたいんだ?

 

「それは知っている。散々頬張ったからな」

 

苦笑いして答えるゼノヴィア。

 

「転生悪魔の聖戦士だよ」

 

「隠していることは無いのかな?」

 

空いている片手で、僕の肉体の一部を弄び始めた彼女。見た目はごつい女だけど、指はしなやかそうだ。

 

「隠している?そうだな…前職は陰陽師だったことかな?」

 

「陰陽師とは?」

 

説明が面倒だな。どのレベルで説明しようかな?

 

「神官とエクソシストを足して2倍した感じかな?」

 

「聖魔に通じる者か?」

 

「まぁ…」

 

聖魔というより陰陽なんだが。

 

「うぅ~」

 

おいおい、自ら僕の肉体の一部を、彼女の肉体へと取り込み始めた。濡れていないと痛みが伴うのではないのか?

 

「あれ?入らない…」

 

僕よりも性知識が無い人に、巡り会えて良かった♪

 

「なんで…なんで…入らないの…私はまだ出来ない歳なのかな」

 

半べそをかきはじめたゼノヴィア。

 

「剣の修行と並行して、そっちも修行する。いいな、ゼノヴィア」

 

「すまない…お願いします」

 

そして、交わる事無く、僕達は寝入った。

 

 

 

------

 

バチカンに戻り、報告書を依頼主に渡した。

 

「で、対価の件ですが、ゼノヴィアをもらえませんか?僕の元で修行したいそうです」

 

と、伝えた。響めくバチカンの重鎮達。

 

「彼女は聖剣使いではあるが、まだ荒削りの戦士だよ。いいのか?」

 

「完成しきった物は弄りようが無いです。荒削りであれば、修正できる幅も広がると思いますし。ただ、僕と同じ立場、転生悪魔になってしまいますが良いですか?」

 

重鎮達は相談をし始めた。そして、

 

「許可しよう。君の書いたレポートは読んだ。確かに君の言う通りかも知れない」

 

『転生悪魔になって』というレポートをバチカンに提出した僕。その中で、転生悪魔の聖戦士であれば、魔の攻撃に抵抗力が有り、有利だと書いた。

 

「それで、もう一人、貰ってくれないか?」

 

もう一人?グリゼルダさんかな?奥の部屋から、移動式のベッドの上に眠っている女性が現れた。

 

「彼女はトスカ。ある事件により昏睡状態なのだ。彼女の能力は、堅固な防御シールドの生成だ。どうかな?君の力で目覚めさせて、役立てて欲しい。ここでは彼女を更なる辛い目に遭わしてしまいそうで怖いのだ」

 

トスカに近寄り、状態をチェックする。う~ん、意識に防御シールドを張って、外部との接触を拒んでいるようだ。う~ん、どうするかな…まぁ、貰える物は貰っておこうかな。

 

「分かりました。彼女を回復させて、悪との戦いに備えます」

 

「では、頼んだぞ。次の依頼も」

 

次の対価はなんだ?これは次の依頼分込みの対価かな?う~ん…

 

そして、僕はゼノヴィアとトスカと共に、帰宅した。

 

 

 

---リアス---

 

亘は2名の女性を同伴しての帰宅をした。おい、愛人をまだ作るのか…でも、話を聞くとそういうつもりではなかった。ごめん、疑ってしまったよ。まだ愛人では無いんだね。まだ…

 

一人は青髪が印象的なゼノヴィア。聖剣使いの聖戦士見習いだそうだ。亘の元で修行をしたいらしい。

 

「リアス、兵士の駒1つでいけるぞ」

 

彼女に駒を入れた。すんなりと入っていく。

 

「これでゼノヴィアも転生悪魔だ」

 

「えっ?こんな簡単に悪魔になれちゃうの?」

 

驚いている彼女。事実は意外にあっさりしたことが多いのよ。

 

「で、問題はトスカだ。彼女も駒1つでいけるが、防御シールドを外さないと入れられない。問題になるのは、永い眠りからの目覚めだ。タイムギャップが起きると発作状態になる。う~む、どうするかな」

 

亘がエロ関係以外で悩むのは珍しい。大変な作業なのかな?

 

「防御シールドを、はずすのも大変なの?」

 

「それは楽。陰陽師の術でいける。でも、精神的なダメージはなぁ…そうだ、小猫ちゃんを呼んで。あと、オーフィスも」

 

私は二人を呼んできた。

 

「オーフィスは彼女に添い寝をして。それで、暴れそうになったら落ち着かせてあげて。小猫ちゃんは、精神をオブラートに包むイメージで、持続性のある治癒術を頼む」

 

「やってみます」

 

「リアスはこの部屋に結界を張れるか?」

 

「う~ん…」

 

攻撃は得意だけど、防御は…

 

「じゃぁ、ソーナと草下さん、椿姫を呼んで」

 

「拒否!」

 

新しい眷属を見られたくない。

 

「じゃ、サーゼクスさん」

 

「了解♪」

 

お兄様を呼び出した。そして事情を説明した。

 

「そのくらいなら、容易いよ。でも、なんで張るんだい?」

 

私も理由を知りたかった。ナイスだよ、お兄様♪

 

「防御シールドを外すんですけど、外的刺激を緩やかに与えていきたいんです。ヨーロッパで眠りについて、異国の地で目覚めるのですから、余計に気を遣わないと、タイムギャップによる発作が危険です」

 

「そういうことか…わかった。徐々に外的刺激を透過させていけば良いのだな」

 

「助かります、サーゼクスさん。リアスは、彼女の頭の近くにいて。僕が合図をしたら、駒を入れるんだよ」

 

頷く私。

 

 

 

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