リア、クリスなどの新たな登場人物は、次章以降の話の登場人物です。
初投稿時、3作でのリンクをしていたので…(^^;;
---ブラフマー---
シュウの転移先の最高神より連絡があった。
『ブラックホールが関係しているかも』と、シュウの伝言が伝えられた。大量のエネルギーが光の粒子レベルまで分解されたから、なんらかのエネルギーの吸収がなければ、惑星の数個は飲み込まれて破壊されているだろうな。そうかブラックホールがなんらかの原因で発生して、大量発生したエネルギーを飲み込んでくれたのか。
どこか並行世界に神器を創造できる者がいたなぁ。その者にそういう神器が作れるか、確認してもらうか。発生させることだけなら、私でも出来るが、コントロールは出来無いから。
---グレイフィア---
寝る前に鏡で髪をとかしていると、私は航路の神様の目の前にいた。
「グレイフィアよ、シュウの子供二人を、家のシュウ専用倉庫に入れて欲しい」
突然、何を言われているのだろうか?
「どうしてですか?」
「シュウの望みだ。おぬし達の世界が、あの二人によって、破壊されていないかを心配しておるのだ」
「シュウと神様は連絡を取られているのですか?」
「そうだ。あいつが呼び出してくれれば、話は出来る」
あぁ、そう言えば…シュウの魔法の『ヘルプ』、困った時に航路の神様を呼び出せる魔法。並行世界でも有効だったのね。
「なぜ、シュウ専用倉庫なのですか?」
「あの倉庫のシュウに帰属している物は、シュウの持ち歩いている不思議な袋に連動しておるのだ。持ち込む世界に既に存在している物は連動は出来無いが、イレギュラーな存在のあの二人は持ち込み可能なはずじゃ。それを試してみたいということなんじゃ。おぬしに頼みたい。シュウはヴァイラを指名したのだが、ヴァイラではあの二人の暴走は止められないからな」
いや、私でも止められません。セラフォルーと二人で屠られ専門です。
「なるべく、早く頼むぞ!」
私は自分の部屋に戻されていた。彼の子供達はヴァイラといる。私は、急いでアウロスの家に転移した。
---ヴァイラ---
急にいらしたグレイフィアさんから、もたらされた吉報。ガイアとシルキーだけではあるが、シュウの元に転送出来るかもしれないという。私は、急いで1通の封書を作り、ガイアのポシェットに入れた。
「ガイア、お願いだから…ポシェットに入れた手紙を、シュウに渡してね」
ガイアは頷いた。最近、私の言うことを聞いてくれるようになったガイアとシルキー。やっと、親子関係を作れたと思ったのに…シュウの為だ。喜んで送り出そう。
4人で、私達の家に転移して、ガイアとシルキーをシュウ専用倉庫に入れる。しばらく待って、気配が消えた気がしたので、倉庫に入ってみると、二人はいなかった。
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翌朝、倉庫に向かうと、封書があった。
『愛しのヴァイラへ ガイアとシルキーを育ててくれてありがとう。今いる世界で、アウロスに家を建ててもらい、戻れる日を夢見ながら、ここに住むことにしています。こちらの世界では、リアスはまだ小学生くらいです。そして、リアスには天使の翼を持つ弟がいます。こちらの世界で、ソーナとヴァイラにはまだ逢っていません。逢えたら感想を書きますね あと、そちらに戻れれば、レイヴェルは生き返らせることが可能なはずです。白音に伝えてください シュウより』
文通ができる…帰属する物、封書の中には封筒がなん通も入っていた。シュウから送られて来たこの封筒でないと転移しないのかもしれない。
私は彼にもらった種を使って、彼との子供を作ろうと思う。シュウに名前を決めてもらえそうだし♪
---白音---
お兄様と文通が出来る?シーグヴァイラさんから知らされた良い知らせ。私宛のメッセージもあって、お兄様が戻られれば、レイヴェルも生き返ることが出来るらしい。レイヴェル、待っていてね!
---リアス---
育児放棄をしていたことを、シュウは見ていたのかしら?ヴァイラが代わりに育児をしてくれた。私とソーナの代わりにね。『愛しののヴァイラへ』って、当てつけかよ!って…当てつけでもいいよ。私に文句でも、罵声でもいいから、メッセージを下さい。あんな、どうしょうもない会話が、最後の会話って…シュウらしいけど。最後の最後に会話用魔法陣が使えたって。それも私に…ありがとう、シュウ。私も大好きです。お帰りをいつまでも待ちます。
---ソーナ--
シュウ君はアウロスの家にいるんだね。きっと、サンデッキから、私の学校が出来る場所を見守ってくれているよね?あなたのいる世界の私は素直ですか?私は大学を卒業したら、本格的に学校を運営していきます。あなたが戻るまでに、立派な戦士を出来るだけ多く育成しますから、帰ってきたら相手をしてくださいね。
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---リアス---
今日も仕事が終わって、アガレス領にあるアウロスの家の自分の部屋に戻ってきた。仕事は、ソーナの創立したアウロス学園で事務をしている。眷属の者は殆ど、教える側になっている。あの人がいた時に、もっと鍛えて貰えば良かった。後の祭りである。
窓からあの場所を、あの時、あの人が邪龍の群れといた場所を、見続けるのが日課になっていた。出てくるのはため息ばかりである。あれからもう10年以上経ってしまっている。涙が自然に出てくる。これも日課みたいなものだ。
私が大事で大切な想い出に浸っていたのに、ドアがノックされた。同居しているヴァイラかな?ドアの方を向くと…あの人がいた。私は歳の経過を顔に刻んでいるのに、あの人は、あの時のままだ…ズルい…
「ただいま、リアス。やっと帰って来れたよ♪」
私は固まった。声が出ない。あの人は私の前まで来て、優しく抱きしめてくれた。
「なぁ、ヴァイラはどこにいる?」
え?ヴァイラの前に、私に逢いに来てくれたの…
「サンデッキ…」
私は声を絞り出すように言った。あの人は「ありがとう」と言って、私の額にキスをして、部屋を出て行った。
---ソーナ---
リアスから珍しく連絡が来た。この時間帯は毎日、想い出に浸っているはずなのに…
「帰ってきたよ~」
久しぶり…そうあの時以来に聞く、リアスの弾んだ声。まさか…
「誰が?」
私は期待していた。あの人の名前が出るのを…
「シュウが帰って来れたんだよ~♪」
耳を疑った。あれから毎日この言葉を待っていたのに。あの時以来流したことがない、目から零れ落ちる暖かい液体。
「みんなと来て~」
リアスの声も泣いているみたいだ。
「勿論よ♪」
私は彼の仲間だった者達に連絡を取っていく。
---シーグヴァイラ---
毎日の日課、子供達とサンデッキから、遠くの邪龍の群れが消えた場所を見つめていた。この場所から見る景色はアウロス学園が建った以外、あの時と同じだ。
今日は不思議と、いつも吹いているあの心地良い風が吹いて来なかった。そのせいか、背後から放たれている何者かの気配を、すぐに感じとった。
「誰?」
振り向き、子供達を護るように、臨戦態勢に入る。
「ヴァイラ、ただいま。おぉ、アリスとシーナも大きくなったなぁ」
この声…目の前には…あの人が立っていた。待ちわびていた…あの人だ…私は駆け寄って抱きついた。
「おかえりなさい、シュウ」
あの人が頬を合わせて耳元で囁く。
「子育てを一人にしてゴメン」
子供好きだものね、あなたは…
「これからは、あの子達も鍛えて上げてね」
「勿論だよ」
急に爆発音が夜空に響いた。振り返ると、アウロス学園から花火が無数打ち上げられていた。アウロス学園の校舎はライトアップされている。まるで、この人に見せているかのようだ。
「シュウ君!」
アウロス学園の校長のソーナが、彼の隣に降り立った。目からは涙が流れていた。あっ、私もだ。
「ソーナ、ただいま。立派な校舎だ。夢が叶って良かったな。おめでとう!」
私が抱きついていたので、ソーナの頭を撫でていた。
「みんな、ズルいわ」
リアスが、あの人の背中に抱きついた。
「シュウ」「シュウ君」「シュウさん」「シュウ様」
色々な声が、この人に向けて飛んで来る。一緒に戦った仲間達が続々と、このサンデッキに集まって来た。一緒に支えてくれた方々も集まって来ている。あっ、お父様も…
「みんな、ただいま。やっと、帰ってくる方法、並行世界を渡り歩ける能力を、会得できました。長い間いなくて、ごめなさい!」
あの人はみんなに頭を下げた。突然、宴が始まって朝まで続いた。
---シュウ---
みんなに歓迎された。忘れていたらどうしようか思ったけど、覚えてくれていて、良かった。クリスの世界に戻って、移動成功を知らせて、移住計画を立てて、子供二人とリアと4人で帰って来た。早速、アウロスの家の住人に、リアを紹介した。リアスは驚いている。まぁ、驚くよなぁ。
「並行世界の私?サイボーグ化しているの?」
まぁ、長い話だけど、リアスにも解るように掻い摘んで、噛み砕いて説明した。
「並行世界の私は、そんなことをしたの?」
リアが頷いた。
「この世界のリアスさんは、明るくてフレンドリーで、私も驚いています。私も貴女のような性格だったら、主のヤマトに哀しい思いを、させなかったかもしれません」
リアの境遇を理解したみたいのリアスは、少し涙ぐんでいた。そんなリアスの頭を撫でてあげると、抱きついてきた。
「おい、リアス。鼻水つけるなよ」
「悪魔は鼻水出ないもん」
「リアスって悪魔だったっけ?」
「悪魔の名門の次期当主よ」
「そうだっけ?」
「あぅ…」
凹んだかな?久しぶりに見るリアスの困った顔…帰って来たって実感が湧いてくる。
「お前のその顔と、お前とこういう会話がしたくて、戻ってきたんだよ、リ・ア・ス!」
あぁ、僕の言葉で、更に大泣きしてしまったリアス。僕は頭を掻いた。ヴァイラはニコニコして、僕らを見ているし。アリスとシーナは不思議そうに見ているよ。
「ヴァイラはこの家を護って欲しいから、今後リアがヴァイラのポジションに着く。あぁ、あっち系はヤマトの担当なので、僕は手を出さないから安心してくれ」
「女性関係なんか心配していないわよ。私はあなたが無事に帰って来てくれるだけで良いから」
ヴァイラの優しい言葉に涙が…見せたくないけど、見せてしまった…凹む僕。
「シュウさんとリアスさんの会話って、見ていて楽しいですね」
リアがヴァイラに話し掛けた。
「前からあんな感じなのよ、あの二人はね」
「そろそろ、待ち合わせ時間だから、行ってくるよ」
「いってらっしゃい」
大泣きして抱きついているリアスを剥がして、リアと子供4人を連れて、あの場所に向かった。
待ち合わせの場所、アグレアスのフィールドに着くと、待ち合わせをしていた方々が待っていた。魔王4人、大公、そして白音と黒歌。
「蘇っても、浦島太郎状態じゃないかな?いいのかな?お兄さん」
僕は魔王サーゼクスに問う。
「あぁ、出入り口には魔王軍が待機している。このフィールド、観客席にいた者達には事情を話して、生活再建できるまで保護するようにする」
「わかりました」
僕は天使の翼を展開して、祝福の聖剣を掲げて祈りを捧げた。そして、創造の扇を使い、あの時邪龍になった者達の身体を作り出す。その一体一体の傍へ行き、招魂をして身体に魂を戻して、蘇生をしていった。蘇生を受けて意識を戻した者達には、魔王の眷属や大公の配下の者達が、カンタンな説明をして出入り口に誘導をしていく。
朝から始めた作業は、真夜中過ぎまでかかった。次にあの部屋…白音達と行く。レイヴェルが邪龍化された部屋にだ。部屋に入ると、涙がこみ上げてきた。僕はここでも、祝福の聖剣を掲げて祈りを捧げた。そして、創造の扇を使い、招魂をして魂を戻した。
レイヴェルの意識が戻るまで、とてつもなく長く感じた。胸が上下し始めて呼吸を始める。唇に赤みが少しずつ戻っていく。白音が我慢出来無くて、レイヴェルを抱き起こした。そして、彼女の耳に掠れるような声で囁いている。
「レイヴェル、起きて。レイヴェル、目を覚まして。ねぇ、お願いだから」
黒歌がレイヴェルの身体の気の流れを整えていく。すると、レイヴェルはうっすらと目を開いた。
「ここは?私、シュウさんに浄化された…はずだけど」
僕は跪いて、レイヴェルの頭を撫でた。
「ごめん、遅くなって。やっと、レイヴェルを生き返すことができたよ」
レイヴェルは、僕の顔を確認しているみたいだ。
「シュウさん、ありがとうございます」
白音はポシェットから、クッキーの入った袋を取り出して、レイヴェルの手に渡した。
「レイヴェル、お兄様に渡すためのクッキー、預かっていたのよ」
レイヴェルは遠くを見る目をしている。思い出しているのか?
「そうだ、シュウさんにクッキーを渡すために持ってきたんだ」
レイヴェルは僕にクッキーを手渡してくれた。
「ありがとう、レイヴェル」
僕は色々な事を思い出して、大泣きしてしまった。そんな僕をリアが優しく抱きしめてくれた。白音と黒歌は、到着した医療チームと共に、レイヴェルを医療機関へと届ける為に部屋を出て行った。
僕の感情が落ち着くまで、リアと二人でそこにいた。そして落ち着きを取り戻した僕は、リアと共にアウロスの家に帰った。
翌日は、僕達の家に子供4人と向かった。アリスとシーナは初めて来たようで、カオスぶりに驚いているみたいだった。
「で、その双子がシーグヴァイラとの間の子供なの?」
初代魔王レヴィアタンさんこと、リヴァさんが訊いて来た。
「そうです。天使の翼と悪魔の羽の両方を展開出来るみたいですよ」
「まぁ、アガレスの直系だから、バアル&グレモリーとは違うよ」
大天使サマエルが、わからない顔をしている者に説明をしている。九重は、初めて見る甥、姪に戸惑っているし。
「命名の由来はなんだ?」
堕天使総督アザゼルが、答えにくいことを聞いてきた。
「アリスはリアスのアナグラム。アイツみたいに、元気で太い神経を持つ子に育ってほしいかったから。で、シーナはシーグヴァイラとソーナから文字をもらった。あの二人みたいにクールビューティー系になって欲しいから…なんか、恥ずかしいよ~」
僕は精神にダメージを負った。アザゼル、覚えていろよ~!
「なんでこの家は、様々な種族のトップが集まっているのですか?」
アリスが問うて来た。
「なんで?その疑問に疑問だよ、アリス。この家のトレーニングルームに行くと、もっとカオスの世界だぞ。邪龍とか真龍とか龍神とかいるから。お姉さん、この新入り2名を連れて行ってもらえますか?」
セラフォルーお姉さんに頼んだ。
「いいよ、シュウ君♪」
「で、シュウ君。絶対神様の特務機関になるのかい、君と君の仲間達は?」
魔王サーゼクスお兄さんが聞いてきた。
「まぁ、この家のドラゴン達とリヴァさん達もメンバーにします。各並行世界、異世界にいる最高神様達からの依頼だから、どんな強敵がいるか分からないから、出来る限り最強な戦力で作戦を遂行しようと思っています」
絶対神様が、報酬として多少の無理難題も叶えてくれるみたいだし、色々な世界に行ってみたいしねぇ。
「じゃ、あっちの世界にいるメンバーを引き取りに行ってきます。ガイアとシルキーはこの家にいてくれ。リアと二人で行ってくる」
子供二人は頷いて、楽しそうにトレーニングルームに向かっていった。そして、リアと二人でクリスの世界へと戻っていった。