---ヤマト---
リストに目を落として、次の獲物を調べる。次はこいつだ、巡 巴柄!椿姫と同じ退魔師の家系である。前回と同じく、那魅さんに情報を貰う。更なる力を得る為に、悪魔の手先になったみたいだ。彼女の行動範囲を調べ、狩りへと出掛けた。。
サイコキネシスで、身体の内側から弄ぶとカンタンに戦闘不能になった。今回は遠隔で堕とす練習台にした。椿姫と違い、耐久力が無いなぁ。楽しむ前に失神してしまったし。彼女の身体から駒を取り出して、彼女だけをあの部屋に送り込んだ。
---ソーナ---
最近、私の眷属達が消息不明になることが多くなった。どこへ行ったのか?
ある日突然いなくなる。神隠しにでも遭遇するように。神?まさか、あの神社が関係しているのだろうか?
魔王である姉に相談してみた。
「この件は関わらないでね、ソーたん」
何故か、姉は哀しそうである。事情を知っているみたいだ。
「何か、知っているなら、教えてください。お姉様」
溜め息をして…目に涙を浮かべている姉。こんな姉を見たことがない。
「何を隠していらっしゃるのですか?」
「あぅ…」
誰かに口止めをされているのだろうか?
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
姉は震えて泣いている。誰に謝っているのだろうか?
「お姉様、どうしたんですか?」
私は取り乱している姉を、優しく抱きしめた。その瞬間、私達二人はどこかに強制転移された。目の前には、数名の人物がいた。姉が彼らを見ると、彼らの一人に縋り付いた。
「お願いします。ソーたんだけは見逃してください。お願いします。私はどうなってもいいですから、お願いします」
必死に姉は、その人物に嘆願している。
「例外は無い。セラフォルー。お前、わかっていただろう?」
「そこをなんとか、お願いします」
少年が腕を横に出して、姉を攻めている女性を制した。
「紅髪の少女を連れて来い!少女以外の紅髪を抹殺して来い!」
紅髪の少女?リアスのこと?リアス以外の紅髪って、サーゼクス様??
「それは無理です」
「じゃダメだ」
「では、力づくで…」
姉が言葉を言い終わらないうちに姉の首に首輪が嵌められ、そして全裸にされ、どこかに強制転移させられた。
「お姉様をどこへ?」
「お前の姉は、裏切ろうとしたから、能力を剥奪して地獄へ行って貰った」
「え?」
「『零と雫の霧雪』を奪い取った。今の彼女は、人間並みの能力だよ」
少年と目が合った瞬間、体中が火照ってきた。頭もぼぉっとしてきた。身体を幾重もの手が襲ってくる感覚がある。私は身をよじり、そこから逃げようとしていた。
服を脱いで、私を襲っているモノの正体を見ようと思ったのだが…全裸になっても何もいない。見えない何かに襲われていた。突然、後ろから胸を弄られる。視線を落とすと、乳房の皮膚の下で、何かが蠢いている。
「やめてぇぇぇぇ~!」
口に何かが入れられた。
「うぐぅぅぅぅぅ~」
舌が何かを触ろうとするが空を切る。口の端からヨダレが垂れていく。目に熱いモノが溜まっていく。なんで、こんな目に…
大きな手で下腹部を捕まれ揉まれている。指だろうか。私の中に入ってきた。
「いやぁぁぁぁぁぁ~!」
後ろの穴にも、何かが挿入されていく。
私は何人の者に弄ばれているのだろうか?弄んでいる者の姿は見えない。そうこういしていると、脚が開かれていく。股間が裂けるのではないかと思える程の力で…開ききった脚を、引き抜こうとする力で引っ張られている。股の割れ目から左右に千切れそうだ。誰か、助けてぇぇぇぇぇぇ~!
目の間にいる者達は、そんな私の惨めな姿を見ているだけだ。お姉様の送られた地獄って、これ以上のことがされるの?お姉様、助けてぇぇぇぇぇ~!
---グレイフィア---
この局面で、セラフォルーが裏切るとは。まぁ、極度のシスコンだったし。妹の為なら、なんでもする。そう…あの男と同じだ。
これが若い頃、私と「最強の女性悪魔」の座を競い合った者の末路か。刺激を求めて、あらゆる責めを、私から受けて失神した女を見て思った。
口からは泡が湧き出ている。股はだらしなく開き、液体が流れ出している。魔王の威厳は、その姿からは既に感じられない。
---レビア---
手に入れたソーナを装置に入れて色々調べている。先に調べたシーグヴァイラで得たデータと比較する。遺伝子レベルで少し違いがある。違う種族の血がシーグヴァイラには少しではあるが流れているみたいだ。他の種族の検体も必要だな。
---那魅---
ヤマトから、ソーナ・シトリーを狩ったと報告が来た。セラフォルーが裏切ったとの報告も受けた。悪魔側からの攻撃が有るかもしれないので、姫島神社の力を強化していくようにしよう。
どんなに小さくても、寂れていても、神社は祭祀施設であり、鳥居の内は「神霊が鎮まる神域」として大事な場所である。そんな神聖な場所をカンタンに攻撃してくる悪魔達を私は決して許すことは出来無い。
---サーゼクス---
リアスの縄張りで、悪魔狩りが行われているようだった。
リアスも、薄々気づいているみたいだが、自分の縄張りで問題が起きているとは、認めたくないみたいだ。あのエリアに住んでいるシトリー眷属の者と、連絡が取れないようなんだが。次期当主のソーナ君との連絡も取れなくなっていた。事態は確実に悪化している。
一番最初の対応のまずさが、今も響いているのはわかっているが、魔王の立場ゆえ、それは認められない。
あの時、グレイフィアと朱乃君の交換をしていれば、日本の神格とは良い関係を結べたかもしれない。でも、今更後には引けないし、過去に戻ってやり直すことも出来無い。
次に攻撃する時は、総攻撃をする覚悟で無いと無駄死が増えそうだ。
---リアス---
私の縄張りで最近、悪魔狩りが横行しているらしい。眷属の者に調査をさせているのだけど、収穫がまるでない。親友のソーナに相談して、ソーナの眷属の者にも調査をしていもらったのだが、返り討ちに遭っているようで、ソーナの眷属は壊滅状態だとか。
そのソーナも返り討ちに遭ったみたいで、定時連絡をしても応答がまるでない。連絡が取れなくなってから、もう1週間も経っている。
私レベルでは対応できない問題なのかもしれない。お兄様に対応をお任せしよう。魔王様なのだから、きっとどうにかしれくれるはずだ。
---ヤマト---
アジュカ先生とレビアさんが共同で、駒を作ってくれた。悪魔の使っている駒の進化系である。僕の『悪魔にも眷属にされる気持ちをわかって欲しい』という願いを叶えてくれた。
僕達の姉ちゃんは、僕達と一緒にいたいという願いを無視されて、レーティングゲームという、悪魔の為のお遊びの道具にされてしまった。それがどういうことかを悪魔にもわかって欲しかった。
元刑事のキディさんが調べてくれた結果、この駒王町は悪魔の縄張りで、日本政府とも協定を結んでいるみたいだった。悪魔は何をしても治外法権で、日本の法律によって罰せられることは無いんだそうだ。その代わり他の国土では、悪魔の行動を制限する約束になっているんだって。
どこの国も、バチカンを除いて、そういう場所が1箇所あるそうだ。これについては那魅さんも知らなかったそうで、怒りを露わにしていた。あんな那魅さんは初めて見たよ。だからあの時、姫島神社が一斉砲火を受けたときも、鷲尾神社も攻撃を受けたときも、警察や軍隊が来てくれなかったようだ。
そうそう、作ってもらった駒は、『鷲尾神社の駒(イーグル ピース)』と名づけた。特徴は、悪魔に使うと転生人間になる。駒の所持者の行動は記録される。ルール違反をした者は体罰を受ける。この駒の所有者は、悪魔の駒を入れることが出来無い。転生悪魔は悪魔の駒と交換される。あと、隠し要素が入っているらしい。まぁ、一度にたくさん言われても、僕が覚えきれないから、徐々に教えてもらうことにした。
まず、捕らえた者たち全員に、駒を使用した。その後で、魔王の妹のソーナと話すことにした。ソーナは当然全裸で手足を拘束している。ソーナは僕を睨んでいる。
「なんで、こんなことをするのよ?」
「悪魔が人間界で、好き勝手やりすぎるのがいけない、って思わない?」
「私の質問に答えなさいよ」
「紅髪の悪魔を恨めよ。あいつらが悪いんだから。魔王だから?魔王の妹だから?人間の住む世界で、好き勝手やっていいと思っているのが許せない」
「私達と関係ないでしょ?」
「ある。同じ種族だろ?それにソーナは僕達を裏切った魔王の妹だろ?」
「裏切る?お姉様は悪魔側なのよ。あなた達の味方になる訳無いでしょ?」
「はぁ?悪魔にも僕を助けてくれる良い悪魔がいるんだよ」
僕が合図をすると、グレイフィアさん、アジュカ先生が現れた。これにはソーナは驚きの声を発した。
「え?グレイフィア様、生きていらしたのですか?アジュカ様がどうして??」
「私はサーゼクスに殺されそうになった時に、彼、ヤマトに命を助けられた。残りの人生、私はヤマトのメイド兼ボディガードになることに決めたのよ」
「サーゼクス様が、グレイフィア様を?」
「そう。ヤマトは、私と彼の姉の朱乃さんとの交換を、サーゼクスに伝えたの。そのサーゼクスからの返答は、私の生死は問わない、あの一斉砲火攻撃だった。実際、ヤマトが護ってくれなかったら、私は死んでいたわよ」
「まさか…アジュカ様も?」
「俺の場合は、無駄な血を流さないで解決しようと、独自ルートで彼の後ろ盾と交渉をした結果だよ。サーゼクスの行った、ヤマト、グレイフィアに対する対応は、酷いの一言だ。それに、彼の後ろ盾とやりあえば、冥界が滅びると思ったから。それだけの力を持つ人類最強の戦力だよ。後は、ヤマトが感じている疑問、俺が悪魔だった為に今まで考えて来なかったことだった。『超越者』とされている俺が、人間の抱いた疑問に答えられないような理不尽なことを、やっているって気づいたのも理由かな」
「疑問?人間の疑問に、アジュカ様が答えられなかったのですか?」
「そうだよ。レーティングゲームの在り方と眷属について。レーティングゲームは本来、悪魔が実戦経験を積む為の仮想戦争だ。実際に戦い、命を落としては、減少傾向の純血悪魔が更に減る危険があったからね。でも、『王』は指示を出すだけで、戦いに参加することは稀だ。殺されそうになればギブアップすれば、無傷で負けることが出来る。でも、眷属は戦闘不能になるまで戦わないといけない。眷属が悪魔であれば、彼の疑問に答えられたかもしれない。でも、眷属に悪魔がいるのは、レアケースだ。たいていは能力の高い他の種族を眷属にしてしまうことが、ほとんどだからね。ソーナ君のところに、眷属の悪魔はいるかい?」
「いません。他の家の悪魔を、眷属にするのは失礼ですから」
「そうだろう?それが悪魔としての暗黙のルールであり、マナーなんだよ。でも、本来のレーティングゲームの在り方だと、眷属が悪魔でないといけない。だから、眷属は転生悪魔という形で本来の在り方に準じたんだ」
「どこに、問題が有るのですか?私達は悪魔なんですから、悪魔のルール上問題は無いです。人間が意見することではないでしょ?」
「そう、冥界内で眷属を得ていればね。実際は、人間界や他の種族の世界まで、手を伸ばして、眷属探しをしている。中には、ヤマト君のように、家族の目の前で攫うケースもある。これって問題だと思わないかい?」
「彼は目の前で、悪魔に家族を攫われたんですか?まさか…紅髪って…」
「そうだよ。僕の姉ちゃんは僕と妹の目の前で、僕達と生きたいって、紅髪の少女の悪魔に願ったのに、僕達と生きる権利を反故にして、攫って行ってしまった。未だに姉ちゃんに会えていないよ、あれ以来ねぇ。この悔しさがソーナ、お前にわかるか?お前らの理論だと、人間の家族の絆は、悪魔に切られても文句言うなって思えるんだけど」
涙を堪えている僕を、グレイフィアさんが優しく抱きしめてくれた。
「ソーナさん、彼の悔しさがわかりますか?彼の姉は彼らと一緒に生きたかったに、あの紅髪の魔王の妹の眷属として、悪魔にされて、戦う道具になっているんですよ」
「それは…」
「しょうがないことですか?ならば、あなたも味わいなさい。もう既に、あなたは彼の眷属です。転生人間になっています。もう冥界には戻れません。あなたの能力は奪っていますので、ただの人間として、一人でこの世界で生きてみますか?」
「えっ…」
「お嬢様育ちのあなたには無理かもしれませんね。とりあえず、あなたもこの家のメイドとしてヤマトに仕えてもらいます。いいですね?」
「拒否したら?」
「あなたのお姉様と同じ待遇にします。あなたは何日保つかしらね。ヤマト、この子をハーレム送りにするわよ」
僕は頷いた。