---ソーナ---
ハーレムと呼ばれる部屋に強制転移された。目の前ではお姉様が、目を剥いて失神しているようだ。向こうでは、シーグヴァイラが自分で性欲を処理している。周りを見渡すと、私の眷属がたくさんいた。一心不乱に、自分で性欲を処理しているようだ。
扉が開いて、あの少年とグレイフィアさんが入ってきた。あの少年は全裸である。グレイフィアさんはなんの躊躇もなく、シーグヴァイラの手足を拘束して、色々な道具で弄び始めた。
少年は、私の前に立った。彼の目と合った瞬間、体中が火照り、頭がのぼせたようになっていく。
「おい、冷静沈着が売りなんだってね、ソーナ・シトリーよ。いつまでも、冷静沈着でいてほしいなぁ」
どういう意味?また、見えない多数の手が、私の体中を弄り始めた。しかし、良く観察すると、乳房の皮膚が手の形に盛り上がっている。皮膚の下にある手で弄ばれていたのかぁ。これでは、逃げようがない。
彼は私のお尻から何かの薬を入れたみたいだ。徐々に太ももが痙攣し始めた。今まで感じたことがない…いや、自分で性欲を処理している時に感じていた感覚が、私を襲ってきた。
「あぁ…いい…ダメ…あっふっん…あぅ…」
性欲に飲まれないようにしたい心と、快感を求める心が、私の中で戦っている。そんな私の苦悩がわかるのか、彼はニヤニヤと私を見ている。
彼が行動し始めたのは、彼のモノがそそり立ってからだ。愛液が湧き水のように染みだしている私の秘部にソレを収めてきた。両手で胸を、舌で口を弄んでいる。そんな彼の行為を、私はもはや拒まず受け入れている。
「冷静沈着でも性欲には、貪欲なんだな」
そう、性欲の前では冷静沈着なんて意味をなさない。私の本能が求めているのだから。もっと、彼にいじめてほしいとさえ思い始めている。
腰が、私の腰が刺激を得ようと動いている。彼のモノを奥へ奥へと進ませていく。更に、彼に気に入ってもらおうと、舌で彼の口の中を舐めまわす。もっと、私を壊して。私は性欲という底なし沼に沈んでいった。
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ここに強制転移してきて何日経っただろうか?ここにいると時間の感覚がわからなくなる。ここにいる者全員、性欲に溺れていた。彼らが来ないと、自分で処理をするしかない。彼らが来ると、気にいってもらおうと、せっせと奉仕をした。
たまに共食いも起きる。お姉様が私を求めてくる。私の口を自分のアソコに押し付ける。私が刺激を与えるまで、押し付け続ける。私にとっては地獄である。それを見ていた他の者も私を道具として使う。かって私の眷属だった者もだ。彼女達の体液塗れになる私の顔面…もう精神はボロボロである。自分で自分の処理すら出来無くなっていく。
そんな私にとっての至福な時は、彼に優しく抱かれている時…いつ、抱きに来てくれるのだろうか?そんなことを考えながら、みんなの道具になっている私。
ある時、シーグヴァイラが、突如いなくなっていた。どこへ行ってしまったのだろうか?
---シーグヴァイラ---
考える時間はたくさんあった。人間から見た悪魔の傲慢さ、彼の悪魔に対する怒り、彼の持つ疑問などを理解することが出来た。私はもう悪魔では無いからかな?既に、彼の下僕の転生人間である。
傲慢だった自分を反省し続けていたある日、やっとハーレム部屋から出されて、身分がメイドに昇格した。それからは、グレイフィアさんから、メイドの仕事を一から学ぶ毎日。
悪魔として生きていた時より、なぜか張り合いがあった。それは、グレイフィアさんも感じていたようだ。悪魔は貴族社会であり、上下格差が激しく違う。
でも、ここは仕事上の命令系統の上下関係があるだけで、普段の生活においては、あまり身分差はない。もちろん、メイドとしての仕事をしている時のグレイフィアさんは、主より一歩引いた位置にいる。但し戦闘時は、グレイフィアさんが軍師として、皆の指揮をまかされているようだ。
家族構成もグレイフィアさんに叩き込まれる。この住居、鷲尾家の戸籍上の住民は、長男ヤマト、長女ヴァーリ、次女ルフェイ。ソレ以外の家族は、SS級元はぐれ悪魔の黒歌さん(もう悪魔でないので、はぐれ悪魔じゃないってヤマトの主張)、ルフェイの実の兄のアーサーさん、帝釈天からの命令で援軍にきている孫悟空の末裔の美猴さん、天界からの命令で援軍にきているデュリオさん、元サーゼクス眷属のマクレガーさん。あと、メイドのグレイフィアさんと私である。
あぁ、ハーレム部屋にも数名いるけど、私には誰がいるのかよくわからない。
悪魔が絡む事以外は、平和な家庭であり、私達は家族であり、私にも優しく接してくれる。ヤマトが憎んでいるのは、悪魔至上主義みたいな考えを持つ悪魔であり、ヤマトの感じたこと、考え方を理解して、改心した悪魔に対しては、とても優しい。
グレイフィアさんが、残りの人生を彼に捧げると、言っていたことが、理解出来つつある。彼の弱点、根が優しいこと。なので、悪魔に対しては躊躇をするなと、グレイフィアさんに叩きこまれている。あの思い出したくないハーレム部屋は、躊躇なく悪魔を責める訓練も含まれているみたいだ。他にも存在理由が有るみたいだけど。
---イッセー---
久しぶりにヤマトの家に遊びに行った。かわいいメイドさんが増えている。ヤマトの親に会ったことが無いけど、どんだけ金持ちなのだろうか?家はデカイし。妹達もかわいいし。羨ましいぞ。
ヤマトの部屋に通された。こいつの部屋はエロ本は無いし、エロビデオも無い。そんな物は必要が無いのだろうか?かわいいメイドさんを両手に抱きしめ、あんなことしていたりとか、あれこれ妄想をしてしまう。
そんな俺の心を見透かすようなヤマト。怪しげな装置を僕に取り付けていく。なんでも俺の為に制作した装置らしいが…
体験してみると、この装置はなんと気持ちが良いのだろうか?まるでハーレムにいるみたいで、目の前にいるたくさんの女の子とやりたい放題できる。幸せだよ。
タイマーで1日1時間出来るそうだ。それ以上の時間は、現実世界に戻れない危険があるとか。不思議なことに、バーチャル世界で得た快感が装置を通して、俺の神経に伝達されて疑似体験ができる装置だという。毎日、遊びに来ようかな?
これまでの人生において、溜め込んでいたものを一気に放出してしまったため、パンツがヌルヌルのガビガビになるのが欠点だ。帰宅する道のりがつらい。
---ヤマト---
やっと高校生になった。そして駒王学園に入学した。イッセー、ヴァーリと同じクラスだ。
情報によると、この学校は紅髪の男が理事長をしているそうだ。この学校なら紅髪の少女が接触してくる可能性もある。あと、彼女の眷属の総てが、この学校に通うらしい。もしかすると、お姉ちゃんに逢えるかもしれない。悪魔に洗脳されて、僕らの事を覚えていないかもしれないけど。
それでも、お姉ちゃんに逢いたい…
---朱乃---
あの子達が、私と同じ高校に進学してきた。きっと、今も私を探しているのだろう。
私は転生とはいえ、悪魔になってしまった。あの子達と生きたかった。今でもそう思っているけど、リアスに逆らうことが出来無い。そういう契約で、今こうして生きているのだから。契約を破れば、私は『はぐれ悪魔』として処分の対象になる。あの子達と生きるという事は、私達姉弟が悪魔の手で皆殺しに合う危険性を孕んでいる。
出来るなら、あの子達と会いたくない。つらくなるだけだから…
---サーゼクス---
あの子達が、駒王学園に入学してきた。僕がここの理事長をしていることは、勿論知っているはずだ。なのに何をしに、ここへ入学してきたのか?
疑ってしまう。ここには大切な妹、リーアも通っているのだから。
---ヤマト---
早速、接触してきた。僕はヴァーリと理事長室に行った。あの時、グレイフィアさんと一緒にいた紅髪の男がいた。
「理事長様が、一介の新入生に何のご用ですか?」
「君達は何をしに、この学園に潜り込んだのかね?」
「ハイスクール生活を満喫する為です。家からも近いし。他にどういう目的があるというのですか?理事長様」
僕とヴァーリは、憎き紅髪の悪魔へ、オーラでプレッシャーを掛けていく。
「もし、妹に手を出したら…」
「3度めの攻撃を受けるということですか?理事長様。あぁ、この学校内で僕達を始末するつもりですか?あなた達、悪魔が仕切っているこの学園でね。まぁ、そうなったら、色々な勢力から攻撃が行くかもしれませんけどね」
「貴様、魔王を脅すのか?」
「悪魔が一番偉いとは、思わないことだ。シスコンの魔王様」
「なんだと?」
「一番偉いのは、この星を作られた神様だからね」
シヴァさんに教えられたことを伝えるが、
「ふふふ、神なぞ、もういないのだよ。3大勢力戦争時に神を屠ったのは我々悪魔だぞ」
「ふ~ん、そう思っていれば良いではないですか?他にご用件はありますか?」
「君達を退学にする。理事長である私を罵倒したからね」
「入学してすぐに、そういう処分って…仕切っているのが悪魔だからできるのか」
「明日からこの学園に出入り禁止だよ。目障りだ。消えろ!」
って、シスコン魔王の手によって、僕達は強制転移させられた。知らない場所に…ここって、どこだ?
僕の中にいるオーフィス先生がぼそっと、
『次元の狭間 我の故郷』
と、教えてくれた。
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オーフィス先生のおかげで、帰宅できた。それから、理事長室で体験したことを、集まってくれたみんなに聞かせた。
「高い入学金を取っておいて、入学式直後に退学処分って詐欺だな」
アジュカ先生の仰る通りです。詐欺だと思います。
「でも、魔王だから、誰もあいつに処罰なんか出来無いなぁ。これって、確信犯だろ?」
キディさんの仰る通り、確信犯だと思います。
「スーパーシスコンの過剰反応だね」
グレイフィアさんの仰る通り、過剰反応だと思います。僕達は、まだ何もしていないし。
「さて、どうしよう?こういう展開は考えていなかったもの」
僕は悩んだ。そんな僕を見かねたシヴァさんが
「あのシスコン魔王との会話は録音してある。天界と、ヤマト達の身元保証人になっている堕天使の総督に、その録音データを送ったよ」
あっ、僕らの身元保証人は堕天使の総督だった。
「アザゼルか、ミカエルが動いてくれるだろう」
---アザゼル---
シヴァ様から録音データが送られてきた。聴いてみると…バラキエルに頼まれて、あいつらの身元保証人になった俺に一言も無く、即退学だと?
入学金は、あいつらが用立ててきたが、この処分はおかしいだろう?サーゼクスよ!身元保証人に連絡も無く、学校生活を1日もさせずに退学処分って、どんだけのビビリーなんだ、お前は??
サーゼクスに連絡をした…が、無視された。堕天使にもケンカを売るってことだな?
---ミカエル---
シヴァ様から録音データが送られてきた。この魔王は何を言っているんだ?彼の父親の神は、まだ生きているぞ?勝手に殺したことにするなよな。それも、実の息子の前で父親を殺したのは自分って言っていないか?
この魔王は、天界にケンカを売るってことでいいんだな?
---サーゼクス---
緊急の理事会が開かれた。議題は『入学式直後の退学宣告は職権濫用では無いのか?』である。理事長は僕であるが、理事は4勢力(天界、冥界、堕天使、人間)の者がなっている。そのうちの3名から議題が提出された。
僕は事情を話したのだが、天界と堕天使側から、あの時の会話を録音したデータが公開された。録音?いつしたんだ、あの子らは…
録音データを聞いた理事全員から、退学理由がよく分からないなどの意見が出た。評決で、彼らへの処分は撤回せざる負えない上、今後、正当な理由も無く、退学にしないことと、きつく説教までされた。なんで、僕が責められないといけないのだ?魔王なのに…
---ヤマト---
退学を言い渡されたあと、何も学校から連絡がなく、アザゼルおじちゃんに連絡をした。
「はぁ?退学が解かれていないだと?退学処分を撤回したはずなんだが…確認してみるよ」
おじちゃんが、学校に確認してくれることになった。
---サーゼクス---
また、緊急の理事会だ。議題は『退学処分撤回を理事会で決めたのに、なぜ理事長は撤回しないのか?』だ。お前らが、勝手に撤回しだんだろう?
「なぜ理事会で決定したことを、1か月も放置しているのですか?」
「放置していないが」
「彼らに退学処分を撤回したことを知らせました?」
「そんなの僕の仕事ではない」
「では、誰の仕事です?」
「担任だろ?」
「担任には知らせましたか?」
「なんで、僕がそんなことを、わざわざしないといけないの?」
「あなたが、彼らに命じたんですよ!!」
「今でも自分の判断は、間違っていないと思っている。間違っていると思う者が、正せば良いだろう?」
「理事会で決まったことを、反故にするんですね?」
「理事会で決めたなら、君達が知らせてあげればいいだろう。」
「理事長でしょ?」
「そうだよ。いちいち、そんな一人二人の生徒の事に、わざわざ僕が出る必要性は感じない。だから、今君達に命じただろ?君達で知らせてあげろっと」
「……」
---アザゼル---
理事をしている者から連絡がきた。退学撤回はしているが、理事長に知らせる気がなかったらしい。サーゼクスよ、いい加減にしろよ!あいつらは、お前よりも頭脳戦は長けているぞ。
---サーゼクス---
緊急の保護者会が開かれた。議題は『なぜ、理事長は理事会の決定を無視して、入学式直後の退学命令を撤回しなかったのか?』だ。はぁ?誰だ。リークしたやつは!!
会場で、理事長室のやりとり、理事会でのやりとりを録音したものが流された。保護者から、あれこれ質問やら意見が飛び交っていた。理事長解任の緊急動議が提出された。そして、あれよあれよの合間に、僕の理事長解任は採択されてしまった。
理事長選の日、僕以外に対抗馬でグレイフィア・鷲尾という人物が立候補していた…え?グレイフィア??死んだのに蘇ったのか?それとも同名な別人?
選挙の結果、グレイフィアが理事長になった。理事の一人からもたらされた情報によるとい、彼女はあの子らの家のメイドだそうだ。僕は愛妻かどうか確認する為に、選挙後に新理事長と会いに、理事長室へ向かった。そこにいたのは、あの子達と、死んだはずのグレイフィアだった。
「グレイフィア!生きていたのか?」
嬉しさのあまり、僕がグレイフィアに抱きつこうとしたら、
「前理事長、それはセクハラです。この部屋から出て行ってもらえませんか?」
彼女の手で、僕は強制転移された。飛ばされた先は、僕の知らない場所だった。目の前を悠然と巨大な紅色のドラゴンが通り過ぎていく。え?もしかして、あれってグレートレッド?
そう、僕が彼らにした事の仕返しで、次元の狭間に飛ばされたようだ。なんでだよ?グレイフィアよ?