※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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戦士達の休息*

 

 

 

---グレイフィア---

 

ヤマトが退院してきた。鎧として役目を果たしたかったムゲンに、こってり絞られていた。たくさんの仲間に迷惑と心配をかけたことで、ヤマトは反省をしている。ムゲンによると、あの程度では、傷付かないって。

 

リアスとソーナの事を相談した。悪魔相手では戦えないことを。彼は頷いて考え始めた。

 

「心が閉ざされているのかな?僕は彼女達に酷い事をしてしまったから」

 

「彼女達には酷い事だけど、彼女たちの家族に酷い目に遭ったからね」

 

「それって、因果応報?」

 

「そうね。でも、どこかで止めないとねぇ」

 

「二人と話しあうよ」

 

 

 

---リアス---

 

退院したヤマトから呼び出された。たぶん、この間の戦闘の件。彼により悪魔の傲慢さを思い知らされた。今までの私は眷属に酷い事をした。でも、私は悪魔なのだから。当然の事をしただけだ。私達悪魔に与えられた権限。自分の好きなように生きる。そこに他者を思いやる心なんか無い。

 

今の私なら、ヤマトを屠れると思う。

 

「リアス、邪気が漂っているね?僕を殺す気で来たのかな?」

 

「えぇ」

 

「なら、殺すがよい」

 

彼の言葉は意外なものだった。

 

「えっ?」

 

「それで気が済むのであれば、そうすればよい」

 

「殺しても気が済まない」

 

彼は達観しているみたいだ。思っていたより、思慮深いのかもしれない。

 

「なら、どうすれば、気が済む?」

 

「それは…」

 

彼は、私の口に優しくキスをしてきた。私の心から邪気が吸いだされていく。私の傷痕に優しくキスをしてくれると、痕が消えていった。彼は何者なんだろう?彼の手が、私の心を優しく抱きしめてくれている感覚がある。心が浄化されていく…違う、心に住む闇が彼に吸い込まれていく。そして、彼が神々しく見えてくる。彼は神なのか??

 

「私を愛してください」

 

私は思わず口にしてしまった。彼のあまりの神々しさに負けて。彼は頷いて、私の身体も丁寧に愛してくれた。グレイフィアが言っていた。彼の弱点は根が優しすぎること。戦闘を放棄して、彼を守ることさえしなかった私を、怒ることなく、こんなにも愛おしそうに愛してくれている。

 

『私はまた裏切るかもしれないよ。悪魔なんだからね。ねぇ、わかっているの?』

 

そんな私の心の声に対して、

 

『したいようにすればいいよ、リアスの人生なんだから』

 

って、聞こえた気がした。私は自然に涙がこみ上げてきた。彼のモノが、私の中に挿入されてきた。私は拒まずソレを受け入れる。自然の流れのように。彼のモノを受け入れると、私の脳裏に映像が流れてきた。彼の生まれる前の記憶みたいだ。

 

え??神様とエヴァの子供?双子、兄は救世主として、三大勢力戦争時に神の代わりに殺された。弟は?封印されている。生の時計は止めたまま…

 

私は涙が止まらなくなっていた。私は神の子と交わっている。そんな気分になっていた。脳裏に流れた映像って、本当なのかなんて疑うこともせず。彼は、私に種を植えてくれた。彼から授かった種は、きっと私を変えてくれる気がする。

 

 

 

---ソーナ---

 

退院されたヤマトさんに呼び出された。たぶん、戦闘放棄の件だろう。私に期待をしてくれて、色々な能力を授けてくれた。なのに、私は役に立てなかった。脳裏に浮かぶのは姉の姿。私を救ける為に、仲間を裏切り攻撃をしようとして、裏切り者として処刑されている。私も裏切り者になるのだろうか?

 

「ソーナはどうしたいんだ?」

 

「え?」

 

「リアスは、僕を殺してたいって、言っていたよ」

 

「そんな事を?私はそうは思っていません」

 

「では、どうしたい?」

 

「姉と暮らしたいです」

 

「わかった」

 

私は、能力を剥奪されて、あの部屋に送られた。

 

 

 

---グレイフィア---

 

ヤマトは二人と話をしてきたみたいだ。ソーナは「姉と暮らしたい」と願ったので、あの部屋に送られたみたいだ。

 

「セラフォルーさんを解放してあげようと思うんだ」

 

「今さら、あそこから出しても、普通の生活は無理かもしれないよ」

 

「ソーナの願いをね、叶えてあげたいんだ」

 

「ヤマトがそう思うならそうしてあげれば良い」

 

「隔離部屋になると思うけど、ソーナ達の住む部屋を用意してあげようと思う。セラフォルーさんは、部屋からは出られないように呪いをかけておく」

 

裏切り者はカンタンには許さない。でも、ソーナの願いとの板挟みはつらそうだ。私はヤマトの案を了承した。

 

 

 

---アジュカ---

 

サーゼクスが廃人になってしまったので、俺がアザゼルとの窓口になった。

 

「天界のミカエルから連絡があってなぁ、四大勢力で和平会議をしないかっていうんだ」

 

「四大勢力って?」

 

「あぁ、人間を代表して闇雲家、俺達堕天使、お前らの悪魔、あと天界だ」

 

「和平しているだろう?すでに」

 

「いや、ミカエルによるとだ、和平反対派が確認できたので、それをおびき出して一掃する作戦みたいだ」

 

「そういうことか。それは賛成だ。この前のコカビエルの時に、悪魔の数が大幅に減ったから、冥界でなんかあっても対応が出来ないからな」

 

「お互い少数精鋭化になってきたな」

 

「精鋭かどうかは疑問だ」

 

「ボウズの部隊が精鋭化しているから、和平を正式に結んでおけば、何かあったら頼れるぞ」

 

「それはある。っていうか、ヤマトは天界と堕天使とは家族みたいなものだろう?」

 

「そうだと思う。いや、そう思いたい」

 

「アザゼルから、ヤマトの出生の秘密を聞いて驚いたもの。でも、グレイフィアが彼の元にいるのは悪魔にとっては、いいことだよ。ヤマトの口から良い悪魔もいるって言われたし」

 

「アジュカも良い悪魔の部類だろ」

 

「そうみたいだ。いや、そうでないと冥界が滅ぶな」

 

「まぁ、和平会議で、お互い大掃除をしようや」

 

 

 

---ヴァーリ---

 

退院したヤマトの部屋に行く。

 

「ヴァーリ、どうした?」

 

「ごめんなさい。守れなかったよ」

 

「いいや、ヴァーリが怪我しなくてよかった」

 

ヤマトは笑顔で私を気遣ってくれる。

 

「私は、ヤマトのことが好きだよ。どうしようもなく好きなんだよ」

 

ヤマトが私を優しく抱きしめてくれる。

 

「僕もヴァーリのことが好きだよ。森で初めて会った時からず~っとね。だから、護りたいんだ。ヴァーリのことを」

 

「妹として?友達として?それとも…」

 

「ヴァーリは大切な妹であり友達であり…」

 

ヤマトの口が、私の口に合わさる。お互いの額を合わせ、お互いの気持ちを1つにしていく。ヤマトが愛おしい。彼の口吻が私の身体中になされていく。私の肌の感触を感じるように。私達は徐々に纏っている衣類を脱いでいく。

 

彼の両手が私の胸を優しく包んでくれる。ただ、それだけの動作で、私の準備ができた。彼の口が私の口に戻ってきた。舌が入ってきて、私の舌が出迎える。お互いの気持ちを

確認するように、2枚の舌が私の口の中で舞っている。静かに彼のモノが、私の中に入ってきた。恐る恐るゆっくりと。侵入者を阻む壁に突き当たり、彼のモノは力強く突破してきた。

 

「ヴァーリ、痛くなかったかい」

 

「うん、ちょっとだけだよ。ヤマトの体温を、私の中で感じられる」

 

「ゆっくり始めるよ」

 

彼の言葉に、私は頷く。

 

私達は、初めて身体を交わらせた。お互いの気持を噛みしめるように。愛おしく、優しく、大切に…

 

「ヴァーリ、僕で良かったの?」

 

「ヤマトしか考えていなかったよ。いつだって、私のことを護ってくれたじゃない」

 

「それは、僕がしたかったからだよ」

 

「これからも一緒にいてね」

 

「もちろんだよ。隣にヴァーリがいないと戦えないよ」

 

「うん」

 

そして、二人同時に果てた。

 

 

 

 

---レビア---

 

ヴァーリの表情が晴れやかだった。悩みが解消したのかな?ヤマトはいつも通りだけど。

 

香津美はこの前の戦闘での不甲斐なさで落ち込んでいた。現役時代と違って、最近は惑星霊との、コンタクトをあまりしてなかったせいもあると思うんだけど。今後は、マクレガーとルフェイを、自分の代わりに戦えるように指導していくっていっていた。

 

ヤマトの作った人工知能、マックスとミリア。私の作ったデューイ、ヒューイ、ルーイと会話しながら、知能を鍛えている。専用だと応用力がきかない事が判明して、万能タイプに仕上がっている。

 

ボディは硬さ、丈夫さなどを考慮してヤマトが創造したアーマーコートを施したオリハルコンで作り始めた。見た目は人型で私の家とヤマトの家のコンピュータと、私の人工衛星とコードレスで接続して情報を速やかに解析、集積していく。戦闘時にはヤマトのバトルスーツにもなる。戦闘中の破壊を考えて、バックアップを取ってからバトルスーツモードになる。完成までにはもう少しかかりそうだ。

 

 

 

---ヤマト---

 

入院でだいぶ学校を休んでしまった。遅れた分を取り戻すため、必死に勉強に励んでいる。同じクラスのヴァーリにノートを借りて、休んでいた分を頭に記憶していく。う、つらい。

 

久しぶりの学校。同じクラスにゼノヴィアとリアスとシーグヴァイラが転入してきた。リアスの傷痕はすべて消えている。

 

休み時間、匙がやってきて、イッセーのように悪魔祓いの修行がしたいという。やる気はあるみたいなので、イッセーへ最初に伝えたように、「なりたくてもなれるものではないを理解して修行をするならいいよ」って伝えた。能力が身につくのは、生まれ持った能力に左右されるから。

 

放課後、旧校舎を掃除しに行った。ここで、和平会議を開くんだとか。僕達も那魅さんの護衛として参加することになっている。防御結界の魔法陣をルフェイが確認してまわる。余分な魔法陣はルフェイの指示で消していく。

 

グレモリー邸への転移魔法陣を消す時、リアスの表情は寂しそうだったのが印象的であった。

 

 

 

---ソーナ---

 

真新しい部屋にお姉様と転移されてきた。ドアには説明が書かれていた。お姉様はこの部屋から出られない。私とお姉様で暮らすこと。私がお姉様の面倒を総てみることなどなど。

 

ヤマトさんは、私の願いを叶えてくれたようだ。でも、お姉様を見ると、以前のようなお姉様に戻れるか不安で一杯だ。性欲に溺れ、性欲の為に生きる、そんな廃人に近い状態だった。今も、ベッドの上で自分で処理をされている。こんな姿のお姉様は見たくない。

 

部屋にグレイフィアさんが入ってきた。お姉様はグレイフィアさんに縋って、求めていた。グレイフィアさんは楽しそうに、お姉様弄ぶ。これから毎日この光景を見ないといけないのかな?見たくないよ~

 

 

 

---黒歌---

 

白音と暮らす毎日、楽しいにゃん!

 

一緒に仙術の修行をしたり、薬草の勉強をしたり、一緒に行動することが出来て幸せにゃん。白音も私を頼って、色々質問をしてきてくれる。巫女の仕事も一緒にできて嬉しいにゃ~♪

 

駒の改良も徐々になされていて、今は転生人間から猫しょうに戻れた。元々の種族に戻れる駒ができたんにゃ♪

 

一番の幸せを感じるのは、神社の仕事が暇なときに、陽だまりで白音共々猫化して、ヤマトのモモの上に乗っかり、ひなたぼっこする時。すっごく幸せな気分になれる~♪

 

 

 

---アーサー---

 

ゼノヴィアという弟子ができて、互いに剣術を鍛錬している。パワー重視の彼女。最大パワーでは、私も勝てない時があるが、テクニックがまるでない。教えがいがある。根性はあるし、負けん気も強いし。打てば響く性格だし。毎日が楽しい。

 

悪魔祓いの仕事の方は、最近はぐれ悪魔も増えているみたいだ。最上級も珍しくなくなっているので、油断すると危ない。いまは那魅さんと黒歌さんと三人のチームであるが、那魅さんはメンバーを増やす方向で考えているようだ。

 

 

 

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