---ヤマト---
やっと見つけた。僕達の家族の絆を断ち切った実行犯を。レビアさんから頂いた電脳世界に直接ハッキングできる『ヴィジョネイル』の能力。僕は金の流れをずっと追っていた。姫島の本家筋の親類が、悪魔と契約したことに関しては、金銭は動いていない。でも、悪魔の手下で、母さんを斬り殺した奴らは、人間だった。そう、悪魔から人間へ金銭が動いているのだ。悪魔が人間界に持っている企業などの金の流れを、銀行のコンピュータをハッキングして調べていた。そして、ようやく見つけた。復讐相手をね。
悪魔が人間界に持つ企業の数は無数である。そこから探すのは至難の業だったろう。そこで、あたりをつけて調べて行った。姫島側と悪魔の間の報酬は、朱乃姉さんの眷属化が条件だった。リアスは、人間を雇う資金を持っていないので除外した。後、リアスとの関係の無い悪魔も除外した。なぜならば、朱乃姉さんを殺した悪魔は、姉さんを眷属化する時に、リアスと鉢合わせになったはず。しかし、手練の悪魔がリアスに譲るとは、悪魔の性格上考えられない。でも、あの場にはリアスしかいなかった。
そこから導かれるのは、リアスに初めての眷属を与えるために、朱乃姉さんは…そのことを踏まえて、グレモリー家の持つ企業の金の流れを、ずっと追っていた。そして…ヴェネラナ・グレモリー、リアスの母親に辿り着いた。
僕は、グレイフィアさん、那魅さん、レビアさんに報告した。僕の捜査結果を、再検証してもらうために。復讐する相手を、間違えてはいけないからね。
---グレイフィア---
ヤマトからの報告。納得できるものであった。私も、リアスが、朱乃さんが殺された直後に遭遇していたことに、疑問を持っていた。そんな良いタイミングで、出会えるのだろうか?リアスの眷属、木場も、ギャスパーも死んだ直後に眷属にしていたし。悪魔には誰かが死ぬのを予知できない。それなのに、良いタイミングが、3回もリアスには訪れていた。木場、ギャスパーの場合も、裏でグレモリー家が、動いてた可能性があるかもしれない。さすが魔王輩出家ね。やることが悪魔らしい。
---那魅---
ヤマトからの報告に驚かなかった。あのグレモリー家なら、やりかねないことだ。
私は忘れない。ヤマトが重症を負いながらグレイフィアを庇い、ここに転移してきた日のことを。グレイフィアは悪い悪魔では無いと、言い切ったヤマト。意識を失い、生死をさまよいながら、うわ言でグレイフィアに詫びていた。巻き込んでしまったことを。そんなヤマト達をグレモリー家は何度も襲ってきた。
ヤマトは悩んでもいた。リアスには罪が無いことを。親の敷いたレールを走っているだけだったことが、判明したからだ。きっと、願いも自分の良いように、そう解釈するように、親に教育をされたのだろう。ヤマトも、そう考えたのかもしれない。リアスの扱いに困っているようだ。目を合わせるのが怖いと。リアスを許せない自分と、リアスを憐れむ自分とがいると。私はヤマトに、リアスを悪魔の慣習から救い出してあげるように伝えた。恨むことは簡単ではあるが、ヤマトの闇が広がりかねないから。
---レビア---
ヤマトからの報告を受けて、私も金を流れを追ってみた。そして、ヤマトの出した結論に達した。グレモリー家は叩けば、もっとほこりがでそうだね。
---ヤマト---
あの忌まわしき場所に、ヴェネラナ・グレモリーを連れて行った。処刑する為に。彼女を姉さんが殺された場所に固定して、彼女の真下にタケノコを植え、結界で囲み、誰の目にも触れないようにした。この地がこの悪魔を裁いてくれるだろう。
---リアス---
ヤマトがどこからか帰ってきた。でも、私と目を合わそうとしない。なぜ?心配になり、私は彼に抱きついた。しかし彼は俯いて、優しく私の手をほどいていく。そして、
「ごめん、リアスとどう接していいかわからないんだ。本当に、すまない」
彼は泣いていた。私の為に…何で?
---ソーナ---
部屋にヤマトが入ってきた。私と向き合って、いつものように額と額を合わせて、心を落ち着かせている。今日はいつもとちがって…私の唇に唇を重ねて来た。えっ?どうしたの?
「ごめん」
私の胸に顔を埋めてきた。どうしたの?彼からは、闇のオーラは感じられない。なのに…私に出来ること…私はヤマトの隣に寝た。二人とも全裸である。お姉様がこっちを見ている。どこか、いつもと違う。お姉様は見ているだけで動かない。ヤマトは震えている。本当に、どうしたのよ?
「どうしたの?」
意を決して、彼に訊いてみた。
「リアスにどう接していいのか、わからない」
私の胸に顔を埋めたまま、返答してきた。
「私のように接してみては?」
「出来ない。母さんを殺した首謀者は、リアスの母親だった」
「え…」
絶句する私。朱乃を眷属にする為に、そこまでしたのか…悪魔はなんと罪深い生物なんだ。
「姉さんを殺したのも、リアスの母親だ」
突然、お姉様がヤマトを抱きしめた。
「ごめんさい。私達、悪魔のせいで…ごめんなさい」
お姉様は、ヤマトに謝り続けた。私もヤマトに謝った。彼は私の額に額を当ててきた。私は自然と彼を受け入れた。そうして、お姉様の目の前で、彼と交わった。
---デュリオ---
テオドロ枢機卿様が、来日される日が来た。バチカンからガードに付いていたのは、イリナ君だった。僕とイリナ君で、テオドロ様をホテルまでガードする。各国から来たのだろうか、報道陣がやけに多い。ヤマト君が遠くからオーラを読んで、邪気を纏っている者達を、お供の教会の戦士達に知らせていく。通信用ヘッドセットから、ヤマト君の声が聴こえる。
「デュリオさん、はぐれが2匹紛れている」
まじか?ヤマト君からガードを2名派遣してもらった。ヴァーリ君とリアス君だ。はぐれの2匹はレビアさんが監視マシンで追尾してくれた。ここは、ヤマト君達にまかせよう。
今日はターミナル駅近くのホテルに宿泊して、明日視察をすることになっている。ホテルの警備も、ヤマト君に頼んである。索敵能力持ちの黒歌君と白音君を派遣してくれた。敵を見つけ次第、攻撃部隊が転移してくるようになっている。バチカンからのお供の教会の戦士も警備につく。
夜中近く、テオドロ様の宿泊している部屋が崩壊した。厳重な警備網が破られてしまったようだ。僕はテオドロ様の部屋に向かった。部屋のあった場所ではゼノヴィア君が、はぐれと交戦していた。
教会の戦士が数名屠られている。屠ったのはヤマト君だ。ヤマト君はもう1匹のはぐれと交戦していた。闇のオーラをはぐれに放っていく。はぐれの外見には何も傷が無いが…はぐれは闇のオーラを許容量以上に喰らい、爆ぜていった。ゼノヴィア君が苦戦していた相手は、アーシア君の聖なるオーラで灰になっていった。
まさか、教会の戦士に裏切り者がいたとはなぁ。
ヤマト君のアイデアで、テオドロ様は鷲尾教会の施設に転移していた。その後、はぐれのアジトは、マクレガーさん達により壊滅したようだ。
---デュリオ---
朝起きると、教会や神社の方まで、人だかりが出来ていた。報道陣も沢山いるし。ここは結界に囲まれているので、テロは起きないと思うが、神社に迷惑をおかけしてしまうな。
テオドロ様は、まず宿泊されていた施設を、視察されている。ヤマト君の能力で、死を逃れて明るくなった子供達と対面された。
「デュリオ、バチカンに収監していた頃と違って、皆明るいなぁ」
「はい。忌まわしい力は、ここに入所してすぐに、ヤマト君の能力で取り除かれていきますから」
「ヤマト様にお会い出来るかな?デュリオよ」
ヤマト君を『様』?なにか違和感があるけど。
「テオドロ様、彼は聖女アーシアと共に教会で、お待ちしていると思います」
「そうか。天界よりあの方のことは、知らされているので、お会いしたかったのだ。今回の目的の一つなんだ」
ヤマト君を『あの方』?違和感が更に大きくなる。ヤマト君、君は何者なんだ?
「ヤマト君は何者なんですか?」
違和感の原因を訊いてみた。
「あの方自身は、出生の秘密を知らされていないそうだ。なので、あの方の前では、普通に接することを、神に許されてきた」
「神にですか?」
「デュリオは、何も知らずに、接しているのか?」
「お傍でガードせよとしか、言われておりません」
「う~、教会の上層部は、必要な情報を与えていないのか。デュリオよ、あの方の方が『奇跡の子』である。我らの主である神の子の双子の弟様なのだよ」
はぁ?神の子って、救世主だよな。その双子の弟?それだと、
「歳が合わないと思いますが」
「訳あって、生の時計を止めたまま、封印をされていたそうだ」
封印?闇の力のせいかな?
「欲深き者によって、封印を解かれてしまって、この世での生の時計が、動き始めてしまったそうなのだ。あっ、今話した内容は、あの方には、お話してはダメだよ。何も知らずに育って欲しいと言う、神の願いだからね」
ヤマト君は、まったく知らないで、育っているのか。いいのかな、それで…
次にテオドロ様を修道院にご案内した。先日、冥界で保護されたシスターや聖女だった者達が、ここにはたくさん在籍していた。その一人一人と握手をされていくテオドロ様。
そして、報道陣がたくさん待つ教会へと、ご案内した。壇の下にヤマト君とアーシア君、ゼノヴィア君、イリナ君がいた。テオドロ様は壇の上に上がり、祈りを捧げる。祈りが終わると壇の下に降りて、ヤマト君の元に向かった。
「君がヤマトか?」
「はい、そうです。テオドロ様」
テオドロ様はヤマト君に跪く。すると、ヤマト君がテオドロ様の頭上に、手を掲げた。それでは、立場が逆だぞ!しかし、自然な動き、さもそうあるべきだという行為であった。
「テオドロ様に巣食う闇を、取り除きました」
「ありがとうございます」
テオドロ様は、手を組み、跪いたまま祈りを捧げている。誰もその行為を止めない。それほど自然な行為に見えた。テオドロ様は立ち上がり、先ほどよりも明るく朗らかな表情になられた。テオドロ様の心の闇を、取り除いたんだね、ヤマト君。
テオドロ様のお付の上層部の方々も、テオドロ様と同じ様に行動をしていく。ヤマト君の前で跪き、祈りを捧げていく。報道陣が、おかしいと気付き始めたのか、騒がしくなってきた。
「司教枢機卿様がお越しですので、私語は外でお願いします」
ヤマト君が報道陣に一喝する。気迫に推されて、疑問を持った報道陣は出て行く。上層部の者達の浄化が終わると、
「ありがとうございました。貴方にお会いできてよかった」
テオドロ様が涙を流して跪き、ヤマト君に祈りを捧げている。
「僕は信仰の対象で無いですよ、テオドロ様」
ヤマト君は、テオドロ様の両肩を持ち、立ち上がらせた。テオドロ様は頷いていた。
「また、訪れても良いですか?」
テオドロ様はヤマト君に尋ねられた。
「いつでも…と言いたいけど、今度から一人でおいでください。転移魔法陣をこことバチカンで描いて、直接来られるようにしますからね」
「ありがとうございます」
テオドロ様がヤマト君に頭を下げた。いつもは口うるさい上層部も、暖かく見守っている。そしてテオドロ様は帰路に着かれた。
---リアス---
グレイフィアから、真実を告げられた。言われてみれば、朱乃、祐斗、ギャスパーに出会ったのは、お母様に連れられて行かれた先であった。まさか、朱乃の母と朱乃を手にかけたのは母の雇った者だったのか?祐斗、ギャスパーの件は裏取引があったのか?お母様があんな状態では、もう真実は訊けないだろうけど。そう、朱乃の件では、証拠が出たそうだ。
ヤマトが私を避けているのは…殺しかねないから?直接、訊いてみようかな。私はヤマトの部屋へ向かった。テオドロ様がお帰りなられたので、彼は部屋でくつろいでいた。
「どうしたんだ?リアス?」
私が来たことに動揺している彼。
「どうして、私を避けているんですか?」
「避けて…いるよ。どう接していいのか、未だにわからないんだ。真実はわかった。リアスは悪くなかった。すまなかった。でも、君の兄と両親は許せないんだ」
彼は頭を抱えて蹲ってしまった。
「それならば、私にも罰を与えてください」
彼からは闇のオーラは湧き出てこない。むしろ私を包む、暖かいオーラが湧き出ている気がする。
「言っただろ。良い悪魔は殺さないし、傷つけたくないと」
「私は、良い悪魔なんですか?」
「反省をしただろう。眷属にされて奴隷のような暮らしをして、意に返さないことを無理強いされることが、どれほど嫌なことかを感じただろう?君の母親は、どのような目に遭っても楽しんでいた。むしろ積極的に。君も体験しただろう?欲に塗れている母親の姿を?」
もう、あんな姿は見たく無い。あんな性欲に塗れたお母様には会いたくない。再会すれば、今度こそ、私が殺されるかもしれない。私は俯いてヤマトの視線を避けた。
「大丈夫だ。君はもう母親には会えないよ。処刑したから…」
えっ?処刑?
「どういうことですか?お母様はどうなったんですか?」
彼の方を見ると、今度は彼が視線を逸らした。
「苦しんで死ぬかと思ったら、喜びに満ち溢れた表情だったよ。最期の時までね。君の母親は幸せな悪魔だな。こんなにも後味が悔しい復讐を、僕は望んでいなかったのに…君の母親には最期まで、翻弄された気分だよ」
彼の言葉には力が感じられなかった。脱力しているというか。お母様の行動が、意外だったのだろうか。
「喜びに満ちあふれていた?」
「あぁ、そうだよ。激痛を楽しんでいたよ。リアスの名前でも呼べば、助けようと思ったけど、身を貫く激痛を楽しんでいた。死の直前までね。死に顔は、とても幸せそうだったよ。憎たらしいくらいにね」
お母様は…娘の生死よりも、自分の快楽を求めた続けた悪魔だったようだ。復讐相手がそんなだったら、張り合いは無かっただろう。
「リアスは今後どうしたい?もう、リアスの好きにしていいよ」
私は…
「私はグレモリー家の者です。グレモリー家が、あなたにしたことに対して償いたい。メイドとして、戦いの駒として、あなたに尽くしますので、傍にずっと置いてください」
私は申し訳ない気持ちで一杯だった。彼に対しても酷い事をしたし、朱乃に対しても酷い事をしてしまった。兄は何で、朱乃とグレイフィアの交換に、応じなかったのだろうか?あの時、応じていれば…今となってはわからないことだけど。
あと、教会で有り得ない事を見てしまったし。『奇跡の子』のテオドロ様がヤマトに跪いて、邪気を祓ってもらっていた。位の下の者に、そのような行為はされないって、悪魔でも知っている。それが意味するものは…以前、ヤマトと交わった際に、脳へ直接送られてきた映像。あれって、本当のことなのでは…神の子、ヤマト。グレモリー家は神に対して、戦争をふっかけていた。悪魔は神より偉いって、意識はあったと思う。三大勢力戦争時に、悪魔が神を倒したと習ってきたし。
でも、悪魔は天界に行けない。どうやって天界にいる神を、倒したのだろうか?
色々考えていた私は、ヤマトに抱かれていることに気付かなかった。優しく私の髪を撫でくれている。私の額に、自分の額を当てている。私は、彼の首に腕を巻きつけた。今日は解かれない。彼の口が私の口を塞ぐ。私の下唇を口に加えて、舐め回してくる。私は自分の服を脱ぎ、彼の服も脱がしていく。彼の腕は私の背中を撫で回している。私は彼の口の中に舌を入れた。その舌に彼の舌がまとわり付いてくる。彼の手が、私のおしりを優しく掴んでいた。私は片手を自分の下腹部に持って行き、彼を受け入れる準備をする。自分で自分の感じやすい場所を刺激していった。
「あっ…」
彼が指で、後ろの穴を刺激していた。穴の周囲、穴の中など、新たな刺激のポイント探しているようである。
「ダメ…そっちはヤ…メてくだ…さい。はぁはぁ…」
後ろの穴って、こんなに感じるの?癖になりそうな刺激である。そんな新たな発見で、耳が熱くなってきたのを感じる。私は彼のモノを、私のトコにお連れして、穴の中の探検をしてもらう。後ろの穴の刺激が終わらない。彼の指とモノが私の肉の壁を通して出会っているみたいだ。私は自分の手で胸を刺激している。そんな行動を見て、胸に興味を抱いた彼。胸にむしゃぶりついていきた。
いつの間にか意識が飛んでいた私。押し倒されて、彼が上にかぶさっている。私の胸が物珍しいのか、胸に様々な刺激を与え続けていた。私は、彼のモノを優しく刺激をしていく。
「悪魔って、意識が無くても、身体は反応するんだね」
って、彼がささやく。そうなんだ?自分では、知らなかったことである。でも、よく考えると、意識が無くても身体は彼を求めて固くなったり、濡れたりしていたってことだよね。私の身体って…あの母親の娘だからかな?今度、ソーナに訊いててみよう。
その後数回プレイして、彼と枕を並べて、彼と添い寝をした。