---ムゲン---
僕とサイボーグ化したリアスとヴァーリが、絶対神の用意してくれた仮想フィールドに舞い降りた。ヤマト達の封印は、まだ解けていない。
戦いを前に、リアス達の能力を確認することにした。二人とも精神コアといわれるパーツが破壊されない限り、再生できるそうだ。レビアさんの技術だけでなくて、ブラフマー様の技術も使われているそうで、再生時間も短いみたいだ。並行世界に飛ばされたときの対処で、ドライグとアルビオンを神滅具ではなくて、戦闘コアというパーツに埋め込んだそうだ。そのままでは、飛び込む先の並行世界に同じ物があると弾かれるそうで、それの対処で神滅具の能力はそのままだけど、ドライグとアルビオンの魂は切り離したそうだ。
今回の作戦は、ヴァーリの次元を半分の大きさにしていく能力で、この仮想フィールドを極力小さくして、リアスの倍化の力を最大限にまで上げて、ヤマトに譲渡し、闇の力の暴走を引き起こし、ブラックホールを創るらしい。詳しい原理は神様でないので、よくわからないけど。ここはブラフマー様を信じましょう。
ヴァーリとリアスの準備が出来るまで、僕はヤマトの装備となって、彼を守り切る。
---ヤマト---
封印された間、思考は停止していなかった。考える時間は、たくさんあった。バラキエル父さんが、最後まで傍にいてくれた。封印されるその時まで。実際の父さんは知らないけど、僕の父さんはバラキエル父さんだけだ。
目の前に、リアスとヴァーリとムゲンが転移してきた。他のみんなには、お別れを言えなかった…この先、また帰れるのかもしれないって、希望を持つことにしよう。
そして…封印が解かれていく…
---ヴァーリ---
封印が解かれる前から「ハーフディメンション」を施している。ロキとは戦わずに済ませる為に。この創造神様が用意してくれた仮想フィールドが消えるとき、イレギュラーではないロキは行き場がなくなり消えるらしい。リアスも「カウントアップ」をスタートさせている。封印にヒビがはいってきた。そろそろ解かれるな。
---ムゲン---
封印が解かれて、僕はヤマトの元に向かう。
「ヤマト、闇の力をコントロールして、僕を身体に入れて!」
ヤマトが頷き、僕はヤマトの身体に入り、ヤマトの身体を僕のオーラで覆った。僕はヤマトの防具であり武器として発現していく。
「おい、てめぇら、ここはどこだ?オーディンはどこにいるんだ?」
ロキが今いる場所に、不安を隠せないみたいだ。ここからは転移もできないし。空間はヴァーリの能力で歪んでいるし。
「ここは、創造神様がつくられた、僕らの最終ステージだよ」
僕は、ロキに答えた。
「なんで、創造神が出突っ張るんだ?お前が破壊神なのか?」
『トランスファー』
リアスの戦闘コアから声が聞こえる。ヤマトの闇の力が膨れあがる。空間を破るくらいに。
この空間で最後に聞こえたのは破裂音だった。
---シヴァ---
長兄の作った仮想フィールドが消えた。膨大なエネルギー波を発して。これで無事にヤマト達は旅立てたのだろうか?それとも宇宙の藻屑となり消えたのだろうか?絶対神様にしかわからない。
みんなの記憶を消す作業…したくない。長兄を見ると、私と同じで、したくないみたいだった。
「シヴァ、この後、何の作業をするんだっけ?」
って、苦笑い。
「この後は、ヤマトが戻ってくるの待ちましょう。気長にねぇ。そうでしょう、兄さん♪」
「そうだな。闇の力が消えて、きっと戻って来られるはずだ」
いつか、戻って来てね、ヤマト。私は仮想フィールドのあった方向の宇宙を眺めている。