---ヤマト---
珍しく団長が視察に行くので、ガードとして、僕とリアとヴァリを呼び出した。僕達はサポート要員であって、ガード要員では無いのに。何を企んでいるのだ?
「どこの世界に行くのですか?僕達だけじゃ、ガード仕切れないですよ」
「はぁ?ヤマト単体でも、星1つくらい軽いだろ?」
いや、そうだけど…星の消滅は、ペナ対象でしょうに。まったく、この人って来たら…
僕は鷲尾ヤマト。故あって、彼、シュウ・ヨハネ・鬼門が率いるチームの副団長をしている。団長のチームは絶対神の特務機関で、絶対神ですら、解決できない問題や紛争を、解決することを生業にしていた。
「どこの世界を視察ですか?今度は何をお持ち帰りですか?」
団長は行った先々で、お持ち帰りをしてくる。本来の目的を放置して、お持ち帰りを探すこともしばしばである。
「今回の世界では、僕はお持ち帰りはしないよ。ヤマトがすれば良い」
うん?何だ?その言い回しは?
「僕はリアとヴァリだけで満足です」
リアもヴァリも、僕の為に生き物を辞めて、僕専用に近いサイボーグに生まれ変わった。僕は彼女達の行為を無にしたくない。二人以外の女性は興味無いのだ。
「ヤマトは真面目だな…いや、僕だって真面目だよ」
そうですね。真面目で無邪気だから、始末が悪い。はぁ、この人と来たら…行く先々に現地妻がいる団長。当の団長は長きに渡って、感情を封印されていたので、愛するってことがどういうことかを知らない。なので、堕とすだけ堕としての放置プレイが多い。本当に始末が悪い。
「ヤマト、心配しすぎると、胃に悪いぞ♪」
心配してくれるなら、ノープランな行動はやめて欲しいです、団長…
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転移した世界は、何か懐かしいオーラを感じる。何だっけ、この感じは…随分前に感じたことがあったような。
団長達と共に、転移した世界の街並みを散歩して行く。僕が先頭を歩き、団長達が付いてくる。あれ?何で、僕は道を知っているんだ?困惑する僕。
しばらく歩くと、古びた神社とそれに隣接する教会があった。え…これって…僕の目から涙が零れ出てくる。団長の方へ振り返ると、暖かいオーラで僕を包んでくれている。
「団長…」
「お前が避けていたことだが、自分のケツくらい、自分で拭けよな♪」
まったく、あなたって人は…
鳥居を潜り、参道を歩き、本殿へと向かう。本殿の前を掃除していた、僕よりも歳上に見える神主さんらしき人と目が合った。なんか見覚えがあるオーラだ。
「え…帰って来られたんだな…ヤマト…」
男性が走り寄り、僕に抱きつく。そういう趣味は…あっ!こいつ…
「イッセーか?」
「あぁ…匙達と神社を護ってきたよ。いつか、お前が帰って来る日に向けて…」
僕に抱きつき、男泣き状態のイッセー。彼が念話で呼びかけたのか、神社や教会から、懐かしいオーラを纏う者達が、たくさん出て来た。
「「「おかえりなさ~い!」」
と、僕を出迎えてくれた。
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シヴァさんやバラキエル父さんも来てくれた。僕はみんなに、コレまでの体験談を話した。
「俺達にとっては、あれから20年経ったのに、ヤマトは数百億年経っていたのか」
感慨深くイッセーが呟くように言った。
「私よりも階位が上になったのね。おめでとう、ヤマト」
シヴァさんが祝いの言葉をかけてくれた。
「ねぇ、朱乃姉ちゃんやグレイフィアさんは?」
この場にいない者の近況を訊いた。
「エロじじぃに、持って行かれた…」
はぁ?
話を聞くと、この世界はオーディンが世界を統べているようだった。そして、世界中から好みの女性を集めて、ヴァルハラというハーレムを作り上げたそうだ。そこに、朱乃姉ちゃん達が収容されたと言う。
「何で…何でそうなったの?」
「お前がいなくなってから、悪魔も堕天使も弱体化して、維持神ヴィシュヌ様とその悪友であるオーディンが、平和を担保する代わりに、各界から貢ぎ物と称して、好みの女性を供出させたんだよ」
バラキエル父さんが、悔しそうに話してくれた。それは…団長の方を見ると、
「ヤマト…助けに行くぞ」
僕は頷いた。
---朱乃---
「あぁ…いぃです…もっと…ください」
オーディンと何度も交わる。神の酒を飲まされて、何度もだ。あの酒は、媚薬効果がある上、常習性が高く、依存してしまうらしい。私はあの酒欲しさに、彼と交わる。
「あぅ…いぃ…もっと、責めてください」
彼は、棘のロープで私をしばり、私の苦しむ様を見て愉しんでいた。
「いいな、朱乃。お前のココは気持ち良い。もっと飲めよ!ふふふ」
あの酒を上下の口に無理やり、注いでくる。なんとも言えない快楽の波に飲まれ、沈んでいく。もう、あの酒無しでは生きられない。そう思える。上下の口からヨダレが零れていく。オーディンのアレが私に差し込まれた。神格オーラが身体に浸み渡る。痛気持ち良い…全身がバラバラになりそうであるが、乳首はそそり立ち、乳房は張っていく。
「あぁ~もっと…もっとください…」
身体が脳が、アレを欲しがる。私の意志とは関係なく。死に際の快楽…そんな感じである。
「もっと、乱れよ!もっと愉しませよ♪」
私の隣ではグレイフィアさん、那魅さんがヴィシュヌに責められていた。
「あぁ…ください」
小さな那魅さんのあそこに、巨大なヴィシュヌのアレが突き刺さり、ピストン運動をしている。動く度に那魅さんの肉が裂けていく。
ここでは、物理的に出来なくなった者は、ハティとスコルのエサにされる。だから、無理でも、彼らが望めは拒否は出来ない。
那魅さんの断末魔のような叫びが聞こえ、
「なんだ、胸近くまで裂けちゃったよ。ほら、エサだぞ」
二匹の神喰犬の前に那魅さんの亡骸が、投げ捨てられた。その屍を美味しそうに食べる犬達。
「じゃ、グレイフィアの番だ。ふふふ」
身体の造りが華奢だった、アーシアさん、レイヴェルさん、ソーナさんは既にエサにされていた。
ここは、天界という名の地獄である。
---ヤマト---
シヴァさんと共に、最高神の間である天上界に転移した。
「どういうことだ?」
団長が、創造神ブラフマーに問い質す。
「平和を維持する代償を、下々の者に払わすって、どういうことだ!」
団長から、危険なオーラがダダ漏れし始めていた。
「そんな権限を与えていないが、願いに対する供物だそうだ」
それは…最高神レベルがしちゃダメである。
「供物は納得しているのか?」
「していないだろうな…」
「そういうのは供物でなくて、生け贄って言うんだよ」
団長はキレ気味だ。下々の者を大切にしている団長には、理不尽な神族の行いと見えるのだろう。
「事後にしろ、納得していないんだろ?」
頷くブラフマー。
「この世界も、維持神は禄でもないなぁ…ヤマト、不本意だろうが、お前がやれ!」
「実の父親ですが…」
「だから、お前がやれ!僕はエロじじぃを、エロ神として処刑するから♪」
そう…女体を供物には、エロ神である団長だけの特権である。それは宇宙神様も認めている特権であり、神族風情がソレをしたことにキレていた。
「ヤマトには無理です。彼は優しい子なんですよ」
シヴァさんが僕の肩を持ってくれている。
「そうか…手を汚せないのであれば、ヤマト、お前はリア、ヴァリと共に、この世界で生きろ。いいな。この案件は僕だけでやる♪」
怒りのオーラを僕に放ってきた団長が、一人で転移していった。
「ヤマト、この世界で、暮らしなさい。ねぇ♪」
シヴァさんが、僕を優しく抱きしめてくれた。でも…リアは…できた。僕だって…
「僕もリア…いやリアスのように、自分の血を呪い、ケリをつけないと…リアスに顔向けできない…」
リアとヴァリが僕の肩に手を置いた。
「今回は団長に、まかせておこうよ」
「団長は救える者は、誰も見捨てないよ」
それぞれが僕に言葉を掛けてきた。
---朱乃---
乳首を二匹の犬が舐めている。下腹部を得体の知れないドラゴンが舐めているし。オーディンのペット達の小屋に入れられた私。あの酒の許容量に達したそうで、もう使い物にならないみたいだ。ここで、息を引き取れば、私の肉体は彼らに食されるそうだ。もう、みんなに逢えないんだね…
死ぬ前に…あの子に一目会いたかった。この世界にはいない義理の弟の顔が浮かんだ。でも、もう私には絶望しかない…しかし、その絶望する心をブレイクするかの如く、小屋を破壊する音がした。小屋にいた魔物が、襲撃者を迎撃しに行く。しかし、瞬く間に屠られていった。襲撃者が私に近づいてきた。
「大丈夫?」
「お願い…苦しまないように、殺して…」
もう生き恥を晒したくない私は、目の前の者に、最後の望みを伝えた。
「だって…ヤマト、どうする?」
えっ?ヤマト?遠い昔にいなくなってしまった弟と同じ名前…まさか、あの子なの?
「酷い…」
「どうするよ、ヤマト。お前が決めろ」
「シュウさん、姉ちゃんは治りますか?」
「う~ん、成分しだいだな。リア、毒物を分析してくれ」
「了解♪」
「ヴァリ、生命維持装置をつけてあげて」
「了解♪」
懐かしい者達の名前が聞こえる…生きたい…もっと…生き恥を晒してもいいから…もっと、生きたいよ~!
「ヤマト、彼女の心の叫びが聞こえただろ?お前は、彼女の傍に居ろ。死ぬ気にさせるなよ」
「団長…ありがとうございます」
あの子の目から零れた大きな涙が、私の頬に落ちて来た。何粒も…
---シュウ---
さてと、やるかな。
「ブラフマー、この地で殺された者の身体を創造しておいてくれ」
『了解です』
で、次は…本来の姿になり、抑制していたオーラを全開にする。方々で何かが破壊されていく音がした。しばらくすると、襲撃者の僕を討つためだろうか、この地のガーディアンである大量のバルキリー達が、目の前に現れた。
『身体停止』を唱えると、バルキリー達の動きが止まると共に、彼女達の喘ぎ声が聞こえ始めた。
『強奪』を唱えると、彼女達が身に纏っていた物がすべて外れ、全裸になっていく。
「目新しい、触手が動く子はいないか。そこで、永遠に喘いでいろ!」
『催淫』を発動して、彼女達を地獄へ叩き込んだ。僕はその場を後にして、神々の宴の場へと足を進めた。
次に現れたガーディアンは、神格階位がオーディン達よりも低い神族だった。
「オーディンの行いが正しいと思う者だけ、掛かってこい」
僕の隣に一人の仲間が、転移してきた。
「一緒に良いですか?団長」
「勿論だ、ファルコン♪」
「貴様らは何者だ?」
神族の一人に聞かれた。
「僕は『神殺し』シュウ・ヨハネ・鬼門。彼は龍騎士のファルコンだ。意味分かるよな?」
僕らにビビる神族達。でも、掛かってくるのか…残念だな。僕とファルコンが全員を屠るのに、さほど時間はかからなかった。
で、漸く、悪神オーディンと悪神ヴィシュヌの前に到達♪おぉ~二人がかりで、グレイフィアを蹂躙か。既に、息も絶え絶えになっているグレイフィアが、生気を纏わぬ瞳で、僕らを見ているようだ。
「お前らは何者だ?ガーディアンは何をしているんだ?」
オーディンが叫ぶ。
「もうガーディアンはいないよ。お前ら2柱は、僕を怒らせた。僕の仲間の大切な者を汚し、破壊した。許せる訳ないだろ?おぃ、クソ神共よ!」
「はぁ?俺達は偉い神様だそ、貴様らごときに、負ける訳ないだろ?」
「僕は『神殺し』シュウ・ヨハネ・鬼門。彼は龍騎士の『神殺し』ファルコンだ。意味分かるよな?」
顔色がみるみる悪くなっていく、目の前の2柱。
「あぁ、意味は分かっているようだね。僕達は神を名乗る者に対して、死をプレゼントできるんだよ♪」
「ゴッドマーダーズ…」
オーディンが絞り出すように声を発した。
「おいたが過ぎたようだね…維持神がそんなことして、良い訳が無いだろ?お前、エヴァと、やったそうだな。ルールってもんをどう考えているんだ?まぁ、僕も言える立場ではないけど、供物と生け贄の違いは分かっているつもりだよ!」
僕とファルコンは素早く動き、目の前の2柱のアレを斬り落とした。剣筋に迷いが無い分、痛みが伴わなかったようで、2柱は何が起きたかがわからないようだ。
「まぁ、これで、もう、おいたは出来ないな」
って、僕の言葉で初めて事態に気が付いたようだ。
「お前…鬼かぁ…アレを斬り落とすなんて…」
「そうだよ。僕は鬼族だよ♪オーディンよ、正解だ♪」
目の前の2柱は、口をパクパクさせている。声が出なくなったのか?
「団長、どうしますか?」
「まず、指の関節ごとに、斬り落とそうか」
「了解です♪」
ファルコンは、聖剣による居合抜きで、2柱の指を関節で、バラバラにしていく。
「忍、食べて良いよ。アジも食べたければどうぞ♪」
忍とアジ、それにクロウが出て来て、バラバラにした神の指を食べていく。
「お前…ドラゴンとバンパイアだと…何て言う物を従えているんだ?神に対する冒涜だろうが!絶対神様、この者達に罰を与えて下さい!」
と、ヴィシュヌが天に向き叫んだ。だけど…
「呼んだか?ヴィシュヌ。この宇宙の絶対神は僕だけど♪」
「えっ…」
ヴィシュヌの顔から、更に血の気が…あぁ~、まったく無くなったみたいだ。
「この者達って、お前ら2柱のことだよな?おい、単なる最高神風情のくせに、何やりたい放題しているんだ?お前らのようなヤツをな、放置すると、上司にガミガミ言われるのは、この宇宙を統べている、総責任者の僕なんだからな。いい加減にしやがれ~!」
クソ神達を一喝する。以前、僕が玩具にしたことを、根に持っているドエスな上司。次には逆らえないようにヘロヘロにしてやる。
『できるもんなら、やってみなさいよ♪』
って、上司から念話が届いた。挑発しやがって…この怒りを目の前の2柱に向けていく。
「忍、アジ、クロウ、ファルコン、撤退してくれ。本気でいく」
全員、撤退をしていった。仲間にまで害が及ぶのは、困るから♪
「さて、魂は地獄で針千本の刑にする。覚悟しろよ」
僕は闇のオーラに、滅びのオーラを織り込み、放っていく…
---朱乃---
意識が戻ると、鷲尾神社の本殿の床に横たわっていた。周囲を見ると、那魅さん、アーシアさん達も横たわっていた。
「良かった…姉ちゃん…」
私の手を握りしめていてくれたヤマトとヴァーリ。
「ヤマトが助けてくれたの?」
「僕の上司が…今、彼のチームの副団長をしているんだ」
「そう…元気なのね…」
「姉ちゃんも元気になるよ。団長が毒を昇華してくれた。膜を再生してくれた。心の闇、身体の汚れを浄化してくれたんだ。だから、元気になってよ~、姉ちゃん」
攫われる前の状態にしてくれたのね。そう…
「ヤマト…一緒に住めないかな?」
会ったら…この子に会ったら言おうと、決めていた事を、彼に伝えた。
「それは…」
言葉に詰まる彼…ダメなのね…
「ヤマト、お前はここに駐在しろ。必要な時に招集を掛けるから」
ヤマトと共に助けに来てくれた男性が、ヤマトにそう伝えた。
「団長…僕は…お払い箱ですか…あの時、即答出来なかったから…」
ヤマトが彼に、泣きながら縋りついている。
「まぁ~、そんなだ。自分の手を汚せないヤツは、前線には置けないかな。駐在期間は、お前の姉をお前が看取るまでだ。期限がきたら、本拠に戻す。いいなぁ。あっ、リアは借りるぞ。ヴァリはヤマトのガードだ。お前も残れ」
ヤマトの上司らしき男性とリアスが転移していった。ヤマトとヴァーリが、私の傍らに座り、私の顔を覗き込み、
「姉ちゃん…僕とヴァーリが看取る。だから、長生きをして…」
と、ヤマトの口から言われた。