---シュウ---
気が付いたら、森にいた。うん?僕って、死んだはずでは?頬をつねってみると、痛い。夢では無いみたいだ。で、ここはどこ?どこかの星に不時着したのかな?お腹が減ったなぁ…あれ?戦闘に必要な器官しか無いはずなのに…?自分の身体を仙術で探ってみる。消化器官がある。生殖器官もある?この身体を手に入れる為に、捨てた器官が何で有るのだ??
わからないことだらけだ。持ち物を検査してみる。不思議な袋を持っている。念じると妖刀村雨が、手に握られている。とりあえず、武器は確保だな。
で、ここはどこ?困ったときは…異世界旅行担当の航路の神を、呼び出す呪文の『ヘルプ』を唱えた。神様が目の前に出てきた。
「やっと、再生が終わったようじゃな」
あぁ、僕って再生してたんだね
「ここは、どこですか?」
「ここは、シュウ達が生きていた世界とは違う、並行世界じゃよ」
「並行世界?」
「同じような世界なんじゃが、多少違う世界じゃ。お前みたいなイレギュラーな存在、が紛れ込むことによって、進むべき道が多少ズレてくるのじゃ」
いままでの世界と同じようで違うんですね。この世界でヴァイラに逢えるかな?
「そうそう、僕は何で生きているのですか?」
一番訊きたかったことだ。忘れていた。
「シュウは、心が折れない限り死なないんじゃろ?アイツに喰われても、心が死なず、光の粒子に分解されても、心が生き続けた結果、この世界で再生したのじゃ」
そうだった。心が折れない限り、僕は再生続けて生きていけるんだ。
「あと、捨てたはずの器官まで、再生されているんですけど」
「アイツと戦う前に、ランクアップしただろ?あれで完全再生時には、元の身体に再生されるようになったのじゃ。今のシュウは、天使と鬼の再生可能な魔物じゃ。空も飛べるはずじゃよ」
え?念願叶って、僕は空を飛べるんですね。これで、ガイアとシルキーに抱えられないで済むな。って、ガイアもシルキーも、ここにはいない。
「僕は元の世界に、帰れるのですか?」
「すぐには無理じゃが、今あちらの世界で、ブラフマーとサマエルが考え中じゃ。しばし待て。あと、シュウの能力は『肉体再生』『神器無効化』『光、聖属性の攻撃の無効化』などで、装備類はシュウに帰属した物は総て、この世界に持ち込んでいるぞ。なので、トライヘキサの鎧と堕天使サマエルの剣も使えるが、同じものは2つ存在しないので、この世界では、トライヘキサとサマエルは存在しないことになる」
「それって、最強?」
「最強ではないぞ。この世界のオーフィスとグレートレッドは、既に眷属にされてしまっているからな」
「僕より強いヤツが、いるんですね」
楽しめそうだ。
「まぁ、しばらく生きてみるんじゃな。また、困ったら呼んでくれ!」
僕の前から神様は消えた。
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腹が減ったので、森の中を進む。どこをどう進んだのか覚えていないけど、泉の畔に出てた。ここって、うっすら記憶に有るけど…
「お前は、ここに何しに来た?」
声がした方を見ると、ティアマットがいた。
「ティアじゃないか」
「馴れ馴れしく呼ぶな。私は、お前など知らない」
「僕は知っているよ」
僕は翼を展開して、ティアに接近して、駒を入れた。あっ、入った。
「何だと??私を眷属にだと??」
「これで、ティアは僕の眷属だよ♪」
眷属になったことで、攻撃的なオーラが消えたティアに、僕の身に起こった事を話した。
「なるほど、異世界から来たのか。なら、この世界のアジュカとアザゼルと相談してみるのだな」
「じゃぁ、ティア、案内して」
「私はこの姿だぞ。一緒に行動すると目立ってしまう」
僕は変化の杖で、ティアを人化した。すると、スレンダーなお姉さんになった。
「私を人型にしたのか?これなら一緒に行動できる♪」
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ティアにアジュカ父さん、いや、この世界で父さんはまずいかな。アジュカさんの居城へ連れて行ってもらった。こちらの世界でも、二人は仕事のパートナーみたいだ。
「ティア?ティアなのか?ずいぶんとスレンダーな女性になったものだ」
人化したティアを誉めるアジュカさん。ティアさんが、僕のことをアジュカさんに伝えてくれた。
「ほぅ、本当なら興味深いな。何か異世界から来た証拠はあるかな?」
僕はアジュカ父さんにもらった駒をお見せした。
「この駒…たしかに、俺の作った駒とは違う。より高度な設計だ。えっ?俺の紋章が内部に刻まれているだと~まさか…そうなのか…なぁ、この駒の特徴的な機能って何だい?」
あぁ、父さんの印を刻んであるんだったな、メイン基板に。バチ物との区別用らしいけど。
「種族の変更かな?あと、1軍2軍の切り替え設定かな」
「すごいよ。これは、凄い。そうか、君の世界の俺は、こんな高度な物を作れるのか。君はその世界で、駒の価値はいくつだったんだい?」
「僕は『王』で13です。サイコロマッチは不戦敗です」
「13?相当に強いんだな。サイコロマッチで出場不可にされるんて」
「で…僕が帰れる方法って何か有りますか?」
「すまない。思いつかないや。アザゼルならどうかな?サーゼクスに連絡を取ってもらおう」
僕達はグレモリー邸へ向かった。この世界のグレモリー卿は優しい方だった。種族の分け隔てもせず、傲慢でもなかった。サーゼクスお兄さんは若いなぁ。独身かな?グレイフィアさんはフリーかな?なんて考えていたり。不埒で、すみません。
アジュカさんが、サーゼクスさんに僕のことを話してくれた。
「異世界から来たのか。アジュカの保証付きかぁ…わかった、アザゼルと会えるようにしてあげるよ」
「ありがとうございます」
僕は頭を下げた。
「で、君の世界では、僕はどんな感じなのかな?」
「僕のいた世界では、アジュカさんが僕の里親です。サーゼクスさんは義兄です」
「俺が君の父さんなのか…わかった。この世界でも君の父さんになってあげるよ」
駒の内部基板に、アジュカ・ベルゼブブの紋章が刻まれていたことで、僕を信じてくれたアジュカさん。魔王の紋章が偽造出来ないらしい。なので、信用してくれたみたいだ。
「ありがとうございます」
アジュカさんに、頭を下げる。
「僕が義兄?まさか、リアスの旦那さん?」
「リアスとの間に、男の子が一人います」
「そうなのか。リアスとは、いつ結婚したんだい?」
「正式な結婚式はあげてませんけど、アジュカ父さんの計らいで、ささやかな結婚式をあげました。高校生の時です。出産は高校2年生でした」
「そんなに若い時に?リーアが?そうか…今のうちに、もっと可愛がっておこうかな」
「サーゼクスさんは独身ですか?」
「うん、まだねぇ。いい話が来ないんだよ。君の世界の僕は、結婚しているのかい?」
「しています。奥さんに頭が上がらない旦那さんです」
「やっぱり、奥さんにするなら、旦那を立てる人がいいなぁ」
グレイフィアさんを見ると、彼女の視線は、サーゼクスさんじゃなく僕を?何で??
ドアが開く音がしたので振り返ると、銀髪の少年が、2匹のドラゴンを連れていた。コイツは誰だ?
「お帰り、クリス」
サーゼクスさんが、少年に声をかけた。
「ただいま、サー兄さん」
サーゼクスさんの弟?イレギュラーな存在は、こいつかぁ。
「オーフィス、アポは、どうしてここに?」
「なぜ 我のことを知ってる?」
「俺の名を知っている?お前は誰だ??」
あぁ、こちらの世界のドラゴンなのね。紛らわしなぁ。少年と目が合った。なかなかのオーラだけど、ガイアよりは弱いなぁ。
「サー兄さん、あの人は誰?僕の眷属の事を、知っているみたいだけど」
「クリスの眷属の事を、知っているのかい?」
サーゼクスさんの問いに頷く。
「無限の龍神様のオーフィスと、アポこと真龍グレートレッド」
「なぜ、知っているの?隠していたのに…」
クリスが呟いた。魔王様達は知らなかったのか、目が点になっている。まさか家の中に、最上位ドラゴンが2匹も、いるとは思わなかったのかな。まぁ、普通は思わないよな。
2匹のオーラに戦意が乗ってきた。僕は、サマエルの剣を構える。サマエルの放つ龍喰いオーラが2匹のドラゴンを退かしていく。ティアは本能的に僕から離れる。
「その剣は?」
最上位ドラゴン2匹を前にしても、退かない僕に驚きつつ、異様なオーラを放つ僕の剣のことを訊いて来たサーゼクスさん。
「龍喰剣サマエルです。こいつで切れば、たいていのドラゴンは死んで、僕に使役します。まぁ、その2匹以外ですけどね」
「クリス、その二人を退かせろ!」
サーゼクスさんが声を掛けた。しかし、動じない彼。悪魔の眷属なら悪魔属性だな。僕は妖刀村雨をもう片手で構えた。さらに緊張感が増していく。
「クリス、早く!」
クリスは退かせずに、天使の翼を展開してきた。こいつもやる気か?僕は念動力で駒をクリスに叩き込んだ。彼に僕の駒が入っていく。
「チャックメイトだ。クリス君。君は僕の『兵士』だよ」
僕は剣を二降りとも鞘に収めた。唖然としているクリス。ガイアより弱いなら眷属に出来ると思ったので、試したら、出来ただけ。まぁ、僕の世界のサーゼクスさんも、眷属に出来たから、大抵の悪魔は眷属に出来るんだろうな。
「クリスを眷属にしたのか?君は」
「はい!今は転生人間にしてあります。僕が念じれば、彼の種族は簡単に弄べますよ」
クリスは蒼い顔している。たぶん、自分より強い敵に、初めて会ったのだろうな。うん?僕をルシファー眷属のみなさんが取り囲んでいる。やるのかな?僕は彼らと一緒に、仮想フィールドに飛ばされた。
「客人にどんなもてなしなのかな?ルシファー眷属の皆様♪」
「クリス様に、何て事をするのよ!」
グレイフィアさんが、噛みついてきた。
「なら、僕一人で君達を屠ったら、グレイフィアさん、あなたを今夜自由にさせてもらいますよ。もちろん、クリスからは駒は抜いてあげます」
「駒を取り出せるの?」
「僕の駒ですから、僕がやりたいように出来ます。自爆させることもねぇ」
ルシファー眷属の顔色が変わった。自爆機能は、駒に付けてはいない。はったりをかます僕。まず、グレイフィアさんを念動力で縛り、動けないようにして、妖刀村雨を構えて、沖田さんに近づく。沖田さんは身に宿った怨霊、妖怪を使った一人百鬼夜行をしようとするが、出来ない。最強の魔物である鬼の子相手では、その手立ては無理ですよ。僕は居合い斬りで沖田 総司さん、ベオウルフさんを屠る。
もう片手に妖刀村正を構え、居合い斬りでバハムートさん、炎駒さんを屠る。
スルトさんが巨人化したので、僕は二降りの刀を鞘に戻して、ライトニングナックルを装着した。そのままスルトさんの懐まで飛び込み、拳をぶち込んだ。ライトニングナックルはインパクトの瞬間に聖なる槍を4本撃ち出した。
残るは魔術師のマクレガーさんだ。マクレガーさんが、魔法陣を多数展開してきたので、僕は展開されている術式をすべて書き換えていく。マクレガーさんが術を発動すると、総てが、マクレガーさん自身に向けて発動され、彼は倒れた。
「さぁ、グレイフィアさん、あなただけですよ」
僕はグレイフィアさんの縛りを解いた。グレイフィアさんは観念したのか、戦闘服を自ら脱いだ。僕は彼女の口、胸、お腹、下腹部にキスをして、僕のマークを入れていく。そんな時、ラスボスが現れた。
「ちょっと待った!お楽しみのところ悪いが、僕の眷属達を簡単に倒してくれるとは、君を甘く見ていたよ」
サーゼクスさんが、しゃべり終わったと同時に、彼の頭上に魔法陣を展開して、対象の弱点属性の攻撃をフルバーストする術式プログラム『ウルティマウエポン』を発動した。サーゼクスさんは煙をあげて倒れた。
「サーゼクスまでも?」
グレイフィアさんがしゃべっている途中、口にキスをしてから…彼女のすべてを堪能した。豊満なバスト…谷間に顔を埋めて、乳首を手の平で捏ねくり回し、閉ざされた扉を開けると、未使用なピンクの世界が広がっていく。それを見るだけプレイ。見て居るだけなのに、濡れていき、立ちはだかり、ひくついていく。見ているだけでも、そこはワンダーランドで楽しい風景である。
「ねぇ、もっと食べて…」
見るだけプレイが終わった後、名残惜しそうに、彼女がおねだりをしてきた。焦らすようにスルーすると、
「君…エスでしょ♪」
って、はにかむ彼女。頷く僕。
その後、サーゼクスさんを含めて、倒した皆さんに、回復と招魂、入魂をして生き返らせた。サーゼクスさんが生き返ったことで、僕達は仮想フィールドから生還した。
クリス、ティアから駒を回収して、クリスの眷属にティアと僕が成ってあげた。僕はそのままでは眷属になれないので、僕自身に入っている駒で力を減らす偽装をして眷属になった。