※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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アウロスの風に吹かれて

 

 

 

---クリス---

 

賢者様が子供を二人、お連れになった。何ですか?このオーラは…アポとオーフィスは臨戦態勢に入っている。最強のドラゴン2匹が戦意を持つ赤ん坊って…

 

「イレギュラーなので、この世界に呼び寄せました。僕の子供で、ガイアとシルキーです。よろしくね」

 

賢者様に纏わり付いている、賢者様のお子様。

 

「う?クリスと戦いたいみたいだけど…」

 

いきなり、心の準備が出来ていない僕と、シルキーという女の子が仮想フィールドに転移した。転移して直ぐ、先制攻撃として、僕は聖なる矢を放っていく。シルキーは目の間前にガラス?氷?の壁を作り出し、聖なる矢を防がれちゃった。と、思った瞬間頭の上からキラキラした物が降ってきて…意識が遠のいていった。

 

 

 

気が付くと家にいた。

 

「僕はどうなったんですか?」

 

賢者様が子供を二人抱っこしていた。お姉様は戦闘の様子を、モニタで見ていたのか、固まっていた。なので、サー兄様が教えてくれた。

 

「クリスが蜂の巣になって、弾けて死んだよ」

 

サー兄様の顔は引きつっていた。

 

「何で蜂の巣ですか?」

 

今度は賢者様が教えてくれた。

 

「キラキラした物が、降ってきただろう?あれって、ダイヤモンドの微粒子で、シルキーは、あれを光速で撃ち込めるんだよ。まだ、いきなりは撃ち出せなくて、撃ち出す直前に粉雪のように降ってくるんだ。あと、目の前に展開した壁も、ダイヤモンドだから、壊れないからね」

 

ダイヤモンドって硬度が一番硬い物質じゃ…そんなのが光速で…防ぐには避けるしかないんですね。

 

「リアスも戦ってみる?」

 

お姉様は涙目で、首を横に激しく振っている。

 

「そうそう、クリス。この子達にも『兵士』の駒を入れてくれるかな。僕のチートな駒が入っているから、1個でいけるよ」

 

僕は賢者様に言われるまま、恐る恐る駒を、賢者様のお子様達に入れた。賢者様の駒は抜けずに、僕の駒は入っていった。

 

「僕の駒は、駒の複数所持できるから、僕の駒を抜かずに、他の人の駒が入れられるんだ」

 

あぁ、便利な駒ですね。対象の価値も、下げることが出来るから1個で眷属に出来るし。

 

 

 

---アザゼル---

 

シュウの子供が、向こうの世界から来たらしいので、色々な機材と共に、グレモリー邸を訪れた。

 

「色々と調べたいから、調べさせてもらうよ」

 

ガキの1匹と目が合った。その瞬間、いきなり仮想フィールドに飛ばされた。何で?って、考える暇が無いようだ。転送後直ぐに、攻撃開始って…俺の心の準備が出来ていない。シュウのガキの攻撃は凄まじく、四方八方から光る矢が、俺を目がけて飛んでくる。防御魔法陣で、それらを弾く…えっ?透過してきた…

 

 

 

気が付いたら、グレモリー邸にいた。

 

「僕の子供と目が合って、戦闘意欲があると、仮想フィールドに強制転移するように、構築してあります」

 

「あんで、そんなことをしやがる」

 

怒る俺。

 

「そうしないと、ここが壊滅するから」

 

いや~な汗を垂らしてしながら、シュウが答えた。こいつがこんな表情って…コイツのガキ達に恐怖を感じる。

 

「まさかと思うけど、その子達をこちらの世界へ来させたのは、あちらの世界が壊滅しない為ってことは無いよね?」

 

セラフォルー、いい質問だ。

 

「そうだよ。基本、僕にしか懐いていないから」

 

おぃ!お前の子供が、ラスボスなんじゃないのか?そんな疑問が俺に浮かぶ。

 

「まず、子供の紹介をしてくれるか?シュウよ」

 

ガキ呼ばわりすると、後が怖いので、名前を訊いておこうと思う。

 

「男の子はガイア、リアスとの子供です。女の子はシルキー、ソーナとの子供です。二人とも生後6ヶ月です」

 

「はぁ?6ヶ月?おむつ取れていないのか?そんなのに俺は…」

 

落ち込む俺。

 

「おむつは取れていないです。おむつ交換は大事ですよ。僕が傍にいればいいけど、いない時に、おむつ交換し忘れると大変かも」

 

汗を拭っているシュウ。無敵と思われたシュウが、自分の子供達にビビっているぞ。おい、こいつら大丈夫なのか?こちらの世界に置いていても。

 

「なので、そろそろ、おむつは卒業させる方向です」

 

気を取り直して、まずガイアを装置で調べていく。種族は…測定不能って…

 

「なぁ、種族が測定不能って出るんだが…」

 

「種族は、僕とリアスの子供だから、悪魔と天使と鬼のクォーターかな?」

 

リアスが恐る恐るガイアに近寄り、頭を撫でている。まぁ、並行世界という違いはあるけど、リアスの子供に違いはないかな。

 

で、神器は無し、天使の翼を持つ悪魔かぁ。クリスと同じタイプかな。

 

「こちらのシルキーの種族は、何になるのかな?」

 

「僕とソーナの子供だから、ガイアと同じく、悪魔と天使と鬼のクォーターかな?」

 

今度は、セラフォルーが恐る恐る近づくと、シルキーの方からセラフォルーに抱きついていった。が…吹っ飛ばされるセラフォルー…えぇぇぇぇ~!魔王が赤ん坊のタックルで吹っ飛ばされる?

 

「痛いよ~、シルキーちゃん」

 

シルキーは、涙目のセラフォルーの頭を撫でてあげている。おい、立場が逆だぞ、そこ!

 

「シルキーは鬼の血成分が濃いので、肉弾戦も強力みたいだよ」

 

シュウ、注意事項は先に言おうな。セラフォルーが泣きべそかいているぞ。相当、痛かったみたいだ。

 

「ここの世界の装置じゃ、たぶん測定は出来ないなぁ。主な攻撃方法はどんな感じなんだ?」

 

「ガイアは、先程アザゼルさんが喰らった、聖なる矢の四方八方からのフルバースト。しばらく見ない間に、防御魔法陣を透過することが出来た事に、正直僕も驚いています」

 

堕天使の総督を瞬殺する力を、既に持っているのに、まだ発展途中なのか?生後6ヶ月だものな。末恐ろしいぞ。

 

「シルキーはクリスとの時に見せたように、ダイヤモンド使いです。たまに防御壁を色々なカットしていって、光と聖と闇の属性攻撃は乱反射させていきます。チーム戦には注意が要ります。味方が危ない時も有るねぇ~」

 

とっても、危険な事をさらっと言ってないか?味方が危ないって…

 

ついでに、オーフィスと、アポことグレートレッドも測定を試みる。やっぱりダメだぁ~。

 

「オーフィス、どうやってクリスの眷属になったんだ?こんな数値が吹っ切れるやつが眷属になれると思えないが」

 

無限の龍神様と言われているんだ。数値だって無限だろうにと思ったら。

 

「我 何でも出来る。能力を下げることも」

 

え?測定できる数値まで下がってきた。そうやって価値を下げて、眷属になったのか。

 

「なんで数値を下げてまでも、クリスの眷属になったのかな?」

 

「我と一緒にグレートレッドを倒してくれると言ってくれた 初めての戦友」

 

「それだけ?」

 

「我 嬉しかった クリスが初めてだから、眷属になりたいって願ってみた」

 

龍神様が願うとチートな現象も起きるのか。

 

「アポはどうしてなれた。お前も数値が弾ける位有るけど」

 

「次元の狭間では、不可思議な現象が起きるんだ。夢幻な世界だし」

 

そう言われると、次元の狭間の研究なんて、全然出来ていないし。ここは、長く住んでいる者の意見として、聞いておこう。

 

「で、親子三人で一番強いのは誰だ?」

 

俺の一番興味が有る事だ。

 

「親子関係で言ったら、僕だよ。躾のオーラを取得しているし。戦闘だと、どうだろうな。僕、指揮官で二人の操縦で手一杯だしなぁ」

 

「戦った事は無いのか?」

 

「親子では無いです。親子ゲンカで、世界が壊滅したらイヤじゃん。大事な人がいるんだし」

 

親子で戦うと壊滅レベルになる危険が有るのか…

 

「お前らがラスボスだったり?」

 

「僕らがラスボスだったら、もう終わっているって思わない?」

 

「……」

 

何も言い返せない俺。確かにそうだ。終わっているなぁ。シュウ一人でも、終わっていたかもしれないし。サーゼクスが眷属もろとも、やられているしなぁ…

 

「ラスボスだったら、ガイアと戦って屠ったアザゼルさんなんかを、わざわざ生き返らせないよ」

 

俺ってザコ敵か?

 

「とりあえず、帰れる日まで、この世界の人達と協力していきます。この世界のリアス、ソーナ、シーグヴァイラの成長も見たいし」

 

 

 

---クリス---

 

賢者様がいらしてから、ガールフレンドと遊ぶ時間も無く…そんなことを賢者様に呟いたら、シルキーと鍛錬に…ごめんなさい。僕が不埒でした。許して下さい。

 

何度も痛い思いをしても、避けられない。肉弾戦限定でも、痛いだけだし。

でも、シルキー以外との鍛錬で痛い思いは報われた。小猫ちゃんと肉弾戦限定で互角になれていた。確実に強くなれている。

 

鍛錬の合間の休み時間、アウロスの賢者様の家のサンデッキが、僕達の憩いの場だ。小猫ちゃん、黒歌さんは猫化して賢者様のモモを陣取る。ガイア、シルキーは猫達と添え寝をしている。お姉様はグレイフィアさんと、おやつをつくっている。お姉様の新しい眷属の木場さんは、木刀で素振りをしていたり。僕は朱乃さんと…

 

 

 

---リアス---

 

新しい眷属、ハーフヴァンパイアのギャスパーの扱いに困っている。また、心を開いてくれない子だった。対人恐怖症で、段ボール箱から出てきてくれない。シュウ様に相談してみた。

 

「ギャスパー?能力のコントロールが出来るようになれば、箱から出てくるよ」

 

そうなんだ。でも、待っていられない。早く、心を開いて欲しいと、シュウ様に頼んだ。

 

 

 

---シュウ---

 

グレモリー邸の閉ざされた部屋に入った。暗がりの中、目が慣れるのを待つ。ギャスパーに対して、『身体停止』(身体の自由を奪う。でもしゃべれる。女性限定で、感度が5秒ごとに倍化する)の術を発動した。それから、段ボール箱から、女装男子のギャスパーを取り出す。

 

「えっ?誰?あれっ?身体が動かない…」

 

部屋の明かりを、暗めで灯す。

 

「おはよう、ギャスパー君。僕はシュウだ。よろしくね」

 

「なんで、僕は動けないんですか?」

 

涙目で訴えるギャスパー。

 

「身体の自由を奪う術を使ったからね。逃げられると困るのでね」

 

「僕をどうするんですか?」

 

「どうされたい?一緒にニンニク風呂でも入るか?」

 

「いやぁぁぁぁ~、ニンニクはダメです」

 

「十字架のペンダントでも着けるか?」

 

「十字架もダメです…」

 

「ヴァレリーと一緒に暮らすか?」

 

「……なんで?彼女を知っているんですか?ここに、いるんですか?」

 

ギャスパーの頭を、優しく撫でる。

 

「ヴァレリーを守れるくらいに強くなれ!そうでないと、彼女と一緒には、暮らせないぞ!いいのか?今のままでいいのか?おい!」

 

「良くないです。ヴァレリー…逢いたいです。」

 

両手の拳を固く握りしめ、床を見つめて言うギャスパー。

 

「なら、強くなれよ。そうしたら、ご褒美で、ヴァレリーを連れて来てあげるよ」

 

「本当ですか?」

 

頭を上げ、僕の目を見て訊いてきた。

 

「本当だよ。早く強くなれよ。ヴァレリーに、危険が迫っているかもしれなからな」

 

「がんばります!」

 

術を解いて、二人でリアスの元に向かう。

 

「シュウ様…もう、ギャスパーの心を掴んだんですか?」

 

段ボール箱ではなく、僕に抱かれているギャスパーに驚くリアス。

 

「秘密だよ。ギャスパーと二人だけの約束だよ。な、ギャスパー」

 

僕を見て力強く頷くギャスパー。

 

 

 

---セラフォルー---

 

ソーたんを連れて、アウロスの家に遊びに行った。転移してすぐ、シルキーちゃんの洗礼に遭った。痛いよ~痛すぎるよ~うぅ~

 

子供に吹っ飛ばされ、泣きべそをかいている私を見て、驚いているソーたん。

 

「お姉様、大丈夫ですか?魔王様なのに…」

 

魔王返上しないとダメかな?毎回、吹っ飛ばされているもの。しくしく…

シュウ君に言わせると、気に入られているんだとか。こんなに痛い気に入られ方はイヤだよ。でも、気にくわない相手だと、即!仮想フィールド行きだそうだ。アザゼルがその部類らしい。それはもっとイヤだなぁ。

 

あの仮想フィールドは、シュウ君が一人で構築したって、アジュカちゃんが言っていたなぁ。ガイア君、シルキーちゃんの殺意と言うか、戦意を感知したら仮想フィールドに自動で転移させてるんだとか。シュウ君の元いた世界でも、同じような仮想フィールドを、元の世界にいたアジュカちゃんと、構築したらしい。私達のアジュカちゃんは、その技術に感心していたわ。

 

あぁ、ダメ!シルキーちゃん。勝手に私の服を脱がせて、乳首に吸い付くなんて。やめてぇぇぇぇ~!、シュウ君の前では、やめて欲しいの。シュウ君が私の恥ずかしい姿を、ガン見しているし。ソーたんは耳まで真っ赤になっているし。舌で舐めても、揉んでも、母乳は出ませんよ~。しくしく。

 

ソーたんとシュウ君が部屋を出て行ってしまった。あれ?部屋にいるのは、シルキーちゃんと私だけ??怖いよ~。二人っきりにしないでよ~

 

 

 

---ソーナ---

 

並行世界で、私と結婚をされているシュウさんの家にお姉様と遊びに来ました。お姉様は、シュウさんの子供とじゃれているので、私達はサンデッキに隣接するリビングへ来ました。グレイフィアさんがお菓子と紅茶を出してくれました。サンデッキから見渡す風景、のどかです。草原が広がり、遠くには山々が見えて、風も心地良いです。シュウさんが私の肩に手を回してきました。何か暖かいオーラで包まれていくようで、気持ちが良い。

 

「僕の世界のソーナは、あそこの草原に学校を創ったんだよ。種族も身分も問わないレーティングゲームの学校をね」

 

シュウさんは、風でゆらぐ草原をみつめて、シュウさんの世界の私のことを、私に聞かせてくれました。

 

「夢はいつか叶う。だから、君も夢を持って、夢に向かって、歩んで欲しい。手伝えることは手伝うからね」

 

私の額に優しいキスをしてくれました。全然イヤな感じがしない。むしろ、なんか嬉しい感じ。

 

クリスとは違うタイプの男性…ちょっと、憧れちゃったかな。大きくなっても、私を見ていてくれますか?

 

 

 

 

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