---クリス---
賢者様が子供を二人、お連れになった。何ですか?このオーラは…アポとオーフィスは臨戦態勢に入っている。最強のドラゴン2匹が戦意を持つ赤ん坊って…
「イレギュラーなので、この世界に呼び寄せました。僕の子供で、ガイアとシルキーです。よろしくね」
賢者様に纏わり付いている、賢者様のお子様。
「う?クリスと戦いたいみたいだけど…」
いきなり、心の準備が出来ていない僕と、シルキーという女の子が仮想フィールドに転移した。転移して直ぐ、先制攻撃として、僕は聖なる矢を放っていく。シルキーは目の間前にガラス?氷?の壁を作り出し、聖なる矢を防がれちゃった。と、思った瞬間頭の上からキラキラした物が降ってきて…意識が遠のいていった。
気が付くと家にいた。
「僕はどうなったんですか?」
賢者様が子供を二人抱っこしていた。お姉様は戦闘の様子を、モニタで見ていたのか、固まっていた。なので、サー兄様が教えてくれた。
「クリスが蜂の巣になって、弾けて死んだよ」
サー兄様の顔は引きつっていた。
「何で蜂の巣ですか?」
今度は賢者様が教えてくれた。
「キラキラした物が、降ってきただろう?あれって、ダイヤモンドの微粒子で、シルキーは、あれを光速で撃ち込めるんだよ。まだ、いきなりは撃ち出せなくて、撃ち出す直前に粉雪のように降ってくるんだ。あと、目の前に展開した壁も、ダイヤモンドだから、壊れないからね」
ダイヤモンドって硬度が一番硬い物質じゃ…そんなのが光速で…防ぐには避けるしかないんですね。
「リアスも戦ってみる?」
お姉様は涙目で、首を横に激しく振っている。
「そうそう、クリス。この子達にも『兵士』の駒を入れてくれるかな。僕のチートな駒が入っているから、1個でいけるよ」
僕は賢者様に言われるまま、恐る恐る駒を、賢者様のお子様達に入れた。賢者様の駒は抜けずに、僕の駒は入っていった。
「僕の駒は、駒の複数所持できるから、僕の駒を抜かずに、他の人の駒が入れられるんだ」
あぁ、便利な駒ですね。対象の価値も、下げることが出来るから1個で眷属に出来るし。
---アザゼル---
シュウの子供が、向こうの世界から来たらしいので、色々な機材と共に、グレモリー邸を訪れた。
「色々と調べたいから、調べさせてもらうよ」
ガキの1匹と目が合った。その瞬間、いきなり仮想フィールドに飛ばされた。何で?って、考える暇が無いようだ。転送後直ぐに、攻撃開始って…俺の心の準備が出来ていない。シュウのガキの攻撃は凄まじく、四方八方から光る矢が、俺を目がけて飛んでくる。防御魔法陣で、それらを弾く…えっ?透過してきた…
気が付いたら、グレモリー邸にいた。
「僕の子供と目が合って、戦闘意欲があると、仮想フィールドに強制転移するように、構築してあります」
「あんで、そんなことをしやがる」
怒る俺。
「そうしないと、ここが壊滅するから」
いや~な汗を垂らしてしながら、シュウが答えた。こいつがこんな表情って…コイツのガキ達に恐怖を感じる。
「まさかと思うけど、その子達をこちらの世界へ来させたのは、あちらの世界が壊滅しない為ってことは無いよね?」
セラフォルー、いい質問だ。
「そうだよ。基本、僕にしか懐いていないから」
おぃ!お前の子供が、ラスボスなんじゃないのか?そんな疑問が俺に浮かぶ。
「まず、子供の紹介をしてくれるか?シュウよ」
ガキ呼ばわりすると、後が怖いので、名前を訊いておこうと思う。
「男の子はガイア、リアスとの子供です。女の子はシルキー、ソーナとの子供です。二人とも生後6ヶ月です」
「はぁ?6ヶ月?おむつ取れていないのか?そんなのに俺は…」
落ち込む俺。
「おむつは取れていないです。おむつ交換は大事ですよ。僕が傍にいればいいけど、いない時に、おむつ交換し忘れると大変かも」
汗を拭っているシュウ。無敵と思われたシュウが、自分の子供達にビビっているぞ。おい、こいつら大丈夫なのか?こちらの世界に置いていても。
「なので、そろそろ、おむつは卒業させる方向です」
気を取り直して、まずガイアを装置で調べていく。種族は…測定不能って…
「なぁ、種族が測定不能って出るんだが…」
「種族は、僕とリアスの子供だから、悪魔と天使と鬼のクォーターかな?」
リアスが恐る恐るガイアに近寄り、頭を撫でている。まぁ、並行世界という違いはあるけど、リアスの子供に違いはないかな。
で、神器は無し、天使の翼を持つ悪魔かぁ。クリスと同じタイプかな。
「こちらのシルキーの種族は、何になるのかな?」
「僕とソーナの子供だから、ガイアと同じく、悪魔と天使と鬼のクォーターかな?」
今度は、セラフォルーが恐る恐る近づくと、シルキーの方からセラフォルーに抱きついていった。が…吹っ飛ばされるセラフォルー…えぇぇぇぇ~!魔王が赤ん坊のタックルで吹っ飛ばされる?
「痛いよ~、シルキーちゃん」
シルキーは、涙目のセラフォルーの頭を撫でてあげている。おい、立場が逆だぞ、そこ!
「シルキーは鬼の血成分が濃いので、肉弾戦も強力みたいだよ」
シュウ、注意事項は先に言おうな。セラフォルーが泣きべそかいているぞ。相当、痛かったみたいだ。
「ここの世界の装置じゃ、たぶん測定は出来ないなぁ。主な攻撃方法はどんな感じなんだ?」
「ガイアは、先程アザゼルさんが喰らった、聖なる矢の四方八方からのフルバースト。しばらく見ない間に、防御魔法陣を透過することが出来た事に、正直僕も驚いています」
堕天使の総督を瞬殺する力を、既に持っているのに、まだ発展途中なのか?生後6ヶ月だものな。末恐ろしいぞ。
「シルキーはクリスとの時に見せたように、ダイヤモンド使いです。たまに防御壁を色々なカットしていって、光と聖と闇の属性攻撃は乱反射させていきます。チーム戦には注意が要ります。味方が危ない時も有るねぇ~」
とっても、危険な事をさらっと言ってないか?味方が危ないって…
ついでに、オーフィスと、アポことグレートレッドも測定を試みる。やっぱりダメだぁ~。
「オーフィス、どうやってクリスの眷属になったんだ?こんな数値が吹っ切れるやつが眷属になれると思えないが」
無限の龍神様と言われているんだ。数値だって無限だろうにと思ったら。
「我 何でも出来る。能力を下げることも」
え?測定できる数値まで下がってきた。そうやって価値を下げて、眷属になったのか。
「なんで数値を下げてまでも、クリスの眷属になったのかな?」
「我と一緒にグレートレッドを倒してくれると言ってくれた 初めての戦友」
「それだけ?」
「我 嬉しかった クリスが初めてだから、眷属になりたいって願ってみた」
龍神様が願うとチートな現象も起きるのか。
「アポはどうしてなれた。お前も数値が弾ける位有るけど」
「次元の狭間では、不可思議な現象が起きるんだ。夢幻な世界だし」
そう言われると、次元の狭間の研究なんて、全然出来ていないし。ここは、長く住んでいる者の意見として、聞いておこう。
「で、親子三人で一番強いのは誰だ?」
俺の一番興味が有る事だ。
「親子関係で言ったら、僕だよ。躾のオーラを取得しているし。戦闘だと、どうだろうな。僕、指揮官で二人の操縦で手一杯だしなぁ」
「戦った事は無いのか?」
「親子では無いです。親子ゲンカで、世界が壊滅したらイヤじゃん。大事な人がいるんだし」
親子で戦うと壊滅レベルになる危険が有るのか…
「お前らがラスボスだったり?」
「僕らがラスボスだったら、もう終わっているって思わない?」
「……」
何も言い返せない俺。確かにそうだ。終わっているなぁ。シュウ一人でも、終わっていたかもしれないし。サーゼクスが眷属もろとも、やられているしなぁ…
「ラスボスだったら、ガイアと戦って屠ったアザゼルさんなんかを、わざわざ生き返らせないよ」
俺ってザコ敵か?
「とりあえず、帰れる日まで、この世界の人達と協力していきます。この世界のリアス、ソーナ、シーグヴァイラの成長も見たいし」
---クリス---
賢者様がいらしてから、ガールフレンドと遊ぶ時間も無く…そんなことを賢者様に呟いたら、シルキーと鍛錬に…ごめんなさい。僕が不埒でした。許して下さい。
何度も痛い思いをしても、避けられない。肉弾戦限定でも、痛いだけだし。
でも、シルキー以外との鍛錬で痛い思いは報われた。小猫ちゃんと肉弾戦限定で互角になれていた。確実に強くなれている。
鍛錬の合間の休み時間、アウロスの賢者様の家のサンデッキが、僕達の憩いの場だ。小猫ちゃん、黒歌さんは猫化して賢者様のモモを陣取る。ガイア、シルキーは猫達と添え寝をしている。お姉様はグレイフィアさんと、おやつをつくっている。お姉様の新しい眷属の木場さんは、木刀で素振りをしていたり。僕は朱乃さんと…
---リアス---
新しい眷属、ハーフヴァンパイアのギャスパーの扱いに困っている。また、心を開いてくれない子だった。対人恐怖症で、段ボール箱から出てきてくれない。シュウ様に相談してみた。
「ギャスパー?能力のコントロールが出来るようになれば、箱から出てくるよ」
そうなんだ。でも、待っていられない。早く、心を開いて欲しいと、シュウ様に頼んだ。
---シュウ---
グレモリー邸の閉ざされた部屋に入った。暗がりの中、目が慣れるのを待つ。ギャスパーに対して、『身体停止』(身体の自由を奪う。でもしゃべれる。女性限定で、感度が5秒ごとに倍化する)の術を発動した。それから、段ボール箱から、女装男子のギャスパーを取り出す。
「えっ?誰?あれっ?身体が動かない…」
部屋の明かりを、暗めで灯す。
「おはよう、ギャスパー君。僕はシュウだ。よろしくね」
「なんで、僕は動けないんですか?」
涙目で訴えるギャスパー。
「身体の自由を奪う術を使ったからね。逃げられると困るのでね」
「僕をどうするんですか?」
「どうされたい?一緒にニンニク風呂でも入るか?」
「いやぁぁぁぁ~、ニンニクはダメです」
「十字架のペンダントでも着けるか?」
「十字架もダメです…」
「ヴァレリーと一緒に暮らすか?」
「……なんで?彼女を知っているんですか?ここに、いるんですか?」
ギャスパーの頭を、優しく撫でる。
「ヴァレリーを守れるくらいに強くなれ!そうでないと、彼女と一緒には、暮らせないぞ!いいのか?今のままでいいのか?おい!」
「良くないです。ヴァレリー…逢いたいです。」
両手の拳を固く握りしめ、床を見つめて言うギャスパー。
「なら、強くなれよ。そうしたら、ご褒美で、ヴァレリーを連れて来てあげるよ」
「本当ですか?」
頭を上げ、僕の目を見て訊いてきた。
「本当だよ。早く強くなれよ。ヴァレリーに、危険が迫っているかもしれなからな」
「がんばります!」
術を解いて、二人でリアスの元に向かう。
「シュウ様…もう、ギャスパーの心を掴んだんですか?」
段ボール箱ではなく、僕に抱かれているギャスパーに驚くリアス。
「秘密だよ。ギャスパーと二人だけの約束だよ。な、ギャスパー」
僕を見て力強く頷くギャスパー。
---セラフォルー---
ソーたんを連れて、アウロスの家に遊びに行った。転移してすぐ、シルキーちゃんの洗礼に遭った。痛いよ~痛すぎるよ~うぅ~
子供に吹っ飛ばされ、泣きべそをかいている私を見て、驚いているソーたん。
「お姉様、大丈夫ですか?魔王様なのに…」
魔王返上しないとダメかな?毎回、吹っ飛ばされているもの。しくしく…
シュウ君に言わせると、気に入られているんだとか。こんなに痛い気に入られ方はイヤだよ。でも、気にくわない相手だと、即!仮想フィールド行きだそうだ。アザゼルがその部類らしい。それはもっとイヤだなぁ。
あの仮想フィールドは、シュウ君が一人で構築したって、アジュカちゃんが言っていたなぁ。ガイア君、シルキーちゃんの殺意と言うか、戦意を感知したら仮想フィールドに自動で転移させてるんだとか。シュウ君の元いた世界でも、同じような仮想フィールドを、元の世界にいたアジュカちゃんと、構築したらしい。私達のアジュカちゃんは、その技術に感心していたわ。
あぁ、ダメ!シルキーちゃん。勝手に私の服を脱がせて、乳首に吸い付くなんて。やめてぇぇぇぇ~!、シュウ君の前では、やめて欲しいの。シュウ君が私の恥ずかしい姿を、ガン見しているし。ソーたんは耳まで真っ赤になっているし。舌で舐めても、揉んでも、母乳は出ませんよ~。しくしく。
ソーたんとシュウ君が部屋を出て行ってしまった。あれ?部屋にいるのは、シルキーちゃんと私だけ??怖いよ~。二人っきりにしないでよ~
---ソーナ---
並行世界で、私と結婚をされているシュウさんの家にお姉様と遊びに来ました。お姉様は、シュウさんの子供とじゃれているので、私達はサンデッキに隣接するリビングへ来ました。グレイフィアさんがお菓子と紅茶を出してくれました。サンデッキから見渡す風景、のどかです。草原が広がり、遠くには山々が見えて、風も心地良いです。シュウさんが私の肩に手を回してきました。何か暖かいオーラで包まれていくようで、気持ちが良い。
「僕の世界のソーナは、あそこの草原に学校を創ったんだよ。種族も身分も問わないレーティングゲームの学校をね」
シュウさんは、風でゆらぐ草原をみつめて、シュウさんの世界の私のことを、私に聞かせてくれました。
「夢はいつか叶う。だから、君も夢を持って、夢に向かって、歩んで欲しい。手伝えることは手伝うからね」
私の額に優しいキスをしてくれました。全然イヤな感じがしない。むしろ、なんか嬉しい感じ。
クリスとは違うタイプの男性…ちょっと、憧れちゃったかな。大きくなっても、私を見ていてくれますか?