※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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旧校舎のディアボロス その4

 

 

---イッセー---

 

悩んだ結果、リアスお姉様のチームには入ることにした。クリス先輩のチームは妖艶な和服のお姉様と子供しか女がいないけど、リアスお姉様のチームは…考えただけで鼻血が出まくりそうであったから。必然的に、オカルト研究部にも入部することになった。リアスお姉様のことは、リアス部長と呼ぶことと指導もされた。

 

クリス先輩を選ばなかったけど、『イッセーの考え抜いた結果だ、がんばれよ!』って、励ましの言葉をもらった。シュウさんって人は、やることがあるとかで、どこに転移していった。いいなぁ、その転移って機能、便利そうだ。

 

その後、リアス部長と、クリス先輩から、基礎知識を教えられた。この学園は種族を問わない共学であること。理事長は魔王様で、リアス部長とクリス先輩のお兄様であること。この町はリアス部長の管轄地で、多種族共存していることなど。この町に長く住んでいたけど、知らないことが、いっぱいあるみたいだ。

 

リアス部長から悪魔の駒というものを、俺の身体の中に入れてもらった。『兵士』の駒が8個入ったことに、みんな驚愕している。なんで?クリス先輩は胸をなで下ろしているし。リアス部長は固まっているし。

 

「そうか!シュウさんは、イッセーの価値を知っていたから、私を選んだことで、どこかに行ったのね」

 

リアス部長が涙目になっている。朱乃先輩はそんな部長を宥めているみたいだ。あとで、聞いた話だけど、シュウさんって駒の価値を変動できる能力が有るそうで、その恩恵を受けているクリス先輩は、割安でチームメンバー(眷属というらしい)を増やしているそうだ。

 

 

 

---レイナーレ---

 

無くした翼が痛い。私を逃がしてくれたドーナシークは、戻って来なかった。狩られてたのかも。クリスには、私ってバレていないだろうけど、この翼を見たらバレちゃうよな。もう逢えないわね。根城にしている古びた教会の地下室で、治療薬を塗ってみたもの、痛みは減るけど、翼は戻らない。選択を誤ったかもしれない。アザゼル様よりクリスを取れば、こんな目に遭わなかったはずだもん。ぐっすん…

 

階段から誰かが、降りてくる音がした。

 

「レイナーレ様、お客様です」

 

私の部下で、金色のツインテールで青い瞳を持つミッテルトだった。うん?言葉遣いが、いつもと違う。顔は紅潮しているし。

 

「どうしたの?いつもと言葉遣いが違うけど?」

 

彼女は困ったように、モジモジしている。

 

「あのですね…上で言葉遣いと女としての魅力を、しごかれてきました」

 

「はい?」

 

彼女の後ろから、彼が現れた。忘れていた人物。彼の顔を見て、自分の身に起きたことに納得をした。そして、恐怖から全身に鳥肌がたっている。

 

「久しぶりだな。レイナーレ。まさか、クリスの彼女が、お前とはなぁ」

 

メイドとして派遣された家の主人、並行世界からの客人のシュウだ。

 

「天野夕麻がお前だと知ったら、クリスはどうするかな?」

 

いや、それはバラさないで欲しいけど…

 

「バラしても、クリスの為にならない」

 

そうだ、この人は心が読めるんだ。

 

「そうだよ。心の中が読めるんだよ、レイナーレ。同一人物ってことは、黙っていてあげるよ。その代わり、クリスを支えるようになれ。いいな?二度目は無いからな」

 

シュウは私の失った翼を再生してくれた。

 

「翼は再生しておく。クリスが気づくとまずいから。その代わり、わかっているな?」

 

土下座をしている私。

 

「はい、二度とクリスの嫌がることはしません」

 

「あと、なにかヤバそうな情報を掴んだら、僕に回して。そうそう、レイナーレの手下の2名は僕が餌付けしたからね。裏切ったら、分かるからな!」

 

餌付けって、何よ?どうせ…

 

「そうだよ。二人ともおいしくいただきました♪」

 

あっ、心に思っている事が、ダダ漏れ状態だった。

 

 

 

---アザゼル---

 

突然、殺気だって俺の目の前に転移してきたシュウ。また、ちびったぞ。

 

「びっくりさせるなよ。なんで、そんなに殺気だっているんだ?」

 

「お前の部下、レイナーレが、クリスの後輩を殺したんだけど、どういうこと?」

 

え?なんてことしたんだ、あの暴走娘は。

 

「あいつは、はぐれ堕天使で、うちの組織では無い」

 

「はぐれ?末端だろ?嘘は良く無いよ。ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・ブレード総督」

 

なんで、過去の汚点を…並行世界の俺は、同じことをレポートにしたのか。

 

「そうだよ。並行世界だから、イレギュラー周り以外は、たいてい同じみたいだよ」

 

心が読めるんだったな、コイツは。

 

「コイツ呼ばわりですか?ブレイザー・シャイニング・オア・ダークネス・ブレード提督」

 

アイツの手には天界時代に書いた俺のレポートが…なんてことを。

 

「本当のことを言わないと、これをグリゴリで大量配布しますよ」

 

「や、やめろ~!本当のことだ。末端とはいうものの、アイツははぐれに近い。グリゴリの命令に従わない場合が多い」

 

「天界で配布の方がいいかな?」

 

「だから、本当だ!クリスの知り合いを殺せなんて、命令は出していない」

 

「アザゼルさんは出していなくても、シェムハザさんはどうなんだ?」

 

あっ、俺以外の命令かぁ。俺は、シェムハザに用件を伝えて返答を受けた。

 

「すまない。シェムハザが命令したみたいだ。危険な神器を持っているみたいだから、驚異になる前に消せと」

 

「あれは神滅具だよ。赤龍帝ドライグ。兵士8個分だ」

 

「あんだとぉ~。ドライグだと?兵士8個で誰の眷属に?」

 

「リアス・グレモリーだ」

 

「あのお嬢ちゃん、強力なのを手に入れたのか」

 

「そうだけど。それよりクリスには、何か無いのか?」

 

うっ…

 

「無いのか。じゃ貸しにしておく。あと、レイナーレの組織は僕がもらったからね」

 

はぁ?

 

「はぁじゃないよ。非合法の『教会』っていう悪魔払い組織のボスらしいじゃない。今後、僕の諜報機関になってもらったからね」

 

文句を言ったら…

 

「文句あるの?貸しあるのに?ぜいたくでしょ?さっきのレポートはアザゼルさんの背中に永久転写にしてあげようか?」

 

それだけはいやだぁぁぁ。渋々土下座をした俺。

 

「文句ありません。このたびは部下がご迷惑をおかけしました。総督として謝罪します」

 

謝罪した途端、シュウの殺気だったオーラは、いつもの暖かいオーラに変わった。怖かったぁ。

 

 

 

---レイナーレ---

 

アザゼル様より直接命令が届いた。今後、シュウの諜報機関となって働けと。あの鬼は私だけで無く、アザゼル様も脅したのねぇ。あんなに怖い表情のアザゼル様は初めてだ。想像を絶する目にあったにちがいない。あの心を読む能力の前では、ウソは首をしめかねないものな。

 

「レイナーレ!」

 

って、街中をうろついていたら、愛しの人の声で呼ばれた。振り返ると満面の笑みのクリスがいた。

 

「クリス!」

 

私は彼の元に走り寄って、彼の胸で泣いた。困惑しているクリス。理由は言えない私。あの翼では、もう逢えないって思っていたから。再会が出来て…私の髪の毛に、頬ずりするクリス。今後はもう裏切りません。一生、支えてみせます。鬼に言われることなくね。

 

その後、いつものホテルで、翼のケアをしてもらってから交わった。

 

 

 

---クリス---

 

家に帰ると、リビングルームで揉めていた。

 

「リアス!あなたが『王』なんだから、好きなようにすればいいけど、クリスはどうするの?」

 

朱乃の声だ。

 

「ただいま。朱乃どうしたの?」

 

朱乃が振り返って、僕を見た。

 

「リアスがイッセー君と一緒に住みたいって」

 

イッセーは両親と一緒に住んでいるけど。

 

「ここにイッセーを呼ぶの?」

 

「違うのよ。リアスはイッセー君の家に住むんだって」

 

え?それって、お姉様の目を気にしないで、生活が出来るのかな?

 

「別にいいよ、僕は。朱乃と小猫ちゃんがいれば、イッセーに色仕掛けしようとする姉とは一緒には住めないから」

 

お姉様の顔は真っ赤だった。図星だな。うぶなイッセーを、自分の色に染める作戦だな。

 

「し、失礼な。そんな色仕掛けなんて…」

 

「お姉様は、全裸で抱き枕ないと、寝られませんよね?」

 

「普通、そうでしょ?」

 

朱乃と小猫ちゃんの同意を得ようと見渡すが、同意は得られず。

 

「普通は、寝間着を着て、寝るんですよ」

 

「そんなのもの着たことないもん!」

 

頬を膨らませて怒っているお姉様。そうだね、見たことないもの。全裸の実の姉に抱き枕にされてきた僕は…毎朝、おしっこでは無い物のおねしょ状態だったんだからね。それから解放されるのかぁ。

 

「今夜からイッセーの家に行っていいよ!朱乃と小猫ちゃんの3人で生活していくからね」

 

僕はお姉様を、イッセーの部屋に強制転移させた。

 

 

 

---イッセー---

 

風呂から上がって自分の部屋に行くと…なんで?部長がここに?夢かぁ?頬を抓ってみると痛い。夢では無いぞ。

 

「部長どうしたんですか?」

 

「今日から、イッセーと一緒に暮らすことにしました♪」

 

意味がよくわからないけど、笑顔がまぶしい部長。

 

「意味がよくわからないんですけど…」

 

俺の目の前で、全裸になる部長…これは夢?頬を叩いてみると痛い。

 

「なんで全裸に?」

 

「私は全裸でないと、寝られないのよ」

 

どこに寝るんだ?俺のベッドしかないけど…

 

「さぁ、イッセーも脱ぎなさい!」

 

え?服が手際よく脱がされている。どこのだれと練習を…弟さんのクリス先輩が浮かんだ。

 

「あのぅ、一緒に寝るのですか?」

 

「そうよ。私は抱き枕が無いと寝られないのよ」

 

笑顔で俺のベッドにインしている部長。え?全裸での添い寝?クリス先輩のお姉様だぞ。無理無理…

 

「眷属とのスキンシップって、大事なのよ」

 

え?イケメン木場ともそういう関係なのか??俺は意を決した。女性に恥をかかせてはいけない。クリス先輩ごめんなさい。リアス部長の隣で寝ることにした。

 

柔らかいものがいろいろ触れてくる…いままで妄想上だけだったものが目の前に。俺の脳みそは暴走気味だ。夢か現実かの区別が出来なくなって来ている。

 

頭脳も身体も休まることなく、倦怠感と共に朝を迎えた。

 

----

 

「イッセー、起きなさい!」

 

母が布団をめくると、全裸の俺とリアス部長が交わっていた…母は部屋のドアを勢いよくしめて、階段を豪快に降りている音が聞こえた。

 

「お父さん、大変よ!イッセーが女の人と…」

 

「イッセーだって、そういう年頃なんだよ、お母さん」

 

両親の声が階下から聞こえてくる。リアス先輩はなにやら呪文を唱えて魔法を使っているみたいだ。

 

「これで、あなたの両親の記憶を塗り替えたわ。私達は恋人で同棲しているってことにしたわ」

 

なんて、すばらしいシチュエーションなんだ。これって、リアス先輩の眷属悪魔になった恩恵なんですね。幸せをかみしめる俺。

 

 

 

 

 

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