※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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旧校舎のディアボロス その8

 

 

---リアス---

 

私は…イッセーを危険な目に遭わせてしまった。イッセーは私の手で育てあげようと思っていたのに…当然、眷属の先輩である朱乃達が、基本を教えてくれていると思っていたのだけど、そうじゃなかった。そうだ、今まで私が好き勝手に眷属を動かせたのは、裏でシュウさんやクリスが動いてくれていたのかもしれない。

 

私は姉としてクリスに負ける訳にいかなかった。でも、クリスに勝てない気がする自分がいる。次期当主は私、クリスは次期魔王候補、器の大きさの違いなのかな?

 

私はアウロスの家に転移した。

 

「グレイフィア、シュウさんは?」

 

シュウさんの家のメイドのグレイフィアに、シュウさんの所在を聞いた。

 

「新しいガールフレンドと、サンデッキにいると思うわ。明日から二人でバチカンに行くみたいだし」

 

え?新しいガールフレンド?なんだ、それは?で、明日から旅行?私はサンデッキに向かった。

 

「シュウさん、その子はどなた?ご紹介してくれませんか?」

 

サンデッキにいた二人の後ろから声を掛けた。二人は私の方を振り向いた。

 

「グレモリー家の次期当主様ですか?何か用でか?彼女が誰であろうと、あなた様には関係が無い事ですよ」

 

シュウさんの言い方が気にいらない。何を今更、他人行儀みたいな言い回しをしているの?

 

「その言い方は何よ?他人行儀すぎませんか?」

 

「グレモリー家の次期当主様、私達は他人ですよ?お間違えのないように」

 

あぁぁぁぁぁ、その言い回しは頭に来るなぁ。

 

「器の小さい男だねぇ。あれくらいのことで怒るとは」

 

「そうですよ。私は器の小さい男です。グレモリー家の次期当主様のような器の大きさはございません。私の隣にいますのは、聖女アーシア様です。あなた様のような悪魔の次期当主様なんか簡単に浄化できますよ。試されますか?」

 

え?何を言っているの?浄化?私はゾンビでは無いし。

 

「シュウさん、この方は悪魔なんですか?」

 

「そうですよ。見た目は巨乳バカっぽいけど、凶悪な悪魔です」

 

うっ…

 

「だれが、巨乳バカですって?!」

 

「私はお褒めしたんだですよ。あなた様は、巨乳とバカは褒められるレベルですからね」

 

「バカを褒められて、嬉しい訳が無いだろ!!」

 

「そもそも、お前はここへ、何をしに来たんだ?クソ悪魔のリアス・グレモリーよ!」

 

「先程の件を謝りに来たんだよ!」

 

「それが、謝る態度か?おい、魔王サーゼクスよ、どういうことだ?」

 

え?何で、お兄様の名前を?サンデッキの端から、お兄様が現れた。

 

「リーアよ!俺はお前に失望したよ。お前は新しく眷属になったばかりの子を、エクソシストの待つ家に送り込んだそうだな。クリスが苦情を言ってきたぞ。たまたま、シュウ君がエクソシストの動きをマークして、すぐに助けに行けたから良かったものの、最悪消滅していたぞ。訊けば、その子は、クリスの大切な高校の後輩だそうじゃ無いか!」

 

え?そんな状況だったの?シュウさんがマークする程のエクソシストが、私の管轄地に入って来ていたの?

 

「悪魔のお仕事が大事なのは分かるが、眷属に見回りさせていないって、どういうこと?ねぇ、サーゼクスさん」

 

「シュウ君、すまない」

 

「あの提案は通して、もらえますか?」

 

「あの提案って?」

 

何の提案をしたのかしら?

 

「管轄を分割して、半分はクリスの管轄にするってことだ。リアスの能力じゃ広すぎるってことだよ。学校周辺のエリアはリアスで、学校から遠い場所、姫島神社周辺はクリスの管轄ってことで」

 

うっ、読めたよ。その計画の裏…朱乃の実家である姫島神社にクリス達が住む気でしょう。

 

「そんなのは認めないわ」

 

拒否だ!そんなのは拒否だよ!

 

「サーゼクスさん、どうなんですか?」

 

「お兄様、私の管轄に口は出さないで頂けますか?」

 

「う~、シュウ君の言うことは、もっともなんだけど、管轄に関しては魔王でも口が出せないんだ」

 

「魔王って、お飾り職ですか?権限が無いんじゃ」

 

「平和になった今は、お飾り職だよ」

 

「平和?平和ボケですか?魔王様」

 

「そうかもなぁ。リアスの管轄で、そんなことが起きているなんて。シュウ君から聞くまで知らなかったもん」

 

「で、サーゼクスさんの妹さんは、謝る気が無いのに、何でここにいるんですか?」

 

え?あっ、当初の目的を忘れていたわ。

 

「明日、バチカンに行かなといけないので、今日のところは帰って貰えますか?」

 

シュウさんと聖女は家の中に入っていった。私を見る、お兄様の刺すような視線が痛いよ~。お兄様は無言で転移していった。今までに、こんなことは無かった。必ず声を掛けてくれていたお兄様。私、怒らしてしまったのね。ここに来て事の重大さに気づいた気がする。どうしよう…

 

私は、シュウさんの部屋に向かった。部屋にはまだいらっしゃらない。寝る準備をする私。シュウさんのベッドに入って待っている。しばらくして、ドアが開いて入ってきたのは、グレイフィアだった。なんで?

 

「リアス。どういうこと?私の仕事を取らないでね」

 

え?何を言っているの?仕事って?

 

「毎晩、一緒に寝ることも私の仕事の内なのよ。寝ている時、が一番襲われやすいから。グレモリー卿に依頼されているのよ」

 

「え?お父様に?」

 

「そう、私はメイドでボディーガードで秘書なのよ。リアスは何をしに、ここにいるの?」

 

「謝罪をしにですが…」

 

「はぁ…全裸で?謝罪する格好?」

 

グレイフィアに溜息を吐かれてしまった。

 

「悪いけど、グレモリー卿に報告さしてもらいますからね!」

 

え?お兄様だけで無くて、お父様にも怒られる。

 

「シュウさんは、今どこにいらっしゃいますか?」

 

「お風呂だけど…あっ、ちょっと…」

 

私はお風呂場を目指した…うん?この家のお風呂場ってどこ?

 

 

 

---ソーナ---

 

「う~む、今宵も良いお湯だったよ。悪いねぇ、お風呂入る度に来ちゃって」

 

「いいえ、いつでも来てください♪」

 

憧れの人が、私の家のお風呂を気にいってくれて、アウロスの家にいる時は、入浴しに来てくれる。

 

「サウナも良い感じだし。シトリー家のお風呂は大好きだよ」

 

なんか、私のことを大好きって言ってくれたみたいで、嬉しい。

 

「そうだ、週末にアウロスの家で、新人向けの基本講座を開こうと思っているんだけど、ソーナの眷属はどうする?」

 

「もちろん参加しま~す♪」

 

クリス、リアスの眷属だけでなくて、私の眷属まで面倒を見てくれる。とっても、ありがたい。

 

「ねぇ、私もソーたんと一緒に参加していい?いいよねぇ♪」

 

問題はお姉様だ。恋のライバルが、実の姉とは…魔王のクセに!

 

「お姉様は、魔王のお仕事が有るのではないですか?」

 

「そんなのは、延期よ。1日2日延びても問題ナッシング♪」

 

家で、魔法少女の格好は止めて欲しい…っていうか、私の部屋へ、勝手に入らないで欲しいです、お姉様。

 

「シュウ君、今日はお姉ちゃんと寝ましょうよ♪」

 

「いや、それは…」

 

「えぇ、なんで…」

 

お姉様、泣き落としは卑怯です。歳を考えてください!

 

「困ったなぁ~。ソーナも一緒でいいかな?」

 

「はい!」

 

即答してしまった私を睨むお姉様…

 

「そこは、私が返事するところだよ。ソーたぁ~ん」

 

はぁ…私のモモに顔を埋めて泣かないでよ~。シュウさんは、そんな私を優しい目で見つめてくれている。

 

 

 

 

 

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