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---リアス・グレモリー---
お告げ…そんな物では無い。寝ていたら、脳裏に、『返品する』と誰かの声がはっきりと響いた。夜中である。だけど、気になる。隣で寝ている旦那を起こさないように、ベッドから抜けだし、衣服を着ていく。
そして、外出。返品…ほとんど直感である。私に返品される物は1つだけだから。冥界へと転移した。
あれから10年経った。弟が家を出て行ってから。あの当時は、事実を知らなかったので、困惑をした。だけど、結婚を機に、母親の重たい口が開いた。
「クリスは…私が浮気して作った子供なの…」
それは衝撃的だった。だから、あの子は紅髪では無かった。だから、あの子は天使の翼を持っていた。だから、あの子は…
「だから、あの子は出て行ったの?ねぇ、母さん…」
「だから、シュウ君が引き取ってくれたんだ」
父さんからのドロップアウト発言…あの子は出て行ったのでは無く、引き取られた…ここで生きたかったかも知れないのに…
あの日から、あのアウロスの家には行っていない。あの賢者様が住んでいた家…小高い丘に建つ、サンデッキが印象的な家…サンデッキからは、ソーナが作った学校が見える。今も家は、ソーナが週1回掃除をしているそうだ。
その家のサンデッキに降り立った。サンデッキから見えるキッチンアンドダイニングに、人影が二つ見えた。私は、家の中へと入っていった。
「姉ちゃん?」
目を腫らした少年と、彼を励ましている堕天使の少女…あれ?レイヴェルと駆け落ちしたんじゃ無いの?彼女は誰?
「クリスなの?ねぇ…」
あの時と同じ風貌…だけど、どこか疲れているようだ。何か遭ったのか?返品って…
「クリス…」
弟に抱きつく私。結構、逞しくなった身体。相当鍛錬を積んだのであろう。あの賢者様の元で…
「帰ってきたの?」
「いや…逃げてきた…」
クリスの口から出た意外な言葉…逃げてきた?どこから?
「どこから?」
「現実から…僕…賢者様を怒らしてしまった…もう戻れない…」
「そんなことは無いよ!クリス、しっかりしなさいよ!」
堕天使の少女が、クリスの胸倉を掴んで、クリスを揺すっている。誰だ、コイツは…
「あなたは誰?」
「あぁ、初対面でしたね。私はクリスの妻の、レイナーレ・ルシファーと申します」
ルシファー姓?堕天使で?
「堕天使ですよね?」
「えぇ、純血の堕天使です」
純血の堕天使…それは珍しい。堕天使と堕天使が交配しないと産まれ無いから。
「で、なんで、ルシファー姓?」
「クリスがルシファー姓なんです。だから…」
えっ?!それって、母さんの浮気相手が、ルシファー姓ってこと?
「それより、クリス。レイヴェルはどうしたの?」
本来の花嫁のことを訊いた。
「あっ…それは…僕が…愚かだったから…」
私の目の前で、豪快に泣き始めたクリス。どうしたんだ?あの最強悪魔と呼ばれていた頃の面影は、今のクリスにはまったく無い。
「レイナーレさん…レイヴェルは?」
「あ…まだ、入院中です。精神をやられてしまって…クリスもですが…」
あの強気なクリスが精神をやられた?
「誰にやられたの?」
「私とクリスの間に産まれた子供…」
はぁ?自分の子供にボコられたのか?
「ボコられたって表現は正しく無いです。私とクリスとの間の子供が、ラスボスだったんです」
レイナーレさんの顔から血の気が失せていく。彼女は力無くよろけた。急いで彼女を抱き締める私。
「大丈夫?ねぇ、レイナーレさん!」
彼女を椅子に座らせた。会話用魔法陣を開いて、アーシアを呼び出した。後、小猫と黒歌も…三人の回復役に、クリスとレイナーレの回復を頼んだ。
「クリス先輩はダメです。身体はどこも悪く無いですから」
って、小猫。精神ダメージか…レイナーレの方は少し良くなったようだ。
「ねぇ、何が遭ったのか、話して…」
◇
レイナーレさんからの話…クリスとの馴れ初めに始まり、救いようが無い戦争の話に至った。そこには、私達の知っているクリスはいなかった。
とんだヘタレだった。この世界にいたからこそ、クリスはクリスだったのだ。イレギュラーばかりの部隊では、クリスはヘタレの部類になったようだ。
「クリスの敗因は、テンパった挙げ句に、息子に攻撃をしてしまったことです」
そのことで、クリスの息子はラスボスへの道へ歩んだらしい。そして、レイナーレさんとレイヴェルを人質に取られて、ラスボスとなった息子に顎で使われたそうだ。
「敵に寝返った者を、団長は許さなかった」
団長とは賢者様のことらしい。たぶん。賢者様ならば、許さないと思う。私がイッセーを殺しかけた時、本気で私を怒ってくれた。その後のフォローもしてくれたけど。だけど、クリスの場合は…
「クリスの実力を買いかぶりすぎたって、後悔していました。クリスに任せるんじゃなかったって…」
クリスは、クリスの息子の件を任せられていた。なのに、寝返ったって…目の前の腑抜けなクリスに、怒りはぶつけられなかった。無意味な気がするから。後悔して泣くことしか出来なくなったクリス。
「彼は決定的なミスを犯しました」
護るべき対象を護らずに、みすみす殺してしまった…お前なぁ!
実際は、そうじゃないが、結果的には、クリスが寝返ったことが原因らしい。結果…本当に結果的なんだけど、クリスは、並行世界のイッセーを2人殺し、1人を廃人にしてしまった。そして、賢者様の大事な人を殺し、賢者様と並行世界のソーナ、私との間に産まれた娘さんを一人ずつ殺してしまったらしい。並行世界の祐斗も廃人に…並行世界のヴァーリは過労死へ…賢者様に任されたチームで生き残ったのは、ごく僅からしい。その内の一人がクリスだと言う。
「私も、レイベルさんも、あの鬼に蘇生されました」
あの鬼って、賢者様のことだ。人質だったレイナーレさん、レイヴェルは、早い段階で陵辱死に至ったそうだ。クリスの息子の策略で…
「私はあばずれですから、精神は太い方ですが、レイベルは…」
「あぁ、あの子は…心が繊細だから…」
今も入院中なんだね…
「で、どうして返品なんだよ~!そんな大罪に近い事をしていて…」
いや、あの賢者様のことだ。生きて悩み苦しめってところか…
「賢者様に会いたい。どこに行けば会えるんだ?」
レイナーレさんに連絡を取って貰うことにした。
◇
翌日、私は賢者様の元に、強制転移させられた。
「何か用か?」
賢者様も変わってしまった。あの温和な顔は無かった。私を本気でしかってくれた時の顔があった。
「クリスのことよ!返品ってどういうこと?引き取ったのなら、責任持って育てなさいよね!」
「紅髪よ!お前は勘違いをしている。僕は基本的に来る者は拒まない。クリスが一緒に来たいというから、連れ帰っただけだ。引き取ったつもりは無い!」
あれ?認識にズレがある。
「これだから、悪魔は困る。物事を良いように理解するからな」
う~ん…否定はしない。そういう生き物だからね。
「用件はそれだけか?」
「どうすれば、受け取ってくれるのよ?!」
「いい女になったなぁ、リアス♪お前なら、歓迎だよ」
あっ…身体が動かない…身体の芯が疼く…あっ身体が動く。だけど、そこには私の意志はない。服を脱ぎ、下着を脱ぐ、私の身体。そして、賢者様の前で自慰を始めた。
「あっ、あぁぁぁぁ~いい…いいわ…はぁ…はぁ…はぁ…突いて下さい」
意志を尊重しない言葉が口から出た。私は旦那以外としないんだよぉぉぉぉ~!
「母親が反面教師か?!」
あっ!それは…一瞬、心に迷いが生じた。すると、いきなり賢者様に抱かれた。力強く突かれる。病み付きになりそうな刺激。賢者様のテクニックに堕ちている私…
「あぅ…あっ…あっ…」
股間に顔を埋め、私に躾をされている賢者様。ダメだ…虜になった気がする。賢者様の物を指でマッサージをし、先端を舌で転がす。こんなデカいので突かれるんだ…なんか、ワクワクしている私がいる。
突かれる度に、大きな乳房が上下する。千切れるのではと思うくらい上下している。旦那ではここまでのことは無理だ。賢者様の下僕でも奴隷でもいい…性欲に溺れていく私。
---ソーナ・シトリー----
リアスの帰りが遅いので、心配になって、レイナーレさんに連絡をして貰うと、私も強制転移させられた。
目の前の風景を目にして固まる私。賢者様がリアスと…リアスの顔は恍惚な表情を浮かべ、されたいようにされているようだ。性欲に飲まれたって感じである。
「ソーナもされたいのか?」
「いえ…リアスを、迎えに来ました」
「そうか、じゃ、大人しく見て待っていろ!」
大人しく…難しい…見た事なの無いプレイ…どんな刺激なんだろうか、興味が尽きない。あのリアスの表情からすると、とても良いのだろうか…
---シュウ---
で、コイツらは何をしに来たんだ?二人共、性欲に飲まれ、性の奴隷状態である。最上級悪魔にでもなったのか、聖水・十字架を楽しめる抵抗力を持っていた。
まぁ、このまま、お持ち帰りでもいいかな。こういうリアスとソーナも良いかも知れない。クリスもイッセもダメなようだ。悪魔の場合、一度、壊れた精神は直らないのかな?いや、ライザーは乗り切ったかぁ。資質の問題だろうか?
三人目の来訪者はヴァーリだった。
「俺の妻を返せ!」
って…どうやら、ソーナと結婚したようだ。なので、ソーナを返品し、ヴァーリをTSさせて、蹂躙していく。
「やめてくれ~!」
出来たてホヤホヤの女性器♪感度は良いようだ。ヴァーリが恍惚な表情になるまで時間は大して掛からなかった。
「おい!ヴァーリよ。僕の娘達を返せよ!お前が産んでくれるか?」
女性になったヴァーリに、何度もぶち込む。
「止めてくれ…俺はソーナの…」
「ソーナのなんだ?妻か?そうか、ソーナを男にすれば良いのか♪」
「やめろ~!ソーナには手を出すな!」
弱々しい声を上げるヴァーリ。そんなことはしない。僕は…クリスがヤッテ来るのを待っているだけだ…タイムリミットはあるけどね…
---ソーナ・シトリー---
旦那が来てくれて、私が解放された。賢者様は、どうしてこんなことを…目の前には放心状態のクリス…
「ねぇ、クリス…リアスを助けてあげて!」
クリスに頼んだ。この世界では一番強い悪魔なのは、クリスだから。
「うん?僕…賢者様に殺されたことがあるんだよ。殺すなら簡単って言われたんだよ」
え…最強な悪魔のクリスを、簡単に殺せるって…賢者様はどれだけ強いのだ…
「僕は賢者様の期待を裏切った。敵に寝返った。レイナーレを救ってくれたのは、賢者様だよ。僕は…一番大切な者すら、護れない上、救うことも出来なかった…」
レイナーレさんを見て、泣き始めたクリス。こんなヘタレだっけ?そこで、レイナーレさんから聞いたクリスの大罪…敵に寝返り、多くの賢者様の弟子を死へ向かわせた…それが、今のクリスの後悔の毎日の源泉であるらしい。
「一番、ショックだったのは、並行世界のイッセー君が、闇に飲み込まれて、敵の指揮下に入ったことです」
ラスボスは、ドラゴンを闇墜ちさせ、配下していく能力者だった。だから、ドラゴンに無縁である最強な悪魔であるクリスに、白羽の矢が立ったらしいのだが、クリスは戦う前に寝返ってしまった。だから、転生ドラゴンが多い、賢者様の弟子達はいいカモだったらしい。
「それって、賢者様の判断ミスですよね?クリスのせいでは無いですよね?」
クリスの肩を持つ私。
「そう…あの鬼の判断ミス。クリスは、一兵卒が良いポジションだったんだよ。上に立つ者には、なっちゃいけなかった。だけど…天狗だったんだ。最強な悪魔って感じだったからね」
天狗…クリスは喜んで、辞令を受けたらしい。だけど…
『取り返せる失敗は何度してもいいんだど…取り返しの付かない失敗はするな!その辺りの判断ミスは仲間を死に向かわせる。注意しろよ!』
昔に叩き込まれた賢者様の言葉が脳裏に甦る。そうだった。クリスは取り返しが付くと思ったのかな?今更ではあるが…