---クリス・グレモリー---
クリス・ルシファーを名乗っていたが、旧姓のグレモリーに戻した。僕は、ルシファーの名を継いではいけないと思う。
僕は姉ちゃんとヴァーリを、賢者様の元へ取り戻しに行かなかった。
『クリス…返す。返品だ!じゃなぁ』
と、二人はメモ付きで返品されてきた。賢者様は、僕が取り戻しに行くのを待っていたようだ。なのに僕は、またしても判断をミスした。
「クリス!なんで、迎えに来ないのよ!」
姉ちゃんが文句を言う。気持ち良かったんだから、良いだろうに!
「もう、イッセーではダメかな。あんなプレイを経験しちゃうと…」
姉ちゃん曰く、離婚の危機らしい。
「ヴァーリが…夜…何もしてくれない…」
ソーナが愚痴をこぼす。賢者様にTSをされての、お決まりコースで、女性のつらさ、悔しさを知ったとかで、申し訳無くてソーナと出来ないらしい。いいじゃんな、出来る相手がいるんだから。
「クリスだって、いるよ!」
って、レイナーレ…そうなんだけど…恐いんだ。あんな息子は、もうこりごりである。
「ねぇ、戻らないの?」
「賢者様の元へは戻らない」
「レイベルはどうするの?」
それを言われるとつらい。レイベルは賢者様の処で静養中だから。お見舞いにも行っていない。みんなに合わす顔が無いと思うのだ。結局、死なずに、たいした怪我も無く生還出来たのは、僕だけだった。女性陣は壊滅状態。殆どの者は陵辱死、もしくは瀕死の状態だったそうだ。
主力メンバーでは、イッセーは死に、メイビスさんは死に、百代は死に、ヴァーリを助ける為に、ガイラは散ったそうだ。イッセさんは廃人同然だと言う。木場さんはイッセさんの負担になるので自決したらしい。
『救われない戦い』
まさに、そんな感じだった。
ドン!
いきなり蹴り出された。咄嗟に受け身を取る。誰だ?
えっ…どうして…
目の前に賢者様が現れた。
「お前が総括するな!胸くそが悪い」
無表情で僕を見る賢者様。睨むでもなく、微笑むでもなく、ただ無表情である。
「お前は、なんで全力を出さないんだ?!」
「僕は出しました」
「ふっ!出していないだろ!戦わずに、お前は戦いを放棄したんだ」
「僕を殺しに来たんですか?」
「殺す価値も無い。お前に地獄を見せてヤルよ♪」
笑った…地獄…えっ!
「止めて…クリスの前では…」
目の前でレイナーレが襲われている。着ている物を1枚1枚破り捨てている鬼…
「ふっ!お前はレイナーレ絡みで無いと、本気になれないようだな。だから、レイナーレにお前の罰を与える」
「いや…やめて…」
「おい!止めろ!レイナーレに手を出すな」
「手?出していないよ。竿しか入れないよ」
僕の中で何かのスイッチが入った。鬼に襲い掛かる僕。だけど…
「クリス…罠だよ…うっ…」
レイナーレの哀しそうな声…我に返った僕。頭に血が昇って…また、判断ミスをした。鬼は透過スキルで、僕の放った攻撃を透過し、背後にいたレイナーレに全弾が命中してしまった。
「お前は学習しないのか?いったい、何名の仲間を殺せば、学習をするんだ?」
鬼は、レイナーレの亡骸を持っていってしまった。蘇生してくれるのだろうか?宇宙のチリにされるのだろうか?
---シュウ---
レイナーレを蘇生した。
「団長!やりすぎでしょ?私にまったく興味無いくせに!」
「夕麻ちゃん姿なら、大好きだよ♪」
呆れているレイナーレ。だって、レイナーレを許せる訳ないだろ?僕の世界ではアーシアを…でも夕麻ちゃんなら、別だ♪
「で、クリスを追い込んでどうするの?」
「あの世界のラスボスを覚えているか?」
「甦った神だっけ?確か封印されていたわよね…まさか、アンタが封印を?」
「ビンゴ♪」
やらかしては、みたものの、結果は僕に同化吸収されたラスボス。つまりは、そういうこと?
「はぁ?鬼に同化吸収?有り得ないんですけど…」
呆れているレイナーレ。えぇ、自覚はあります。有り得ないです。
「まぁ、これで聖書の神であった証明がなされてしまったよ。まいったなぁ」
この事実を知れば、ヤマトが兄さん呼びするだろうな。
「じゃ、アンタ、強くなったの?」
「実感は無い。微々たる物なんだろうな。でも、聖属性以外に、神聖属性が手に入ったよ。これって、悪魔戦で無敵かな?」
「クリスに使わないでよね!」
う~ん。どうしようかな?
「鬼!」
「そうだよ、鬼の子だし♪」
頭を抱えているレイナーレ。マジに、どうしような…ノープランな僕。
---リアス---
忘れられない…あの破壊的なプレイ…イッセーにリクエストしたのだが、拒否された。有り得ない。私の旦那のくせに、拒否するなんて!
私を性の奴隷として、攫ってくれないかな?
って、良からぬ考えを持った瞬間、強制転移させられた。今度はどこ?
転移した先は、教会だった。有り得ない…シチュエーション。私は悪魔なんですが…更に、有り得ない事態。全裸で十字架に磔にされている。股間には十字架が差し込まれていて、胸にはロザリオがぶら下がっている。
「どうだ♪変態悪魔♪」
賢者様がいた。悪魔に聖なるプレイって…ドエスでは無く、拷問か?
「耳には十字架のピアス。鼻にも十字架のピアス、口は開かないように上下の唇を封鎖するように十字架のピアスを3つ。乳首、クリにも十字架のピアス。そうそう、割れ目を封鎖するように、十字架のピアスを5つ使った」
マズい…身体中がピリピリしている。痛さが分からないほど、聖なる物で麻痺しているようだ太股を伝え落ちる生暖かい液体。感じている。このシチュエーションを、私の変態ボディーは感じているようだ。
「で、ここからだ。お前を十字架をあしらった棺に入れる。どうだ?興奮するだろ?更に、サービスだよ。棺の中を聖水で満たしてやる♪」
賢者様は楽しそうだ。その狂気に満ちた眼差し…いいですよ。ウットリしている私の心。
---ソーナ---
賢者様より、クリスの代わりに、リアスを処刑したと、通告があった。リアスを封印の石像に埋めたと言う。しかし、リアスを助け出すと、封印したラスボスが目覚めてしまうらしい。
魔王様達は、シトリー眷属、グレモリー眷属、そしてクリスに出動を要請した。現場へと向かう私達。
封印されたラスボスは、堕天使領と悪魔領の境に封印されていた。既に堕天使達も集まっている。
「シュウ、何を考えて居るんだ?ラスボスと共に、リアスを封印だと…」
堕天使の総督であるアザゼルが、天に向かって吠えている。
「やぁ♪みんな、集まっているねぇ」
賢者様が現れた。大きな十字架を背負っている。まさか…
「こんなに居て、正解はソーナだけだよ」
あの中にリアスがいるんだ…恍惚な表情をしたリアスが…
「シュウ君、君の要求はなんだ?!」
サーゼクス様が叫んだ!
「クリスに堪える罰を与えたいだけだよ」
みんながクリスを注目した。
「姉ちゃんを返せ!レイナーレを返せ!」
「はぁ?レイナーレを殺しておいて、返せって…クリス、お前は何様だ!」
うっ…空気の質が変わった。賢者様が怒りを纏っていく。マズい…
「シトリー眷属で、結界を張るわよ!」
頷くみんな。だけど…一瞬で全裸にされ、十字架に磔にされた私達、シトリー眷属の女子の面々。男性メンバーはTSされた上で磔られている。
「ソーナ、悪いなぁ。そこで恍惚な夢でも見ていろよ!」
賢者様は戦う気は無いのか…いや、ここにいる全員を全裸にして十字架の刑か?
「正解だよ。ソーナ。さて、ソーナ以外に正解者がいないのは、残念だな。判断ミスは被害を拡大するぞ。そうだろ、クリス!」
『ホーリーアロー』をフルバーストさせて、撃ち込むクリス。だけど、鬼はソレをフルカウンターして、魔王様達に浴びせた。苦しみ出す魔王様達。
「クリス、言っただろ?お前は、何1つ学習出来ないようだな」
「賢者様!どういうつもりですか!」
「お前を産み出した、この冥界に責任を取って貰おうかなってね♪そうだろ?お前は好きで産まれた訳では無い。ならば、お前を産み出した世界に復讐するべきだと思わないか」
一理有る。クリスは悪く無い。悪魔の貞操観念の問題である。でも…
「賢者様、もう止めて下さい!リアスを返して貰えませんか?」
赤龍帝の鎧を纏ったイッセー君が、賢者様に対峙した。
「ほぉ~。イッセーよ!立派になったなぁ」
「イッセー!逃げろ!賢者様はドラゴンキラーだ!」
クリスが叫んだ。でもイッセー君は逃げない。
「戦わずして逃げる訳にいかない。俺はリアスのボーンだ!」
「なら死ね」
賢者様の身体からラインが延び、イッセー君の身体を貫通した。次の瞬間、イッセー君は赤龍帝の鎧を着たまま倒れ、動かなくなった。
「せっかく、クリスが忠告したのになぁ。バカな悪魔だ」
「何をしたんだ?」
アザゼルが賢者様に訊いた。
「イッセーの体内に、サマエルの毒を噴霧したんだよ。ほぼ、速効性の毒でね、ドラゴンには死を与え、神には激痛を与える。尚、解毒剤は無い。素晴らしいだろ♪」
最悪である。解毒剤が無いって…
「解毒剤は無いけど…賢者様なら、無害化出来る」
クリス君が声を上げた。
「ほぉ~、覚えている事もあるんだな♪」
そもそも賢者様は何者なんだ?
「ソーたんを助けてよ!」
お姉様…
「セラフォルーよ。聖水がいいか?」
「えっ!」
『ホーリーレイン』
聖水の雨…煙を上げて苦しみ出す魔王様達。徐々に骨だけになっていく。酷い…
「次は誰がサービスを受けたいんだ?」
「もう、やめてください!賢者様!」
朱乃が対峙した。
「父親の前で痴態を晒すか、なぁ、朱乃」
「いやっ!」
全裸にせず、何かをした賢者様。
「朱乃、バラキエルと交わるか?」
「止めろ!娘となんか出来るわけ…あっ♪」
全裸にされた朱乃とバラキエルさんが交わって、プレイされている。賢者様は狂ったのか…
「もう、やめてください!私が総てを負います」
賢者様に直訴した私。
「良く言ったぞ、ソーナ。だけど、なんでソーナに言えて、クリスには言えないんだ?まったく、このヘタレ野郎が!」
---アザゼル---
アイツとソーナとクリスが消え、リアスが戻ってきた。イッセーは生きている。全裸にされたと思った者たちは。その場に倒れているだけだった。幻影を見せていたようだ。サーゼクス達も倒れているだけのようで、ほぼ無傷であった。
「なんで…姉ちゃんの姿に…」
リアスが声を上げた…おい!まさか…目の前のリアスは、クリスのようだ。TSされた上、リアスの姿にされたのか…
なんて、ことをしやがるんだ、あの賢者様は…
---ソーナ---
十字架の棺桶の中で、聖なるオーラを楽しんでいるリアスがいた。何をしているの、あなたは!
「ド変態だろ?ソイツ…」
さすがの賢者様が呆れていた。
「で、次なる手はどうするんですか?」
「このまま、帰るよ。僕も仕事があるからねぇ」
えっ?私とリアスはどうなるんですか?
「この年頃のお前達は初めてだ。暫く飼う♪」
飼う?ペットにするのか?
「ペット?リアスと同じにして、倉庫にでもしまっておくよ。返品しにいくのも飽きたしねぇ♪」
えっ!次の瞬間、身体中に異変が…目の前は真っ暗で、聖水に使っている。溶けちゃうよ~!