※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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EX:クリス・グレモリーという悪魔

---シュウ---

 

暫く来られなくなるので、リアス、ソーナ、レイナーレをクリスに返した。

 

「ちょっと!責任持って飼いなさいよ~」

 

って、解放されたのに、何故か怒っているリアス。

 

「ええぇぇ~解放ですか?もっと傍に置いてください」

 

人質希望のソーナ…

 

「う~ん、どうするかな?」

 

何かを悩むレイナーレ。こいつら、エムか?

 

「レイナーレ!」

 

姉では無くレイナーレに抱きつくクリス。

 

「クリス!僕はお前を許さないからな」

 

「許さなくても良いです。僕は僕ですから」

 

う~ん、ダメな方へ振り切れたクリス。ダメかな、コイツは…緊急案件が入っているので、この場から去った僕。

 

 

 

---ソーナ----

 

久しぶりの戻った冥界。少し事態は動いていた。私の創った学校、アウロス学園。シトリー眷属だけでなく、グレモリー眷属とクリスが講師となって、運営されていた。

 

「あの鬼を倒す戦力を作ることが大切です。僕達の手で、あの鬼から、この世界を護りましょう」

 

って、クリスが力説をしている。う~ん…方向性が違うのでは?賢者様は、この世界を奪おうと思っていない。それは、魔王様達もアザゼルさんも分かっている。なので、みんな、クリスの方向性に疑問を呈していた。

 

「それは、違うんでは無いのか?」

 

サーゼクス様が異議を伝えた。

 

「サー兄様、違わないです。あの鬼は危険です」

 

キレると危険ではあるが、キレさせなければ、強い味方である。それは、今だに、賢者様を信奉する者がいることから明らかである。イッセー君も、私も、リアスも…魔王様達だって…だけど、クリスだけは違った。

 

「僕はあの方の傍で、あの方のやっていたことを見て来ました。あの圧倒的で、絶望的な戦闘力は脅威です」

 

絶望的な戦闘力を前に、どうするつもりなんだ?

 

「僕達は戦闘力をもっとあげるべきです」

 

「それは、違うでしょ?アンタに足り無いのは、判断力よ!」

 

リアスが口を挟んできた。

 

「お前の判断のせいで、多くの者が命を落としたんでしょ?」

 

「姉ちゃん、それは違う。それぞれがもっと強ければ、死なずにすんだと思うんだよ」

 

「強さを追求しても、適材適所で有効活用出来なければ、ダメだと思う」

 

って、私もリアスの意見に賛成だ。賢者様から、そう習ったし。

 

「ソーナ、個々が強ければ、適材適所って考えも無いはずだ」

 

「だって、あんた!強さを追求したあんたが敗走したんでしょ?そういうのを負け犬の遠吠えって言うんだよ」

 

リアスがクリスを許さない。私達は、知ってしまった。あの戦場で何があったかを。強さを持てば、いくつかの命は助かったと思う。だけど、その強さは、攻撃力、戦闘力では無い。心の強さである。

 

クリスも強い心、強い意志があれば、敵に寝返らなかっただろう。いくら、自分の息子とは言え、ダメなことはダメと言えれば、あんな結果にはならなかったと思う。

 

「姉ちゃんはあの場に居なかったから、そんなことが言えるんだよ。僕は経験者だ」

 

「ふっ!お前は経験者では無い。たんなる傀儡のクセに、ごたくを並べるんじゃないよ!」

 

私は知っている。リアスは小さい時から、賢者様に憧れ、尊敬し、敬愛して、大好きだったことを。リアスに心を開かなかった眷属の問題をスムーズに解決し、リアスの為に色々とアドバイスやサポートをしていた賢者様。私は羨ましかった。

 

賢者様の連れ攫われて、内心喜んでいた私とリアス。

 

「自分の息子に、顎で使われて、仲間を弾圧したお前に、指導者の権利は無い!」

 

リアスが言い切った。クリスの行動によって、結果的に賢者様の娘の命が散ったことを知ってしまったから。

 

「お前はヘタレだよ!なんで、最後まで賢者様を信じなかったんだ?絶望的な戦闘力が助けに来てくれると信じなかったんだ?お前の心の弱さが、あの救われない戦争を起こしたんでは無いのか?」

 

リアスの気迫にたじろぐクリス。

 

「お前は賢者様の隣で、何を学んだんだ?賢者様の言う通り、お前は学んだことを覚えていないだけだろ?そんなヤツに命は預けられない」

 

「私も、今のクリスには命を預けられないわ」

 

リアスに同調する私。

 

「イッセーもヘタレだけど、お前よりは芯が通っているよ。エロさの部分ではな。お前はの芯はレイナーレへの想いだけで、他者はどうなろうと知った事では無いんだ」

 

図星って顔のクリス。

 

「クリス、リアスの言う通りだ。我々もお前には命を預けられない。お前がレイナーレを一番と考えるのは、お前の勝手だが、戦局にも影響するのであれば、話は別だ」

 

サーゼクス様もクリスにダメ出しをされた。

 

「なんで、分かってくれないんですか?みんな、あの賢者様に騙されているんですよ」

 

「どう騙されているの?」

 

私が訊いた。

 

「えっ…それは…」

 

口から出任せだったようだ。さして理由は無いように思える。だって、一番可愛がってもらっていたのはクリスであることを、私達は知っているから。

 

 

 

---リアス---

 

姉弟ケンカ…どこの家庭でもあることだが…

 

「はぁ?姉ちゃんくらい、簡単に倒せるんだよ!『ホーリーアロー』」

 

クリスの得意技…対悪魔戦最強の技である。だけど、私には効かなかった。

 

「なんで…効かないだって…」

 

恐ろしい物でも見るような視線を私に向けるクリス。そうかぁ~♪賢者様は私に聖属性に対する抵抗力を付けてくれたんだ。姉弟ケンカに勝つ為に。見捨てられた弟の代わりに、私を溺愛してくれるんだな。

 

「お前の腑抜けた攻撃なんか、効かないわよ♪」

 

初めてクリスに勝ち誇った私。

 

「これはどうだ…『ホーリーレイン』」

 

聖なる雨が私を襲うが…聖水に漬けられていた私には問題無いレベルである。

 

「どうしての、クリスちゃん♪」

 

「まさか…」

 

顔から血の気が引けていくクリス。どうしたんだ?

 

うっ!

 

瞬動術で懐に入り込み、腹部にパンチって…その場に崩れる私。

 

「どうしたよ、姉ちゃん♪」

 

形勢が逆転か…

 

「痛っ!」

 

乳房を鷲掴みにされた。千切れる…力任せで引っ張るな~!

 

「物理攻撃は効くみたいだな♪」

 

冷たい笑みを浮かべたクリス…

 

--------

 

いつ終わるのか…クリスの暴行が止まらない。服はボロボロで所々素肌が見えている。レイナーレ以外は眼中に無い愚かな弟には、そんなエロい姿も関係無いようだ。

 

「まだ、くたばらないのか…僕をそういう目で見るな~!」

 

ドン!

 

腹を蹴り上げられ宙に舞い、そのまま落下して地面に激突する。この繰り返しになってきた。顔が潰れていく。胸が裂けていく…

 

「そろそろ、地獄へ行ってもらうかな?」

 

え?まだするの?

 

『ホーリーニードル』

 

全身に聖なる針が刺さっていく。これは痛い…

 

「え?これで濡れるのか?姉ちゃん、ドエムじゃん♪」

 

内臓が灰になっていく。骨もかな…死の間際…なんて気持ちが良いのだろう…賢者様との屍姦プレイが想い出され、幸せな気分に浸る。

 

「死ぬことが、恐くないのか…」

 

「ふふふ♪恐いよ。でもね、幸せ時間が想い出せる。だから、満足だよ」

 

えっ!聖剣を手にしているクリス…それはダメだ。痛いだけで、気持ち良く無い気がする…

 

ズッコッ!

 

クリスが、殴り飛ばされた。

 

「リアス、生きているか♪」

 

賢者様だ…

 

「私の死体で、屍姦プレイしてくださいね…」

 

賢者様に抱かれて、賢者様の腕の中で…

 

 

 

---シュウ---

 

姉弟ケンカの域を超えていた。実の姉に聖なる攻撃をし尽くし、聖剣で終わらせようとしていた弟。

 

「お前は愚かで醜い悪魔だな」

 

「アンタに言われたく無い!」

 

心が完全に腐ったか?本質を理解出来ないのか?

 

「死ね!」

 

聖剣で僕を斬りつけるクリス。愚かな行為だ。

 

「えっ…なんで…クリス…」

 

背中にオンブしていたレイナーレが聖剣の餌食になった。呆然とするクリス。

 

「お前は、何度同じ過ちを犯すのだ?僕は透過体質なんだよ♪」

 

「そんな…レイナーレ…ねぇ、レイナーレ…」

 

レイナーレの冷たくなっていく身体を抱き締めるクリス。

 

「お前に罰を言い渡す!闇の牢獄に1億年の禁固だ」

 

僕の言葉を受けて、クリスだけが闇に沈んでいく…

 

「レイナーレはどうなるんですか?」

 

この期に及んでもレイナーレのことだけか…

 

 

 

---クリス---

 

見たくも無い映像が脳裏に映し出される。目を背けることは出来ず、ただそれらの映像を繰り返しみている。百代の死…敵に取り込まれる前に、ヴァーリに介錯を頼んで生の時間を閉じた。木場さんの死…イッセの足で纏いになると判断して、自ら切腹を…メイビスさんの死…ダークドラゴンと化したイッセーを止める為に出向き、そのイッセーに食われた…そして、ガイラの死…イッセーを支え続けたヴァーリの過労死寸前の魂を救う為に、自らの魂を差し出した。

 

僕は…何をしていたんだ…みんな1つことを成し遂げる為に、懸命だったのに…そして、賢者様がレイナーレをあまり受け入れ無い理由…賢者様の世界のレイナーレをしでかしたこと…アーシアさんの死…そして、レイナーレの死…

 

善い悪いは立ち位置により変わる。あのレイナーレは、彼女にとっての正義だった。でも、違う立ち位置では蛮行で有り、死に値する大罪かもしれない。

 

僕の立ち位置ってなんだろうか?レイナーレを愛し、大切に思う心…それが立ち位置になっていた気がする。そのレイナーレを人質に取られ…息子の言いなりになり、仲間達を死へ追いやった。だけど…人質であったレイナーレは殺されていた。それを救ってくれたのは賢者様である。

 

僕は一体、何をしていたんだ。僕は誰も救えていない。最強の悪魔と言われていたのに…どうして…

 

◇

 

刑期を満了した。考える時間はたっぷりとあった。でも、答えは出なかった。僕は何をすれば良いのだろうか…

 

ここはどこだ?暖かい場所にいる。隣にスヤスヤ眠っている胎児がいる。ってことは、誰かの腹の中で、僕も胎児なのか…

 

『お前に社会復帰する機会を与える。僕と出会わない人生を、やり直せ。今度は、やりがいを見つけろよ、クリス』

 

賢者様からの念話。僕はゼロから人生をやり直すのか…あの記憶を抱いたまま、賢者様と出会わない人生を…今度こそ僕なりの人生を満喫しよう♪

 

 

 

 




そして、賢者様と出会わない僕は、悪魔から恐れられ、レイナーレに出逢うも、僕の手で夕麻姿の彼女を手に掛け…最期は、禍団のボスとなった僕は、グレモリー眷属の手で…
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