※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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赤龍帝の覚醒*

 

 

 

---サーゼクス---

 

人間界にある俺の住居に、ある少女が訪ねてきた。本来は妹が統括するはずだった地域を、代わりに統括することになった挨拶だそうだ。

 

「私、シーグヴァイラ・アガレスが、亡きリアス・グレモリーの代わりに、駒王町を統括することになりました。よろしくお願いします」

 

「わかった。協力しよう。来年は駒王学園に入学するつもりかな?」

 

「はい、そのつもりです。ソーナ・シトリーも入学するようなので、二人でこのエリアを統括しようと思います」

 

大公家のお嬢様のシーグヴァイラは、挨拶が済むと帰って行った。妹のリアスは、冥界では死んだことになっている。そうせざる負えなかった。いや、息子が継ぐという事も出来たのだが、リアスの事を思い出したくない父上が、独断で委譲を決めてしまった。問題はこの先、彼女達がリアスに遭遇したときにどうなるかだ。今更、イッセー君達に引っ越せとはいえない。

 

「リアス、すまない」

 

 

 

---イッセー---

 

剣道部を辞めた僕。いざ戦う時に、竹刀の代わりの物が無い時もあるだろうから、家で白音と黒歌に、素手で戦う方法を習うようにした。

 

朱乃ちゃん、ヴァーリは部活なので、一人帰宅部をして帰ってきたのだが、家の前にリアスにそっくり、いや髪の色は違う女性がいるのを見つけた。

 

「あの…リアスのお姉様ですか?」

 

僕は声をかけた。

 

「いえ、あっ、あなたがイッセー君ね。娘がお世話になっています」

 

え?お母様?姉妹じゃないの…

 

僕はリアスのお母様を、家の中に案内して、リアスを呼んだ。部屋からリアスが降りてきて、

 

「お母様…」

 

「リアス…元気にしていた?」

 

僕は、トレーニングルームに行こうとしたら、リアスが手を掴んだ。

 

「お願い。一緒に居て…」

 

今にも泣きそうな、か細い声だった。僕は頷いて、リアスの横に座った。

 

「リアス、あなたには、本当に済まない事をしたと思っています。私もサーゼクスも、あなたの味方よ。困ったことがあったら、いつでも言ってね」

 

リアスは俯いたまま、僕の手を離そうとしない。

 

「この世界では、兵藤紅子として生きています。私のお母さん、お父さんはイッセーと同じです。この二人以外に、私には親はいません」

 

か細い声で、返答したリアス。

 

「そう…そうよね。私の娘のリアス・グレモリーは、死んだことになっているものね。冥界では葬儀もしたし」

 

葬儀までしたんですか?なんてことを…リアスの帰る場所が、無いじゃないか。そんな僕の怒りのオーラを感じたのか、父さんが声を掛けてきた。

 

「ヴェネラナよ、リアスの帰る場所を無くして、それで頼れとは、よく言えたな。お前自身は、紅子に何かしてあげられないのか?もう紅子は冥界に帰れないし、紅子からは連絡も出来ない。そんな娘が、どうお前を頼れというのか?今後、お前は紅子に接触するな!サーゼクスを連絡役にしてあるので、アイツに用は言うからな!」

 

「サタン様のご配慮に、感謝したします」

 

「俺は、配慮とかしていない。礼はイッセーに言え。紅子の為に何か出来ないか、いつも考えている自慢の息子だ」

 

父さんは、僕らの方へは笑顔で、リアスのお母さんには険しい顔で接していた。

 

「もう1つ。駒王町の統括権を譲ったそうじゃないか。なんで、そんなことをしたんだ?息子が大きくなるまで保有すれば良かっただろ?シトリー家が、サブに付いているんだから」

 

「それは…亭主の判断です。私の知ったのは、委譲した後でした」

 

「これにより、紅子が駒王学園で、昔の知り合いに出逢うリスクが、増えたんだが、どうしてくれんだ?」

 

「リアス、ごめんなさい…」

 

「…」

 

リアスは俯いて黙り込んでしまった。

 

「あまりにも、酷いんじゃないですか?紅子が何か問題ある行動をしたんですか?」

 

俺はリアスの母親へ言葉を投げた。

 

「いえ、しておりません。私達グレモリー家のせいです」

 

「おい、だったら、なんでグレモリー卿が来ないんだ?おかしいだろう?アイツのせいで、紅子が…」

 

父さんも怒りのオーラを纏い始めた。

 

「すみません…」

 

リアスのお母さんは、謝ることしか出来ないみたいだ。

 

「代償は高いぜ!」

 

「はい」

 

 

リアスのお母さんは、力無くトボトボ帰って行った。

 

「父さん…」

 

「イッセー、紅子を護ってやれ。朱乃と来年高校に入れようと思ったが、イッセーと同じ学年で入学をさせる。お前が紅子を護ってやるんだぞ」

 

「わかった。護れるように強くなるよ」

 

「おぅ!」

 

僕はリアスを部屋まで送った。で、今度こそトレーニングルームへ行こうと思ったら、リアスに部屋に引き釣り込まれた。あれ?

 

「待って!今日のお礼…私を好きにして…」

 

突然、服を脱ぎ始めたリアス。

 

「自分を大切にしないとダ…」

 

言い終わる前に口を口で塞がれた。

 

「ねぇ、私って魅力無いかな?」

 

「そんなことは無いよ。かわいいと思う」

 

「じゃ…お願い。私をあなた色に染めて…」

 

ベッドに押し倒された俺。悪魔であるリアスの力は強かった。あのか細い声の少女に、押し倒されたのが、信じられないくらいにね。

 

僕の服を脱がせ始めたリアス。おぃおぃ…全裸になった僕ら二人。僕の上にリアスがのしかかる。

 

「したいようにして良いのよ。首輪を付けたいのであれば、付けて良いから」

 

僕の逸物はムクムクしている。リアスの太ももの感触、アンダーヘアの感触がとても刺激的であった。柔らかいリアスの太もも。僕の逸物に押し当てて刺激を与えてくれた。もういっちゃいそうだよ~

 

リアスの手が、僕の手を胸に誘導してきた。柔らかいと思っていたけど、張りがある。肌はスベスベで気持ちが良い。谷間に顔を埋めて行く。頬を乳房が優しく包み込んでいく。僕は彼女の下半身に手を滑り込ませた。そして、優しく撫で回して行く。捏ねくり回して行く。

 

「あぅ…」

 

リアスのかわいい声がしだした。リズミカルに刺激を与える。

 

「あぁぁぁっ…」

 

彼女は、海老反りになり、上半身を起こして、下半身を押し当ててきた。目の前の乳房を鷲掴みにして、乳首を指で撫で回していく。

 

「あ、いい気持ち…もっと…」

 

僕は、逸物をリアスの身体の中へゆっくりと入れた。入ると同時に彼女がリズミカルに、僕の下半身で、蠢いている。その動きに合わせて、乳房を揉んで、乳首を撫で回す。たまに乳首を押し込んだり、引っ張ったり…

 

「はっ…はっ…はぁ~」

 

突然、彼女が力なく、僕の方へ倒れて来た。達したようだ。僕は、彼女を腹ばいにして、今度は馬乗りになって責めてみる。膣に刺したまま、両手で乳房を掴み、前後左右に揺れていく。

 

そして、俺も達した。ザーメンは後ろの穴に放出した。そして、彼女の背中に腹ばいになった。

 

 

少し寝てしまったようだ。目が覚めると…朱乃ちゃんがリアスを調教していた。

 

「どうだった?リアスは、ちゃんと奉仕できたかな?」

 

「あっ、朱乃ちゃん…」

 

朱乃ちゃんはリアスの両手を、背中側で拘束具によって拘束していた。彼女の首には首輪が嵌められていた。そして、リアスは朱乃ちゃんの秘部を舌で舐め回していた。

 

「ちゃんと調教してあげるわ。この子の後ろから責めてみて、イッセー♪」

 

え?何?このシチュエーションは…僕はリアスの腰に手を当てて持ち上げて、後ろから差し込んだ。そして、突き上げ行く。

 

「この子の腰を左右に振りながら、突きなさい」

 

言われる通りにやってみると、気持ちが良い。朱乃ちゃんの両親も、こういうプレイが好きだったらしく。小さい頃から、少し道が逸れた男女の営みを勉強していたそうだ。

 

 

プレイ後、朱乃ちゃんが言うには、たまにリアスでSプレイをしているようであった。あぁ、それで首輪がどうとこか言っていたのか。っと、納得したり。

 

そして精魂が尽き果てたリアスの横で、朱乃ちゃんに家庭教師をしてもらう。女性の喜ばし方、自分の愉しみ方…

 

夕食後は、やっとトレーニングルームに行き、黒歌は素手での戦い方、仙術、妖術を習った。

 

-------

 

夜、寝ていると、赤いドラゴンが話し掛けて来た。

 

「おい、宿主。聞こえるか?」

 

「聞こえるけど、寄生ドラゴンか?」

 

「まぁ、ある意味そうかもしれない。俺は赤龍帝ドライグだ。お前が強くなる手助けをしてやろうか」

 

「お願いします」

 

「左手に気を込めて、撃ち出してみな。」

 

僕は起きて、トレーニングルームのパンチングマシンに言われた通り気を撃ち出すと、とてつもない攻撃力みたいだった。計測メータは今までの100倍以上を表示している。凄い。

 

「ドライグ 久しい」

 

いきなり声を掛けられて、ビクっとして声がする方を向くと座敷童がいた。

 

『おぉ、オーフィスか。元気だったか?』

 

「我 元気。イッセー 鍛えないと」

 

『少しずつ、宿主を鍛えようと思う。オーフィス、協力してくれ』

 

「わかった」

 

『この家には、アルビオンもいるし。戦い以外にも、今世は楽しめそうだ』

 

「アルビオン まだ起きない」

 

『俺達が会話していれば、起き出してくるよ』

 

「ねぇ、アルビオンって誰?」

 

寄生ドラゴンと座敷童に訊いてみた。

 

『白龍皇アルビオン。ヴァーリとかいうヤツに寄生している』

 

「明日から、ヴァーリと練習すれば、起きるかな?」

 

『そうかもな』

 

「うちには、他にドラゴンはいないの?」

 

『いないな』

 

「もっと、ドラゴンが欲しいなぁ」

 

「イッセー 欲張り ダメ」

 

座敷童様に戒められた。確かに欲張りはダメだよね。

 

「イッセー 我がいる」

 

うん?どういうこと?

 

『オーフィスもドラゴンだ。それも最強のな』

 

え?座敷童様ってドラゴンだったのかぁ。それは知らなかった。

 

「よろしくお願いします。座敷童様」

 

「我 座敷童でない オーフィスと呼ばれている」

 

「オーフィス、よろしくね」

 

座敷童様と知り合いになれた。ちょっと嬉しい…

 

------

 

朝目覚めると、右手に白音、左手に黒歌、上にはリアスが、幸せそうに寝ている。なんか最近、この寝方が定着してしまったようだ。なんでかな?

 

あっ、リアスの太ももの感触を感じたら、ムクムクしてきた。あれ?暖かくて、安らいでいる俺のペニス。どこにあるんだ?手探りにチェックすると、既にリアスの体内へ入っていた。昨日、そんなことしたっけ?

 

「イッセー自身にはわからないだろうけど、イッセーの傍にいるだけで、心が癒やされるんにゃ♪」

 

黒歌が耳元で囁いている。

 

「イッセーと交わっていると、嫌にゃ想い出とかが薄れていく効果があるんにゃ。だから、リアスは毎晩、イッセーと交わってるんにゃん♪」

 

そんな効果が有るのか?僕のアレって。

 

「イッセーさんみたいに、心を癒やす能力者って少ないんです。身体を癒す能力者はたくさんいるんですけど」

 

白音も耳元で囁く。

 

「だから、私達姉妹も毎晩、イッセーさんに寄り添って寝ているんです。にゃん♪」

 

そうなのか。でも、逝きそうなんですが…出したらまずいだろう?

 

「出しても大丈夫だよ。イッセーの子供なら大歓迎だもの♪」

 

笑顔のリアスが布団から顔を出した。

 

「いや、そういう訳には…」

 

「もう決めたの。私はイッセー以外と交わらない。でもイッセーを束縛しない。毎晩こうしてくれれば良いから」

 

「だから、そういう訳には…あっ…」

 

出ちゃった…はぁ…根性無しの僕…

 

「おい、イッセー!朝練しようよ」

 

ドアの外からヴァーリの声がした。

 

「先に行ってくれ!着替えて行くから…」

 

「了解!」

 

布団から出て、トレーニングウェアに着替えて、トレーニングルームに向かう。

 

トレーニングルームには、朱乃ちゃんもいた。

 

「イッセー君、後で翼を洗うのを手伝ってくださいね」

 

「了解です」

 

朱乃ちゃんはハーフ堕天使なので、黒い翼を持っている。一人では洗いきれないので、僕が手伝ってあげている。

 

トレーニングは、僕とヴァーリが禁手化して、オーフィスと組手をするのだ。

 

朝食の支度の時間になると、白音とリアスがやってきて、調理担当の朱乃ちゃんとヴァーリと入れ替わる。白音を先生にして、気の扱いを僕とリアスで習っている。その後で、魔力についてをリアスを先生にして、僕と白音が習っている。

 

 

朝食の後、父さんから、新しく来る家族の説明があった。教会の極秘実験の被害者2名と、ハーフヴァンパイアが1名だそうだ。今日の午後に来るようだ。珍しく男の家族が増えるらしい。

 

食事の後の片付けは、白音とリアスが担当で、僕は朱乃ちゃんの翼の手入れを手伝いに行く。女湯に全裸で入っていく。朱乃ちゃんも全裸である。見ても、ムクムクしないのが哀しいけど。

 

「イッセー君のこれ、大丈夫?」

 

僕のしおれたペニスを摘んでる朱乃ちゃん。

 

「もう、朱乃ちゃんの全裸を見ても反応しません。うっうっ…」

 

涙が出てくるよ~。こんなに良い身体なのに…どうこうしようと思えない。

 

「後で、良いことして上げるからね♪」

 

朱乃ちゃんの展開した翼にお湯をかけてから、泡立てたシャンプーで洗っていく。シャンプーを流し終えると、トリートメントをしていく。何度もしているので手慣れた僕。その後、乾いたタオルで水分を取っていき、最後はドライヤーで水分を完全に飛ばしていく。

 

ふぅ~、終わった。女湯を出ようとする僕の背中に、縋り付く朱乃ちゃんの巨乳。

 

「今度は私がイッセー君を癒やしてあげる」

 

女湯の脱衣所に備えてある、マッサージベッドに寝かされて、朱乃ちゃんにマッサージをされていく。仰向けになると、僕のしおれたモノを朱乃ちゃんが口に含み、口内でマッサージをしてくれている。どこで練習したんですか?ってくらい気持ちが良い。しおれていたモノはムクムクさを取り戻していった。いい具合になると、朱乃ちゃんの膣に咥えられて膣内のヒダでマッサージをしてくれる。あっ、出ちゃいそうだよ。

 

「朱乃ちゃん、ダメだよ~」

 

「出して良いよ。イッセー君のなら歓迎だからね」

 

「そうもいかないよ~」

 

「しょうがないなぁ」

 

膣から開放してくれて、手で処理をしてくれた

 

「朱乃ちゃんのフィンガーテクニックはサイコーです♪」

 

「お褒めの言葉をありがとうございます。いつでも処理しますから、言ってくださいね。うふふ♪」

 

その指に慣れてしまうと、膣で感じなくなりそうで怖いです。

 

朱乃ちゃんから開放されて、自分の部屋に戻ると、リアスが待っていた。

 

「ねぇ、イッセー。散歩に行きたいから、付き合ってくれる?」

 

外に出る気が起きたのか。もちろんだよ

 

「了解だよ、リアス」

 

笑顔を見せるリアス。

 

「父さん、リアスと散歩に行ってくるね」

 

リビングルームに居た父さんに声をかけた。

 

「お、行ってこい。少し小遣いをやるから、リアスと甘味でも食べて来いよ」

 

父さんから、お小遣いをもらった。

 

「イッセー 我も 行く」

 

オーフィスが僕に駆け寄ってきて、肩車状態になった。これも鍛錬の一部ですね、座敷童子様。

 

「我 座敷童子でない」

 

心が読まれている。流石は座敷童子様だ。

 

三人で散歩をする。とりあえず、商店街にある喫茶店「猫の目」を目指す。ここのパフェは美味しいと評判だから。三人でパフェを食べて、僕はコーヒー、リアスは紅茶、座敷童子様はバナナジュースを飲まれていた。

 

帰りは公園に寄って、ベンチで日向ぼっこだぁぁぁ~♪

 

 

「えっ?なんでリアスが、生きている?」

 

いきなり、声がした。リアスの顔が強張っている。声の主を探すと、一人の少女が立っていた。彼女の目付きはキツそうだ…護らないと…

 

「お前、誰だ?紅子に、なんか用があるのか?」

 

僕は、緊急信号を飛ばした。そして、リアスの前に立つ。

 

「人間風情は黙ってらっしゃい。私はリアスに用があるんだから」

 

「リアスって、誰だ?彼女は紅子だ。そうか…お前は悪魔か?」

 

「人間風情が、私に勝てると思っているの?」

 

僕は、座敷童子様を下ろして、禁手化した。

 

『Boost!』

 

ドライグがカウントアップを始めた。座敷童子様も僕の隣で臨戦体制になる。

 

「神器持ち?リアス、死んだことにして、何を企てているの?私の統括地で」

 

目の前の少女の背後に禁手化したヴァーリと黒歌、白音、朱乃ちゃんが到着した。

 

「お前はもう詰んでいる。紅子を虐めるヤツは許さない」

 

「はぁ?紅子っていうの?リアス、あんたって、偽名まで使って、私の邪魔をするの?許さないわ!」

 

空から魔力弾が撃ち込まれて来た。座敷童子様がリアスに当たりそうなのを弾く。

 

「上級悪魔の魔力弾を弾くって、その子は何者?」

 

『explosion』

 

「ドラゴンショット!」

 

僕は、目の前の悪魔に向かって撃ち込んだ。被弾して倒れこむ悪魔。

 

「撤収!」

 

僕らは、リアスを護りながら、撤収した。

 

 

 

---セラフォルー---

 

駒王町を統括するシーグヴァイラちゃんが、何者かに襲撃されて大怪我を負った。彼女の眷属が、襲撃した者達が逃げ込んだ家を特定した。私はファルビーと共に、その家に突入した。ドアを破壊して、侵入していく。

 

「てめぇら!許さんぞ!」

 

聞き覚えのある怖い声がした。

 

「セラフォルーとファルビーか。ドアを破壊して入ってくるって、どういう了見だ?あと、さっき、うちの子供達が悪魔に襲われたそうだが、どうしてくれるんだ?」

 

死んだはずの前魔王サタン様だぁ…

 

「死んだはずでは?」

 

「ファルビーよ、何を言っているんだ?冥界で死んだから、人間界で暮らしているのに、なんでこんな真似をしやがるんだ?」

 

私もファルビーも、サタン様の怒りを纏ったオーラにタジタジである。マズい、死亡フラグが立ったかもしれない。

 

「大公のお嬢様のシーグヴァイラ君が襲われて、襲撃犯がここに逃げ込んだと情報がありました」

 

ファルビウムが事実を伝えた。

 

「はぁ?何言っているんだ?先に手を出したのは大公のバカ娘だろ?人間である大事な息子のイッセーに、魔力弾を撃ち込んで来たんだからな。ふざけんなよ!てめら~!」

 

「ですが…」

 

「ですが?だから、なんだ?現魔王は、大公のバカ娘の言いなりか?」

 

「セラフォルーは、バカだからしょうがないのよ♪」

 

えっ!この声も懐かしいけど…声の主を見ると、死んだはずのガブリエルだった。

 

「ガブ?生きていたの?」

 

「天界では死んだから、人間界で暮らしているのに、なんで邪魔をするのよ。命より大事な息子のイッセーに、魔力弾を撃ち込んだ?ふざけないでよね!そんなクソのような冥界なんか亡くなってしまえ~」

 

サタン様とガブは激怒している。目の前に赤い鎧を来た者がサタン様の前に立った。

 

「父さんと、母さんを殺しに来たのか?悪魔達め!僕が護る」

 

「ドライグ、カウントしてくれ」

 

『宿主よ、限界だぞ。これ以上は死ぬぞ』

 

「構わない。護りたい者を護れなくて、生きるのは嫌だ!」

 

『わかった。次もお前を宿主にしたいぞ♪Boost!』

 

「ドライグ、解除しろ!命令だ!」

 

『サタンよ、宿主が…』

 

「イッセーに死なれたら困る。解除してくれ。頼む」

 

『サタンがそこまで言うのなら』

 

鎧が解除されて、一人の少年が倒れこんだ。

 

「イッセー、しっかりして」

 

ガブが少年を抱えて、部屋の奥に消えた。

 

「サタン様、あの少年は?」

 

「俺達が殺してしまった人間達の子供だ。アイツの両親の魂が昇華する寸前に、あの子のことを頼まれた。俺達の命を捨ててでも護りきるぞ。どうするんだ?ファルビーよ。戦争するか?」

 

「お父さん、私が死ねば良いの?」

 

聞いた事のある声の少女が、サタン様に声をかけた。その少女、紅髪の少女…生きていたの?

 

「紅子が死んだら、イッセーも死ぬぞ。だから、お前は生きろ」

 

「でも…私のせいで…」

 

「紅子のせいでない。イッセーに紅子を護れって言ったのは、俺だからな。なんでサーゼクスは来ないのだ?」

 

そうだよ。サーゼクスちゃんなら、事情を知っているよね。サタン様と睨み合いをしていると、転移陣が現れてサーゼクスちゃんが現れた。

 

「サタン様、事態は悪い方に動いています。イッセー君を引き渡しもらえますか?」

 

「先に手を出したには、バカ娘だろ?」

 

「それは確認はしてありますが、ここを統括している者を、いかなる種族も襲ってはならないのです。いかなる状況でもね」

 

「はぁ、あのバカ娘は、人間界で殺戮をしても、反撃はするなってことか?」

 

「極端に言えばそうなります」

 

「そんなふざけたルールが、飲める訳ないだろ?」

 

「お父さん、イッセーの代わりに私が出頭します」

 

紅髪の少女が、サタン様に縋り付いた。

 

「リアスはダメだ。冥界では死んだことになっているからね」

 

サーゼクスちゃん、それはどういうことだよ…私とファルビーも、サーゼクスちゃんへの怒りが増していると思う。

 

「私を死んだことにしたのは、サーゼクスさんの父親ですよね。なんで、私から次々と大事なモノを取り上げるのですか?」

 

「すまない…」

 

「そもそも、人間に魔力弾を、先に撃ち込むのは違反だろう?統括責任者であってもだ」

 

ファルビーがサタン様の肩を持ち始めた。

 

「サタン様、我々にも真実を教えて下さい。なぜ、この家には死んだはずの者が住んでいるのかを」

 

「そうだな。事情通がサーゼクスだけでは不安になってきたよ。紅子、イッセーの傍に居てくれ。お前の姿が見えないと、イッセーが不安になるからな」

 

「わかりました」

 

紅髪の少女は、私達に一礼をして、奥へと消えて行った。

 

 

 

 

 

 

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