---シュウ---
ホームに戻ると、神会への招待状が3通届いていた。シヴァさん、ヤマト、僕宛だった。コレは何?
「アイズ、神会って何かな?」
「はい、主神である神々の集まりです」
「なんで、僕とヤマトが…これって、明日の午後じゃないか。参加となると、明日の用事をこなせないなぁ」
凹む僕。
「主神は私ですけど、階位筆頭はシュウさんで、2位はヤマト、3位は私だからではないでしょうか?」
「でも、シヴァさん。僕とヤマトは神ではないし…はぁ…ヤマト、明日は予定変更だ。1000階で収集した物の解析にあてるよ」
「了解!」
ヤマトも苦笑いしているし。はぁ…
---アイズ---
翌朝、神会の前に出かけるというシュウさん。
「アイズに僕らの世界を見せてあげるよ」
シュウさんの手にはゲームの駒みたいな物があった。
「これをアイズの身体に埋め込む」
え?埋め込むって…駒は私の額から吸い込まれるようにして消えた。痛みはなかったけど…
「これで、いい。アイズのステータスは大幅に高くなっているよ。今、転生ドラゴンだから」
えぇぇぇぇ~!私…ドラゴンの身体になったの??見てみると以前と変わりないけど。
「ふふ、見た目は人間だよ。でも、ステータス、強度はドラゴン並みだ。さて行こうか」
私はシュウさんの後に続いた。出掛けるのに、ホームの奥に向かっているみたい。入った事の無い小部屋の前に、シュウさんが立っていた。
「ここは転移の間という部屋だ。さっきの駒を埋め込まれた者でないと、転移できない仕組みだ」
私とシュウさんが部屋に入ると、光に一瞬包まれた。部屋を出るシュウさん。構造が同じ建物みたいだけど、どこか違う建物に出た。食卓のある部屋の壁には複数のドアが有り、その1つ、「アウロスの家」と書かれているドアを開けて入っていく。
「ここが僕の家だよ。アイズ」
広いサンデッキがある家だった。見晴らしがすごくいい。サンデッキに出た私とシュウさん。
「アイズ、あの建物は、戦士を育てる学校なんだ。あそこまで飛ぶぞ。翼を広げてみな」
私は翼を展開した。そして…サンデッキから飛び立った。心地の良い風が吹いている。翼の角度と、重心移動で、行きたい方向へと曲がれた。だけど、問題は着地だ。徐々に降下して、地面に降り立ったけど、勢いが殺せず転んでしまった。
「アイズ、取り返しのつく失敗なら、ドンドンしていいんだよ。そこから、失敗しない為の何かを、掴んでくれれば良いからね」
私は頷いた。ふと顔を上げると、目の前の建物から、飛んでくる者がいる。二人の女性だ。
「シュウ君、どうしたの?」
「シュウ、その娘は誰かな?」
「ソーナ、ヴァイラ。ただいま。この娘は、仕事先の世界の仲間のアイズだ。アイズ、この二人が僕の…その…アレだよ♪」
顔が紅潮しているシュウさん。こんな表情もされるんだ。
「初めまして。私はこの学園の園長のソーナ・シトリーです。シュウ君の嫁2号です」
「初めまして。私はこの学園で教師をしているシーグヴァイラ・アガレスです。シュウの嫁3号ですよ。ヴァイラと呼んでくださいね」
え?嫁3号って…奥さんが3人いるってこと??
「あなたもシュウに惚れたら、一緒になっちゃえば?応援しますよ」
いや、奥様が応援しますよって…顔が火照ってきた。
「ヴァイラ、しばらく彼女の相手を頼めるかな」
「了解!」
「ソーナ、戦力が足りないんだ。教師を少し貸してくれないかな?」
「えっ?あれで足りないって…どんだけ強い敵なの?」
「シルキーのダイヤモンドダストが効かない敵だ。今、ヤマト達に解析してもらっている。迷宮内でも高火力なのって誰かな?」
「園内で、物色して良いですよ」
ソーナさんとシュウさんは学園の建物入っていってしまった。私はヴァイラさんと先ほどの家に転移した。
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サンデッキに隣接したテーブル席で、お茶やお菓子をいただいた。なんて、静かでのどかなんだろう?オラリオの喧噪とは大違いである。
「アリスとシーナは元気かな?」
あの二人の母親だそうだ。そして、シュウさんの過去の話を聞いた。死を覚悟した戦いを2度されているらしい。シュウさん程の者が死を覚悟した相手って、どんな相手だったのだろうか?
シュウさんの生い立ちを教えてくれた。神の勢力に実の母親を殺されているそうだ…そして衝撃だったのは、この世界の神ロキを親子で殺害したことだ。『神殺し』は伊達ではないのですね。
ヴァイラさんと話し込んでいたら、シュウさんが戻ってきた。
「とりあえず、アーサーとルフェイとロスヴァイセを借りて来た」
「あら?白音ちゃんもいるけど」
「お兄様と一緒にいたいんです」
猫人のような白音ちゃんの笑顔、女性の私から見てもかわいい…
「そうなんだよ、アイズ。僕の唯一の弱点は、この白音の笑顔なんだ」
凹んでいるシュウさん。解る気がする…
「じゃ、戻るよ」
先ほど来た道順と逆方向で、のどかと言い難いオラリオに戻ってきた。
---シュウ---
新たに来てもらった者の部屋を増設する。白音とルフェイは同部屋にした。アイズはロスヴァイセと同部屋になってもらった。
午後、バベルでの神会に参加するために、シヴァさんとヤマトと僕で出掛けた。
神会の会場となるのは、30階にある広い部屋だった。見知った神に近寄って、挨拶をする。相手の顔色は良くない。なんでだぁ?
そして、神会が始まったが…単なる宴会にしか思えない。時間の無駄。知り合いの神以外は屠って帰りたいなぁ。
「そろそろ、そこの新参のファミリアに自己紹介をしてもらいましょうか?」
と、声が掛かった。シヴァさんが立ち上がる。
「新しくファミリアを設立しまいた。破壊神のシヴァです。よろしくお願いします」
シヴァさんの破壊的なオーラで、居並ぶ神々の顔が蒼白になっていく。
「破壊神って…まさか、最高神様?」
「そうです。三兄妹の末っ子で、世界の終末まで暇なもので」
「なんで?最高神様が…」
僕は、ある神の心を読み、立ち上がりその神に近づいていく。
「僕を魅了して落とす?そんな暇があったら、天界で仕事をしろよ!」
その神を居合い斬りで倒して、送還した。
「フレイヤ!」
この女神はフレイヤというのか。
「おい、貴様。人間の分際で神を殺すとはどういうことだ。シヴァ様、何故あのような者を放置するんですか?」
傘下にしている神を除く、神々の怒りのオーラを感じる。次はどいつが邪な考えを持つかな?
「彼、シュウ様は、私より階位が上です」
シヴァさんの言葉で唖然となる怒りの神々。
「私は、私のファミリアで階位順位3位ですから」
更に唖然となって固まっていく、怒っていた神々。僕を見つめていた神々の顔が蒼白になっていった。
「その紋章は…」
紋章?あぁ、宇宙神様に刻まれたヤツかぁ。
「少なくても、ここにいる神々より、僕の方が階位は上のはずだ。僕らのファミリアの目的は、天界のデスパレードの解消です。この意味は、ここにいらっしゃる神々なら、お解りですよね」
僕は会場の神々を見渡した。おぉ、もう一人見っけ!僕が近づくと僕を凝視する神達。
「あんた、僕を自分のファミリアに入れようなんて、無理だよ」
コイツも居合斬りで、送還した。
「アポロンが…」
この男神はアポロンっていうのか。
「僕は、いや僕達は相手の心や考えが読めるんだ。邪な考えなどを持つ神は即、送還するからな」
騒然となった会場。
「あと、ロキ、ヘスティア、ミアハの各ファミリアはシヴァ・ファミリアの傘下に治めた」
「お前か、ミアハの借金を肩代わりしたのは。あんな大金をどうしたんだ?」
ディアンケヒトか。
「迷宮での稼ぎだけど。それが何か?」
「新参のファミリアで、あんなに稼げる訳ないだろう?どうやって、大金を手にしたんだ?」
「僕達のファミリアは1000階に到達しています。その分、稼ぎも大きんですよ」
「「1000階?」」
「シュウ様のおっしゃっているのは本当です」
ヘスティアさんがフォローしてくれた。
「昨日、連れて行かれました…」
「まじか?おい、証拠に俺達も連れて行けよ」
「死にたいんだったら、いつでもいいぞ」
僕は発言した神とその両隣にいた神達を、1000階に強制転移した。
「イケロス達が消えたぞ」
「1000階へ転移させました。僕らのチームでも苦戦したから、生きて帰って来れないだろうな。そもそも、上に昇る階段が無いからねぇ」
「なんで、お前らは帰って来れたんだ?」
今度はどいつだ?
「僕らは自由に移動出来る魔法を使えるから。一度行ったことがある場所、仲間のいる場所であれば、移動できるんだよ」
発言した神の前に立つ。青ざめて震えている神。
「僕は、お前とか貴様って言われるのが嫌なんだけどな」
「あっ…あぁ…」
口をパクパクさせるが、言葉を発することが出来ないみたいだ。送還する方法は居合斬りだけじゃない。天界へ強制転移させた。
「イシュタル…」
呟くような声が聞こえた。
「あと、ご質問はありますか?」
「あの、ヘルメスといいます。あなた方のレベルとステータスを、教えてもらえないでしょうか?」
「測定不能ですが…」
「はぁ?測定不能ですか?」
僕は苦笑いするしかない。
「そうそう、皆様に言い忘れた大事な事があります。シュウ様は宇宙神様の秘蔵っ子ですので、万が一の事があれば、この星、この世界は無くなると思って下さいね。闇討ちを掛けそうな輩がいたら、あなた方も率先して防止して下さい」
シヴァさんが少しハッタリ気味に、注意勧告をした。主神をロストした輩達の襲撃はあるだろうな。
「宇宙神様の秘蔵っ子だと…」
「天界よりの上の存在なのか…」
嘆きの声が多く聞こえる。
「あと、ディアンケヒト様、僕らのファミリアの総資産額は兆を越えました。現金では持っていなくて、ギルドに貸しにしてありますので、今後取引のある場合は、昨日のような決済方法になります」
「なんだと、10,000億を超えた資産があるのか…」
「他にご質問はありますでしょうか?」
会場を見渡すも、質問は出ないようだ。
「ないようなので、これにて失礼します」
僕ら三名はホームへ転移した。
---ヘルメス---
天界の神々は、いわゆる最終兵器を、地上に派遣してきたってことだろう。宇宙神の秘蔵っ子。もし、彼に万が一があれば、この世界は消える。そんなことは天界の神であれば、わかることだ。更に、彼の主神は、最高神の中でも一番の破壊力、いや破壊に特化した最高神であるシヴァ様とは、地上にいる我々神々は詰んだも同じことである。
彼らの意に沿わないことをすれば、天界への送還、いや最悪はこの世界の滅亡、消滅まで有り得る。天界の神々よりも、彼らの方に決定権があるのだから。神会に残った神々、俺を含めて顔面蒼白で、恐怖で身体の震えが、まだ止まらない。
「要は、腹黒いヤツを一掃していけば、良いんだと思う」
と、ガネーシャが言う。
「問題は、今日消された主神のファミリアの報復だな。早ければ、今夜にでも起きるな」
俺も、今ある問題を提起した。
「とにかく、今日の神会に出席しなかったヤツにも厳重注意をしよう。ソーマ辺りが危なそうだな」
ソーマは神酒造りにしか興味のない神だ。神酒は神が飲む分には問題はないが、神以外が飲むと常習性という中毒症状を引き起こす危険な酒である。あそこのファミリアの運営には主神のソーマはノータッチで、度々、他のファミリアメンバー相手に恐喝、強奪などの問題をソーマ・ファミリアメンバーが起こしていた。
シヴァ・ファミリアのホームの警戒は、傘下となったロキ・ファミリアが行うことにし、他の神々は要注意ファミリアのメンバーを抑えるために、散会した。
---シュウ---
「今夜辺り、来そうだな」
ホームに戻った僕が呟いた。
「入り口に罠を張ろうと思う。黒いヤツだけ、やることにする。一応、他からの侵入者は頼むよ。あと、ルフェイ、白音、ロスヴァイセで結界を張って置いて。壊されるのは嫌だから」
「「了解!!」」
「シルキー、アリス、シーナはアイズのガードを頼む」
「「了解!!」」
「私も戦えますよ」
アイズは不満気だけど…
「アイズ、君には見せたくない攻防をするから」
「見せたくない?」
僕はアイズの頭に手のひらを乗せ、撫でてあげる。。
「そうだ。君が、僕達の本当の戦場で戦えるようになったら、参加してもらう。恐怖で一瞬でも立ち止まったら、死を迎える。そんな戦場を経験するには、アイズはまだ早いんだ。心意気だけ、貰っておくよ。基本、僕らの戦場は死と隣りあわせの場合が多いから」
アイズは、頷いてくれた。
---アイズ---
シュウさんに頭を撫でられて、穏やかな気分になっていく。私は、シルキーちゃんに連れられて、シルキーちゃんの部屋に入った。
「アイズさんに見せたい物があるんだ。私達の父ちゃんの戦い」
何度も使ったような傷のある円形の板を取り出した。それを機械にセットすると、目の前に映像が広がって見えた。
「私達、父ちゃんの子供達は、心が折れそうになると、この映像を何度も見て、父ちゃんのようになりたいって、自分を奮い立たせたの」
映像を記録できる技術に驚く私。この世界の技術を遥かに凌ぐ技術を、シュウさんの世界では持っているっていうことか。
映像が始まった…衝撃的な映像だった。シュウさんが魔物に変身して、映像だけなのに、私に恐怖を撒き散らしている魔物と戦っている。身体が爆ぜようが再生させて、攻撃を絶やさないシュウさん。少しずつしかダメージを入れられないけど、心が折れずに何度も同じ場所を攻撃して、確実に相手にダメージを与えるシュウさん。
これが、シュウさんですら死を覚悟した戦いなんだ。相手を倒した後、別の魔物に食べられて、映像が終わった…
---ソーマファミリア ホーム---
「新しくできたファミリアって、金持ちみたいだ。今夜、フレイヤ・ファミリア達が、そこに押し入るいるそうで、俺達も協力して金品を奪うことにした。全員参加だぞ。いいな」
ファミリアの運営に、一切口を出さない主神に代わり、ファミリアの実質的全権を握っている、団長のザニスが命令を出した。その命令に従いたくない一人の少女は、こっそりとホームを抜け出したことに、ザニス達は気づかなかった。
---シュウ---
お客さんがお見えだ。入り口の外に禍々しいオーラが続々と集まっている。入り口を壊されるのが嫌なのでカギを開けてある。さぁ、大掃除の始まりだ。
カギが掛かっていないことを確認して、ドアを全開にして雪崩れ込んで来た、心が禍々しい者達。入り口を入ると、別の場所へ次々と強制転移されていく。群れの侵入が一段落したので、お客さんの待つフィールドに転移した。
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「ここはどこだ?こんなに広いのか?アイツらのホームは??」
お客さんが、ざわついている。
「ようこそ、シヴァ・ファミリアに。僕が団長のシュウ・ヨハネです」
とりあえず、挨拶をした。自分を殺した相手の名前くらいは、知っていてもいいかなっと思ってね。禍々しい視線の束が僕に向いている。
「きさま、フレイヤ様を返せ!」
「いいや、アポロン(イケロス)(イシュタル)様も返しやがれぇ!」
僕は龍門を1つ、獣門を1つ発現させた。突然出現した魔法陣らしき物に、警戒をするお客さん達。僕は、それぞれの門から、アジ・ダハーカとマンティコアという食人生物を召喚した。突然の魔物の出現に騒然となるお客さん達。
「その2匹は、食人生物だ。君たちの死体を綺麗に食べてくれる」
僕は、食魂する妖刀村正を手にして構えた。殺して天界の仕事を増やすことはできないので、魂も消滅させて天界の仕事を増やさないようにする為だ。
僕は居合い斬りで、お客さん達の首を刎ねていく。お客さん達は為す術もなく、5分程で全員の首をはね終わった。衣服にあるファミリアの紋章と、首だけを集めて、残りの部分は2匹の餌にした。食べ終わると、それぞれの門へと帰っていく僕の仲間達。僕もこの場から転移した。
-----
ホームに戻ると、一人の戦士とロキ・ファミリアが睨み合っていた。
「フィン、どうしたんだ?」
ロキ・ファミリアの団長のフィンに尋ねた。
「シュウ、お帰り。アイツ、フレイヤ・ファミリアの団長でオッタルって言うんだが、シュウと勝負したいそうだ。一応、オラリオにおいて一番強い人物だ」
猪人とは珍しい。どこぞの世界にも居たけど、力も魔力もあり、中級者にとっての壁だったかな?
「烏合の衆に参加しなかったことに対して、敬意を贈ります。いいですよ。決闘しましょう。こちらにどうぞ」
彼を僕らのトレーニング・ルームに招待をした。彼は、トレーニング・ルームの存在に驚き、そこに渦巻いているオーラを感じ取った。
「なるほど、ここで鍛錬をされていたのか。迷宮以上の強敵がいそうだ」
「僕が勝ったら、オッタルさんは僕のチームに入ってもらいますよ。僕が負けたら、僕の主神に頼んで、フレイヤさんを戻しましょう。それでいいですか?」
彼は頷き、剣を構えた。僕は如意棒を手に取り、伸ばして彼の腹部を突き破った。
「なんだ?この武器は…この俺が反応できないで、腹を突かれるとは…」
僕は妖刀村雨に持ち替えて、彼の両腕を居合斬りで切断した。
「両腕をいつの間に?」
「相手に気づかれたら、攻撃が遅いと思わないか?」
「そうだな。俺の負けだ。お前の仲間になりたいが、こんな身体では叶わぬな」
彼は残念そうだったけど、僕は回復魔法で彼を全快させた。
「こんな魔法を使えるのか?はぁ…完敗だ。俺を君、いやシュウのチームに入れてくれ。君達のために俺は身体を張るつもりだ」
「それよりも、これってどこのファミリアの紋章か、わかるかな?」
収集してきた衣服の切れ端を見てもらった。
「ま…まさかと思うけど、こんなにたくさんの人数を、一人で相手にしたのか?」
フィン達が驚いている。
「うん、5分もかかったけどね」
フィン達の目が点になっている。どうした?
「たった、5分で?」
「オッタル、たった5分で、でなくて、5分もだよ。はぁ、腕が鈍っているよ」
凹む僕。
「オッタル、シュウの強さは桁違いだ」
ガレスがフォローしてくれた。
「で、どこのファミリア?フレイヤ、アポロン、イケロス、イシュタルは送還済みだから、ソレ以外のが合ったら教えて下さいね」
「シュウ、今日1日で、4柱も送還したの?」
リヴェリアが驚いたのか、声を上げた。
「そうだよ。僕達に対して、腹黒すぎなんだもの。で、あったかい?」
「ソーマの紋章がある。ソーマも送還か?」
オッタルが僕を方を見た。
「いや、送還はしないよ。主神に何かされた訳ではないし。でも、警告はさせてもらう。ソーマ・ファミリアのホームに、連れて行ってくれないかな?」
オッタルが連れて行ってくれることになった。一応、ガードにクリスとガイアを連れて行く。ガレスとフィンも付いて来てくれた。
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ソーマ・ファミリアのホームに着き、主神のソーマと会った。腹黒さはないみたいだけど…ファミリアメンバーに襲撃されたことを伝えると、「そうか」と言っただけだった。
「なるほど、謝罪は無いのですね。ソーマよ、送還は保留にしてやる。こいつらの供養をちゃんとしてやれよ」
僕は、先ほどの戦場で刈り取った生首を、ソーマの前に山盛りにして出現させた。これには、ソーマもオッタル達も腰を抜かしたみたいだ。
「オッタル、これくらいの生首を見て、腰を抜かすようでは、僕らの本当の戦場には連れて行けないよ」
声を必死に出そうとしているけど、声が出ないオッタル、ガレス、フィン。ソーマは声を出そうともせず、目の前の山を見つめているだけだった。
「ソーマよ、次は無いからな。何もしなくても、この街の為にならないようなら、送還するから、覚えておけ!」
ソーマに警告を言うと、僕らのホームに転移した。、