---シュウ---
フレイヤと神会の会場に向かった。バベル内にあるので、エレベータで下がるだけだけど。会ったことのない神がまだまだいるなぁ。
会場の入り口で、資格のある者かのチェックを受けた。みごと、資格なしの判定が出た。この世界の神として、登録はされていないから、しょうがない。なので、フレイヤと僕達のお店に転移した。
「どうしたんですか?」
ロリ乳が訊いてきた。
「参加資格が無いって、入場が出来なかったよ」
「そうなんだ…じゃ、私もパスします」
「うん?調教されたいのか?」
真っ赤な顔で乳首の辺りを手の平で隠したロリ乳。
「うっ…そんなで、ないも~ん」
突然、何か嫌な予感がした。店の外に出た僕。気配を1つ感じた。
「フェルズか?」
「よくご存じですね」
「並行世界では、仲間だからね」
「なるほど…」
「何か嫌な予感がしたんだが」
「ラキアが侵攻し始めました」
「なるほど…有力ファミリアが4つ消えて、今夜は神会があることが漏れていたんだな?」
「そのようです。いかがしますか?主神より、あなた様から指示を仰げと、言われてきました」
「相手の兵力は?」
「30~50万くらいです」
「わかった。僕一人でやる」
「一人で?」
「あぁ、そうだ。他の主神には知らせるな。街の者にも気づかれるな。万が一騒ぎになるようなら、ヘルメスとガネーシャに、街の安静化に協力してもらえ」
「わかりました」
気配は消えた。店に戻り、
「ロリ乳とフレイヤは、今夜ここにいてくれ」
「何か遭ったのだな?」
フレイヤに訊かれた。
「ラキアが侵攻し始めた。僕が対応する」
「一人でか?」
「あぁ。仲間に、同族殺しはさせたくない」
「優しいんだな」
「優しくないよ。僕は鬼だからね」
ホームに転移して、アイシャ達に指示を出す。
「ラキアが侵攻し始めた。アイシャ達は各門を開けさせるな」
「ちょっと、待て。今回も一人で戦うのか?」
「そうだ。お前達には、探検以外での殺生はさせたくない」
「…そういうことか…前回も、その前も…」
「そういうことだ。僕の方針だ。異論、反論は認めない」
「わかった…命令に従う」
アイシャ達は戦闘準備をし始めた。
「街の中にラキアが潜んでいたら、その時は頼むよ」
◇
僕はラキア王国の方角にある、門の前に一人立った。蒼天の書の開き、そこへ念を込めていく。書物は光輝き、妖精が出て来た。
「私は、蒼天の書の管制デバイス リインフォースII(ツヴァイ)」
「ツヴァイ、ユニゾンインだ」
僕とツヴァイは融合した。次に、紫天の書に念を込めていく。書物は光輝き、今度は悪魔が出て来た。
「私は紫天の書の管制人格 アギト」
「アギトよ、システムU-D(特定魔導力を無限に生み出す機構)を起動し始めてくれ」
「了解!」
「ツヴァイよ、50万位の兵力を消し去るくらいの広域魔法陣を展開してくれ」
「了解です」
「対象は野望持ち、闇持ち、黒き魂持ち限定で、消し去る」
「了解です。やっと、あなたと共に戦えるんですね」
ツヴァイの嬉しそうな声。
「よろしくお願いします。ツヴァイ、アギトよ」
「「こちらこそ、よろしくお願いします。マスターシュウよ」」
明け方、目の前に蠢く者達が見えてきた。僕の後ろにある防御壁の上では、オッタル達が見守ってくれている。もっと、近くに来いよ。相手の移動速度は思っていたよりも遅い。重装備で来ているのだろうか?
目安にしている距離に達したので、広域魔法陣に『ウルティマウエポン』の書式を書き込み、僕の身体にシステムU-Dで生み出した魔導力を流し込み、そして、発動させた。
天空が一瞬輝き、幾重もの雷(いかづち)が地上目がけて降り注ぐ。雷に当たった者は光輝き、次の瞬間煙に飲み込まれていく。
大軍の大半の者を屠った。残った者は肉の焦げる臭いを感じ、周りを見回している。生き残りが少ない事を悟ると、ラキア王国の方角に逃げていった。
ラキア王国主神のアレスは、この攻撃で天界に送還出来たみたいだ。そういうことで、ユニゾンを解いて、ツヴァイとアギトを書物に戻し、翼を展開して大空に舞い上がり、ラキア王国の城へ向かった。
◇
王の間に着き、問答無用で、国王のマルティヌスを、天界へ強制転移させた。神ではない者は送還出来ないからね。
「この国は、たった今から、シュウ・ヨハネ・鬼門が主神になり、シュウ・ファミリアが支配する。文句、反論は受け付けない。苦情は聞いてあげる。いいな!」
王の間に居合わせた、ラキア王国の重鎮達。一瞬の出来事に戸惑っていた。
「国王は、マリウス・ウィクトリクス・ラキアが継ぐものとする。いいか!もう侵略戦争はしないで良い。防衛軍だけを組織せよ。どうすれば、国が豊になるかだけを考えて、国に仕えよ。良いな」
事情が飲み込めてきた重鎮達は僕に跪いた。
「もう、愚かな王に振り回されないで良い。マリウスの指示を受けよ。マリウスよ。南にある森をくれないか」
「どうされるんですか?」
「異端児と呼ばれる種族を、保護する区域にしたいんだ、共存が出来る者もいれば、出来ない者もいる種族なんで、保護地域が欲しいのだ。どうかな?」
「わかりました。お使いください、主神様。それと前国王をどうされましたか?」
「アレスと一緒にいたいみたいだから、天界に強制転移させたよ。死ぬまでアレスと一緒に天界で仕事をしてもらうよ。天界だから惨い目には、遭わないと思うよ」
マンパワー不足だから、死ぬ程、働かせると思うけど…
「そうですか…本当に無血で、権力が譲渡されたんですね」
「城と城下町はね。オラリオに攻め込んだ部隊は、無血とは行かなかった。まぁ、必要な人材は生き返らせるから安心して」
「生き返らせる能力をお持ちなんですか?」
「そうだよ。天界の神の数が減った影響で、処理しきれない死んだ者の魂が、天国に行けずに、天界で渋滞を起こしていてね、生き返らせて魂を減らす事も、僕の仕事の1つなんだよ、マリウス」
「そうなんだ」
「うまく国を運営できたら、ご褒美としてオラリオの迷宮探検へ、招待してあげるから、頼むよ」
「つれて行ってもらえるんですか?」
彼の望みは冒険者になることのようだ。事前の調査で判明していた。
「装備も渡す。僕のファミリアのベースキャンプは50階にあるから、国政の合間に剣を鍛錬しておいてくれ」
「了解です」
「1週間に1度くらいのペースで様子を見にくるから、マリウス頼むね」
「はい」
僕は、お店に転移した。お店には、フレイヤとロリ乳、ベルは勿論、アイシャ、オッタル、アイズ達もいた。
「街は平穏だったかい?」
「少し、騒がしかったけど、ヘルメス・ファミリアとガネーシャ・ファミリアが、協力してくれて、騒ぎは収まったわ」
フレイヤが教えてくれた。
「僕の方も、天界で受けた依頼の1つと、ウラノスからの依頼をこなせたよ」
「あの広域魔法は、何ですか?」
リヴェリアが質問してきた。
「あれは、ツヴァイという僕の仲間と融合してできる魔法なんだ。僕だけだと、せいぜい20体くらいしか屠れないと思う」
「一撃でどの位倒されたんですか?」
「30万体くらいは倒せたと思う」
「「30万体…」」
みんな驚いている。、いや、僕も驚いているさぁ。まさか、あんなに広範囲に撃てるなんて思ってもみなかったし。ツヴァイ、アギトの能力はすごいなぁ。
「確かに適材適所だな。あんな魔法は迷宮で撃てないもんな」
アイシャが頷きながら言った。
「あっ…ロリ乳を調教するのを忘れた…」
「そんな事は忘れてください」
真っ赤な顔で言い放った女神様。
「もうかまわないで良いのか?」
ロリ乳な女神様は泣きそうな顔になった。
「週1でかまってください」
「よし、今夜はアスフィを弄り倒そう。自分へのご褒美だ」
「勝手に私を褒美の品に、しないでください」
アスフィが怒っている。
「わかった、もうマッサージはしてあげない」
「いや、それは困ります。私も週1でなら良いですよ。しくしく」
フレイヤに視線を向けると
「私は週2が限界だから」
言う前に返答が返ってきた。
「おい、こいつはいつもこういうキャラなのか?」
オッタルが呆れた顔で、アイズに質問している。
「そうです。でも、相手を選んでいるみたいで、私には言ってこないです」
◇
ラキア王国の様子見をした後、少し寄り道をする。異端児達の森を整備していた時に発見した小さな家。訪ねてみると、昔リューが所属していたファミリアの主神、女神アストレアの家だった。それから、度々遊びに行っている。
「アストレア、遊びに来たよ」
「シュウ…」
心の折れた女神…生きる気力がないようだが、自殺する勇気もないようだ。
「リューは元気に、今日も潜っているよ」
「ねぇ、私を送還して…あなたがリューを守ってくれるなら、私は下界にいなくても良いはず」
「時が来たら送還するよ。その前に、リューに会わしてあげたい者がいる」
「甦らせるの?」
「リューが望めばねぇ。どう切り出して良いやら…」
アストレアが上から被さってきた。
「優しいのが、あなたの弱点かしら?」
彼女の胸を堪能する。乳首を舐めて、固くなる過程を楽しむ。乳房は元気無く垂れ気味である。元気の良い時に会いたかったなぁ。
「僕は優しくないよ。今日はどんな調教をしようかな」
「私が調教するっていうのは?」
「却下!僕はエスな鬼畜だよ」
「そうよね、エスな鬼畜さん。お願い、私から忌まわしい記憶を、消し去ってください」
「エスだから、拒否しておくよ。リューの事も消えちゃうもん。それは、送還する寸前にだな」
後ろから責めてみる。締まりは良い具合だ。ただ、彼女の置かれている立場を考えると、こんなことをしていて良いのか、疑問なんだけどね。
「ねぇ、僕のファミリアの傘下に入らない?」
「また、その話し?断ったはずよ。どのツラ下げて、リューに会えてと言うのよ」
彼女が騎乗位で愉しみ始めた。
「あっ…いいっ…いい…」
こういう行為をしている時、彼女は昔の忌まわし記憶から逃避出来るようだ。たぶん、送還するのが良いのだが、リューはどう思っているのだろうか。結局、そこに戻ってしまう。
一度、リューと墓参りに行くかな…