※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

21 / 260
桃の場合*

 

---亘---

 

目が覚めると、姉ちゃんが知らせたのか、ソーナが転移してきた。そして、僕に謝り始めた。

 

「ごめんなさい…亘さん…」

 

何を謝っているのだろうか?僕が寝ている間に何か遭ったのかな?

 

「どうしたの?何で謝っているの?」

 

そんな僕に、姉ちゃんが1冊の雑誌を手渡して来た。表紙の見出しには

 

『陰陽師の名門、神代家の隠蔽した事実』

 

というキャッチコピーが踊っていた。記事に目を通すと、次期当主候補の者が、異性に怪しげな術をかけ、手籠めにしたそうで、その者は通学していた学校を退学、そして神代家を追放された、ってある。

 

「誰の事?」

 

心当たりの無い僕は、姉ちゃんに訊いてみた。

 

「亘…あなたでしょ?間違った部分が多いけど」

 

僕?こんな人生だったっけ?

 

「う~ん…僕は次期当主候補になったことが無いよ。退学の原因では術は使っていないし、公式発表でも僕が押し倒されたことになっているし。で、追放されたのは遠征後直ぐだし…何だ?これって、デタラメ過ぎるよ」

 

「亘…お姉ちゃん達が対処するから、お前は…そうだねぇ、リアスさんとか翼紗さんと、のんびりしていていいからね」

 

って、ビクついている姉ちゃん。僕から怒りのオーラが漏れているのか。

 

『この位では暴走しないよ。僕も鍛錬しているから。でも、その情報を流したヤツが許せない。懲らしめようぜ、亘♪』

 

って、むじゃ君が念話で話してきた。

 

「ねえ、ソーナが謝っているってことは、桃か?リークしたのは」

 

「ごめんなさい…亘さんは手を出さないで…」

 

僕に泣き縋るソーナ。

 

「ソーナ…そうもいかない。僕じゃなく、神代家を汚す行為は、僕だけで充分なんだよ。僕以外の者が、やって良いことではない」

 

「そうなるよな」

 

って、姉ちゃんは呟いた。

 

「姉ちゃんは、政治的に頼む。僕は僕的にヤル」

 

「そうなるよね…亘、無茶しないでね」

 

「大丈夫♪姉ちゃんでテストしたことしかしない」

 

何故かソーナが、血の気の失せたような顔になっている。どうしたんだ?まぁ、この際、どうでもいいか。

 

僕と姉ちゃんは行動を起こした。

 

 

 

---花戒桃---

 

ハワイにて、正月休みを家族全員で、まったりしていたのだが、いきなり知らない空間に転移させられた。

 

「何者?私は、魔王の妹君のシトリー眷属の者だ。シトリー家に対しての攻撃と見なすわよ!」

 

っと、警告を発したのだが

 

「それがどうした?お前達の行為は、神代家への攻撃と判断した。姉ちゃんが、お前の父親の会社とそのトップへ、政治的に攻撃を開始している。あと、あの雑誌の出版元も、取材した記者へもだ。そうそう、それらの子々孫々も対象だ」

 

アイツが目の前に現れた。ソーナ会長に怪しげな術をかけた男。許せない。

 

「能力も無いし、戦闘力も無いから、放置していたけど、政治力があったとは。まぁ、それが命取りになるんだけどね」

 

えっ?手足に衝撃を感じた瞬間、鎖により大の字状態で固定されていた。それも、全裸で…アイツが近寄り、私の頭を撫でた。何かが私に入っていく感覚がある。何を入れたのだ?

 

「さてと、どうするかな?」

 

拘束から解放された。その代わりなのだろうか、目の前にはピンク色のマスクとグローブとブーツとマフラーと1冊のコミックが置かれた。この漫画って…顔を隠して、身体隠さずの…私の意志とは無関係に、私の身体は用意されたコスチュームを装着していった。

 

「ねぇ、あのヒロインの必殺技をやって♪」

 

リクエストが出た。あれって…ジャンプして、空中で開脚して、相手の顔を股で挟むんだったよな…って、思案中の私を余所に、私の身体は彼の要望に沿う行動をしていた。

 

「あぁ…ダメ…舐めないで…」

 

顔を股で挟んでいるのだが、彼の舌は私の大事な箇所を舐めていた。腿が震え、力が入らなくなっていく。そして、後方へ落下した。後頭部と背中を強打したのに、痛みよりも気持ち良さの余韻が強い。

 

「う~ん…漫画のようには成らないよね~ちょうど、舐めやすい部分に来るし。あの漫画は妄想だけで描かれたのかな?実際にテストしないとダメだよね?ねぇ、桃ちゃん♪」

 

ちゃん呼ばわりされている。クソっ!変態野郎が~

 

変態野郎は、私からブーツとグローブだけを外した。何をするんだ?

 

「腹這いでお尻を突き上げて♪」

 

変態野郎の指示通りに、動作する私の身体。なんの術を掛けられたんだ?

 

「あぁ~何を…入れたの~」

 

全身が痙攣している。股が小刻みに開閉を繰り返している。媚薬系の薬剤か?変態野郎は、ブーツを履いている。まさか…ダメだって…

 

ブシュ!

 

ヒール部分が天井方向へと向いている穴に、勢い良く差し込まれた。

 

「ダメ~やめて~」

 

悲鳴を上げる私。

 

「その割には、ここが良い感じだよ」

 

アソコを指で撫でる変態…気持ち良い。あの穴にヒールって合うのね…って、そんな思いを気づかれないように振る舞う。

 

「気のせいだ。お前なんかで気持ち良くなる訳ないでしょ?この変態野郎~」

 

潮を吹いたような感覚。自慰で一度経験しているので、間違えは無い。気づかれないようにしないと。

 

「ふ~ん」

 

アイツの姿が見えない。どこに行った?あっ!何とも言えない、気持ち良さが全身を駆け抜けていく。それも何度も何度も…

 

「舐めないで…お願い…吸わないで…」

 

私の股間を見上げるような体勢のようだ。その体勢で、アソコをオーラル責めしているようだ。天に昇るような気分になる。マズい、こんな男で達したくないよ~。出来るなら、木場きゅんが良かったのに…

 

「えっ?木場がいいの?」

 

…何を言った?今、彼は何を言ったの?

 

「あぁ、僕って心の内を読めるんだよ。さっきから、君の心の声は丸聞こえだよ」

 

そっ、そんな~気持ち良いのがバレていたのか…急に押し寄せてきた敗北感。

 

「いやっ…」

 

敗北感の後ろから絶頂感が押し寄せて、意識が霧散していった。

 

 

 

---亘---

 

急に動かなくなった桃ちゃん。どうしたんだ?身体をチェックすると、鼻と口から流れ出た体液で、マスクがびしょ濡れとなり、呼吸困難で失神したようだ。失神した女性って、気持ち良いのかな?マスクを外すと、桃ちゃんの顔は酷い事になっていた。カメラで収めてから、綺麗に拭ってあげた。

 

そして、失神している桃ちゃんと交わる。ただ交わるだけで、彼女の体温変化を楽しむことにした。でも死体と違って、それほど冷たさは感じない。つまらないなぁ。

 

さて、どうするかな?ふと、彼女の髪の毛と目が合った。あれ?黒髪でなかったっけ?今は白髪であるが。そう言えば、恐怖を一定以上感じると白髪になるって、聞いた事があったような。それかな?まぁ、今はどうでも良いか。あとで考察してみよう。

 

 

 

---桃---

 

意識がボンヤリしている。でも、私の身体は何かをしているようだ。何をしているんだ?目を少しずつ開いて、行っている行為を理解していくと…

 

私は彼の肉棒を乳房に挟んで刺激している。所謂パイズリってやつだ。そして、肉棒の先端部分を舌で舐めている。彼は彼で、足の親指で私の大事な部分を弄んでいた。私の身体は、彼に興味を持ってもらう為か、時折り乳首で彼の肉棒をなぞったり、谷間の奥深くまで差し込み、谷間と乳房による三角絞めなどをしていた。エロ雑誌で覚えた行為を総て出し切っているようだ。

 

うん?彼の肉棒の挙動が少し変わった。何が起きるの?

 

ドッピュー!

 

肉棒の先端から白くて濃い液体が大量に噴射して、私の顔面を被った。大部分は口の中に入り、息が…

 

 

 

------

 

意識がボンヤリしている。先程までいた場所と違う。何かの台の上に寝かされている。腕は背中の後ろで拘束されていて、脚は開脚した状態で固定されていた。

 

「亘…白音には手を出さにゃいで~」

 

「手は出していないよ。見ているだけだし」

 

「亘先輩…恥ずかしいです。やめてください」

 

近くから、彼、塔城さん、塔城さんのお姉さんの声が聞こえる。

 

「ねぇ、小猫ちゃん。何で頭の毛とここの毛の色が違うの?」

 

「うっ…知らないです…黒歌お姉様、解説してください」

 

「そんにゃこと言われてもにゃ~。わからにゃいよ~」

 

アンダーヘアーと髪の毛の色の違い?なんで、そんな事に興味を持っているんだ?私をこんな姿で放置して、見向きもしないのに…

 

「根元から黒いよな。小猫ちゃん、抜いていい?」

 

「やめてください…亘先輩、痛いからダメです~」

 

「いや、毛根を比較すれば、分かるかなって…ねぇ、1本ずつください♪」

 

「髪の毛は良いですけど、そこはダメです~」

 

塔城さんは必死に抵抗しているようだ。不思議なことに、彼の声からはエロさをまるで感じなかった。アンダーヘアを見ているってことは、大事な部分も丸見えのはず。なんでだ?

 

「亘…にゃんこは色々な毛の色を持っているんにゃ。私達じゃ、サンプルにならにゃいよ~」

 

「あっ…そうか。そうだね。じゃ、もう一体の検体で調べるよ。お目覚めのようだから」

 

もう一体?誰のこと?って、私の前に現れた彼。

 

「私は上も下も黒よ!」

 

彼は無言で、私の全身を鏡で見せてくれた。なんで…自慢の黒髪はそこには無かった。有るのは白髪…下は黒いままだけど…なんで?

 

「そう、何でかを知りたい。桃ちゃん知っている?」

 

そんなこと知らない…何で白髪なの?ショックを受けた私の意識は霧散していった。

 

 

 

------

 

「桃…大丈夫?ねぇ…」

 

目が醒めると、目の前にはソーナ会長が心配そうに、私の顔を覗き込んでいた。なんか、悪い夢を見ていたのかな。何気なく髪の毛を触れると…感覚がいつもと違う。そうだ!私は家族旅行でハワイに…なんで、会長がいるのだ?

 

「良かった…目覚めてくれたようね」

 

安心したような会長。

 

「ここは?」

 

「合宿所の桃の部屋よ」

 

合宿所?なんの?身を起こすと、そこはワンルームマンションの一室のようだった。会長から、私の家族の事、父親の勤めていた会社の事、あの記事を流した記者と出版社の事などを聞いた。神代家は私の思っていた以上に、危険な家系のようで、政治的に抹殺しかけたそうだ。後一歩の処で寸止めをして、次は無いぞって言われたそうだった。

 

「神代家にケンカを売る団体は、テロ集団くらいらしいわよ。一般の人には馴染みのない家系で、業界では一番戦闘力のある集団らしいわ」

 

「でも、アイツは…」

 

「桃、あなたの流した情報はデマばかり。いい?亘さんは、次期当主候補に選ばれる前に、家を出たの。亘さん自身の決断でね。退学になったのは、相手の女性が亘さんを押し倒したそうよ。彼は…そういう行為自体では愉しめないの。更に言うとね、彼の退学になった学校は海外の特殊な学校で、取材はNGらしいわ。あと何だっけ…そうそう、次期当主候補に選ばれるのは15歳になる誕生日だそうよ。彼は6歳で家を出たので、事実に反するのよ」

 

私の手に入れた情報と違う…父親に頼んで調べて貰ったはずなのに…え?6歳で家を出た…小学生じゃないの?何で…何が遭ったの…

 

私の中の彼は、怪しい術師では無く、訳有りの青年になっていた。

 

「これだけは正しておきます。彼は感情を封印しています。愛情も恋心も封印しています。エロ心は無かったです。今、女性に惨い行為をされているのは、エロ心の勉強中に、参考書の選択を誤って、変態方向に進んでいるせいです。された方とすれば、極悪非道な鬼畜かもしれませんが、彼本人は至って真面目です。それだけは、わかってあげてください」

 

え?何それ?へ?エロ心って勉強するものなの?で、エロ心を変態行為と間違えて学習しているの?あっ!思い当たることが…全裸で拘束していたのに、研究対象としてしか見ていなかった。じゃ、あれらの行為は、勉強の一環?そういえば、コミック…あれが参考書なのか?

 

「で、ここはどこですか?」

 

「あぁ、桃は家族旅行で知らせて無かったわね。ここは、シトリー眷属とグレモリー眷属の共同の合宿所よ。一緒に生活した方が鍛錬の効率が良いから」

 

あぁ、そういうことでしたか。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。