---シュウ---
天界に遊びに来た。ロキはどうしているんだろう?ロキのいるはずの仕事場に向かった。そこでは、殴り合いのケンカが巻き起こっていた。ロキは、どこかな?
「アイツだ。俺達を送還しやがった奴だ」
僕に襲いかかってきた神々。
「ここで殺すと消滅だけどいいのかな?」
一言漏らす僕。それを聞いた神々は固まった。
「「消滅って?」」
「転生できないように魂を死に神に喰わせるんだよ。ふふふ」
「「ちょっと、待って…ごめんなさい」」
神々が僕に頭を下げて来た。
「なぁ、この殴り合いの原因は、ロキか?」
「あぁ、アイツが仕事を放り出した上、決済済みの書類を、未決済の書類に混ぜて、処理がエラー続発なんだ」
「禄でもねぇ神だねぇ、ロキは」
応対してくれたのは、この部署の偉い神のようだ。その神が睨むと、襲いかかってきた神々は、そそくさに席に戻り仕事をし始めたから。
「かと、いって地上でも要らないんだけど、地獄に堕とすっていうのはどうかな?神という身分を剥奪してさぁ」
「出来るのかね?出来るならそうしてくれないか?ここでも、アイツはジャマすぎる」
商談が成立するには、アレをもらわないと。
「別件の依頼になるので、報酬に何をもらえますか?」
「報酬なぁ…オーディンなんかどうだ?」
「オヤジはいらないよ」
「この世界のオーディンは、女性だ。女好きのね…」
「レズ神?それは…ははは、今までに無いパターンですね」
「それでいいなぁ。」
「アフロディーテはダメですか?」
「あぁ…いいよ。その二人で頼む」
「あと、ヘルメスとタケはどうしています?」
「あぁ、アイツらはつるんで、サボっているな。ロキのような悪さをしない分、良いが困り者だよ」
接触したい神々の居場所を聞いて、見つけに行くことにする。
直ぐに見つけたのはロキだった。
「なんでや?なんで、お前がここにおるんや?」
「ロキにご褒美を上げにね」
ロキに手をかざして、手を下へと振り下ろした。
「何をしたんや?」
「ロキを人間にして、地獄へ送り込むんだよ」
ロキの足元に黒いモヤが立ち上り、ゆっくりとロキは沈んでいた。
「ちょい、待ち!そんな場所に行きとうないわ」
「選択権はない。報酬もらえるし。ふふふ」
そして、ロキを地獄へ送還した。次は、ヘルメスとタケだな。
◇
二人は、ヘルメスの家にいた。
「みっけ!」
「なんで、シュウ…ここにいるんだ?」
「様子を見にきたんだよ。反省して働いているかをねぇ」
「ロキにも会ったのか?」
「あぁ、地獄に送還したよ」
「地獄に?」
「ヘルメス、僕は鬼の長の息子だよ。地獄に顔が利くんだよ。神であろうと地獄へ送還が出来るんだ。ふふふ」
ヘルメスの顔は蒼白に染まっていく。タケは意味がわからないみたいで、そのままだけど。
「タケ、お前のファミリアは、三人を残して消滅したからな。恨むなら、ウソ吐きの桜花を恨めよ」
「三人?」
「桜花と千草と命だけだ」
「なんで?」
「タケの仇討ちとかで、僕にケンカを売ったから」
「えっ…無駄死じゃん…」
「で、ヘルメスは地獄に行きたいかな?」
「カンベンしてください。まともに働きますから…」
「ヘルメス、貸し1な。次回の抜き打ち訪問で、働いていない事実がわかったら、ロキの元に送るからね」
僕は、その場から去った。
◇
次に向かったのは、北の主神オーディンの元だ。確かに、この世界のオーディンは女性だ。スリムで、適度にボン・キュッ・ボンだ。
「で、何用だ?」
「僕の玩具にします」
「はぁ?私は北の主神だぞ?なんで、貴様のような者の玩具になるのだ?頭がおかしいぞ」
「ただの神族だろ?もったいつけないでね。ふふふ」
「貴様、神を愚弄するのか?おい、コイツを消せ!」
オーディン付きのバルキリー軍団が出て来たけど、
『身体停止』の『洋服崩壊』
目の前に全裸のマネキンが大量にできあがった。
「何をしたのだ?」
オーディンの目が点になっていた。
「お前の大好きなバルキリーを食べ放題します」
「ちょっと、やめろ~」
先ず一人目…遊んでいない分、感度良好で2擦り位で昇天してしまった。
「止めろと言っているだろ?」
二人目
「止めなさい」
三人目
「止めて下さい」
口調の変化を感じとり、オーディンの身体を触りまくる。
「こんなことをして、タダで済むと思うなよ」
いいなぁ、強気の女性は♪
胸をはだかせて、きれいなピンクの乳首に吸い付く。
「いやん…ダメ…あぁ…」
これだけの刺激で、身体が微痙攣している。なら、アソコは…案の定、準備OKになっていた。
僕は、オーディンと交わった。差し込んだ瞬間、オーディンの顔は驚愕の色に染まっていった。
「神か英雄しか、交われないはずなのに…お前は何者だ?」
問いかけはスルーして、膝を折り曲げた状態で、脛と腿を抱きかかえて、運動をする。
「あぅ…くっ…」
2往復くらいで、意識が飛んでいるみたいだ。これは、つまらない。
「また、遊びに来るから、もう少し耐久度を上げとけよ」
僕は、この場を去った。
◇
「あっ…いいっ…」
後ろから責めて、胸の感触を楽しんでいる。
「あ…いいわ…もっと…」
大きいとは言えない胸ではあるが、この位が丁度いいなぁ。予定外の女神をつまみ食いしていた。中々のクールビューティで、そそるというか。あぁ、ソーナが懐かしいなぁ。って感じです。
ソーナほどの小動物感はないけど、ゼノヴィアを彷彿させる眼光は、食欲を増してくれた。だけど、堕としてしまうと、エム度満点のようだ。
「なぁ、ハーデスよ、一緒に地上に来ないか?」
「行ってもいい?」
「あぁ、お前の身体を気に入ったよ」
「行きます。私の身体を誉めてくれたのは、貴方が初めて…」
頬が赤みがかった。
「じゃ、そういうことで、仕事の引き継ぎをしてくれ」
「引き継ぎが終わったら、地上に向かいます」
嬉しそうなハーデス。
◇
最後にアフロディーテの元に向かった。
「それで、私にどうしろと?」
「豊穣の力を借りたい」
「報酬は?」
「性欲では?」
「あなたでは、役不足では?」
がーん、初めてそんなことを言われた。性欲には自信があったのに。なら、性癖で、役不足を埋めてやる…
アフロディーテの手足の自由をうばった。
「何をしたのよ?」
予想外のことをされた焦りからか、余裕のあった話し方が、怒気を含んだものになっていた。
「役不足らしいから、虐め抜く方向にしたよ。ふふふ」
赤い液体を満載した水鉄砲を手にした。
「それは何?」
「劇薬だよ。ふふふ」
「ちょっと、止めなさい!」
怒気を含んだ言い方ではあるが、声が震えている。
右の乳首を狙い撃った。
「痛い~何、これ…ヒリヒリする」
下腹部のポッチを狙い撃った。
「うっぐっ…ダメ…キレちゃう…」
黄色い液体を満載した水鉄砲に持ち替え、後ろの穴を狙い撃った。
「ぎゃ~痛っ…」
次は緑色の液体を満載した水鉄砲に持ち替えた。コイツは臭いでむせかえりそうだな。いや、すでにアフロディーテはむせていた。
「その液はダメ…臭いでむせかえるって…」
「トリニダード・モルガ・スコーピオンっていう、ハバネロの8倍くらいの辛さなんだけど…」
「トリニダード…止めて、死んじゃうって…役不足って言って、ごめんさい」
さすがに豊穣の神である。トリニダード・モルガ・スコーピオンの威力を知っているようだった。
じゃ、無色透明な液体の水鉄砲を構えた。
「単なる水じゃないよね?止めて…止めなさい…止めて下さい…」
「僕の希望を通してくれるかな?」
「極力…
「あっそう」
膣の中に撃ち込んだ。
「あっ…」
一撃で意識が飛んでいるなぁ…気付け薬代わりに僕の性欲器官を差し込み、今だに痙攣している膣壁の感触を楽しむ。
「うぅん…あぁ…なんで交われるの?」
意識が戻ったアフロディーテは、僕が交わっていることに驚いていた。
「なんででしょう?」
「見たところ英雄じゃないよね?神なのか?エロ神?エス神?」
いや、間違っていないが、
「僕は神じゃない。僕は認めない」
「えっ…神だってことを認めない神っているんだ…」
「神じゃない、僕は鬼だ!」
「鬼神か?」
「こうしてやる…」
スコーピオンの1,5倍の辛さのキャロライナ・リーパーを右の乳房の中に入れて上げた。
「いだっ!乳房の中が痛いよ~何したのさぁ」
アフロディーテは涙をポロポロ流して泣いていた。
「キャロライナ・リーパーをまんま、乳房の中に詰め込んだ」
「キャロライナ?おにぃ…た、助けて…なんでもするから…下僕でもいいです…痛いよ~早く抜いてぇ~」
キャロライナ・リーパーを総て取り除いてあげた。
「痛いよ~おにぃ~」
白い肌の中が真っ赤に腫れているみたいで、乳房自体がピンク色に見える。僕は、回復魔法で治してあげた。
「じゃ、下僕ってことでねぇ。アフロディーテ」
僕は、笑顔を向けた。
◇
夕方の定例会、お店にみんな集まってきた。みんなの視線は見慣れない三人の女性に集まっている。
「今日、天界に行って、女神を3柱ほど狩って来たんだ」
と、報告。
「天界で女神ハンティング?鬼ですか?」
と、命に言われた。
「うん、だって鬼の子だもの、僕」
「そういう問題ですか?」
他のみんなは平常だった。え?驚かないの?しょうがないなぁ…
「で、アスフィ、アミッド、フィンのチームは神の恩恵がないと辛いだろうから、この獲物達を主神にすえる」
「それで、ハンティングして来たのですか?」
と、アスフィ。
「スカウトではないの?」
と、アミッド。
「もう君が驚くようなことをしても、驚かなくなってしまったよ」
って、フィン。
「アミッドのチームには、性欲と豊穣の女神アフロディーテ」
「ちょっと、性欲の女神じゃないわよ」
噛みついてきたアフロディーテ。
「だって、生殖だろ?性欲と違いが分からない。わかった、今夜、教えてくれ」
しまったって顔のアフロディーテ。今夜は楽しもうぜ。ふふふ
「次に、アスフィのチームには、死と豊穣の女神ハーデスだ」
「見つめられると、背筋が寒いんですが」
と、アスフィ。
「大丈夫。味方は死に誘わないように言ってあるから」
「それって、味方でない場合は…」
「アスフィ、正解だ。敵には容赦はない。心強いだろ?」
僕を見つめる視線が暖かいけど、大丈夫かな。ハーデス、熱っぽいのかな?
「最後に、フィンのチームには、百合のオーディンだ」
「百合って、そういう性癖での紹介をするなよ」
抗議をしてきたオーディン。
「オーディンの行くファミリアの元主神も百合だったからねぇ。ちょうどいいだろう、フィン?」
苦笑いのフィン。
「改めて、戦争と死の女神のオーディンだ。探検系には打って付けだろ、フィン?」
「へ?死の女神っていうのは…」
「だって、ロキとここの一角をになっているフレイヤだって、死の女神だ。問題ないよ」
「って、死の女神を3柱も保持していて大丈夫なの?」
ロリ乳がまともな事を言ってきた。
「いや、どうなんだろう?天界はロキとヘルメスで手一杯みたいだったかなぁ」
大丈夫だろう。必要なら連絡が来るだろうし、その時はみんなで遊びに行けばいいな。
「とっても不安…」
「まぁ、なるようになるよ。って、事で、今夜はお開きでいいかな?隣で歓迎会をやろう!」
で、ミアさんのお店で歓迎の宴をもよおした。
◇
「で、生殖と性欲の違いは何なんだ、アフロディーテ?」
宴の後、調教部屋にアフロディーテを連れ込み、調教という名の教育をしている。
「うっ…うぅ…いいっ…」
僕の問いかけに、うめき声で対応する女神。後ろから、ゆっくりと前後している。
「うぅ…うぅん…はぁあ…いい…」
乳首をソフトタッチで撫で回す。それだけで、艶めかしい声の反応がある。流石に性欲の女神。愉しむなぁ。
「喘ぎ声しか出ないなら、口に聞くか」
僕は性欲器官を、彼女に口に挿入していく。
「うぐぅ…ぐぉぅ…」
僕は暇な両手で、彼女の耳を刺激していく。彼女の両手は力無く垂れ下がっている。たぶん、自慰ってものを知らないのだろう。
「おい、垂れ下がっている両手で、自分のクリトリスを刺激しろよ。もっと、気持ち良くなれると思うぞ」
彼女は僕に言われて、自慰を始めた。ポッチ以外の膣周りも刺激しているようだ。自分の指を差し込み、前後させている。
「で、性欲の女神でいいよな?自慰までなさるんだから」
彼女の手の動きが止まった。
「もう遅いよ。なさっちゃったんだから。自分の指では生殖行動はできない。それは性欲を充たす行為だから」
彼女の目が見開いた。しまったって感じみたいだ。彼女の心は動揺していた。手遅れだよ。僕は彼女の口の中に、液体を噴射した。
彼女から離れて、一休み。
「おい、生殖と性欲は同じか?」
また、質問をした。
「違います…でも、私は性欲の女神になってしまいました…」
一見、落ち込んでいるように見えるけど、指が動いていた。自慰が気に入ったようだ。
「落ち込むなよ。性欲がないと生殖はできないんだから」
一拍の静寂の後、
「そうだよね…」
僕を見た顔は笑顔だった。吹っ切れたのかな?
◇
朝、お店に出勤。いや、階下に降りただけだが。フィンが在庫管理をしてくれていた。
「フィン、おはよう。今日は早いなぁ」
「おはよう、シュウ。たまにはね。ファミリアの皆に、良い贈り物をありがとう。これでまた、神の恩恵が与えられる」
「探検系は神の恩恵がないとつらいだろう。ここみたいに、神の恩恵なしで潜るなんてことは、できないだろうしな」
「アイズ達はすごいよ。恩恵無しでも、自分の力を信じて潜れるんだから」
「とにかく、恩恵、資金、物資は心配ないだろ?あとは、団員の心しだいだ。フィン、団長の仕事をさせて、すまないなぁ」
「いいや、シュウの下で働く事は、苦じゃないさ。とりあえず、18階まで行けるようにしたいよ」
アイツの気配を感じた。
「フェルズ、どうした?こんなに朝早くに」
「ご連絡です。ソーマ・ファミリアに不穏な空気が漂っています」
「フィン、ソーマ・ファミリアって、どんなファミリア?」
「主神のソーマ様は、神酒作りにしか興味がない神様だ。ファミリアの運営には、一切手を出していない。代わりに、上納金システムを導入して、褒美に神酒を振る舞っているようだ」
「神酒って?」
「中毒性のある酒だ。ロキでも中毒にしてしまう位、強い中毒性だ」
「ふ~ん。では、実質的な派閥の支配者は?」
「団長のザニス・ルストラです」
フィンは知らなかったらしく無言で、フェルズが答えてくれた。
「で、不穏な空気とは?」
「風紀を取り締まっていたフレイヤ、ロキ、ヘルメスがいなくなったので、他の派閥の探検者へのカツアゲを堂々と行うようになってきました」
「ギルドで指導できないの?」
「効果がないです。主神には指導できるんですが、あの主神では…」
「ファミリアを解散させるか…どう思う、フィン?」
「今のロキ・ファミリア…いや、オーディン・ファミリアでは、取締は難しいな」
「被害が出てから対応かな…ベルが心配だな。フェルズ、異端児達に被害が出ないようにガードと見回りを強化してくれ」
「御意!」
フェルズの気配が消えた。
階段から、ベル達が降りてきた。
「ベル、ちょっと待ってくれ…ティオネ、一緒に行ってくれ」
ロリ乳がもう一人分のお弁当を取りに階段を昇っていく。
「どうしたの?何かあったの?」
「いや、用心だよ。ソーマ・ファミリアが、悪さをし始めたそうだ。探検者をカツアゲしているみたいなんだ。見るからにあどけないベルが、狙われそうだろ?」
「僕の事を心配してくれて、シュウさん、ありがとうございます」
ベルにお礼を言われた。
「はい、ティオネさん。ベルの事をお願いしますね」
ロリ乳が弁当を手渡した。
「ティオナ、ティオネがいれば、大丈夫だろうな。行ってこい、ベル!」
ベル達3名が出掛けた。
「フィンも出勤してくれ。女神を皆に紹介してな」
「あぁ。そうする。ありがとう、シュウ」
フィンも出掛けた。ロリ乳と目が合った。
「おい、今からはダメだよ。代わりの店番がいないんだからさぁ」
確かに、アスフィもアミッドもいないしなぁ…あっ、命がいるじゃん。ふふふ
「命と遊んでくるねぇ♪」
隣のお店に行くと…
「命さんは、朝早くに出掛けましたよ」
って…どこに?まだ店番見習いなのに、無断欠勤だとぉ。
命のオーラを索敵する…見つけた。はぁ?何で?未練でもあるのか?取り敢えず、命の元に転移した。
---命---
昨晩の歓迎会の情報を知らせようと、朝早くに桜花の元を訪ねた。そこには、元主神のタケさんが匿われていた。
「タケさん…脱走したんですか?」
「あぁ、桜花達の事を聞いて、心配でね」
「命はどうしたんだ?」
「昨晩も歓迎会があったので、お知らせに」
「今度は誰が入って来たんだ?」
「女神が3柱。アフロディーテ様、ハーデス様、オーディン様です」
「女神が、あの男の元にかぁ?女神ハーレムでも作るつもりか、あの男は」
桜花の言う通りだと思う。
「天界でスカウトでなくて、ハンティングしてきたって…」
「それって、誘拐に近いじゃん…」
タケさんの言う通りだと思います。
「ねぇ、ギルドに告発しましょうよ」
千草が提案した。それも手ではあるが…
「誰を告発するんだ?脱走したタケをかな?」
うっ…この声は…この場にいた者全員の顔が青ざめていく。
「タケ、注意した日に脱走とは、良い行いだな」
「いやこれは…」
「神王には今連絡したから。呼ぼうか?って、来たみたいだ」
あの男…私の主神の隣に誰かが現れた。
「神王様…」
タケさんが跪いた。
「タケ…お主には失望したぞ。まさか、遣い人様の見回った日に脱走とはな」
「い、いや…これには…」
「天界を脱走する理由を、聞かせてもらえるのか?天界に関わることよのぉ、当然」
「そ、それは…」
「神王、コイツは眷属が心配で、脱走したんだそうだ」
「何だとぉ!このバカたれが!そんな理由で脱走とは、小悪党すぎるだろうが」
「神王、ヘルメスはどうしている。次にサボっているのを見つけたら地獄行きって言っておいたけど」
「あぁ、なるほど…だから、真剣に仕事をしているのじゃなぁ。それに引き換え、タケ、お前という神は…」
「なぁ、神王よ。コイツもくれるかな?天界に戻しても、どうせ仕事できないんだろ?」
「迷惑じゃろ?」
「う~ん、迷惑というか、男神がいらないというか…ハーデスの代わりに冥府に行かせるか?あそこなら脱走できないぞ」
「う~む、ハーデスの代わりにならんなぁ、タケでは…遣い人様、ご迷惑をお掛けしますが、タケの事をお願いできますか?下働きでも良いです。こいつに仕事をさせてください」
「顎で使っていいのか?」
「えぇ。少しは使える者になったら、天界で引き取ります。タケ、いいなぁ。お前は今から遣い人様の下僕だ。しっかりとお勤めをするように、そればお前への罰だ」
そういうと、神王と呼ばれていた者が消えた。
「だそうだ、タケ。今から僕の下僕だ」
項垂れているタケさん。
「返事がないのか?しょうがない、地獄に行くか?」
一瞬タケさんが消えて、直ぐに現れた。
「ごめんなさい。返事をしなくて、ごめんなさい。もう、行きたくないです。下僕として、お使いください」
タケさんの顔は血の気が失せていた。どこかで怖い目に遭ったようだ。
「で、命よ。お前、無断欠勤したな!」
え?あっ…
「今夜は命を教育するからな。どこにいようと連れ戻すぞ。で、その女は差し出す気になったのか、桜花よ」
「…」
「ちょっと、待ってください。どういうことですか?」
差し出す理由を知らないタケさんが、口を挟むも
「下僕が、主に何か?」
主神の睨みで
「いや…」
言葉を濁した。
「もう、しばらく行って来いよ」
また、タケさんが消えた。
「わかった桜花よ、僕とは敵対するってことだな」
「ちょっと待ってください」
千草が口を挟んだ。
「なんだ?桜花と話をしているんだが」
「私はあなたのファミリアに改宗します。ですので桜花さんを、自由にしてあげてください」
「わかった。汝の願いを叶える。桜花、お前は僕の敵でも味方でもない、無関係な者だ。もう、僕達には関わるなよ!」
私と千草と主神が光に包まれて、光が霧散するとお店にいた。
---シュウ---
「ロリ乳、スカウトしてきた。ここに改宗する千草だ。命ともども、店番の修行をさせておけ。僕はギルドに改宗の手続きをしてくる」
「はい、わかりました」
僕はギルドに転移した。
ギルドに着き、千草の改宗の手続きと、3女神の主神登録をした。タケの処分を報告したけど、これについては手続きはいらないようだ。
そうだ、ソーマ・ファミリアの事を聞く。
ギルドによると、犯罪組織系のファミリアのようだ。ギルドからの警告も、スルーする神酒作りに没頭する主神ソーマ。その影で、暗躍する団長のザニス。上納金システムも、この男が作ったそうだ。こいつらの悪事は把握しているが、主神にしか警告を出せないのが、ギルドの問題点だった。
本来なら主神に警告で、主神から眷属へのペナルティがあるのだが、ソーマに限っては、意味をなさないそうだ。
被害届けと証拠があれば、ファミリアに対してのペナルティーも出せるらしいが、カツアゲに関しては、泣き寝入りで被害届けは出ていないそうだ。カツアゲをされたという証拠がないのが原因のようだった。この世界では、指紋捜査とか、ビデオ判定とかが、ないから立件は難しいだろうな。
---命---
店番の仕事は大変だった。商品の知識、価格を覚えるのは基本で、在庫を管理して、残りが少なくなると、バックヤードから運ばないといけない。ヘスティア様は一人で、これをこなしていたのか。すごい。
千草も私と共に、仕事を覚えることをしている。
「命さん、今夜は調教されるんですよね」
ヘスティア様に聞かれた。
「そうです…無断欠勤の罰だそうです」
「良かったじゃない。裏切り行為での罰じゃなくて」
あっ…そういえば、そうだよね。裏切り行為をしていたのに…なんでだろう?
「あなたに調教だと、今夜の当番の人に恨まれるわねぇ♪」
はぁ?ちょっと待って…今夜の当番って、誰だっけ?あぁ…アイズさん…
「ふ~ん、私の当番の日に、なんかしてくれたのね」
まったく気配を感じていなかったのに、急に背後からアイズさんの気配が…ヘスティア様、助けてぇ~背中に冷たい物が当たっている。
「アイズさん、まさかとは思いますが、剣先を向けていないですよねぇ?」
「向けているわ」
「ごめんなさい。悪気はなかったんです」
「はぁ?裏切り行為に悪気が無いって、おかしくないですか?」
あぁ、こうなることを知っていて、あの男は…
「剣を収めてください」
「なぜ?裏切り者なのに?」
「いや、無断欠勤のはずですが…ねぇ、そうでしょ、ヘスティア様」
って、ヘスティア様は私の言葉をスルーして、千草に教えていた。
「無断欠勤?そうなの?ねぇ、これから、私と潜らない?うふふ」
潜る?迷宮に?
「50階にベースキャンプがあるの。そこから、一人で地上を目指して貰おうかな?」
え?50階にベースキャンプ?で、そこから一人で地上へ?死んじゃうって…
「おい、アイズ。命が死んじゃうよ」
あっ、主神様。いいところでお帰りですね。
「シュウ…」
「大丈夫だよ。アイズは明け方に奇襲かけるから、心配するな」
「わかった」
背中から感じた殺気が消えた。
「さて、命よ。1000階に行くか?」
え?1000階って?
「アイズはどうする?」
「いや、私は今のままで良い。1000階は無理…」
ちょっと、アイズさんが無理な場所は無理だってぇ~
「命と、千草に言っておく、僕のファミリアは18階と50階にベースキャンプを持っている。探検をしたい場合は毎日午前中に51階で狩りをしているので、それに参加してくれ」
はぁ?毎日?51階で?狩り?1日で戻って来られないでしょ?往復1ヶ月コースだって。
「1ヶ月?僕のファミリアでは毎日、行っているんだよ。それが強さの秘訣さ。そうだな、明日の午前中に体験してこい。千草、命よ」
明日?
「そう。明日だよ。明け方に、アイズを調教するから、戦力が落ちていると思うからね♪あっ、タケを呼び出しておかないと、死んじゃうとまずいな」
目の前に、顔に血の気がまったくないタケさんが現れた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
私の元主神は、うわごとのように、謝り続けている。よっぽど、怖い目に遭ったのだろうか?