---ティオナ---
今日も順調に5階で狩りをしている。ベルが苦戦し始めたら、私達の出番だ。
「助けて~!」
下の階へ降りる階段の方から、逃げてくる者がいた。
「どうしたんだ?」
パルゥムの女性のようだ。
「下の階で、ミノタウロスの大群に襲われて…」
「はぁ?なんで…アイツらは15階だろ?」
「わからないですけど…」
「ティオネさん、ティオナさん、行ってください」
「あぁ、ベル。その子と地上に行け!」
頷くベルを見て、私はティオネと下の階へ急いだ。
下の階に着くと、確かにミノタウロスの大群がいた。しかし、襲われているパーティーはいない。どういうことだ?
後ろに気配を感じ、振り向くと、
「お前ら、目障りなんだよ。俺達の獲物をガードしやがって」
こっ、コイツら、ソーマのヤツラだ…ベルが危ない。上の階に戻ろうとするが、アイツらは檻を次々に開けて、後方からもミノタウロスを私達に向かわせてきた。
「コイツらは普通のミノタウロスじゃない。神酒を飲ませて、禁断症状が出ているヤツラだ。あの目障りな女を食い尽くしたら、神酒を与えてやる。食い尽くしてきやがれ!」
ミノタウロスが私達に襲いかかってきた。シュウ…助けて!
---ベル---
助けた女の子と上の階を目指すが、いきなり後ろから刺された。
「痛っ!何をするんだよ」
「ごめんなさい。こうしないと…」
目の前の物陰から、複数の人物が出て来た。
「良くやったぞ。リリ。褒美をやるぞ。おい」
嫌がる女の子を抑え付けて、何かを飲ませている。飲ませ終わると、ぐったりしてしまった。その間、僕のバックパックは奪われて、炎のブーメランを取り上げられた。
「こういう高価なアイテム、お前のようなひよっこには早い。俺達がもらっておく」
僕と彼女は、抱えられて、穴のような場所に落とされた…
---シュウ---
ティオナから「シュウ…助けて!」って声が届いた。僕は、ティオナの傍に転移した。
転移した先では、大量のミノタウロスの大群に襲われて、ぐったりしているティオネ、ティオナがいた。なんで、こんな低層にコイツらの大群がいるんだ?
「てめぇら、僕の大事な友人になんてことするんだよ~」
愛刀の村正、村雨を手にして、目の前のヤツラを切り刻んでいく。しかし、思った以上に大群だった為、簡単には全滅できなかった。そうこうしているうちに、目の前で、ティオネが喰われていた。ふざけるなよ…『ウルティマウエポン』で、この階のミノタウロスを屠った。
すぐにティオネの傍に行き、失った箇所を再生して、それから蘇生させた。息も絶え絶えのティオナを回復させて、ベルの安否を聞いた。
「ティオナ、ベルはどうした?」
「ソーマのヤツラの罠だ。ベルがあぶない…」
くそっ…二人を50階のベースに強制転移させて、念話で、フレイヤにソーマのホームを包囲するように頼んだ。そして、上の階に急いだ。
上の階で、血だまりを見つけた。やられたのか?血痕が転々と残っていたので、それを追っていく。何か穴のような物の処で途切れていた。ここに落とされたのか?その穴はなんとも不気味な様相だった。漂っていたオーラが尋常ではない。
僕は魔物の翼を展開して、穴を降下していった。
---フィン---
オッタルから、ソーマのヤツラにベル達が襲われたと知らされた。新生オーディン・ファミリアとして、街中にいるソーマ・ファミリアのメンバーを捕縛するように指示を出した。
オッタル達、チームフレイヤは、ソーマ・ファミリアのホームを包囲して、出てくる奴、入る奴を捕縛するようだ。
アイズとレフィーヤは、5階に急いだ。シュウと連絡が出来ない状態になっていたのだ。何か不測な事態になったのは確かだろう。
---シュウ---
穴の底に着いた。真っ暗だ。途中に神族向けのトラップがあった。天使の翼だと怪我していたかもしれない。暗がりを照らす魔法の呪文を唱えたのだが、効果がなかった。ここって、魔法が無効のエリアみたいだ。念話も送り出してみるが、これも何かの障壁で届かないみたいだ。さて、どうしよう。周囲の気配を読み、ベルとパルゥムの2名を見つけた。
まず、ベルに近寄り、容体を確認した。落下の際に骨折したようだ。それとは別に、刺された痕があった。気を操作して止血をし、特薬草青汁を胃の中に流し込んで、治癒力、再生力を上げていく。
次にパルゥムに近寄り、容体を確認した。こいつも落下の際に骨折したみたいだ。それと麻薬のような物を摂取しているみたいだ。なんだ、これ?これが神酒ってやつかな?取り敢えず、毒消し用の青汁と、特薬草青汁を胃の中に流し込んだ。
二人の意識が戻るまで、周辺を探索してみる。索敵したけど、生き物はいないみたいだ。魔物を生み出す壁などもない。襲われる心配は、とりあえずないようだ。
下に降りるスロープ以外に道はないみたいだ。ここは何階相当なんだろう?随分と降下してきたようだけど。
---アイズ---
5階に着くと、血だまりを見つけた。ベルのかな?シュウは、涙はあるけど血が無いようなことを言っていたよな。
付近の気配を読むが、ベル達はいないみたいだけど…
「レフィーヤ、下から敵が来るよ」
「アイズさん、何が来るんですか?」
「たぶん、ミノタウロスの大群…」
「えぇぇぇ、ここって5階ですよ」
「だから、私達でここで屠るよ。4階には1匹も通したらダメだからね」
---フィン---
ベルのブーメランを持った奴がいた。ソイツをみんなで取り囲んだ。
「おい、なんで、ベルのブーメランを持っているんだい?」
「お前ら誰だ?ソーマ・ファミリアにケンカ売るんか?おい、ごらっ!」
活きの良さそうなヤツだな。ふふふ…
「僕は、オーディン・ファミリアの団長のフィンだ。なんで、ヘスティア・ファミリアのベルのブーメランを持っているんだ?」
「これが、そいつのだって、証拠あるんか?言いがかりだ。バカ野郎!」
「ふふふ。そのブーメランは1点物なんだよ。それが証拠だ。なんで、ベルのブーメランを持っているのだ?」
「…」
決定的な証拠を前にして、沈黙した活きの良い男。
---シュウ---
ベルの意識が戻った。
「大丈夫か?ベル」
「シュウさん…手当してくれたんですね。ありがとうございました」
「動けるかな?ここって、魔法が使えないエリアなんだよ」
「転移魔法が使えないってことですか?」
「そういうことだ」
真っ暗なので、ベルの表情が見えない。
「連れの女は、どこで拾ったんだ?」
「まさか…試食したんですか…」
「はぁ?あんな発育途中は喰わないよ」
「誰が、発育途中ですって…」
あっ、パルゥムの女が目を覚ましたみたいだ。
「おい、お前、自己紹介しろよ」
「はぁ?失礼な事を言った挙げ句にそれですか?」
しょうがないなぁ。記憶を読むかな。
「リリルカ・アーデ、ソーマのサポーターのくせに生意気だな。喰っちゃうぞ!」
「なんで、リリの事を知っているのですか?」
「はぁ?僕は心が読めるし、記憶も読み取れるんだよ。せっかく、自己紹介の機会を与えたのに」
「シュウさん、食べちゃダメですよ…」
心配をするベル。いや、食べたくても、入らない気がする…
「さっそく移動するぞ、ベルはそのガキの手を引いて、僕の気配について来てくれ」
「ちょっと!レディにガキとは何様なのよ。野蛮人が!」
言い返す気力すらないくらい、怒りが沸々中であった。
「これ以上、シュウさんを挑発しないでね。僕じゃ止められないから。さぁ、行くよ」
そんな僕のオーラを感じ取ったベルが、注意を促してくれた。
そして、ベルがついて来ていることを確認して、スロープを降りていく。どこまで続くんだ?いや、どこに出るんだ?たっぷり歩き続けると、滝の音がしてきて、目の前に光が少しずつ見えてきた。ここって、20階?滝を抜けると
「シュウ?どうしたの?」
ヴィーヴル(龍女)のウィーネがいた。
「うん?5階にあった穴を落ちたら、ここに出たんだよ」
「シュウさんの知り合いですか?」
ベルに訊かれた。
「彼女は、ヴィーヴルのウィーネだ」
喋る魔物に慣れていないのか、リリは驚いていた。
「あれ、シュウじゃないか」
「よぉ、リド。移住の準備は進んでいるか?」
ここ、異端児達の里の実質的なリーダーで、リザードマン(蜥蜴人)のリドだ。
「もう少しで第1陣を出せそうだよ。で、今日はどうしたんだ?」
「ウィーネに話したけど、5階にあった穴を落ちて、歩いて来たら、滝に出たんだ」
「ふ~ん。5階と繋がっていたのか…」
「そうなると、アレは異端児達の先人が、作った避難経路かもな。神族用のトラップがあったし、翼が無い者は、死ぬしかない仕組みだったし」
「そうなのか…」
異端児達も知らない仕組みのようだ。誰が作ったんだ?
「また、来るよ。じゃな、リド」
僕達はやっと転移できた。
◇
お店に無事に転移した。初転移のリリは、目の前の風景が、突然変わったことに驚いていた。
「ロリ乳、改宗だ。ここでやるぞ」
僕は、リリを全裸にして、ソーマの恩恵を浄化、解除した。その後、ロリ乳がすぐに恩恵を与え始めた。リリは、自分の身に起こっていること、体験している事に唯々驚いていた。全裸にされたことに気づかない程。
「これで、リリはヘスティア・ファミリアに改宗したからな」
僕の声で我に返ったリリ。
「え?いつの間に…きゃ~、なんでリリは全裸なんですか?」
そんな発育不良な身体は見ないのに、手の平で胸と大事な処を隠していた。うん?ベルがマジマジとリリの全裸を見ているし。
「ベル、お前が喰っていいぞ。許す」
真っ赤な顔になったベルが、慌てて視線を天井に変えた。
「シュウさん…何を言っているんですか…」
惚けるベル。そのベルをジト目で見ているロリ乳。
「リリ、お前は当分、全裸でいろ。ベルを刺した罰だ」
「え?!この女が、私のベル君を刺したんですか?」
ロリ乳の怒りのオーラが、リリに襲いかかっていた。
「あぁぁぁ…ごめんなさい。言う通りにしないと、リンチをされるから…」
「ここではリンチなんて、益にならないことはしない。全裸の刑か、調教の刑だけだよ。ふふふ」
ドアが開いて、フィンが入って来た。
「なんだい?その子は?」
「ベルを刺した実行犯だ。全裸の刑を執行中なんだ」
「随分と軽い刑だな。そうだ、ベル、ブーメランは取り戻したよ」
フィンがベルに、奪われた炎のブーメランを手渡した。
「フィンさん、ありがとうございました」
「全裸の刑って軽い刑なの?」
リリが、同族のフィンに尋ねている。
「軽いよ。だって、恥ずかしいだけだろ?」
「それはそうですけど…」
「フィン、ソーマの方はどうなっている?」
「チームフレイヤが包囲しているよ。オーディン・ファミリアとガネーシャ・ファミリアで街中を捜索している」
「リリ、団長のザニスはどこにいる?」
「…」
「フィン、コイツを尋問してきていいか?」
「ソーマの眷属か?」
「あぁ、ヘスティアの眷属にはしたけど」
「あぁ、だから全裸の刑なのか。尋問した方がいいなぁ、たぶん」
僕はリリと調教部屋に転移した。
「ここは、どこですか?」
「尋問室にもなる調教部屋だよ」
リリを十字架に磔にした。
「リリをどうするんですか?」
「ザニスはどこにいるんだ?」
「言えないでございます」
「そうか…残念だ…」
手にした洗濯バサミをリリの乳首に挟んだ。
「何をするんですか…痛いです」
「ザニスはどこにいるんだ?」
「言えないでございます…」
洗濯バサミを指で弾いた。
「痛っ!」
「言わないと、痛みが激しくなっていくぞ。いいなぁ」
中指にジェルを付けて、いきなり挿入した。指が一本しか入らないし…成長しても同じかな?僕の興味はそれに移り始めていた。
「そこは止めてください。いやぁ~」
指を前後に動かして、親指で小さなクリちゃんを刺激していく。
「あぁ…いやぁ…あぅ…ん…はぁ、はぁ…」
顔が火照ってきた。洗濯バサミを指で弾くと
「あぅ…」
うっとりとした表情になっている…こいつ、発育不良の上にエムなのかぁ…はぁ…こんなにそそらない調教になるとは…
「ザニスはどこだ?言うまで、何もしないからなぁ」
エムならば、何もしない方が罰になる筈…
「ホームの地下室でございます」
って、あんなに強情だったのに…快楽に飢えていたのか?『身体停止』で昇天させて、部屋を出て、階下にいるフィンに言った。
「ザニスはホームの地下室だ。アイズ達はどこだ?」
「アイズ達は5階に向かったはずだが、そう言えば帰ってこないな」
まさかなぁ、ミノたん相手にアイズ達が、やられることはないはず…少し心配になった僕は、アイズの傍に転移した。