---天界---
「で、なんで依頼主のウラノスが送還されたのだ?」
天界のトップの神王がウラノスに、問い詰めていた。
「見守るだけの神が秩序を語るなと…」
「あぁ、それはそうだろう。お前は怒りを買ったんだ。さて、どうするかな。野放しにしておくには危険な者だし」
「そんな危険な者に依頼されたのですか?」
「たぶん、ウラノスの思っている危険とは違うぞ。儂の言う危険は、世界のリセットしかねないということだ。それでは、次の周回へと、問題が先送りになるだけだし」
「最高神様レベルの能力持ちなんですか?」
「いや、それ以上だと思う…玩具になりそうな女神を数柱、地上に向かわせるかな。とにかく、リセットをされては困るからな」
---シュウ---
他の世界のフレイヤとオッタルを連れてきた。ここに現れた時点で、この世界のフレイヤとオッタルは、同化吸収されたはずだ。三人で、フレイヤの部屋に向かうと、蛻の殻状態であった。
「じゃ、フレイヤ、オッタル。二つの世界の掛け持ちになると思うけど、頼むよ」
「わかりました。なんでも言ってくださいね」
フレイヤが跪いた。
「同化吸収というのは、レベルが上がった気分になるなぁ」
オッタルは、剣を素振りして、肉体のチェックを始めた。
「オッタル、この世界のオッタルの記憶を引き継ぎ、能力は合算されるから、実質レベルアップになると思う」
「そうか」
喜んでいるオッタル。
「シュウ、アイズは連れて来ないの?」
「う…この世界のアイズはエムでないみたいなんだよ。貴重だろう?」
「それは、貴重ね」
「取り敢えず、この部屋はフレイヤが管理してくれ。キャッスルドランは屋上に置いてあるから。ヘスティアはメイビスの所に身を寄せてもらう。フレイヤとヘスティアが同じ勢力であることは隠したいから」
「わかったわ」
「じゃ、人材ハントをしてくるよ」
---フィン---
ロキの部屋に呼ばれた。部屋に入ると、何名かの仲間と、新人らしき少年がいた。
「潜ることができへんフィンは解雇。新団長はラウルや、副団長はアキやでぇ。で、新人君のベル・クラネルの養育係は、ティオナや。いいな」
解雇かぁ…そうなるよな。
「ちょっと待ってください。僕はサポーターです。団長なんかできません」
ラウルがロキに苦情を言っている。
「遠征後の魔石なんかの交渉を、まかしておるやろ?徐々にステップアップすれば良いって」
俺は、みんなの見ている前で、ロキから神の恩恵を解いてもらった。
「フィンさん…」
「ラウルならできる。がんばってくれ」
俺は部屋から出た。そこにティオネが近づいてきた。
「私も一緒に行きたい…」
「ここに残れよ。落ち着けば、また潜れるようになるから」
彼女の肩を叩いて、激励した。そして、部屋に戻り、荷物をまとめていく。ここに来て色々あったな。楽しいこと、辛いこと…荷物を持って…ホームの外へ出た。
「フィンさん、ボクのファミリアに入ってください。お願いします」
出てすぐに、スカウトされた。まるで、俺が解雇されるのを知っていたみたいだ。この神様はヘスティア様だったかな。
「ヘスティア様、俺はもう潜れないんです」
「それでも、かまいません。フィンさんを連れて帰らないと体罰されるので、ボクに付いてきてください」
神様が体罰される?誰に?その事象に興味を抱き、付いていく。向かった先はギルドだった。いや、ギルドの建物の裏に下り階段があり、そこを降りていった。
「ここがボクのホームです。メイビスさんのホームの一部を間借りしています」
メイビス?そんな神様いたのか?それもギルドの地下に?
「ここは、元々ウラノスのホームだったところだ」
俺の後ろから声がした。振り向くと…あの追いはぎだ。
「お前!」
剣を抜き構えた。
「ふふふ。血の気が多いなあ。どの口が潜れないと言ったのだ」
「お前は許さない…アイズとリヴェリアの仇だ」
「仇?あの二人は生きているけど…」
「生きている?では、会わせてもらおうか」
「それは、まだダメだ。まだ調教中だからね」
「調教?なんの調教だ?」
「企業秘密だ」
「ふざけるな!」
「いたって、真面目だけどね」
話ながら、徐々に距離を詰めて行く。気づかれないように。
「それより、ここに来たってことは、ヘスティアの眷属になってくれるんだろ?」
「ならないと言ったら?」
「君の魂を消滅させる。君という存在を抹消するよ」
なんだって?俺の思考が停止した。こいつは何を言っているんだ?理解できなかった。
「他の並行世界にいる君をここに召喚すれば、君は並行世界の君に吸収合併されるんだ」
並行世界?俺が俺に吸収合併?こいつの思考について行けない。コイツは何者なんだ?
「僕は悪夢の道化師だよ。この世界の探検者達に悪夢を見せる為に、この世界に招待されたのだ」
招待?誰に?
「この世界…いや、この星の最高神にだよ。僕を招待できるのは最高神だけだからね」
コイツの頭、大丈夫か?
「性癖以外は正常だと思うよ、そうだろう、フレイヤ」
「その通りです」
フレイヤ様が、目の前のイカレた奴に跪いた。
「で、フィン。なるの?ならないの?」
親指は震えていない…ならば、
「ならないよ!」
その瞬間、目の前が真っ暗になった。
---同化吸収したフィン---
「この世界の俺は、愚かな選択をしたものだ」
「まぁ、これが正解だったのかもな、フィン。ここでも会話をいっぱい出来そうだし」
「向こうの世界は、大丈夫なのかい、シュウ」
「時間軸は僕だから、ここでいくら過ごそうとも、あっちでのロス時間は10分程度だ。むしろ、フィン達の時差ボケが怖いだけかな」
「それなら、安心したよ」
「まぁ、なるべく同化吸収しないで済むようにするよ。リセットしたら、吸収した者は転生できないからね」
「方針は、どうするんだい」
「19階を障壁階にして、魔物と人とが接触しないようにする。ようするに僕らの領土にするんだ。異端児達なら話せば分かってくれると思うけど、知能がない魔物には身体に覚え込ませるしかないかなって。19階と20階をぶち抜いて、2フロアのベースキャンプを作ろうと思っている」
「俺らはどうすれば良いかな?」
「チームフレイヤは地上部の情報収集と情報攪乱、メイビスはギルドの運営、ヘスティアは、有望な者のスカウトだ。フィン、フェルズは僕の知恵袋で頼みます」
---リヴェリア---
今日もアイツが来た。私とアイズを性の道具として調教しているようだ。
「アイズ、リヴェリアよ、マスかいてみて。僕は見ているから」
そんな恥ずかしいマネできるか…隣をみるとアイズはかいていた。快楽という新しい刺激が心地良いらしい。でも、私は…
「そうかリヴェリアは、僕にしてほしいんだな。わかった」
私の腰を持ち上げて、口ですすり始めた。
ずっ…ずずっ…ぐび…
「しっかし、よく出るなぁ、リヴェリアのラブジュースは。こんこんと湧き出て来ているし」
アイズにも聞こえるように言っているみたいだ。
「アイズはどうされたい?」
「私は…貴方に気に入られたい…」
「そっか…」
前触れもなく、目の前にもう一人のアイズが現れた。咄嗟に隣を見ると、首輪だけが残っていた。
「え?」
「この世界のアイズは消滅した。彼女は異世界のアイズだ」
目の前のアイズは、紅の翼を展開した。
「フェニックスの翼を持ったアイズだよ。ロキを屠れるくらい強いぞ。ふふふ」
彼とアイズは、この部屋を出て行ってしまった。彼らと入れ替わるように、フィンが入って来た。
「惨めな姿だな、リヴェリア」
「フィン、どうして…」
「俺はロキ・ファミリアを解雇された。そして、ヘスティア・ファミリアに改宗したんだよ」
「ここって、ヘスティア・ファミリアのホーム?」
「いいや。ここは…おっと、言えないよ」
「言ってもいいわよ。フィン。ここは、私の部屋よ」
え?なんでフレイヤ様…フレイヤ様の部屋?
「そうよ」
どういうこと?
「こういうことだよ」
アイツの声がした。フレイヤ様と濃厚な口づけをしている。フレイヤ様が魅了されているようだった。フレイヤ様は、そそり立ったアイツの肉棒をご自分の膣に挿入していき、そして、自ら腰を動かしていく。
女神は神か英雄としか交われないはず…アイツは神なのか?
「彼は、真の神だ。ロキのようなまやかしの神とは違う」
「フィン、どういう事よ」
「俺は彼の信者のような者だ。彼しか神として認めない」
「神?神がなんで、私達を攻撃してきたの?」
「では、リヴェリアに聞く。なんで魔物は殺しても良いのだ?」
フィンから有り得ない質問が飛んできた。
「何でって…私達探検者の妨げになるから。あと、資金になるから」
「それは、探検者のエゴだろ?生ある者は、平等でなければならないはずじゃないのか?」
「フィン、どうしたの?洗脳されたの?」
「フィン、そのリヴェリアをおかせ!」
フィンは驚いたように、アイツの方へ振り向いた。
「おい…それは…」
「子供が欲しいのだろ?だったら、練習は大事だ。違うか?フィン」
フィンが私の後ろに回って、腰を両手で掴み、フィンのモノが私に入って来た。
「おいおい、いきなり入れたのか?まぁ、ソイツは準備OK状態だからいいけど」
フィンのモノは私の中で、暴れていた。
「あっ…うん…あっ…いい…」
予想の付かない刺激の波に呑まれていく。自分で自分の胸を責めた。気持ちがいい…これがエロフモードって奴なのだろうか。腰が勝手に動いていた。膣が勝手にフィンのモノを締めたりしている。私の意志とは関係なく、身体がフィンを求めているようだ。
そして、段々と意識が遠くなっていった。
---アルテミス---
神王様の命令で地上に降りた、私とアテナ。絶対神様の遣い人様に仕えよとの命令なのだが、どこに行けば会えるのやら。
「アルテミス、どこにいるのか訊いて来なかったの?」
アテナにどやされた。
「ヘスティアと合流しろって、言われたんだけど…」
「ギルドっていう案内所に行って聞いてみましょ。もう、しょうがないなぁ」
神殿風の建物を見つけて、中に入っていく。
「あなた達は女神かしら?」
中に入ってすぐのところで、声を掛けられた。
「はい、アルテミスと申します。こっちはアテナです」
私と連れを紹介した。
「私は、ギルドを運営している神、メイビス。あなた達、もしかしてヘスティアのお友達かしら?三処女神って呼ばれていたわよね」
「そうです。ヘスティアを探しているんです」
「そう、じゃぁ、付いてきて」
メイビスさんという神に付いていく。メイビスって名の神っていたかな?アテナも思い出しているような顔をしていた。ギルドの裏手にまわると、下に降りる階段があり、その入り口には『メイビス、ヘスティアのホーム』と神格文字で書かれていた。
そして、階下に降りると、目的の人物が、女の子二人と遊んでいた。私達を見つけたみたいで、
「アルテミス、アテナ、どうしたの?」
「どうしたのって、こっちが訊きたいわよ」
少しご立腹君のアテナ。
「神王様から、遣い人様に仕えろって言われたのよ」
ヘスティアの目から涙が零れていった。
「ごめんなさい。私ではダメだったの…入らなかったのサイズが小さすぎて…え~ん」
泣きじゃくるヘスティア。強引に入れられて肉が裂けたそうだ。とっても痛そうだ。
「それって、私達は生け贄ってことか?」
「アテナ…まさか…ないない」
「生け贄っていうより、彼の加護の受けをして欲しいのよ」
メイビスさんが笑顔で言った。
「受け?私達は処女神なのよ」
「だから、捧げることが出来るじゃない。他のモノの食い残しは、食べないわよ、彼はね」
「アルテミス、私は天界に帰るよ。冗談じゃない。なんで遣い人風情と交わらないといけないのだ」
「そういう言い方は失礼ですよ。私の主に対して」
途轍もない重圧が襲いかかってきた。
「アテナ、なんか息苦しいんだけど…」
「私もよ、アルテミス」
「彼女達を怒らしたみたいね」
指を差した先には、ヘスティアと遊んでいた女の子二人…私達女神にプレッシャーを与えるって、何者なの?
「彼女達は、最強のドラゴンのオーフィスと最強の吸血鬼のキスショットよ。単なる神族のあなた達では勝てない相手だと思うけど、戦ってみる?」
涼しい顔のメイビスさんに言われた。はぁ?最強のドラゴンと最強の吸血鬼ですって…なんで、そんな危険生物がここに集結しているの?
「オーくん、忍ちゃん、ドーナツ食べる?」
「「食べる」」
ドーナツという物を山のように抱えたヘスティアに最強の生物たちが群がった。その途端、あのプレッシャーは消えていった。
「あの子達は戦闘より食欲優先だから。あなた達、ヘスティアに救われたわね」
『身体停止』
男性の声が、部屋に響いた。その途端、身体の自由が効かなくなった。
「動けない…話せるし、見えるし、考えられるけど、身体が動かない」
「お帰りなさい、シュウ」
メイビスさんが、声を掛けた。
「おかえりなさい…ひっくっ…」
ヘスティアは泣きそうだった。この人かな、遣い人って。
「そうだよ。絶対神の遣い人だよ。で…なるほど、神王も粋なことをしてくれるな」
「彼は、神族の心をも読心できるのよ。隠しごとはしない事ね。ウソを吐くとお仕置きされるわよ」
メイビスさんから注意事項を聞いた。
「私達をどうするのよ?」
アテナがキレていた。
「その術は、女性にかけると、身体の自由が効かなくなって、10秒ごとに感覚の感度が倍化していくんだよ」
「きゃ~、着ている物で、逝きそう…」
アテナの悲鳴が聞こえた。私も辛いよ。どうすれば、このモヤモヤ感から出られるのやら。
『洋服崩壊』
新たな術は、着ている物がはじけて無くなった。私達の身体を吟味している遣い人。
「ふ~ん、このサイズなら出来そうだな」
出来るって…え?
「ちょっと待ちなさいよ。私達は神か英雄としか交われないのよ」
アテナの注意事項を無視して彼女の身体に、彼は自分の肉棒を差し込んでいった。
「え~!なんで入るのよ~」
「うわぁ、気持ち良いなぁ、アテナのって」
アテナの胸を口に含んでいる。アテナの次は私が同じ目に遭うのね…
「あっううん…あぅ…」
文句を言っていたアテナから艶めかしい声が聞こえてきた。
「いい…もっと、ください…責めてください…はぅ…」
アテナの心が昇天したようだった。そして、案の定、私の中にも肉棒が入って来て、とっても気持ち良い思いをした挙げ句、意識が遠ざかっていった。
---シュウ---
「何、読んでいるの?」
メイビスが僕の背中に抱きついて、尋ねてきた。
「これは、アルテミスが持って来た、神王からの書状だ。この二人を捧げるから、簡単にリセットしないで欲しいって」
「簡単にはしないでしょ?いたぶり尽くすまでは」
「そうだよ。いたぶり尽くさないとねぇ。他の世界ではできない事だもの」