※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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雇われヒーラー*

 

 

---ミアハ---

 

ヘスティア・ファミリアのホーム、要するにうちの2階に行くと、アテナ達を見つけた。あの知らない男性は、いないみたいだ。チャンスかな?

 

「アテナ、少し訊きたいことがあるんだけど、良いかな?」

 

「あぁ、なんで私達がいるかでしょ?ウラノスがヘマした穴埋めよ」

 

「ウラノスって、オラリオに君臨するが統治せずの神だよね?」

 

「そう、その統治せずのバカが、秩序を語って、最高神様の遣い人様の逆鱗に触れてしまって、送還されたのよ。で、遣い人様を放置すると、この世界はリセットされかねないってことで、神王様が私とアルテミスをお側要員として派遣したの!」

 

アテナの語気は荒い。所々に怒気を孕んでいた。ウラノスは送還されたのか…って、あの知らない男性が、遣い人様なのか…

 

「ミアハ、僕に何か用か?」

 

後ろから、その男性の声がした。振り向くと、遣い人様と剣姫がいた。

 

「つ、遣い人様ですか?」

 

「そうだけど。あぁ、自己紹介がまだだったねぇ。シュウ・ヨハネ・鬼門と申します。シュウで良いです。あまり遣い人ってバレたくないから、配慮をよろしく」

 

あぁ、なんか、エラい人を受け入れてしまったなぁ…

 

「そうだ、僕はヒーラーとしての能力があるんだが、ミアハでアルバイトとして雇ってくれないか?ディアンの様な金に汚い医療は、胸くそが悪いんだよ」

 

俺と感じることは同じなのか。少し親近感が湧いた。

 

「僕の能力を見せよう。ナァーザを呼んでくれないか」

 

言われた通りに、ナァーザを連れてきた。シュウは、ナァーザを椅子に座らせて、義手を外した。ナァーザの顔が醜く歪む。

 

彼女の右腕は、冒険者だった頃に瀕死の重傷を負い、その際に失われて、今はディアンケヒト製の魔道具の義手を嵌めていた。

 

「今日から、その負い目も無くして上げる。毎日が心穏やかになるから、しばらく辛抱をしてくれ」

 

彼は、両手をナァーザの失われた部分にあてがい、念を込めているようだ。少しずつ指先の方に移動していく彼の両手。移動した後には失われていた物が、甦っているようだった。彼女もその様子に目を見張っていた。アテナ達女神も息をするのを忘れるくらい、静かにその様子を見守っていた。

 

どの位時間が経ったのだろうか?ようやく、指先まで甦った。

 

「これで、見た目は戻ったよ。動きはリハビリが必要だ。義手の様に直ぐには馴染まないからね。神経は繋がっているから、慣れれば、義手より細やかに動かせると思う」

 

彼の片手が、ナァーザの頭を優しく撫でると、彼女の表情が明るくなっていった。そうだ。忘れていたけど、怪我を負う前の笑顔に戻っている気がした。

 

「あっ…ありがとうございます」

 

彼女は、自分の甦った腕をさすり、涙声で礼を言った。周りのみんなから拍手や祝福の声が飛び交った。奇蹟の瞬間に立ち会ったせいか、身体が震える。寒い訳ではなく、むしろ暖かい気分だ。

 

「ミアハ、この程度の怪我なら治せる。金が無くて、ディアンに掛かれない貧しい人達を救おう」

 

「お願いします」

 

俺は遣い人様に頭を下げた。

 

そして、興奮が収まった頃、ホームの入り口に「ヒーラーを雇いました」と札を下げた。

 

 

 

---シュウ---

 

僕が外出した時の為のヒーラーとして、猫しょうという妖怪の黒歌を召喚した。僕の様な再生能力はないけど、治癒能力は抜群である。再生するような患者は、僕が戻ってから対処をすると、ミアハに告げた。

 

再生治療を施した為、ナァーザが僕にも心を許してくれたようだ。僕との話し方から、角が取れたようで、話し易くなった気がする。

 

この世界の者を同化吸収したアイズに、この世界の愛剣と服を手渡した。

 

「服は予備だ。剣は二刀流が出来るようになれよ。更なる上のアイズを見せてくれ」

 

アイズは頷いた。

 

さて、次は…ふふふ

 

 

 

---アスフィ---

 

ホームのベッドに横たわる主神ヘルメスとティオナさん。ディアンケヒト様の診察によれば、外傷はなく精神的にダメージを喰らったための仮死状態のようだ。

 

精神的ダメージの要因…やはり、死んだはずの剣姫を見たことによる?

 

ディアンケヒト様にその事を伝えると、その可能性が大だそうだ。ティオナさんの主神、ロキ様も訪れたので、戦姫が生きていたことを伝えた。

 

「アイズたんは生きているのね♪」

 

「生きている者を見て、ヘルメス様がこんな状態になるかな?」

 

ティオナさんの双子の姉のティオネさんが呟いた。私もそう思う。私の知っている剣姫とは雰囲気がまるで違っていたし。

 

「で、ディアン。ティオナはいつ目が覚めるん?」

 

「精神的ダメージは、俺では治せない。まぁ、時間をかけて待つんだな」

 

そう言い残して、ディアンケヒト様は帰っていった。

 

「あと、医療系だとミアハ様ですね」

 

医療といっても調剤系なんだけど、藁にもすがる想いで、ミアハ様に相談をしに行った。ミアハ様のホームの入り口には『ヒーラーを雇いました』の文字が…少し希望が持てた気がした。

 

中に入ると、ナァーザさんが応対してくれたのだが、いつもより明るい感じがする。ふと、目に入ったのは、彼女の綺麗な右腕…え?義手だったはずでは…私の視線を感じたのか

 

「あぁ、この腕は、雇ったヒーラーの方に再生していただきました」

 

今までの応対で見た事がない笑顔で、頬は赤みを帯びていた。そのヒーラーの男性に惚れたんかい…

 

「で、精神的ダメージなんですが、どうですか?」

 

「少々、お待ち下さい」

 

ナァーザが、階段上がっていき、しばらくすると降りてきた。

 

「大丈夫だそうです。後ほど、往診に伺います」

 

一安心で、自分のホームに戻って待つことにした。

 

 

 

---シュウ---

 

獲物が釣れたらしい。僕はアテナと共にヘルメス・ファミリアのホームへと向かった。中に入ると、アスフィが驚いた顔していた。

 

「はぁ?あなたがヒーラーなんですか?」

 

「はい。ヒーラーのシュウ・ヨハネ・鬼門と申します。彼女は助手のアテナです」

 

アテナっていう名前を聞いて、ロキがアテナの方を見た。

 

「なんでや?なんで、アテナがおるんや?」

 

ロキの言葉はスルーして

 

「で、患者さんは…あぁ、あの時の人達ですかぁ」

 

と、白々しいことを言った。

 

「あの…アイズさんは?」

 

「アイズ?あの時一緒だったのは、アテナですが。そうだろ、アテナ」

 

アテナは事情を知っているので、僕のウソに頷いた。へ?って表情のアスフィ。その表情も好きだよん♪

 

「おい、アテナ、うちや、ロキやで!」

 

ロキがアテナに食らいつく。うざいなぁ、コイツ。

 

「シュウ様、私事を口にしても良いですか?」

 

「許可するよ。アテナ」

 

「ロキ、うざいよ、あんた!主のシュウ様のジャマになるから、失せてくれないか?」

 

アテナの怒気を孕んだ言葉に、流石のロキも言葉を飲んだようだ。

 

「ちょっと…アテナ様って処女神様ですよね。その主って?」

 

アスフィは驚きの展開に、あたふたしているように見えた。僕は外野をアテナに任せて、二人の治療という名の、記憶操作を施していく。僕達に会ったことは忘れる。得体のしれない恐怖の対象に狙われている。など、僕達に都合のように操作した。

 

「治療は終わりました。あとはこのナァーザに調剤してもらった、安静剤を2,3日飲ませてください」

 

アスフィに薬を手渡した。

 

「症状が良くなったら、ミアハ・ファミリアに代金をお支払いください」

 

と、請求書もアスフィに手渡し、僕達はその場を去った。

 

 

 

---ミアハ---

 

夜更けに来客だ。いや、客ではなかった。ロキとその眷属のティオネ、ラウルとヘルメスの所のアスフィだった。

 

「夜更けになんだよ…ロキ、お前、ヨッパか」

 

やたらに酒臭いロキ。

 

「まだまだ素面や。それより、アテナとあのヒーラーに会わせろや」

 

無茶な事を言うなぁ…遣い人様に向かって

 

「それとアイズたんもおるんやろ?会わせろや」

 

「お前ら、何時だと思っているんだ?うちの営業時間は終わっている。明日の昼間に出直してくれ」

 

「は?力尽くで家捜しするかい。ティオネ、ラウルよ、力尽くで家捜しをせえ!」

 

ティオネとラウルが力尽くで入るのか、得物を手にしていた。

 

「なぁ、それって、ヘスティア・ファミリアにケンカを売っているのか?」

 

遣い人様の声が聞こえた。

 

「ミアハ、下がっていろ。医療系ファミリアでは怪我をするぞ。ここは戦闘系ファミリアに任せてくれ。アスフィは生け捕り、残りの者は半殺しで良い」

 

「戦闘系ファミリアだと?」

 

ラウルが叫んだ。

 

「そうだよ。ヘスティア・ファミリアは戦闘系だ。医療系ファミリアを夜襲するような、悪いファミリアを叩く為のファミリアだよ。ふふふ」

 

目の前のロキ達の表情が変わった。苦しげな表情をしている。

 

「なんだよ、プレッシャーだけ、死んじゃうかな?それじゃヘルメスと同じじゃん」

 

えっ?ヘルメスに手を掛けたって…この遣い人様の豪腕ぶりが見えるようだ。

 

「もしかして、お前が、アイズたんを…」

 

ロキが消えそうな声を絞り出すように言った。

 

「アイズは元気だよ。なぁ、アイズ」

 

「はい」

 

皆で声がした方を見ると、剣2本を手にした剣姫が夜空に羽ばたいていた。

 

「ロキだろ?アイズが死んだって、触れ回っていたのは?元眷属を勝手に死んだことにするのは、どうかと思うけど」

 

目の前の剣姫には綺麗な紅い翼があった。遣い人様も白い翼を展開して、剣姫の横に並んだ。ロキもその眷属達も、驚いた表情で固まっていた。この場にいたはずのアスフィは…消えていた。

 

「ティオネは夜空を散歩しようか、残りのふたりは、オーフィス、忍に任せた。死なない程度で頼むぞ」

 

そういうと、遣い人様と剣姫は、ティオネの両肩を抱えて、急上昇していき、落下してきたティオネが地面にぶつかる寸前に、遣い人様が助けた。ロキと、ラウルはプレッシャーだけで息も絶え絶えの状態だった。

 

「ミアハ、見た事は忘れろ。いいなぁ。この世界の者に恐怖という物を教える為に、来たのだからな。ふふふ」

 

我々、神をプレッシャーだけで半殺しにできる戦力って…背筋を冷たい物が走って行った。

 

 

---シュウ---

 

ミアハのホームの奥に運び込まれた、ロキ、ラウル、ティオネに、記憶操作が施していく。アテナがミアハに、僕達の使命を伝えてくれていた。ミアハは納得してくれたようだ。

 

「確かに、魔物だから殺すっていうのは…僕達、天界から来た者から見たら、亜人も魔物も地上の生物だしなぁ」

 

「そうだろ。だから、魔物だから殺すっていう考えに対抗して、得体の知れない恐怖を刻み込んでいるんだ。これなら、探検者が減ると思うから。これで減らない場合は、方法を変えていくけどね」

 

「協力できそうなことは協力します」

 

「その代わりに、ミアハのホームのガードは、僕達でするから」

 

そして、3名をヘルメス・ファミリアのホームに、こっそりと運び込んだ。

 

 

------

 

キャッスルドランの調教ルームに、アスフィを放牧した。先程までリヴェリアがいたのだが、とある理由で別室に移してあった。

 

調教ルームに僕も入った。

 

アスフィは僕を目にして、逃げ場を探しているようだった。この部屋には窓はない。あるのは拷問道具ばかりであった。逃げ場がないことが分かると、開き直ったのか、僕を見据えて質問をしてきた。

 

「あなたは何者?」

 

「僕は悪夢の道化師だ」

 

「悪夢の道化師?」

 

「そう、この地の探検者に悪夢を植え付けに来た」

 

「何の為に?」

 

「はぁ?『万能者』なのに、わからないのか?」

 

「わからないから、質問をしているのよ」

 

「元姫様では、下々の者の苦悩は、分からないってことだな」

 

アスフィの表情が崩れた。動揺し始めた。

 

「なんで…なんで知っているの?ヘルメスしか知らないはずなのに」

 

「知っていることしか知らないよ」

 

「あなたは、何者?」

 

「アスフィ、主神のオツムが弱いから、君もオツムが弱くなったのかな?」

 

「私をどうするつもり」

 

僕は、彼女を抱きしめた。片手で胸を弄り、片手で秘部を弄った。

 

「やめて…なんでこんなことを…」

 

「アスフィが好きだからだよ。他に理由があるかい?好きでなかったら、ロキ達と同じ目に遭わせていたよ。ふふふ」

 

身体を捩って、僕の手から逃げようとするアスフィ。

 

『洋服崩壊』を唱えて、全裸にする。

 

彼女の耳元で

 

「乳首立っているけど…久しぶりの感覚かい?」

 

っと、呟いた。すると、真っ赤な顔になり俯いたアスフィ。

 

「図星かぁ…素直になりな、アスフィ」

 

僕はアスフィの硬くなった乳首を舌で転がして、もう片方の乳房を手の平で弄んで、感覚を愉しむ。

 

「あっ…ダメっ…やめて…あぅん…ダメだってぇ…やだ…あぁ…」

 

ダムが決壊したかのような、ラブジュースが流出。アスフィも感覚で何が起こったのか、わかったようだ。

 

「お願い…ください…頭が悶々としておかしくなりそう…」

 

お許しが出たので、性欲器官をアスフィのダムの決壊ポイントに沈めて行った。奥に達すると、ゆっくりと前後に動く、たまに上下動という不規則な動きも入れて行く。

 

「うぅん…いい…もっと、ゆっくり…この感覚を長く感じていたい…」

 

この世界のアスフィは欲張り屋さんかな?まぁ、要望に応えていこう。しかし、エンドレスにできる行為ではないので、乳房が一瞬張り詰めたと思ったら

 

「あぅ…」

 

アスフィは果てた。とても穏やかな顔で…

 

◇

 

目が覚めたアスフィは、とってもさわやかな笑顔だった。おい!犯されて、その笑顔はおかしいだろうって思うくらいだ。

 

「ありがとう。私は女性だってことを忘れていたわ。思い出さしてくれて、ありがとう」

 

えぇ~、犯した相手にお礼を言われるなんて…初めてかもしれない。戸惑いを隠せない僕。

 

「戸惑っているんでしょ?良かった、そういう心の動きのある人で。決めた、あなたと同じファミリアに改宗するわ。ヘルメスは私を女としてでなくて、物を創り出す道具としか見ていない部分があったのよ」

 

えっ…改宗を勧める前に、自ら改宗するのかぁ…この世界のアスフィは、恐るべき女かもしれない。手を出して失敗だったのかも、後悔後を絶たず。

 

その後、改宗作業(ヘルメスの恩恵を浄化、無効化にして、ヘスティア、アテナ、アルテミスの三女神の恩恵を与えた)をした後、フィンから、このファミリアの目的を伝えてもらった。

 

「協力する。たしかに魔物だからってだけで、殺すのは良くないわね。中には知能を持った魔物もいるのであれば。それよりも三処女神様からの恩恵を得られるって、女性としてはうれしいかも」

 

って、今更2柱は、既に処女では無いと言えない状況であった。

 

 

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