※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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グロシーンが有ります


ベート暴走 Part1

 

 

 

 

---リヴェリア---

 

意識が戻ったのは、アイツが立ち去った後だった。身体が重い。倦怠感で動くのがつらい。

 

私の目を盗んで、回復したベートがサポーターに指示して、アイツらの宿舎に移り住んだ。それはまずいだろう?

 

「ベート、何をしているのだ?」

 

「はぁ?誰もいない建物の有効利用ですよ、団長。ここには食料もお宝もあるし」

 

ベートの背後には、ドロップ品が山の様に積まれていた。それは…

 

「アイツらの物だろ?」

 

「はぁ?建物を放棄したんだ。見つけた俺の物ですよ、団長」

 

ベートの目が妖しい。欲に目が眩んだ者の目に似ている。

 

「盗人のような行為はするな、ベート」

 

「はぁ?立場が分からないようですね、リヴェリア。これからは、俺が団長をします。リヴェリアはアイツらに殺されて失踪ってことにしてね。ふふふ。おい、取り押さえろ!」

 

ベートはサポーター達に命令をして、私の身体の自由を奪った。

 

「多勢に無勢…アイズ達にできなかったことを、させてもらいます。ふふふ」

 

ベートが乱暴に私と交わる。そこにあるのは快楽ではなく、苦痛、激痛だった。喘ぎ声を出す余裕は無く、ただ悲鳴を上げるだけの私。私の悲鳴で、レフィーヤと、ティオネが駆けつけるが、二人もメスに飢えた獣達に犯されていく。私達は獣達が吐き出した液体で塗れていく。

 

「おい、コイツらの自由を奪って、地下室に隠せ。ヤリたい時は、好きなだけやっていいぞ。ただ、後続の本隊が来たら、下の階層に捨てて来い。証拠は喰ってくれるからな」

 

意識の遠くから、獣達のボスの声が聞こえた。

 

 

 

---レフィーヤ---

 

絶え間なく、獣達に好きなように弄ばれる。獣達はコレしかやることがないようで、列をなして順番を待っているようだ。下腹部の肉は裂け、乳首はかみ切られ、乳房は内出血を起こしている。アンダーバストは、たぶん乳房が剥がれ始めているのか、とてつもなく痛い。ふと、脳裏に言葉が浮かんだ。

 

『シュウ…助けて…』

 

その言葉?呪文?を受けて、目の前にアイツが現れた。

 

「ひでぇ事するな…」

 

アイツが獣達に言った。アイツに怯える獣達。

 

「ドロップ品と彼女達と建物は返してもらう。彼女達と交わった代償は大きい。心して受け入れよ」

 

そして、意識が飛んだ…

 

◇

 

意識が戻ると、知らない家のベッドにいた。ヘスティア・ファミリアのアイズとゼノヴィアがいる。上体を起こそうとすると、

 

「まだ、寝ていないとダメだよ」

 

この人は、アストレア・ファミリアのアリーゼだっけ…

 

「驚いたよ、シュウが重体の三人を抱えて戻ったんだもの」

 

この人は、アストレア・ファミリアのリューだったかな…

 

「シュウ…懐かし気がするけど、思い出せない…」

 

「あ、シュウが帰って来たら、記憶の封印を解いてくれるよ」

 

笑顔のアイズがそう言った。

 

 

 

---シュウ---

 

時間は少し遡る。

 

僕は、三人と共に最初に訪れたのは、ロキの部屋である。

 

「おい、クソ女神。この三名は、同じファミリアのヤツラに乱暴されていたぞ」

 

床に並べたリヴェリア達をロキに見せた。

 

「ひっ、酷い…肉が裂けているし、精液塗れかぁ…」

 

転移魔法ができることをロキに告げ、何が起きたのかを報告した。

 

「性処理人員を同行させないとダメだと思うが。僕が助け出さなければ、死んでいたと思う」

 

「あぁ、そうやな。礼をいうぞ」

 

「礼?そんな物はいらない。彼女達の改宗を認めてほしい」

 

「はぁ?何でやぁ~」

 

「”はぁ”って、それはこっちのセリフだよ。一緒に潜れないと思わないか?こんな酷いことを仲間にされたんだぞ?それも、気を許しているサポーター達に」

 

「サポーターもかぁ…主犯は誰や?」

 

「盛りのついた犬だ」

 

「ベートの野郎…」

 

「うちのファミリアの女性メンバーを襲って、更に同じファミリアの女性メンバーを襲うって、どうなんだ?主神としてどう思う?迷宮内に、飢えた犬を放牧した責任をどう取るんだ、ロキ?」

 

「どうって…」

 

「この事もギルドに報告する。ギルドから遠征停止命令が出ているのに、まだ遠征させて、この事件だ。処分が更に重くなるが、受けろよ。迷宮内の安全の為だ」

 

「クソっ!」

 

「彼女達は、うちで面倒をみる。たぶん、もう潜れないだろう。逃げ場のない迷宮内で襲われたんだ。回復したら、うちのファミリアのお店で働いてもらう。改宗に応じろよ、ロキ」

 

ロキは、渋々頷いた。

 

僕は、改宗許可の出た三人を、僕の城、キャッスルドランに運び、治療を施した。しばらく時間をおいてから、心の闇を浄化して、記憶の封印を解こうかと思う。意識が回復しないと、その二つの作業は難しいから。後の事を、アイズ達にまかせて、ギルドに転移した。

 

------

 

「また、ロキ・ファミリアですか…」

 

「懲りないでしょ?」

 

今回の事件の内容を、ギルド員達に話した。

 

「遠征停止って言ったのに、まだ潜っているんですか?」

 

「停止命令を知らせる使者すら、出していない。今回潜っている隊は、遠征停止の対象外と思ったんだろうな」

 

「それで、この事件ですか…襲われた女性メンバーには、団長も含まれているんですよね?」

 

「あぁ、一番重症だよ。内出血で紫色に変色した乳房が千切れ掛かっていた。あんな惨たらしい身体は、初めてかな。回復魔法を数回に分けて掛けたけど、精神がどうかな。回復できるかわからない」

 

「シュウさんでダメだと、かわいそうだけど…」

 

「安楽死はさせないよ。絶対に治す。時間がかかるだろうけどね」

 

「ベートは、死刑にするのが良いですか?」

 

「死刑はダメだ。苦しみを与えたのに、一瞬の苦しみで終わるような刑では、被害者が浮かばれない。死ぬまで懲役を受けさせるようにしてほしい」

 

「ギルドでは、そのような刑は執行したことがないです」

 

「ここまで凶悪な奴はいなかったからね。まぁ、ロキがどう罰してくれるかにもよるな」

 

「そうですね。まずは主神から罰を与えてもらい、それが甘いと判断したら、ギルドから罰を与えます」

 

ギルド員達と話し合ったあと、三名の改宗手続きをした。

 

 

---アリーゼ---

 

大きな外傷はシュウの能力で回復していた。内出血など変色してしまった部分は、時間がかかるらしい。

 

シュウが転移して戻って来た。

 

「どう?目覚めた?」

 

「レフィーヤさんは、目覚めました。リヴェリアさんはまだです」

 

「そうか、じゃ、レフィーヤから治療の続きをしよう」

 

シュウは、レフィーヤさんが横たわるベッドの横に立ち、手をかざして、呪文を唱えた。

 

「あっ…シュウ…助けてくれたんだね?」

 

「痛い目に遭わせて、ごめんな。まさか、ベートが仲間まで襲うバカって思わなかった。すまない」

 

シュウはレフィーヤさんに頭を下げた。

 

「うんうん、いいんだよ、シュウ。こうして助けてくれたんだし。記憶に封印をされなければ、避けられたかもしれない。でも、一番はスパイが出来ない私のスキル不足が原因だと思う」

 

「問題はリヴェリアだ。ティオネはティオナに任せておけば、問題ないと思うんだ」

 

「リヴェリア…酷いの?」

 

「あぁ、あんな惨い怪我は見た事がない。死体であれば経験あるけど…はぁ、気が重いよ」

 

「ティオナの時より酷いの?」

 

「酷いなぁ。ティオナは即死だっただろうけど、リヴェリアは生きているんだ。それに…」

 

シュウは言葉が詰まったようだ。あれは、口で言うにも酷すぎる状態だった。私達の受けたパス・パレードよりも酷い仕打ちだと思う。

 

「そうか…シュウが心を痛めるほどなんだね。私は大丈夫だから、リヴェリアに付いていてあげて…」

 

「すまない、レフィーヤ…」

 

シュウが…あのシュウが嗚咽を漏らしている。シュウ…私は彼の後ろから抱きついた。

 

「シュウ…自分を責めるなよ。シュウのせいじゃないから」

 

「そうだよ、シュウ。私もシュウを責めていない。悪いのはベートだ。だから…」

 

 

 

---ティオナ---

 

姉さんの世話を任された。傷はすべて癒えていた。心の闇の浄化も終わっている。あとは、記憶の封印を解くことだ。カギは私だと言う。どうすれば、記憶の封印が解けるんだ?

 

「ここは…」

 

姉さんの意識が戻った。ボンヤリと部屋を見回している。

 

「ティオネ~、意識が戻って良かったよ~」

 

私は、記憶が戻っていない姉さんに、泣きながら抱きついた。

 

「誰?あなたは…どこかで、こんな情景を見た覚えが…」

 

記憶の封印なんか解けなくてもいい。姉さんは姉さんだ。

 

私の顔を包む、手のヒラの感触…生き別れた姉さんの感触…感極まって盛大に泣きくずれる私。

 

「もう、泣き虫なんだから、ティオナは…シュウとは遂げられたのかな?」

 

姉さんの声、え?記憶が…

 

「ティオネ…記憶…」

 

「あぁ、思い出したよ。そうだよ、ティオナが死んだ時、私も縋った、ティオナがしていたようにね。どこかで見た情景…どこだか思い出していたら、突然走馬燈を眺めるように色々な記憶が甦ったんだ。で、フィンはどこ?」

 

フィンへの想いまで甦ったのか…それはそれで修羅場のような…

 

 

 

---ヘルメス---

 

「50階まで伝令を出せって?どういうことだ、ロキ?」

 

突然、素面で俺の前に現れたロキ。

 

「遠征は中止で、ベートを拘束して、連れ戻ってきて欲しいんや」

 

ロキは珍しく酒臭くない。余程のことがあったのだろう。

 

「50階やと、ヘルメスのとこか、フレイヤのとこしかないやろ?」

 

「まぁ、そうだが…何が起きたんだ?」

 

「それは…ロキ・ファミリアの汚点や。クソっ!」

 

頭を抱えて、蹲るロキ。

 

「おい、どうしたのだ?」

 

「ギルドの命令を無視中に、また事件を起こしやがったんや、ベートのやつ…あぁ~クソっ!」

 

「ギルドの命令?何をしたんだ?」

 

「はぁ…ベートのやつが、50階で他のファミリアの女性メンバーを襲ったそうや。その後、今度は仲間の女性メンバーを襲ったって…何してやがる、あのボケ!」

 

「女性メンバー…まさか、団長のリヴェリアか?」

 

「そうや…酷い有様やった。転移魔法できる奴が、救出してくれて、命はどうにか助かったけど…」

 

「ベート一人では、ないんだろ?一人なら、そうなる前に取り押さえ出来たはず」

 

「あぁ、ベート主導でサポーター達全員で、回したようや。リヴェリアの乳房が千切れていたんや…惨たらしいにも程があるやろ」

 

ロキが心底泣いていた。こんなロキは見た事がない。団長に指名した者が、そんな目に、それも仲間に…ロキの指導不足だ。責任を今更ながら痛感しているようだ。

 

「わかった。フレイヤと協力して、なるべく早く伝える。被害を拡大させないためにもな」

 

 

 

---シュウ---

 

目の前に横たわったリヴェリアがいる。外傷は修復した。回復できるレベルではなく、足りない肉を創造しての修復作業だった。あのバカ犬、リヴェリアの肉を喰ったようだ。痛かっただろうに、リヴェリア…ごめん…

 

交わらないで、記憶の封印を解いた。たぶんリヴェリアは誰とも、もう交わることができないかもしれない。それ程、酷い外傷だった。裂けただけでなく、千切れていた。そこも修復はしたが、記憶には残っているはずだ。僕でも記憶の操作では消えない記憶だと思う。

 

後ろから白音が抱きついて、僕の心をクールダウンさせていく。ここでキレたらダメだから。また、リセットに成りかねない。

 

「お兄様、落ち着いて…私が傍にいます。だから、落ち着いてください」

 

白音の声は震えていた。白音も今回の件は、怒り満ちあふれていたから。僕と白音はお互いにクールダウンをしている。どちらか一方が暴発すれば、きっと誘爆する、そんな危うい状況だ。

 

オーフィスと忍は、少し離れた場所にいて、僕達を見守ってくれている。僕と白音の二人を見守ってくれている。彼らはリヴェリアに思い入れがないので、冷静に見守ってくれている。

 

「うっうん…」

 

リヴェリアが声を発した。

 

「リヴェリア…大丈夫か?」

 

「ここは…シュウ…白音さん…ここはどこだ?」

 

リヴェリアは、意識も記憶も戻ったようだ。一安心である。

 

「ここは、僕の城だ。安全な場所だよ、リヴェリア」

 

「安全?…そうか、安全なんだな…」

 

まだ、視点が覚束ないが、意識はしっかりしているようだ。

 

「なんで、そんな心配そうに…哀しそうな顔なんだ?シュウ…」

 

「うっ…リヴェリア…」

 

僕は、次の言葉が出てこず、リヴェリアに縋った。

 

「シュウ…そうか…助けてくれたんだな、ありがとう、シュウ」

 

 

 

---ラウル---

 

50階に着くと、団長の姿はなかった。レフィーヤとティオネの姿もだ。

 

「ベートさん、団長達は?」

 

「安全地帯なのに、襲われて行方不明だ。アストレア・ファミリアにやられた」

 

え?ここでの戦闘とかは禁止されているだろうに、なんてファミリアだ!

 

「ベートさんも怪我を…ギルドに提訴しないと。ガレスさん、明日、地上に向けて出発しましょう。団長達のことが心配ですから」

 

ガレスさんが頷いた。取り敢えず、休まないと本隊も疲れが溜まっているし。

 

------

 

「いや~!」

 

アキの悲鳴で目が覚めた。何が起きたのか?また、アストレア・ファミリアの夜襲か?得物を手にして、テントを飛び出した。アキのいたテントに近寄り、声をかけた。

 

「アキ、どうしたんだ?おい!」

 

テントの中に気配はない。女性ばかりのテントであったが、確かめないといけないと思い、テントの中を覗くと、誰もいなかった。どこに行ったんだ?

 

怪我人がいるベートさん以外の仲間のテントに声をかけて、事態を説明して、探すのを手伝ってもらった。しかし、争った形跡もない。夜襲をかけられたにしては、アキのいたテントだけ襲われたというのは、おかしい。

 

「ラウル、夜襲を掛けられたにしては、被害がアキのいるテントだけって、おかしくないか?」

 

おかしい。何かがおかしい。調べていない場所…唯一見ていない場所…ベートさんのテントに声を掛ける。中から、呻き声がする。中を覗こうとすると、ベートさんが顔出して、

 

「怪我人が呻いているだけだ、気にするな」

 

と、言ってテントに戻った。

 

「ラウル、ベートさんをキレさすなよ。怪我していて、気が立っているみたいだから」

 

と、仲間が声をかけてきた。そうだな。片腕が折れているみたいだし。

 

出発時刻になっても、アキ達の行方はわからなかった。手がかりもなかった。テントを仕舞い込み、出発の準備に取りかかっていた。捜索した時間の分、出発時間がズレている。

 

ベートさん達は、何かの肉の煮込み料理を作っていた。

 

「新鮮な肉だ。栄養付けて、地上を目指そうぜ!」

 

狩りに行ったのか?片腕で?

 

先遣隊の作ってくれた料理を食べた。久しぶりの肉料理で、栄養が補給できそうだが…

 

「ベートさん。これは何の肉ですか?」

 

「何の?片腕でも狩れる獲物の肉だ。何か問題でもあったか?」

 

「いや、食べたことがない肉だったものですから」

 

「う~ん?新種なのかもな。臭みがあるとアレだから、スパイスは多めにしてある。まぁ、男の手料理ってことで、味わってくれ」

 

 

 

---シュウ---

 

目の前のロキに見た事を報告した。リヴェリアを見守っていて、監視に行く時間がズレてしまった。そのせいで、惨劇を止めることが出来ず、結果だけを報告した。

 

「すまない。止められなかった」

 

素直にロキへ非を詫びた。

 

「いや、お前はリヴェリアの治療をしてくれたんやろ。こちらが感謝することや。お前のせいではない。気に病まんでよい」

 

ロキの顔は血の気が失せていた。最悪な事態に発展してしまったから。

 

「クソっ…」

 

僕はやり場のない怒りを溜め込んでいく。

 

「お前が悪い訳やない。ベートの資質の問題や。なぁ、蘇りの術はできんか?できるなら、頼みたいんや」

 

「その依頼、受ける。でも時間をくれ。リヴェリアの治療で、疲れが溜まっているから」

 

「あぁ、お前に時期は任せるわ。このままじゃ、アキ達が浮かばれん」

 

最悪の事態…ベート達先遣隊メンバーがアキ達のテントを襲い、メンバー全員で回し、それを僕達のせいにして…そして、証拠を遠征隊全員で消した…

 

 

 

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