---阿良々木暦---
傷が痛む。アイツに撃ち抜かれた傷。朝、妹達の襲来、傷を触ったバカ野郎がいた。
「いってぇ~!」
僕の絶叫に驚く妹二人。
「どうしたんだ、兄ちゃん?」
大きい方の妹が声を掛けてきた。
「昨日、怪我した箇所を触りやがって…」
「誰にやられたの?」
小さい方の妹が心配そうに声を掛けてきた。
「転校生にだ…くそっ…」
「ひでぇ、転校生だな」
あまりの痛さで、妹達の湧き上がる正義感に気づかなかった。この時、妹達の表情を読み取ることが出来れば、あのような事態は避けられたかもしれない。
◇
学校に行く前に忍野の処に寄り、傷の具合を見せる。
「う~、思わしくないなぁ、阿良々木君。聖水と銀弾だもんな…十字架を喰らわなく良かったといえば、良かったけど」
十字架?吸血鬼もどきの俺にとっては、避けないといけない武器だな。
「で、アイツらの正体が分かって来たよ」
「何者なんだ?」
「話すと長くなるが良いかな?」
頷く俺。正体が分からないと、今後の接し方がわからない。
「アイツらとは、阿良々木君は戦ってはいけない。最悪、灰にされてしまうからな」
灰?それって、消滅ってことか?
「僕の先輩に臥煙伊豆湖という女性がいるのだが、他の世界のことを探るチャネリングとう能力持ちでなぁ、ある世界を覗き見ようしたしたらしい。ところが、覗きを阻止された挙げ句、反撃を喰らったらしいんだ。今は、逃走中で、準備が整ったら反撃に出ようとしていたようなんだが、覗きをされた世界の方が、先に反撃に出たらしい」
「ちょっと待て、忍野…じゃぁアイツは…」
「そうだよ、阿良々木君。この世界の者ではない。他の世界から反撃の為に送り込まれたコマンダーだ、それなりの火力があるってことだ。吸血鬼もどきでは、灰になるのがオチ。その位の重症で済んで良かったよって、思えるかもしれない」
「じゃあ、忍野の先輩を倒すまで、この世界にいるのか?」
「そこなんだよ、阿良々木君。問題なのはね。臥煙先輩の首だけ取るのか、それとも俺達怪異の専門家全員の首を取るのか、ヘタすると、この世界の全員の首かもしれない。その位重要な世界を覗こうとしたようなんだよ」
そんな…先に倒せばいいじゃねぇか。居場所はわかっているし。
「いや、話し合いで決着が着けば、それがベストだと思うんだよ。紳士的な世界と思って貰わないと、敵になった場合の戦力がハンパないらしい」
どんなヤツらにケンカを売ったんだ?
「先輩からもらった情報だと、ヤバいヤツらだそうだ。あの先輩が言うんだから、とってもヤバいヤツらなんだと思う」
「忍野、勝てそうなのか?」
「人間である怪異の専門家チームだけでは、勝て無いな。いや、たぶん、この世界の怪異を全部味方にしても勝てるかどうかだ。まぁ、そのレベルだよ、阿良々木君」
それって、ヤバすぎるだろ?
「だから、話し合いで、欲しい物があれば、差し出して、許してもらう方向だよ。わかるよね?阿良々木君は手を出さないでくれ。これ以上、刺激をしないで欲しいんだ。敵意があると思われると、厄介だから」
ヤバそうな相手のようだ。
---代羽有栖---
放課後、帰ろうと思ったら、下駄箱に手紙。翼さんにはあゆさんと共に、先に帰ってもらうことにした。情報収集の為、あゆさんには高校1年生、真琴さんには中学2年生として、学校に通ってもらっていた。なので、あゆさんが翼さんと一緒に帰ってくれたのだ。
手紙の内容は、果たし状みたいだ。北白蛇神社に来いって…どこだ、そこ?で、差し出し人はファイヤーシスターズ?誰だ?覗き混んだ奴らか?
記憶を手繰り寄せて、火憐と月火に辿り着いた。そうだ、アイツらは、阿良々木暦の妹だったなぁ。兄貴の仇討ちか?返り討ちにしようかな。
僕は、約束の場所に行き、二人を待った。もしかして、助っ人に阿良々木兄も来るのかな?などと、考えていると、姉妹二人だけで来た。
「おい、お前が兄ちゃんに、転校早々、ケンカをふっかけた奴だな?」
覗きしていた事実は知らせていないのか?まったく、この世界の者達は覗き好きだな。
「覗きをする方が悪くないか?」
獲物が逃げられないように、神社に結界を張っておく。
「覗き?兄ちゃんがか?」
「そうだよ。僕が僕の彼女とキスをしている処を覗いて、挙げ句に自分の物に何をするんだって…学校にいる女はすべて、お前の兄の女なのか?」
「兄ちゃんにとってはそうなんだろ!」
なんだ、その言い草は…あの兄あって、この妹ありか?
「兄ちゃんの物に、手を出したことを後悔させてやる」
その理由もおかしくないか?おい…大きい方が、僕の方に駆け寄って来た。手加減した方がいいのかな?そうこう悩んでいるうちに、蹴りや突きが繰り出されてきた。人間としては早くて重い攻撃だと思うけど…指でクリちゃんをピンと弾いた。デコピンの要領でだ。
突然の激痛で攻撃が止まった。次に、人差し指と中指で乳首を挟み、左右に引っ張るようにした。
「うごっ…痛いよ~」
父様の教え。鍛えられない場所を狙えっと。その3点は鍛えられないから、対女性の場合には、とっても有効な攻撃ポイントである。鬼の血筋なので、鬼畜って言われても抵抗ないし。
乳首への攻撃2発目、激痛で顔が歪む火憐。姉のピンチに、バールを振りかざして、殴りかかってきた月火。バールか…人間相手だと殺人になるんじゃないのか?僕は、月火からバールを取り上げて、月火の割れ目に叩き込む。激痛で意識を失う月火であったが、バールによる攻撃の傷が瞬間で消えた。兄貴の吸血鬼もどきより「治癒再生スキル」が上なんだ…フェニックスだものな。などと、感心していると、火憐が息を吹き返していた。
「お、お前…月火を…許さない」
許さない?おい、バールで殴りかかられたんだぞ…阿良々木家のヤツラって、頭おかしいだろう?僕もお前を許さない!
火憐の服を引きちぎり、全裸にした。なかなか、プロポーションが良いじゃん♪
全裸にされて怯むことのない火憐。手を後ろでに拘束した。ここに来て、怯み始めていた。
「おい…何をすんだ?」
「う~、言うことを聞いたら助けるっていうのは、どうかな?ケンカを売ったのは君達だし。どうかな?」
言い終わると、火憐の頭を掴み、僕の肉棒を舐めさせた。鬼畜な行為に慣れていない僕は、動作がぎこちないかもしれない。
「おい、気持ち良く舐めろよ、噛んだり、攻撃したら、お前の妹を殺す」
いや、殺すことは僕には出来ないと思うけど、脅し言葉で使った。フェニックスを殺すには僕の火力では弱いと思う。
でも、その脅し言葉を信じたのか、僕の肉棒を不器用に舐めて行く。そこそこの大きさになると、自ら口に頬張り、舌で転がし始めた。
「欲しいのか?」
火憐は、恥ずかしそうに首を縦に振った。僕は、彼女の口で大きくして貰った肉棒を、彼女の未使用な穴に静かに沈めて行き、僕の印を刻み込んだ。初経験な火憐は、直ぐに達したようだった。
興味本位で、月火にも入れたけど、さすがにフェニックスである、処女膜が再生されていく。あやうく、僕の肉棒まで処女膜に同化されそうになり、あわてて引き抜いた。こいつとは交わると危険だ。
火憐の意識が戻ると、繰り返しプレイを愉しんだ。火憐の気力が果てるまで。月火の方は、いたぶりがいが無いので、エナジードレインをして気力を吸い取った。そして、気力が果て尽くした二人と共に、学習塾跡の忍野の場所まで転移をした。
「僕に決闘を申し込んだ奴らだ。そっちで処分してくれ」
忍野にそう頼んだ。
「ひでぇことしやがるな」
火憐の傷をチェックしながら、そう呟いている。
「はぁ?バールで殴りかかられたんだぞ。どっちが酷い?学校にいる女は全員、暦の物だとも言い切ったぞ。阿良々木家の者は揃いも揃って、狂っていないか?」
「お前らの世界の阿良々木君は、どうなったんだ?」
「たしか、ひたぎさんに、鋭利なハサミで刺されて死んだそうだよ、僕の父様が、ネネさんに頼まれて、甦らせたそうだ」
「そうか…」
「今日の事は報告する」
「なぁ…話し合いの余地は有るのかな?」
「闇討ちされたら、無いぞ。それで良いかな?」
「闇討ちはしないように言っておく。話し合いの窓口は僕で良いな?」
「あぁ…要求は、謝罪と供物だ。伊豆湖にそう伝えよ」
「そう来るのか…供物は何体いる?」
「伊豆湖は確実だ。あとは、伊豆湖の血縁者もかな?伊豆湖の苦しむ顔が見たいそうだ」
「なぁ、拒否したら、どうする?」
「そういう選択肢もあるなぁ。それは、伊豆湖にまかせる。ただ、僕および僕の関係者に手や肉棒を出したら、それなりの報復は覚悟しておけ。ま、この星の男は消滅、女は…かな?父様は鬼畜だから、僕でも想像できない惨いことをするかもね」
僕は、その場を後にした。
---阿良々木暦---
夜、忍野の処に行くと、変わり果てた妹達がいた。
「阿良々木君、手を出さないでくれって頼んだのになぁ~」
忍野は困ったような顔をしていた。俺だって妹達の行動は読めないぞ。
「相手は、怒っている。次にやったら、話し合いは無くなるかもしれない。阿良々木君、頼むよ、本当にさぁ」
月火ちゃんちゃんは怪我が無いようだが、ぐったりしていた。エナジードレインを喰らったようだ。火憐は、身体がボロボロであった。至る所に傷があり、切れていたりしていた。そして、アソコも…
「阿良々木君、何度も言うが、何もしないでくれ。バールで襲い掛かった、君の妹達に非があるんだからな」
はぁ、バールなんか日常茶飯事だ。何が悪いんだ?それだけのことを、アイツはしたんだろ?
「普通、バールで殴ったら、殺人なんだからな」
アイツは人間ではない、だから…だから…殺人ではないんだ。バールで殴る意味はある。
「おい、阿良々木君、聞いているかい?」
「怪異を殺しても殺人にはならないぜ、忍野」
---代羽有栖---
僕は阿良々木家を訪れた。阿良々木兄妹の両親が応対をしてくれた。で、僕は、今日のことを報告した。
が、僕の言うことを信じない阿良々木の両親。挙げ句の果てにタイホするなんて言い出す。こいつら、夫婦揃って警察官のようだ。話しは並行線とはならず、交差をしていく。阿良々木父は、ガンホルダーからピストルを取り出し、そして…
---暦---
妹達を連れて家に帰った。玄関を入ると、血の臭いがした。おい…玄関に妹達を置いて、家の中を調べる。リビングで、ピストルを握って、倒れている父を発見した。壁には銃弾が着弾したと思われる箇所が何カ所もあった。銃撃戦をしたのか?
父の怪我は軽そうだ。誰の血の臭いだ?臭いを辿ると、アイツがいた。血の海にアイツはいた。
「お前の家族は全員狂っているんだな。都合が悪くなると、ピストルを撃つって、どんな警官だ?」
アイツの身体から血が流れていた。今がチャンスだ。俺は、アイツに殴りかかった。が、カウンターを貰い、壁に吹き飛ばされた。
「僕の身体も再生する能力があるんだ。だいぶ、治ったよ。今のでまた、開いたかも知れないなぁ。はぁ…怪我して帰ると翼さんが心配するんだよ」
苦笑い気味にアイツが言った。羽川は、なんでこんな男に…床に視線を落とすと、アイツと母は繋がっていた。しかも、母は全裸で果てていた。
「どういうことだ?」
「あぁ、エネルギーをもらっていたんだ。再生にエネルギーが必要だからね。女性がオーガズムに達する時のエネルギーが、高純度で良いんだよ」
何を言っているんだ?こいつは…母を犯したのか?火憐ちゃんだけでなくて…こ、こいつ…
「じゃ、阿良々木君、またね♪」
あいつは、その場で消えるように去って行った。
---忍野ネネ---
あいつからメールが届いた。
『阿良々木の両親にやられた。怪我が治るまで、交渉は出来ない。最後通告だ、次はないと思え』
阿良々木君…何をしているんだ…僕はタバコを深く吸い込み、紫煙をゆっくりと吐き出した。