※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

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するがグラッジ その弐*

 

 

---戦場ヶ原ひたぎ---

 

有栖が襲われた。私を家まで送ってくれた帰り道で、襲われたそうだ。それは、どう考えても、私の家の前で襲われたに違わなかった。何故なら彼は、家の前から空中散歩で帰るので、襲われるとは思えなかったから。空中に出る前、それは家を出てすぐってことだ。

 

私は容疑者の予想はできていた。彼を恨む…それは、私との関係を拒絶された者であると思われる。彼がいるから、関係を拒絶したと思い込んだであろう人物に、心当たりがあった。

 

私は、その人物の元を訪れる決心をした。私のせいで…恩人を危険な目に遭わせてしまったのだから。私のせいで…この世界がなくなるかもしれない。

 

 

そして、私は彼女…神原駿河の元を訪れた。

 

「戦場ヶ原先輩が来てくださるなんて、感激です」

 

私を部屋まで通してくれた。部屋の中には所謂BL本が所狭しと山積みとなっていた。

 

「で、先輩、ご用件はなんでしょうか?」

 

私は、彼女の前で、着ている物を総て脱いだ。その私の行動に、彼女は動揺をしていた。

 

「ど、どういうことですか?戦場ヶ原先輩…」

 

「もう、彼には手を出さないでね。私の身体は、あなたの好きな様にして良いから」

 

「えっ…いいんですか…」

 

彼女には躊躇はなかった。まるで、そうするのが自然のように、彼女の手が私の身体を撫でていく。彼女の舌が私の敏感な部分を舐めていく。彼女の腕に抱かれ、彼女の脚が絡みついてくる。

 

私は彼女のしたいように、されるがままの状態になった。唇に唇が重なり、彼女の舌が、入ってきた。彼女の秘部が私の秘部と合わさり、いやらしい音を鳴らす。

 

「先輩、私のココを舐めてください」

 

私を仰向けにして、彼女の秘部が私の口の上に置かれた。舌で、言われた通り舐める。彼女は、私の秘部を顔近づけて観察しているようだ。時折、彼女の鼻息を感じる。

 

そして、私は後ろでに縛られ、亀甲縛りという方式で縛られて、天井の梁からぶら下げられた。揺れると、秘部に縄が食い込み、痛気持ち良い…でも…

 

「先輩、夢のようです。この時間が永遠に続くように、アイツを消してきます」

 

ちょっと、待って…話が…口に拘束具が付けられて、話せない私。こんな屈辱的な仕打ちに耐えたのは彼の為なのに…、こいつは彼を…

 

「永遠に、私は先輩とここで好きなことをします。でもねぇ、アイツは許せない。先輩を私から奪ったアイツを許せないんです」

 

違う…私は私の意志で、あなたを拒否した…あなたの目の奥の狂気に気がついたから…

 

 

 

---代羽有栖---

 

神原邸にひたぎさんが入っていったと情報が入った。中で話し合いでもしているのだろうか、一向にひたぎさんが出て来ないそうだ。取り敢えず、伊豆湖さんと翼さんからエネルギーをドレインして、動けるようになった。

 

調査チームからの報告で、伊豆湖さんの姪の神原駿河は、戦場ヶ原ひたぎに恋をし、告白をして拒否をされたそうだ。そして、猿の手は神原駿河が所有者のようだ。ひたぎさんを奪われたと思い、僕を消そうとしたんだろうか。

 

忍さんから妖刀心渡をお借りして、怪異を分離する作戦を遂行しようと思う。ひたぎさんの身も心配である。恋するがあまり、何かをされている可能性もある。しかし、神原邸は結界が幾重にも掛けられた霊的な面では、要塞のようだ。正門以外からの侵入は出来ないようだ。それが伊豆湖さんであっても。いや、伊豆湖さんは神原家から出入り禁止みたいだった。それもあり、伊豆湖さんですら、神原邸に侵入は出来ないでいた。

 

「一番厄介な展開は、本体は屋敷の中で、実体を伴う幻影が襲ってきた場合です。幻影を倒しても、意味をなさないかもしれません」

 

ギャスパーさんからアドバイスをいただいた。

 

「ねぇ、有栖…もしかして、父様の能力を持っているんじゃないの?」

 

シーナが話に加わった。父様の能力?オーガズムエネルギーのドレイン?あとは…?

 

「有栖は兄妹の中で一番、目立った特徴がない分、父様のパッシブスキルを引き継いでいる可能性があるのよ。身に覚えはないの?」

 

う~、ないなぁ…何だろう?

 

「あっ…」

 

そう言えば…

 

「ねぇ、伊豆湖さん、ここに何か結界を張ってもらえますか?」

 

伊豆湖さんは言われるがまま、結界を張ってくれた。そこに、僕の腕を入れると、すんなり入った。

 

「『結界無効』の能力持ちなのか?」

 

驚いている伊豆湖さん。

 

「有栖、それだと。父様のパッシブスキル。結界・封印・神器無効の能力よ」

 

あぁ、これ…今まで使う機会がなかったから、存在を忘れていたよ。

 

「これで、屋敷に潜入はできるね」

 

そして、作戦を立てる。

 

 

 

---神原駿河---

 

戦場ヶ原先輩は体液塗れだ。部屋には先輩の体液の香りが充満していた。幸せだ。後は、アイツの死骸をここに祀ってやる。先輩が浮気が出来ないように…ふふふ

 

先輩の秘部を絞めている縄を引っ張ると、先輩の体液が浸み出してきた。ソレをすすり、ノドを潤す。最高だよ。

 

次は羽川先輩もここで飼おうかな…そうなると、アイツの家を襲撃して…

 

 

 

---代羽有栖---

 

家の周囲に奴が現れたようだ。張っておいた結界を破って、家に近づいて来ているようだ。

 

「取り敢えず、伊豆湖さんには神原邸の前に、張り込んでもらっているけど」

 

「そういえば、駿河が家を出たって報告は無いですね。実体を伴った幻影を送り出したのかな?」

 

「真琴さん、どうですか?」

 

妖狐見習いの幼弧の真琴さんに訊いてみた。

 

「式神が3体…家の周りにいます」

 

「実体を伴った幻影の正体は式神ってことですね?」

 

「式神くらいなら私達が相手にします」

 

と、僕達の世界の忍さん。言葉遣いは父様に矯正され、普通の話方になっていた。

 

「じゃ、忍さん達にまかせます。家のガードは姉さん、シーナ頼むよ」

 

「まかせて、有栖」

 

僕は指示を出し、僕は伊豆湖さんの元に転移した。

 

 

 

---神原駿河---

 

戦場ヶ原先輩は、もう私の下僕となり、私の言う通りの事をしてくれていた。あとは、羽川先輩の奪還と、アイツの死骸待ちだ。

 

先輩の首につけている首輪のリードを持ち、先輩に舐めて貰っている。気持ちが良い…最高な気分だよ。ふふふ

 

そんな、ご満悦な私の機嫌を損ねるように、部屋の襖が突然開いた。祖父と祖母、出入り禁止の叔母とアイツがいた。なんで?

 

「駿河…お前はなんてことをしたんだ?」

 

祖父が私に文句を言っているようだ。

 

「私の夢を叶えていえるだけだよ。じいちゃん♪」

 

「これが、神原家の育て方ですか?」

 

出禁な叔母が祖父と祖母を責め立てていた。

 

「そう、神原家は私に自由に育ってほしいと願った。だから、私は私の力を自由に使うだけだよ、叔母様」

 

「それは、お前の母親が戒めとして、置いていった物だ。そういう風に使う物ではない」

 

「戒め?意味がわかりません。叔母様。私が幸せになる為に母がくれた贈り物ですよ」

 

「違う…それに、封印がしてあっただろ?」

 

祖父が怖い顔をして、私に何かを言っている。

 

「この際、はっきりさせましょう。この家で一番強いのは私ってことを」

 

私は、祖父を先ず倒しに行った。が、身体に痛みが走った。

 

「うげぇっ…痛い…何をした?」

 

「封印解除しただけ。身体を悪魔に乗っ取られないように、施された封印を解除した」

 

アイツが私に向かって、そう言った。

 

「私の意志が消えていく…なんで…」

 

 

 

---代羽有栖---

 

悪魔に身体も乗っ取られた駿河。これで、斬りつけられる有効面積が増えた。妖刀心渡で、駿河と悪魔の分離をする。駿河の身体から離れた悪魔。すかさず、聖なるオーラを帯びた結界に封じ込めた。

 

「我が名は、闇の王、アリス・鬼門・アガレス。闇の門よ、開き、この者を闇の世界へ誘え!」

 

聖なるオーラを帯びた結界に封じ込まれた悪魔は、そのまま闇の世界に沈んでいく。そして、アチラの世界で結界は消え、闇に揉まれて闇に同化吸収されていくのだ。

 

「闇の王…天使の血を持っているのに?」

 

伊豆湖さんに訊かれた。

 

「そうなんだよ。不条理でしょ?で、悪魔属性が強いのに、魔の王じゃないんだよ。魔の王は姉のシルキー、聖なる王は兄のガイア、光の王は妹のシーナ。兄妹全員で、世界の理を守れって、父様が任命したんだ。ちなみに父様は天国と地獄の王だよ」

 

僕の話を聞いていた駿河の祖父・祖母が驚いた顔をして、直ぐに跪いた。

 

「あなた様は、宇宙の理を護る神でしたか…ありがとうございました。孫を助けてくださり…」

 

言葉を途中で遮り、

 

「まだ、途中です。まだ、第一段階。悪魔を分離しただけですから。あと、僕は神であることを拒否します。まだ修行中の身なんでね」

 

と、言った。目の前に、悪魔から分離した駿河が倒れている。悪魔がいなくなったとはいえ、彼女自体が闇の心を持っていた。

 

念話でシーナを呼び出した。僕の隣に転移してきてくれたシーナ。

 

「ここからは私の出番ね。有栖はひたぎさんを」

 

僕は頷き、ひたぎさんの元にいき、拘束を解き、抱きしめた。僕の身体を覆うオーラで癒やしていく。回復能力とちがって、浄化の作用もあるので、この場合はこれの方が有効と判断したのだ。

 

「有栖…」

 

「僕はひたぎさんを離さない。だから、心を穏やかにね♪」

 

弱々しいが笑顔なひたぎさんが頷き、僕の腕の中で眠りについた。ひたぎさんを、畳の上に寝かせて、シーナの傍に寄る。そして、

 

「我が名は、闇の王アリス・鬼門・アガレス」

 

「我が名は、光の王シーナ・鬼門・アガレス」

 

「「理を護り、理を制す。目の前の不浄なる理不尽な者に、告ぐ!光があるから闇があり、闇があるから光がある。これが理なり、理を犯す者よ、昇華せよ!」」

 

僕とシーナの光闇の能力による浄化。駿河の身体から不浄なる心の闇=狂気が現れた。狂気はこの場から逃げようとした。だが、神原邸の結界により逃げ場を失っているようだ。そして目の前の狂気はあまりの濃さ故昇華すらしない。どうしよう…シーナも手詰まりなようで、僕をちらちらと見ている。

 

そんな僕らの困っている様子を見てか、父様が現れた。

 

「お前らなぁ…ここまでやって手詰まりって、どうなんよ?」

 

って、言われても…父様は、聖水が染み出ている妖刀村雨で、目の前の狂気の固まりを、真っ二つに斬り、浄化した。

 

「シーナもアリスも、まだまだだな。狂気を切り離したまでは良かったけど」

 

駿河のアフターフォローを伊豆湖さんに頼み、僕達4名は家に転移した。

 

 

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