※この作品はR-18です。

神器なき男 (再編集版)   作:もっち~!

249 / 260
なでこカース その壱*(呪い)

 

 

---代羽有栖--

 

「でだ、今回の最終ミッションを発表する。駿河の件でも分かる通り、この地に宿る狂気は、濃い上に強化されていると思う。その原因を究明して、除去することがミッションだ」

 

父様から、今回、この世界に派遣された者に、指令が出た。神原邸より、父様、僕、シーナ、ひたぎさんで転移して戻って来た。そして、父様から、この世界に来ている団員を全員集めるように言われて、集合をかけたのだ。

 

「シーナ、アリスの光闇の浄化でも、昇華しないほどの濃度の狂気だ。猿の手はきっかけにすぎないと思う。心の弱さを喰い物に、狂気が巣くい、悪い物を引き寄せて、濃度をあげている気がする。この地のどこかに、ラスボスがいそうな気がするんだ」

 

「そうなると、阿良々木家の狂気も、それの影響の可能性がありますね?」

 

父様に、確認する意味で、質問をした。

 

「有ると思う。拳銃乱射なんてしないだろ?普通はさぁ。バールで殴るのが日常茶飯事っていうのもおかしいだろう。きっと、何かの影響だと思う。伊豆湖とメメには僕の方から指示を出しておく。今のところ人間の心だけだが、みんなも注意してくれ」

 

父様は指示と注意を出すと、転移されていった。

 

ギャスパーさん達の部隊は索敵をして、大元がいる場所を特定するそうであった。僕達は日常生活から、情報を仕入れることにする。

 

 

何日か過ぎた朝、翼さんに異変が起きた。身体中に蛇腹のアザがあり、翼さんを締め付けているようだった。苦しそうな翼さん。何が起きたのだ?

 

「これって、呪いだ…」

 

真琴さんが口を開いた。

 

「呪い?何の?」

 

「見た通り。蛇の呪いです。呪いを断ち切らないと、命に関わります」

 

え?なんで翼さんが呪いの対象になるんだよ?

 

僕は呪術系の勉強をしている幼弧の真琴さんと、翼さんを祈祷部屋に連れて行き、部屋を結界で閉じた。

 

「真琴さん、どうすれば良い?」

 

「蛇を殺せば、良いけど…そうだ。闇の世界で、どうにかならないかな?」

 

「やれることはやってみよう」

 

僕は翼さんをエスコートして、闇の世界へと旅立った。

 

 

 

---代羽シーナ---

 

何で、翼さんなの?そこが疑問であった。翼さんが、呪いたくなるほど恨みを買う理由が、わからなかった。翼さんに恨みを抱く人物…阿良々木暦しか浮かばない。しかし、アイツは真宵ちゃんと幸せな生活を送っている上、呪いを掛ける方法を知らないはずである。そもそも、この家にケンカを売るとは思えない。もし、売ったとしても翼さんではなく、有栖にすると思うし。では誰?

 

ひたぎさんにも話を訊いたけど、翼さんに恨みを抱く人物が浮かんで来なかった。駿河も疑うが、今保護観察中で、そのような行いを出来る時間はないので、容疑者からはずされた。

 

あと、誰がいるのよ?

 

 

 

---阿良々木暦---

 

珍しく、我が家にお客が来た。妹二人と下の妹の友達の千石撫子ちゃんだ。俺は、真宵を紹介した。

 

「兄ちゃん…女が出来て丸くなったなぁ」

 

と、火憐ちゃん。

 

「お兄ちゃん…こんな美人と同棲って…有り得ない」

 

と、月火ちゃん。

 

「暦お兄ちゃん…羽川さんじゃないの?」

 

と、千石。

 

「うん?なんで羽川なんだ?最近、会っていない。アイツは代羽の女だし」

 

なぜか、千石が驚いている。まぁ、三人には真宵の手料理を、ご馳走してやった。妹二人は真宵と仲良く話している。千石はなぜか俺にアレコレと話してくる。

 

「そういう事で、神様からの罰を受け入れた結果、真宵と生きることになったんだ」

 

と、千石と妹二人に真宵との出会いを説明した。

 

「兄ちゃん、未だ臍からおしっこ?」

 

「そうだ…不便だよ。臍に紙おむつを当てて、学校に通っている。でも、この罰に不満を持つと真宵が消えちゃいそうで怖くてな、罰を心して受け入れているんだ」

 

そして、楽しい1日は過ぎた。

 

 

 

---代羽シーナ---

 

翼さんは有栖と共に、闇の世界に行き、巻き付いている蛇を有栖が殺して、戻って来た。そこで、翼さん本人に事情を訊いてみた。

 

「で、恨まれる覚えはある?」

 

「全然無いです…有るとすれば、阿良々木君と駿河さんかな…でも、二人とも容疑者リストにいないんですよね?」

 

「う~、容疑者リストが白紙なんだよ。誰なんだ?有栖、蛇から追えないのか?」

 

「殺しちゃったからねぇ。死骸は闇と同化吸収して無くなったし」

 

この手の情報が豊富な伊豆湖さんにも、来てもらっていた。

 

「素人では呪いは、掛けられないと思うんだよ。方法が売っている本にも、出ているはずもないし。あと、蛇の呪いは、不特定多数の誰かって感じの呪いでは無くて、呪う相手を特定しないとダメなんだ。だから、呪者は翼さんを狙い撃ちしているはずんなんだ」

 

狙い撃ちだと、翼さん本人に恨みを持つ人物だよな。容疑者捜しが難航していたとき、真宵さんが訪れた。

 

「助けてください…暦さんが…」

 

真宵さんは泣いていた。何かが阿良々木暦の身に起こったようだ。

 

「どうしたんだ?」

 

有栖が真宵さんに、事情を聞くと…翼さんに起きたことが、阿良々木暦の身にも起きたようだった。なんで?

 

急いで、阿良々木邸に転移する、私と有栖と伊豆湖さん、真宵さん。そして、阿良々木暦が苦しんでいる現場に行く。確かに、翼さんと同じ状況だ。今回は、伊豆湖さんが解呪をすることになった。有栖の方法では、証拠品がなくなるから。

 

私と有栖で、部屋に結界を張った。解呪した後に、逃げる蛇を捕獲するためだ。しかし、呪いは伊豆湖さんでも解けなかった。狂気を纏った呪いで、伊豆湖さんの知識でも想定外な事態となったのだ。そして、不死もどきにして化け物クラスの治癒再生能力持ちだった、阿良々木暦は絞め殺された。治癒再生能力といえど、窒息に関しては、無意味な能力であったのだ。父様のように呼吸しなくても大丈夫で無い限りは…目的を果たした蛇は消えた。

 

突然のことに、呆然とする真宵さん。そこに父様が現れて、元の身体に戻してから阿良々木暦を甦らせた。

 

「まさか、こいつを殺すとはなぁ。想定外だよ。伊豆湖、何かわかったか?」

 

「呪いの方法を教えた人物は分かりました。 私の大学時代の後輩の貝木泥舟です」

 

「何者?」

 

「表向きはチンケな詐欺師ですが、神事に関しての知識はプロ級です」

 

「そいつが、容疑者の協力者だな。伊豆湖はソイツを絞め上げてくれ」

 

伊豆湖さんは頷いて、すぐに出て行った。

 

「真宵ちゃん、しばらく経つと阿良々木暦が目を覚ます。優しくしてあげろよ♪」

 

真宵さんの頭を撫でて、心を落ち着かせてあげている父様。

 

「シーナ、有栖は引き続き容疑者を捜せ。厄介な呪いみたいだし…うん?白い蛇…そんなイメージが浮かぶなぁ。白い蛇に関係する場所を探して、調査してみてくれ」

 

指示を出すと、お帰りになった父様。相変わらず、忙しいみたいだ。

 

 

 

---代羽有栖---

 

阿良々木が目覚めるまで、真宵さんから事情を聞く。シーナは白い蛇関連を調べに行った。

 

「最近、何か変わったこととか、起きたことはありましたか?」

 

「そう言えば、暦さんの妹さん二人と、その友達が遊びに来ました」

 

火憐、月火と…?

 

「友達って?」

 

「確か、月火ちゃんの友達の千石撫子って女の子です」

 

「阿良々木は、その子に変なことをした?」

 

「しませんよ。私以外には興味のない人ですから」

 

そうだと思う。今の阿良々木は真宵さん以外に手は出さないと思う。人間強度が下がるって理由だったかな。でも、その子は気になるなぁ…でも、月火の友達だと、翼さんと関係ないよな。

 

僕は、その撫子って女の子を調査することにした。まず、月火から事情を聞こう。苦手だけども…

 

月火の通っている中学の前で、月火を待っていると火憐に出逢った。

 

「私を待っていてくれたのかな?」

 

「いや、月火の方だよ」

 

「なんで~、私じゃダメ?」

 

「いや、撫子って子のことを知りたいんだ」

 

「教えてあげるよ~だから、私と…その…ねぇ…」

 

真っ赤な顔をした火憐が俯いて、僕の服の裾を引っ張る。火憐は僕を誘っているようだけど、誘惑に負けずに月火を待つ。そして、夕方近くに月火に出会えた。

 

「ぷらちらむかつくんですけど、火憐ちゃんとデート?」

 

「いや、月火を待っていた」

 

「私を?なんで?」

 

「撫子の事が知りたいんだ。どんな女の子なの?」

 

「どんなって…見た目は大人しいよ」

 

「見た目でなくて、本質を知りたいんだ」

 

「何かあったの?」

 

◇

 

校門の前に立ち話する内容ではないので、三人で隣町のラブホに行った。他に、良い場所が浮かばなかったから。

 

「すっご~、ベッドが丸い…天井は鏡だし」

 

火憐は室内設備に興味を持ったようだ。僕は月火に何があったのかを教えた。

 

「え?お兄ちゃんが…いい気味だけど…ねぇ、苦しんだの?」

 

「充分にね。絞め殺しだったから。トラウマで残るだろうな」

 

暦に殺された経験を持つ月火は、いい気味と言いつつ、兄を気遣う素振りも見せている。

 

「月火と同じように生き返らせたけど、また襲われる心配があるんだ。で、容疑者として、火憐、月火、撫子が上がっているが、火憐、月火は物理的に襲うだろ?」

 

「うん」

 

頷く月火。

 

「そうなると、撫子が残るんだ。そこで、撫子の内面、本質を知りたいんだよ」

 

「う~んっとねぇ…私を愉しませてくれたら、教えるけど…」

 

そうなると思ったよ。心を読んだから…で、ここを選んだんだ。

 

月火と火憐と僕の三人でシャワーを浴びる。火憐も月火もそそる体型ではないんだけど、こういう場合でも愉しませないと、コマンダーは務まらない。

 

月火と唇を交わす。火憐は僕の視野から消えたと思っていたら、僕のアレを舐めて、しゃぶっていた。手の平で月火の胸を優しくマッサージをしていく。月火の口からは、可愛らしい喘ぎ声が漏れてきた。火憐は、勝手に僕のアレを挿入しているようだ。火憐からも喘ぎ声が上がっていた。

 

そして、火憐、月火は果てた。オーガズムなエネルギードレインは少量しか得られない。まぁ、これ目的でないからいいけど。

 

で、月火も火憐と同じように入れて欲しいそうだ。火憐が勝手にやったことなんだけども…姉妹間でのライバル意識なのか?今の月火にはフェニックスの能力がないので、安心して入れられるから、かまわないかなっと。

 

そして、月火と交わりながら、撫子の情報を聞いた。

 

一見、恥ずかしがり屋の人見知りの激しい女の子だが、かわいいと見せたが為に、自分を殺しているだけで、本質は狂気を感じることがあるらしい。こいつかな?

 

「ねぇ、お兄ちゃんは、せんちゃんにやられたの?」

 

「でも、暦の事を好きなんだよな?」

 

そうなると、暦の周囲にいる女性…真宵さん狙いのはずだが…あっ、真宵さんの身体って、父様の作品だから、魔除けを施されているはずだ。だから、蛇は無防備だった暦をやったのか。翼さんはどうなんだ?

 

「翼さんも襲われたんだけど、何か心辺りないかな?」

 

「うっ…うっ…いいっ…もっと…ついて…あぁ…そう言えば…いいっ…人間強度が下がるのに…もっと…ください…翼さんを友達にしたって…いいよ…話した記憶がある…」

 

それだよ。ご褒美に激しくついてあげる。ご褒美の三こすりくらいで昇天した月火。傷ついた膣を回復魔法で治療してからラブホを出て、火憐と月火をそれぞれの家に送ってから、帰宅した。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。