---代羽有栖--
「でだ、今回の最終ミッションを発表する。駿河の件でも分かる通り、この地に宿る狂気は、濃い上に強化されていると思う。その原因を究明して、除去することがミッションだ」
父様から、今回、この世界に派遣された者に、指令が出た。神原邸より、父様、僕、シーナ、ひたぎさんで転移して戻って来た。そして、父様から、この世界に来ている団員を全員集めるように言われて、集合をかけたのだ。
「シーナ、アリスの光闇の浄化でも、昇華しないほどの濃度の狂気だ。猿の手はきっかけにすぎないと思う。心の弱さを喰い物に、狂気が巣くい、悪い物を引き寄せて、濃度をあげている気がする。この地のどこかに、ラスボスがいそうな気がするんだ」
「そうなると、阿良々木家の狂気も、それの影響の可能性がありますね?」
父様に、確認する意味で、質問をした。
「有ると思う。拳銃乱射なんてしないだろ?普通はさぁ。バールで殴るのが日常茶飯事っていうのもおかしいだろう。きっと、何かの影響だと思う。伊豆湖とメメには僕の方から指示を出しておく。今のところ人間の心だけだが、みんなも注意してくれ」
父様は指示と注意を出すと、転移されていった。
ギャスパーさん達の部隊は索敵をして、大元がいる場所を特定するそうであった。僕達は日常生活から、情報を仕入れることにする。
何日か過ぎた朝、翼さんに異変が起きた。身体中に蛇腹のアザがあり、翼さんを締め付けているようだった。苦しそうな翼さん。何が起きたのだ?
「これって、呪いだ…」
真琴さんが口を開いた。
「呪い?何の?」
「見た通り。蛇の呪いです。呪いを断ち切らないと、命に関わります」
え?なんで翼さんが呪いの対象になるんだよ?
僕は呪術系の勉強をしている幼弧の真琴さんと、翼さんを祈祷部屋に連れて行き、部屋を結界で閉じた。
「真琴さん、どうすれば良い?」
「蛇を殺せば、良いけど…そうだ。闇の世界で、どうにかならないかな?」
「やれることはやってみよう」
僕は翼さんをエスコートして、闇の世界へと旅立った。
---代羽シーナ---
何で、翼さんなの?そこが疑問であった。翼さんが、呪いたくなるほど恨みを買う理由が、わからなかった。翼さんに恨みを抱く人物…阿良々木暦しか浮かばない。しかし、アイツは真宵ちゃんと幸せな生活を送っている上、呪いを掛ける方法を知らないはずである。そもそも、この家にケンカを売るとは思えない。もし、売ったとしても翼さんではなく、有栖にすると思うし。では誰?
ひたぎさんにも話を訊いたけど、翼さんに恨みを抱く人物が浮かんで来なかった。駿河も疑うが、今保護観察中で、そのような行いを出来る時間はないので、容疑者からはずされた。
あと、誰がいるのよ?
---阿良々木暦---
珍しく、我が家にお客が来た。妹二人と下の妹の友達の千石撫子ちゃんだ。俺は、真宵を紹介した。
「兄ちゃん…女が出来て丸くなったなぁ」
と、火憐ちゃん。
「お兄ちゃん…こんな美人と同棲って…有り得ない」
と、月火ちゃん。
「暦お兄ちゃん…羽川さんじゃないの?」
と、千石。
「うん?なんで羽川なんだ?最近、会っていない。アイツは代羽の女だし」
なぜか、千石が驚いている。まぁ、三人には真宵の手料理を、ご馳走してやった。妹二人は真宵と仲良く話している。千石はなぜか俺にアレコレと話してくる。
「そういう事で、神様からの罰を受け入れた結果、真宵と生きることになったんだ」
と、千石と妹二人に真宵との出会いを説明した。
「兄ちゃん、未だ臍からおしっこ?」
「そうだ…不便だよ。臍に紙おむつを当てて、学校に通っている。でも、この罰に不満を持つと真宵が消えちゃいそうで怖くてな、罰を心して受け入れているんだ」
そして、楽しい1日は過ぎた。
---代羽シーナ---
翼さんは有栖と共に、闇の世界に行き、巻き付いている蛇を有栖が殺して、戻って来た。そこで、翼さん本人に事情を訊いてみた。
「で、恨まれる覚えはある?」
「全然無いです…有るとすれば、阿良々木君と駿河さんかな…でも、二人とも容疑者リストにいないんですよね?」
「う~、容疑者リストが白紙なんだよ。誰なんだ?有栖、蛇から追えないのか?」
「殺しちゃったからねぇ。死骸は闇と同化吸収して無くなったし」
この手の情報が豊富な伊豆湖さんにも、来てもらっていた。
「素人では呪いは、掛けられないと思うんだよ。方法が売っている本にも、出ているはずもないし。あと、蛇の呪いは、不特定多数の誰かって感じの呪いでは無くて、呪う相手を特定しないとダメなんだ。だから、呪者は翼さんを狙い撃ちしているはずんなんだ」
狙い撃ちだと、翼さん本人に恨みを持つ人物だよな。容疑者捜しが難航していたとき、真宵さんが訪れた。
「助けてください…暦さんが…」
真宵さんは泣いていた。何かが阿良々木暦の身に起こったようだ。
「どうしたんだ?」
有栖が真宵さんに、事情を聞くと…翼さんに起きたことが、阿良々木暦の身にも起きたようだった。なんで?
急いで、阿良々木邸に転移する、私と有栖と伊豆湖さん、真宵さん。そして、阿良々木暦が苦しんでいる現場に行く。確かに、翼さんと同じ状況だ。今回は、伊豆湖さんが解呪をすることになった。有栖の方法では、証拠品がなくなるから。
私と有栖で、部屋に結界を張った。解呪した後に、逃げる蛇を捕獲するためだ。しかし、呪いは伊豆湖さんでも解けなかった。狂気を纏った呪いで、伊豆湖さんの知識でも想定外な事態となったのだ。そして、不死もどきにして化け物クラスの治癒再生能力持ちだった、阿良々木暦は絞め殺された。治癒再生能力といえど、窒息に関しては、無意味な能力であったのだ。父様のように呼吸しなくても大丈夫で無い限りは…目的を果たした蛇は消えた。
突然のことに、呆然とする真宵さん。そこに父様が現れて、元の身体に戻してから阿良々木暦を甦らせた。
「まさか、こいつを殺すとはなぁ。想定外だよ。伊豆湖、何かわかったか?」
「呪いの方法を教えた人物は分かりました。 私の大学時代の後輩の貝木泥舟です」
「何者?」
「表向きはチンケな詐欺師ですが、神事に関しての知識はプロ級です」
「そいつが、容疑者の協力者だな。伊豆湖はソイツを絞め上げてくれ」
伊豆湖さんは頷いて、すぐに出て行った。
「真宵ちゃん、しばらく経つと阿良々木暦が目を覚ます。優しくしてあげろよ♪」
真宵さんの頭を撫でて、心を落ち着かせてあげている父様。
「シーナ、有栖は引き続き容疑者を捜せ。厄介な呪いみたいだし…うん?白い蛇…そんなイメージが浮かぶなぁ。白い蛇に関係する場所を探して、調査してみてくれ」
指示を出すと、お帰りになった父様。相変わらず、忙しいみたいだ。
---代羽有栖---
阿良々木が目覚めるまで、真宵さんから事情を聞く。シーナは白い蛇関連を調べに行った。
「最近、何か変わったこととか、起きたことはありましたか?」
「そう言えば、暦さんの妹さん二人と、その友達が遊びに来ました」
火憐、月火と…?
「友達って?」
「確か、月火ちゃんの友達の千石撫子って女の子です」
「阿良々木は、その子に変なことをした?」
「しませんよ。私以外には興味のない人ですから」
そうだと思う。今の阿良々木は真宵さん以外に手は出さないと思う。人間強度が下がるって理由だったかな。でも、その子は気になるなぁ…でも、月火の友達だと、翼さんと関係ないよな。
僕は、その撫子って女の子を調査することにした。まず、月火から事情を聞こう。苦手だけども…
月火の通っている中学の前で、月火を待っていると火憐に出逢った。
「私を待っていてくれたのかな?」
「いや、月火の方だよ」
「なんで~、私じゃダメ?」
「いや、撫子って子のことを知りたいんだ」
「教えてあげるよ~だから、私と…その…ねぇ…」
真っ赤な顔をした火憐が俯いて、僕の服の裾を引っ張る。火憐は僕を誘っているようだけど、誘惑に負けずに月火を待つ。そして、夕方近くに月火に出会えた。
「ぷらちらむかつくんですけど、火憐ちゃんとデート?」
「いや、月火を待っていた」
「私を?なんで?」
「撫子の事が知りたいんだ。どんな女の子なの?」
「どんなって…見た目は大人しいよ」
「見た目でなくて、本質を知りたいんだ」
「何かあったの?」
◇
校門の前に立ち話する内容ではないので、三人で隣町のラブホに行った。他に、良い場所が浮かばなかったから。
「すっご~、ベッドが丸い…天井は鏡だし」
火憐は室内設備に興味を持ったようだ。僕は月火に何があったのかを教えた。
「え?お兄ちゃんが…いい気味だけど…ねぇ、苦しんだの?」
「充分にね。絞め殺しだったから。トラウマで残るだろうな」
暦に殺された経験を持つ月火は、いい気味と言いつつ、兄を気遣う素振りも見せている。
「月火と同じように生き返らせたけど、また襲われる心配があるんだ。で、容疑者として、火憐、月火、撫子が上がっているが、火憐、月火は物理的に襲うだろ?」
「うん」
頷く月火。
「そうなると、撫子が残るんだ。そこで、撫子の内面、本質を知りたいんだよ」
「う~んっとねぇ…私を愉しませてくれたら、教えるけど…」
そうなると思ったよ。心を読んだから…で、ここを選んだんだ。
月火と火憐と僕の三人でシャワーを浴びる。火憐も月火もそそる体型ではないんだけど、こういう場合でも愉しませないと、コマンダーは務まらない。
月火と唇を交わす。火憐は僕の視野から消えたと思っていたら、僕のアレを舐めて、しゃぶっていた。手の平で月火の胸を優しくマッサージをしていく。月火の口からは、可愛らしい喘ぎ声が漏れてきた。火憐は、勝手に僕のアレを挿入しているようだ。火憐からも喘ぎ声が上がっていた。
そして、火憐、月火は果てた。オーガズムなエネルギードレインは少量しか得られない。まぁ、これ目的でないからいいけど。
で、月火も火憐と同じように入れて欲しいそうだ。火憐が勝手にやったことなんだけども…姉妹間でのライバル意識なのか?今の月火にはフェニックスの能力がないので、安心して入れられるから、かまわないかなっと。
そして、月火と交わりながら、撫子の情報を聞いた。
一見、恥ずかしがり屋の人見知りの激しい女の子だが、かわいいと見せたが為に、自分を殺しているだけで、本質は狂気を感じることがあるらしい。こいつかな?
「ねぇ、お兄ちゃんは、せんちゃんにやられたの?」
「でも、暦の事を好きなんだよな?」
そうなると、暦の周囲にいる女性…真宵さん狙いのはずだが…あっ、真宵さんの身体って、父様の作品だから、魔除けを施されているはずだ。だから、蛇は無防備だった暦をやったのか。翼さんはどうなんだ?
「翼さんも襲われたんだけど、何か心辺りないかな?」
「うっ…うっ…いいっ…もっと…ついて…あぁ…そう言えば…いいっ…人間強度が下がるのに…もっと…ください…翼さんを友達にしたって…いいよ…話した記憶がある…」
それだよ。ご褒美に激しくついてあげる。ご褒美の三こすりくらいで昇天した月火。傷ついた膣を回復魔法で治療してからラブホを出て、火憐と月火をそれぞれの家に送ってから、帰宅した。